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■5:33 カラシンの街が迎える静かな朝。何とも懐かしく、そこはかとなく郷愁をさそう光景だ。 |
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■5:33
街外れのロータリーにたたずむ恐竜の像。
まだ明けやらぬ街中では、不気味な迫力に満ち満ちている。 |
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■5:38
カラシンの街中での托鉢風景。
カラシンの市民は、熱心な仏教徒が多い。 |
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■5:42
市場近くにはもう屋台が開き、買い物をする人たちが散見される。
ガイヤーンの煙がいい匂いだ。 |
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■5:57
213号線沿いのナムダム川(黒い川)の近くの民家。
何かすごく味がある建物だ。
またピンクの車がカワイイ。 |
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■6:57
リンパオホテルで朝食を摂る。
朝食はビュッフェスタイルで、品数もまずまずで味も良い。
窓の外にはプールが眺められ、リゾート気分が満喫できる。
田舎の県都にしてはいいホテルだった。
宿泊代900バーツ、イサーンのホテルは安い。 |
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■7:44
ホテルを出発し、整備された片道2車線の213号線を走る。
まずは、マハサラカームを目指す。
マハサラカームとは、「偉大な全ての集落」と言う意味だそうだ。 |
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■8:21
カラシン県都から、44キロしか離れていないマハサラカーム県都に入る。
イサーンの真ん中に位置するマハサラカームは静かな街だ。
この街は教育がさかんとの事。 |
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■8:26
マハサラカームも小さな県都だ。
市の中心の交差点も朝のラッシュの割りに空いている。
隣のロイエット県都に通じる23号線を走る。
十数キロ先のクーバーンクワオ(Ku Ban Khwao)を目指す。
20番台の道路と遺跡の看板。
昨日の事もあり、交通違反に気をつけよう! |
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■8:57 23号線を左折して少し行くと、クーバーンクワオは整備された公園の中にあった。
朝の食事に向う牛飼いと牛の群が、逆光の祠堂の前を横切る。牧歌的かつ悠久の時間を感じる。まさに一幅の絵画だ。 |
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■8:59
クーバーンクワオは、ジャヤヴァルマン7世の建てた施療院の一つだ。
残念な事に、まぐさ石にレリーフは無い。 |
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■9:13
23号線に戻り、東へ走りロイエットに入る。
ロイエットとは「101」を意味し、昔11を「101」と標記していたことから、その名が付けられたと言われている。 |
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■9:41
ロイエット県都に来たのは1年半ぶりだ。
地図を見なくても、市内の大体の土地勘はある。
今回ロイエットに来たのは、ワットヌアを訪れる為だ。
新しい「地球の歩き方」を買ったら、イサーンの扉の頁にワットヌアの仏塔写真が載っていた。
独特の形が面白いと感じたからだ。 |
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■9:55
ワットヌアは「北の寺」と言う意味だと言う。
この寺の入口が小さく、近くにいた少年僧に聞いてやっと分った。
境内に入ったけれども仏塔が分らず、また近くに居た僧に聞くと扉を開けてくれながら、1200年も前のものだと誇らしげに言った。
扉を開くとそこに、ドヴァーラヴァティー時代の黒い仏塔があった。
凄く存在感のある仏塔だ! |
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■9:55
黒い仏塔を囲む境界石。
これも、1000年以上前のドヴァーラヴァティー時代のものだ。 |
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■9:59
仏塔の傍には、昔の牛車が展示されていた。 |
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■10:52
1年半ぶりのロイエットの市内を走り、かつ懐かしみながら公園で休息を取った。
そして、2045号線を走り次なるクメール遺跡を目指して走る。
2045号線は、片道1車線だが快適に舗装されている。 |
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■10:58 ロイエットから、50キロほど走った2045号線沿いに目指すクーバーンダン(KU Ban Daeng)があった。13世紀に建てられた3基のラテライトの祠堂が、青空に映えている。 |
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■10:59 うれしい事に赤色砂岩のまぐさ石にレリーフがあった。普通顔面だけのカーラに腕があり、その上に神が乗っている。何か、仏様みたいだ。 |
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■11:17
クーバーンダンから2045号線を10キロほど南下し、2381号線を右折して程なく、クーサンタラット(Ku Santarat)の遺跡があった。 |
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■11:20 この遺跡は12~13世紀にジャヤヴァルマン7世の建てた施療院の一つだ。右側の手前には、バライも残っている。 |
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■11:21
祠堂内には、クメール時代の遺物と新しい仏像が安置されていた。 |
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■11:36
クーサンタラットから、数百メートル奥に入った所にもクメール遺跡があった。
ラテライトの基壇のみしか残っていない。
看板の表示はタイ語で分らず。 |
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■11:46 さらに奥に行くが、もうクメール遺跡らしき物はなく、イサーンの荒れた大地だけしかない。
この辺りはトンクーラーローンハイと呼ばれるところだ。トンは平原、クラーは民族の名、屈強をもってなる民族でタイ各地を行商して歩く。ローンハイとは泣く事。
水のない、どこまでも続く平原。クラーのような屈強な男でさえ、一歩この原野に足を踏み入れればその厳しさに泣くという意味の地名。 |
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■11:57 「ふうみん」は、この近くにあるクーノイ遺跡(Ku Noi)を捜していた。2045号線と2381号線の交わる辺にあると言う。やっと見つけた。
遺跡への標識は全く無く、車1台がやっと通れる細い道の先に目指すクーノイはあった。この遺跡は、大和さんのサイト「カンボジアの魅力」で知った。是非来て見たかった。 |
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■12:00
このクメール遺跡には、化石になって木柱が残されている。
先日読んだジョルジュ・セデス博士の「アンコール遺跡」によると、クメールの石造建築は「神」に関連した建造物に限られ、王を始め人々が住む建造物は総て木造だったと言う。
熱帯の気候の中では、木造の建造物は朽ち果ててしまい、今は跡形も無い。 |
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■12:05
何故、この遺跡だけ化石化したのか?木柱は人工的に切られたようだ。
推測するに、クメールの栄光が忘れられた頃、この木柱を切り倒して他の建築に再利用したのだろう。
エジプトの大ピラミッドを覆っていた化粧石を、カイロ市民の家に使用した様に。
残念な事に、この木柱はプラスチックの張りぼてでした。詳しくはイサーンのクメール遺跡へ ( 2006.07.27)
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■12:13
この近くに、プタタートナドゥーンがある。 |
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■12:15
この仏塔は、高さ50.5メートル、基壇の一辺は35.7メートル。
ここから、2キロ先で発見された小さな仏舎利塔を現在の場所に移築したもので、最初の塔は8~10世紀のドゥバラヴァティー時代と言う。 |
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■12:25
プタタートナドゥーン近くの病院前の食堂で昼食とする。
外から見ると、地元の人で一杯なので、美味しそうな店だだ。
何しろ、遺跡や寺をたくさん見、歩き喉がカラカラだ。
ラッキーだった!テーブルが一つだけ空いていた。
早速、座り飲み物を頼む。 |
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■12:38
まずはビールとコーラで喉を潤す。
つまみはイサーン定番のソムタム。
周りの人の食べているのを見ると麺が旨そうだ。
指差しで注文する。
タイの麺にしては、量が多くお腹が一杯だ。 |
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■13:29
2045号線を202号線に向うが、カセートウサイ方面に行くため、途中2269号線を左折してショートカットを狙う。
道路も良いし、天気も良い。お腹も一杯で満ち足りている。
目指すクーノイ遺跡の木柱も見られ、今日は総てが順調だ。
と思っていたら、この道は行き止まりだった。途中交差点を右折したが、左折が正解だった。 |
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■14:26
202号線を走り、クーカシン(Ku Ka Sing)の標識を右折する。
1年半前に比べ、道は良くなり標識も出来た。
タイの基盤整備は早いな、と感じた。 |
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■14:39 クーカシン遺跡は、11世紀に建てられラテライトの同一の土台の上に中央祠堂と2基の祠堂で構成されている。それぞれの祠堂のまぐさ石にはレリーフが残されている。 |
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■14:42 赤色砂岩のまぐさ石。カーラの上に象に乗るインドラ神のレリーフで、普通は頭だけのカーラに両手があるのが面白い。 |
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■14:48 遺跡の北側に収蔵庫が2つあり、中を覗くとそこは素晴らしいクメール彫刻の宝の山だった。この遺跡の復元を切に望みたい。 |
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■14:59 今回、以前来たクーカシン遺跡に再訪した理由は、この遺跡の近所に2つのクメール遺跡があると知ったからだ。
東に600メートルほど行ったところにある、クーポーラカン遺跡(Ku Phon Rakhang)は、12~13世紀にジャヤヴァルマン7世の建てた施療院の一つだ。 |
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■15:02
「ふうみん」は、補修の手が入っていない遺跡に興味深々だ。 |
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■15:03 祠堂には激しく磨耗したまぐさ石があった。 |
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■15:17 クーポーラカン遺跡から、西北に700メートルほど行ったところにクーポーヴィト(Ku Phon Vit)遺跡があった。遺跡はラテライトの基壇部しか残されていない。5基の祠堂が建っていたみたいだが、詳細は不明。 |
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■15:54
202号線を直進して、ヤソトーンへ向う。
右折すると、215号線でスリンへと通じている。 |
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■16:10 202号線の空いた道路を直進する。イサーンの大地を、一直線に東へと走る。今晩の宿、ヤソトーンのJPエメラルドホテルを目指して。 |
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■16:29
202号線を右折して、ヤソトーン市内に入る。
市内は、片道3車線の広い道路だ。
右側に、JPエメラルドホテルの建物が見える。 |
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■16:50
JPエメラルドホテルにチェックイン。
思っていたより、いい感じのホテルだ。フロントの女の子が片言の日本語を話す。
このホテルを予約する時に、スタンダードが800バーツ、デラックスが1000バーツと200バーツしか違わないので、デラックスルームを予約した。
デラックスルームは、角部屋でバルコニーが付いている。 |
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■17:03 バルコニーから眺めた風景。川の向こうは熱帯雨林。絶景だ、デラックスルームにして正解だった。 |
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■17:03 バルコニーから眺めた市内の風景。本当に田舎の小さな県都だ。 |
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■19:50
買い物をしたかったので、スーパーマーケットは無いかフロント嬢に聞く。
残念ながら、ロータスもBIG-Cも無いという。
夕食に出かける。
小さな県都に適当なレストランは無いみたいだ。と諦めかけた時に何軒かのレストランがあった。
バーべキューの店に入ると混んでいる。なかなかの人気店のようだ。 |
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■20:01
料理を2人前を頼み、お決まりのビールとコーラ。
野菜が旨い。
日本の野菜と違い、タイの野菜には生命力がある。
料金は、370バーツでお釣りの30バーツはチップ。 |
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■20:53
ホテルへの帰り道、果物を買う。
ソムオーがあったが皮が剥いていない。
店のお兄ちゃんに頼み、皮を剥いて貰う。値段は20バーツ。 |
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■20:56
まだ9時前だというのに、ほとんど人影のないヤソートーンのメイン通り。
さあホテルに帰り、果物を肴に寝酒でも飲もう。 |