■行程6日目>ヤソトーンからコンチアムへ



走行DATA



ヤソトーン(6:30) → R202 → アムナートチャルン(8:00)
ガソリンスタンド(8:15)38.9L×30.9B=1200B
R202 → ケマラート(9:08~9:20) → R2112
サオヒンツ見学(10:30~11:00) → R2112 → パードンナム見学(11:45~12:00)
→ R2112 → R2134 コンチアムにて昼食と舟遊び(13:15~15:00) → トーセンリゾート(15:10)



6日目・走行距離 338キロ
累計走行距離 2012キロ
当日給油 38.9L、1200B
累計給油 153.0L、4540B





■5:20 ホテルのバルコニーから眺めた暁のヤソトーン市街。


5:40

早朝のワットマハタートに行く。

手前の仏塔はプラタートアノン(Phra That Anon)という。

何と、1300年前の695年にヴィエンチャンから訪れた2人の巡礼使が建立したと言う古い仏塔だ。

イサーンでは、ナコンパノムのプラタートパノムと並ぶ由緒ある仏塔。

仏陀の高弟アナンダの遺骨が納められている。


■5:47

その横にある経蔵が興味深い。

池の中に柱を建て、その上に経蔵が建てられている。

経蔵は仏典を保管するため、シロアリや鼠の被害に遭い易い。

そのシロアリや鼠の被害を防ぐ為、池の上に建てたと言う。


■5:50

ワットマハタートとから出たら、托鉢から僧が帰って来た。



■5:56 早朝のヤソトーンのメイン通り、ホームレスがゴミを漁っていた。


■6:21

JPエメラルドホテルのレストランに入ると、いい匂いがする。

レストランの外れで肉を焼いていた。

朝から余り食欲は無いが、一本食べる。

なかなか旨い。

こんな朝食もたまにはいいもんだ。


■6:21

まだ我々他に客は居ない。

このホテルの朝食は、ビュッフェスタイルで品数、味とも合格点だ。


■7:14

JPエメラルドホテルを出発して、ヤソトーンの市内を抜けた。

まずは202号線を一路東に走り、アムナートチャルンを通りケマラートでメコンと出会う。

標識があった、アムナートチャルンまで54キロ、ケマラートまで126キロ。

今日は、そのケマラートからメコンに沿って南下して、コンチアムのトーセンリゾートでの休日を楽しむ予定だ。


■7:48

アムナートチャルン手前の202号線で、2人乗りのオートバイを追い越したら、「yayo」が「アッ!日本人だ!」と言った。

「どうして分るの?」と聞くと、後ろに乗っていた人が「地球の歩き方」を手に持っていたと言う。

…こんな所に日本人ライダーが!

もし、このサイトを見ていたら、是非ともメール下さい。

イサーンについて色々と語りましょう。


■8:06

アムナートチャルン市に入る。ここも小さな県都だ。

1993年12月1日に、アムナートチャルーン県として、ウボンラチャターニ県から独立した新しい県だ。

古い町並みに、原色のポスター。

日本だったら噴飯物だろうが、ここタイでは様になる。

改めて気候風土や歴史、習慣の違いを感じる。


■8:06

アムナートチャルン市の朝のラッシュ風景。

のんびりとしたものだ。


■8:09

写真を撮る「ふうみん」の足元に、犬が一匹。

そのうち、寝転んで薄っすらと目を空けて、何をやってんだろう?と言う表情で見つめていた。


■8:15

市内のガソリンスタンドに、給油と休息のため入る。


★給油DATA
1200バーツ、
38.9L、1L/30.9バーツ。

1L30バーツを超えた。

やはり、田舎は日本と同じで高い。


■8:52

202号線をケマラートに向って走る。

ここまで来ると、車の往来はほとんどない。

タイの東端に向う雰囲気が漂う。


■9:09

ケマラート市内に入る。

ケマラート市は、1年半前の旅「メコン街道をゆく」以来になる。

懐かしい。

早速、メコンに再会のため、直進する。



■9:14 茶褐色の水が滔々と流れるメコンに再会した。ケマラートの辺鄙な国境の町に船着場があり、急な堤防を下るとそこに数隻の渡し舟が舫われていた。


■9:14

対岸のラオスとの交易の荷物を、この自動車の車輪の上に荷台を付けロープで引っ張る。

はや、なんとも素朴な荷車だ。


9:15

荷物、トゥクトゥク、日陰で船を待つ乗客、近くには飲食の売店。

観光客など誰も居ない、国境の船着場の情景。

対岸のラオスを見ながら、しばし感慨に耽る「ふうみん」であった。


■9:20

メコンと並行する田舎道があった。

もちろん地図にはない。

この道を走って見よう、きっと2112号線に繋がるはずだ。


■9:26

一軒の売店があったので、飲み物を補給する。

「yayo」が美容院もやっていると言う。

万屋(ヨロズヤ)みたいだ。

辺鄙な国境の町外れの小さな店、外国人が来たのは初めてだろう。


■9:30

メコンに注ぐ支流の川に橋が架けられていた。

下に見える船からも、メコンの巨大さが分る。


■9:37

この道で大丈夫かな?と、少し心配になってきた頃、2112号線との合流点が見えてきた。

まずは一安心。


■10:01

真っ直ぐに伸びる、2112号線を快適に走る。

タイの国境沿いに、こんなに素晴らしい道が走っているなんて、1年前までは想像すら出来なかった。


■10:28

右折してサオヒンツへ向かう。



■10:36 サオヒンツに来た。ここから見るメコンは他の場所と違う。



■10:38 大河メコンは、ここサオヒンツの岩場で川幅百数十メートルに狭まる。


■10:38

灼熱の太陽と岩場、それに茶褐色のメコン。

記念撮影だ。


■11:34

2112号線に戻り走っていると、パードンナムと言う場所に滝があるという。


■11:48

建築中の寺院に向かって走ると、途中で道が無くなった。

やっと、Uターンして戻る。


■11:52

わざわざ十数キロ走って見に来たら、何と落差数メートルのショボイ滝だった。

日本では、絶対滝とは言わないだろう。単なる落差だ。

それにしても、タイ人の滝好きには改めて感心する。



■11:58 しかし、その滝の先から眺めたメコンは流石素晴らしい風景だ。ここにも1軒食堂があったが、今日の昼食はコンチアムにしょう。


■12:49

コンチアムまで2キロだ。

標識のMAE NAM SONG SI とは、コンチアムにあるメーナームソーンシー(2色川)という名所の事。


■12:55

コンチアムの川べりを車で往復しながら、旨そうな食堂を捜す。


■13:00

旨そうな店があったので、早速に入る。

ビール、コーラの飲み物の他、プラーブク(大なまず)の炒め物やベトナム風サラダ、カオパッドを頼む。

それから、メコンの手長エビが食べたいと思い頼むと、1キロ600バーツだと言う。

高いが良しとしよう。


■13:15

プラーブクの炒め物が旨く、香辛料も多くてビールがすすむ。

川エビがなかなか来ない、何か嫌~な!感じがする。


■13:32

そんな事を思っていたら、何と立派な伊勢海老が3匹も茹でて出てきた。

一瞬「yayo」と目を会わせビックリ。

伊勢海老は海だろう、何でこんな奥地のましてメコンの畔で。


■13:38

しかし、食べると旨い。

やはり、伊勢海老は旨い。

白身がコリコリしてし食感がいい。

「ふうみん」は、2匹も平らげ満腹だ。

料金は980バーツ、お釣りの20バーツはチップ。

高かったが、ま~あいいか。


■13:59

お腹も一杯だ。

メコンを舟遊びし、対岸のラオスに行きたい。

船頭のお兄ちゃんに、日本人でもラオスに入国できるか訪ねると、返事は「マイペンライ」。

本当に、大丈夫かな?


■13:59

貸切で300バーツとの事。

船に乗り込む「yayo」。

降りる時、感じが良かったのでチップ100バーツ。


■14:05

船は、メコンとムーン川の合流地点へ向う。

メコンの茶褐色の水(手前)とムーン川の青い水(向こう側)が合流し、交じり合わず2色のまましばらく流れて行く。

ここは、メーナームソーンシー(2色川)と呼ばれる名所だ。



■14:10 今晩から2泊するトーセンリゾートが見えてきた。船頭のお兄ちゃんに「今晩泊まるよ!」と言うと、わざわざホテルに近づいてくれた。


■14:20

メコンを横切り、対岸のラオスに渡る。

船着場の階段を登り、そこで入境料の50バーツを支払う。

パスポートの提示は不要だ。

多分、ここはタイ人向けの観光施設なのだろう。


■14:26

鄙びたラオスの村の中を、船頭のお兄ちゃんに先導され歩く「ふうみん」。

タイとの経済格差は歴然だ。


■14:30

数百メートル歩くと、そこにはタイ人向けのお土産物屋が並ぶ。


■14:34

可愛い女の子がいた。


■14:36

蛇酒や高級洋酒もズラリと並んでいる。

「yayo」が記念に布を買う。

50バーツと安い。


■14:38

船頭のお兄ちゃんが、この女の子の足元のキノコを買う。

値段は20バーツなので「ふうみん」が支払う。

その女の子にカメラを向けたら、はにかんだ表情がとても可愛い。


■14:41

男の子たちは、ビリヤードに興じていた。



■14:44 ラオスの船着場から、対岸のタイを望む。ここラオスから、夕日を見ながらビアラオ(ラオスビール)を飲みたいと思った。


■14:50

帰り道、メコンで漁をする漁師の傍を通ると、その後には今晩の宿トーセンリゾート。

彼らに、このトーセンリゾートの建物はどう映るのだろう?

今、日本では格差社会の議論が盛んだが、日本とは比べ物にならない格差社会のタイ。

その中の最貧困地帯のイサーン。

そして、そこにあるリゾートホテルに泊まる「ふうみん」。とても、複雑な思いが交差する。


■15:10

トーセンリゾートにチェックイン。


■15:21

チェックイン時、メコンが一番良く見える部屋を頼んだ。

そうしたら、3階の角から2ッ目の眺め良いこの部屋になった。

バルコニーから、メコンと対岸のラオスが目の前だ。



■17:00 「ふうみん」のホームページのお馴染のレストランからの風景。この景色を見るのも、もう3回目になる。


■17:01

写真を撮っていると、ホテルのスタッフがもっと奥が景色が良いと言う。

奥に行くと新しく増築したヴィラが建ち並び、マッサージルームやスパがある。

あんまり増築されてもと、少し複雑な思いがする。


■17:23

今回の旅で確認したい点があった。

それは、ホテルの前の道を行った所のラオスとの国境だ。

1年半前の旅「メコン街道をゆく」で行った所は、果たしてラオスだったのか?確認したい。

結論から言うと、そこはまだタイ領だった。

引き返した地点から数百メートル先に小学校があり、その先がラオス領だ。


■17:26

小学校でサッカーをしていた少年に確認する。

そして、メコンに案内してもらう。


■17:26

Ban Woen Buek 村の小学校から、タイの最東端からメコンを望む。

やはり、一抹の感慨はある。

タイ・ラオス国境のメコンをわざわざ見に来る物好きは、きっと少ないだろう。

この小学校にわざわざ来た事のある、そんな物好きの「バンコク探険ノート」のShinjiさんから、掲示板に下記の書き込みがありました。


■ [270] Shinji  2006/06/28 17:38:19 


近頃 Google Earth の詳細エリアが増えて、タイについても今まで見られなかった画像が見られるようになりました。





[写真上]

ふうみんさん御用達の Felix Tohsaeng Resort です。





[写真中]

最果ての村 Ban Woen Buek の学校です。





[写真下]

そこから2kmほど下流(東)にある、メコン支流の Huai Cham Nak です。

この小川がタイ・ラオスの国境になっています。

国境線は小川に沿ってその水源まで5kmほど南下し、そこから先は分水嶺(尾根)に沿ってエメラルド・トライアングルに到達します。


■17:51

ムーン川の河口から、10キロほど遡ったパクムーンダムの岸壁に、真臘時代のクメールのレリーフがあるという。



■18:01 クメールのレリーフの場所をダムの係員数人に聞くが、言うことが皆違う。(タイだな~あ!)そこから眺めた、夕日がとてもきれいだった。。



■18:28 トーセンリゾートに帰る道すがら、ムーン川の橋の上を通った。夕暮れの中で漁をする船がまだあった。


■19:40

昼の伊勢海老が効いたせいか、お腹が減らない。

今日は少し遅めの夕食がいいとレストランに向ったら、遠くで雷鳴がする。

そこで、屋根付きのテーブルに座る。

来る時に成田の免税店で買った、大吟醸「奥の松」に氷を入れてロックで飲む。

これがイケル。


■19:55

その大吟醸「奥の松」に、興味津々のボーイとお茶目なスタッフの女の子。

この女の子は、先程ホテルの奥にビューポイントがあると教えてくれた。

また、国境を確認したいと車を走らせていたらジョギングしていたので手を振ったら手を振って返した。

「ジョギングしたのでスリムになったネ!」と言ったら、プイと横を向いた。

…日本では、セクハラだ。


■20:00

料理はサラダと鳥のから揚げ、生春巻きの包み物と上品で美味しい。

バンコクから遥か700キロも離れたタイの辺境の地、コンチアム。

漆黒のメコンの畔で川風に吹かれ、美味い料理と美味い酒。

まさに、リゾートを実感。


■20:21

漆黒のメコンを楽しんでいたら、足元に漆黒の猫がいた。

エサでもあげよう。




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