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■05:57 目が覚めて窓の外を見ると空は少し白んで来た。昨日ホテルに来る途中、メコンとムーン川の合流地点の高台にビューポイントがあった。
寝坊の「yayo」を起こして、車でビューポイントに向かう。そして、それぞれがカメラを構え、刻々と移り変わる朝日を追う。
近くの民家はすでに起きており、ニワトリの鳴き声が早朝の静寂を切り裂くにように響く。 |
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■06:11 コンチアムのビューポイントとから眺めた朝日。
日の昇る方向がメコンの上でなくて、山寄りだったのは少し残念だったが気に入った写真が撮れた。 |
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■06:18
コンチアムのマーケットは、朝早くから多くの人で賑わっていた。
新鮮な野菜と果物、そしてメコンとムーンリバーの魚が一杯あった。
タイの食材の豊かさを改めて実感する。 |
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■06:19
生きのいい魚と海老。 |
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■06:21
朝日を浴びて漁をする、ムーンリバーの河口の漁師。 |
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■06:23
トーセンコンチアムの看板。
今回の旅行の表題「メコン街道をゆく」は、ここコンチアムのラオスとの国境から始める事にする。
ここを左折して、ホテルの前を通り過ぎ国境に向かう。 |
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■06:34
ホテルから、3キロほど行くとタイ側の国境検問所がある。
国境の道路のゲートは開いており、早朝の為か建物内はまだ暗い。
看板にはタイ語で何か書いてあるが全く分らない。
そこから、3~400メートル走ると、バス停のような高床式の小屋の周辺に数十人の人が居た。
何か、ヤバイ雰囲気だ。 |
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■06:35
着ているものと喋る言葉が違うようだ?全員がこちらを見つめて、何か喋っている。
思わず呟いた「ヤバイ!ラオスに入った見たいだ!」隣の「yayo」も早く戻りましょうと言う。
あわててUターンして戻る。
ああ、よかった。先程の道路のゲートはまだ開いていた。これで、無事にホテルに帰れる。
ゲートを無事に通過してホテルに戻る。…ほっとした。 |
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写真はUターンしたバスの待合所前にて、2006年に写す。 |
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■2006年6月
タイ・ラオス国境を確認するために再び現地に行って来た。
結論から言うと、このバス停はまだタイ国内だった。
バス停の待合所から数百メートル行くと、道の突き当たりに最果ての村 Ban Woen Buek の学校がある。
そこから2キロほど下流(東)にあるメコン支流の Huai Cham Nak が国境になる。 |
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■06:54
ホテルの部屋に帰り、窓越しにメコンと対岸のラオスを眺める。 |
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■07:03
朝食は昨日と同じオープンエアのレストランで摂る。 |
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■07:06
料理の種類も思ったより多く、ビュッフェ方式の食事が美味い。 |
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■07:22 一番メコン寄りの特等席でゆったりとくつろぎながら、メコンと対岸のラオスを見ながら朝食を摂る。
レストランの客を見ると、欧米人とタイの富裕層が半々だ。日本では全くの無名のホテルだが、欧米ではかなり有名なのかも知れない。 |
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■07:42
朝食後、ホテルの庭を散歩する。
所々にクメールのレリーフが飾られ、贅沢ではないがセンスの良い高級なイメージを保っている。 |
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■07:50
メコンに降りる階段があり、船が舫っている。
この船でメコンとムーンリバーの合流地点を見に行くのだろうか? |
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■08:32
チェックアウト時、レセプションの横のコンシェルジェの女の子がパソコンをいじっていた。
「ふうみん」は、「イサーンの大地走行2000キロプラス」のURLの書かれた名刺を出して、「私のウェブサイトのトップページに、このホテルの写真を使っていますよ」と言って、ページを開いてもらった。
パソコンの画面に遠く離れた日本からのウェブサイトが開かれ、トップページに綺麗なトーセンコンチアムリゾートの写真が映し出さた。
女の子は大変感激して、ここトーセンコンチアムリゾートの写真の入ったCDをわざわざコピーして渡してくれた。
そして、この写真をウェブサイト使用してくれと言う。
この一連の様子を見ていた「yayo」が、喜んでくれてよかったねと言った。 |
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■08:43
トーセンコンチアムリゾートを出発する。 |
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■09:11
何しろこれから行く道は、何の情報も無い。
地図を頼りに一番メコン沿いの道を走るだけだ。
ホテルから2134号線に出てムーン川を渡り、途中で右折して2112号線に入る。
先ずは110キロ先のケマラートを目指す。
少し走るとパーテム、サオチャリアンの標識があるが昨年見たばかりなのでパスをして先を急ぐ。 |
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■09:31
十数キロ行くと展望台があった。
当然の如く誰も居ない。 |
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■09:33 展望台に登るとラオスの山々が大パノラマで見られる。
手前は大熱帯雨林でその向こうはラオスの山々と天まで抜ける真っ青な空だ。しばしこの展望台で見とれる。 |
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■10:10
2112号線のPha Chanという場所を右折してメコンを見に行く。
駐車場に車を止めてメコンの方角を眺め、思わず「yayo」と顔を見合わせる。
何とあの大河メコンが無い。そんなバカな!確かに向こうはラオスのはずだ。太陽の位置からも間違いない。
見渡す限りの岩場をメコンのあると思われる方向にずんずん歩く。
後ろで「yayo」が気を付けてね!と声を掛ける。 |
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■10:12 数百メートル行った崖下数十メートルの所に大河メコンがあった。 |
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■10:13 あの大河メコンが幅100メートルほどに狭まって流れている。直ぐ向こう岸のラオスに石を投げれば届くようだ。 |
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■10:13
漁船が数隻舫われていた。 |
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■10:14
後にも先にも、こんな光景のメコンは此処だけだった。 |
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■10:19
駐車場のそばの水田は稲刈りの最中だった。
子供に話しかける。はにかんだ表情がかわいかった。 |
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■10:24
キノコ型をした奇岩があった。 |
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■10:40
再び2112号線に戻、り北上を続ける。
相変わらずのよい道で、対向車にほとんど出会わない。
こんなタイの最東端の辺境の田舎道を走る物好きは、あまり居ないのだろう。 |
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■11:11
そして2112号線は終わり、2050号線に合流する。 |
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■11:15
ここの地点でやっとガソリンスタンドが在り、ガソリンを入れ休息する。
32L、697バーツ。
朝からここまでの120キロ走り、1軒のガソリンスタンドも無かった。 |
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■11:30
ケマラートから眺めたメコン。 |
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■11:51
2242号線、2034号線とメコン沿いを快適に走る。
そしてアムナートチヤルーン県に入る。
この県はウボンラチャターニー県から1993年の12月に独立した新しい県だ。 |
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■12:17
チャヌマンから眺めたメコン。 |
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■12:54
ムクダハーンタワーに着いた。ここからは幹線国道の212号線を走る。
ここまでの距離はホテルを出発してから228キロ。
ガソリンスタンドは先程給油に寄った1軒のしか無かったので、ドライブする方ご注意願いたい。
まさに「ガイドブック」にないドライブだった。 |
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■13:00
ムクダハーンタワーは1996年に建てられた新しい建物だ。
展望台は約50メートルの高さで、360度の展望だ。
周りに高い建物が無く眺めはいい。
ムクダハーンの市街やメコンの対岸のラオスの第2の都市サバナケットが見える。 |
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■13:04
一周して1階に降りると、女子職員が2階を是非見てくれというので、彼女について登る。
2階の展示場には、100年以上前のタイの写真が多く展示されており興味を引いた。 |
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■13:08
1階には民具等が展示されていた。 |
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■13:08
ウボンのローソク祭りの山車も飾られていた。
写真でしか見たことは無く、本物は初めてだった。 |
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■13:51
昼食はインドシナマーケットの入口の国道沿いの店に入る。
交通の頻繁な場所だが、ここはタイだからいいだろうと、構わずに駐車する。
食堂はベトナム系の中国人の店だった。
クイティオと豚肉の煮込みライスとビールにコーラ。
〆て140バーツ。 |
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■13:55
車はそのまま置いて、道路の反対側のイミグレやインドシナマーケット周辺を歩く。
ここで何人かの欧米人のバックパッカーを見た。
インドシナマーケットは思った以上に大きく、雑多な物が売られていた。 |
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■14:01
展望台から、メコンの上流を眺めると建設中の橋の立橋が見える。行って見よう。
第二メコン友好橋の開通を見込んでか、市内のあちこちには建設の槌音が聞こえていた。 |
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■14:44
第二メコン友好橋は、2003年12月16日、三井住友建設とタイとラオスの建設会社とのJVで着工した。
片側1車線で2050メートルの長大橋だ。
面白いのはタイが右側通行、ラオスが左側通行の為タイ側にトラフィックチェンジオーバーという車線を交差させるレーンを設ける。 |
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■14:46
この橋は、対岸のラオス第2の都市サバナケットを結ぶアジアンハイウェーになる。
今注目の「メコン回廊」の重要施設だ。
完成は2006年12月との事、日本の建設会社だから大丈夫だろう。
建設現場には日本とタイとラオスの国旗がはためいていた。 |
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■15:37
ワットタートパノムは、高さ57メートルの塔の内部に仏舎利を納め、表面には純金が110キロも使用され、青空の下キラキラと輝いていた。
この寺院は千数百年前に建てられたイサーンきっての名刹である。 |
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■15:41
ここで、「ふうみん」は塔の右手前に置かれている遺物を見て、衝撃を受けた。
そこにはリンガがそびえ、左には磨耗した石の置物が2点と右にラテライトが2点在るではないか。
これは、全てクメール遺跡のものだ。
すぐに、2日目に見た猿寺(クープラコーナ)を思い出した。
あすこではクメールの祠堂は仏塔に改築されていた。この塔もそうなのではないか?
古いクメールの祠堂の上にさらに増築して、新しい仏塔を乗せる。
だから1975年の夏の大雨で侵食され、大音響と供に倒壊したのではと千年もの昔に思いを巡らした。
帰国して調べると、やはり昔の寺は「ふうみん」が思っていたクメール様式だった様だ。 |
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■17:03
ナコンパノムから見るメコンは、対岸のラオスの奇妙な形をした石灰岩の山々をバックに見事な光景だ。
メコン沿いの景観で1~2を争うと思う。
ナコンパノムとはサンスクリット、クメール名では「丘の都市」と言う意味だ。対岸のラオスの町はターケークだ。
ムクダハーンの第二メコン友好橋に次ぐ橋を架けるか現在検討中という。 |
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■17:04
メコン沿いの遊歩道は市民の憩いの場になっている。
夕方、この並木道を散歩やジョギングしている人を多く見かけた。 |
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■17:09
ナコンパノムの街に夕日が沈む。 |
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■17:13
ベトナム時計台。 |
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■17:14
イミグレ。車で街角ウオッチングをし、ホテルにチェツクインする。 |
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■17:31
ナコンパノムリバービューホテルはメコンに面し公園の隣で静かな場所に在る。
しかし、前の空き地のバザールの騒音が大きく閉口する。
部屋の窓からはもちろんリバービューでメコンを眼下に眺められる。。 |
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■18:32
夕食に出かける。
「地球の歩き方」に紹介されているベトナム時計台近くの2軒の食堂に行く。
客が入って居らず活気も無く、今ひとつの感がしてパスする。 |
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■18:43
先程車で通った時に目を付けていた、メコン沿いのグランドビューホテルに隣接するレストランに入る。
このレストランは地元の人で一杯だ。美味いかも知れないと期待に胸を膨らます。
この時の「ふうみん」の服装はポロシャツ1枚だった。オープンエアの席に着くと川風が寒い。
まさか、タイでこんなに寒いとは、周りを見渡すと地元のタイ人も長袖が多い。 |
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■19:36
残念だがガラスの部屋に入る。
料理の注文に言葉が通じず、メニューも分らず、やっと注文しても料理がなかなか来ない。
少しイライラする。
やっと、やって来た料理の味はまあまあだったが、料金は609バーツとイサーンでは少し高かった。 |
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■20:06
ホテルに帰り、地下にあるマッサージ行く。料金は二時間200バーツと安い。
部屋もとても綺麗でラッキーと思ったが、期待したマッサージは下手だった。
「yayo」のマッサージも下手だった様で文句を言っていた。
ナコンパノムの夜は夕食、マッサージと続いて期待が外れ、少しガッカリして部屋に帰る。こういう時は早く寝よう。日本酒をナイトキャップに、就寝。 |