行程4日目>縄文博物館を巡り帰途へ



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朝の散歩


■6:15

宿泊した「ホテル ブライトイン盛岡」から、朝の散歩に出かける。


■6:15

ホテルの前にある、昨晩の夕食処「三陸居酒屋きりや 中ノ橋店」。


■6:16

ホテルの並びには、「もりおか 啄木・賢治 青春館」がある。

この建物は、1910年に竣工した旧第九十銀行本店本館を保存活用し、石川啄木と宮沢賢治が青春を育んだ盛岡の街と二人について紹介している。



■6:26 中津川沿いの遊歩道を歩き、「盛岡城址公園」に入る。公園内には、6時半のラジオ体操をする人が集まっていた。


■6:34

「岩手銀行赤レンガ館」は、辰野金吾の設計で1911年に、盛岡銀行の本店行舎として落成した。

重要文化財のこの建物は、2016年から一般公開された。


■7:05

ホテルで昼食を摂る。


花巻市 総合文化財センター


■9:02

博物館巡りの最初は、「花巻市総合文化財センター」から。

今日は11月3日の文化の日。休日を利用した市民マラソン大会が開催されていた。

その為、車は離れた場所に駐車した。


■9:03

花巻市総合文化財センターは、分散して保管していた花巻市内の埋蔵文化財資料を、一か所に集約して恒久的に収蔵保管している。


■9:05

弥生時代の幼児の頭蓋骨。

弥生時代の人骨は、東北地方ではほとんど発見されていない。

この4歳の幼児の全身骨格の分析で、縄文系と弥生系の特徴を併せ持つ事がわかり、人類学的に大きな意味があった。

「アバちゃん」と名づけられているが、何か切ない。


■9:06

個々の土偶の展示がユニークだ。

7つに分けられた、不規則な円の中にテーマごとに展示されている。


■9:06

右上の円内は「縄文時代晩期の土偶」。

遮光器土偶を中心に展示している。

小田遺跡、安堵屋敷遺跡出土が主になる。



■9:06 ユニークな表情の土偶たち。


■9:07

左上の円内は「縄文時代後期」の土偶。

最も人間の形態に近い土偶たち。

立石遺跡出土が主になる。



■9:07 比べてみると、晩期と後期は違いますね。


■9:08

いろいろな土製品。

耳飾り、三角型土製品、スタンプ形土製品などなど。



■9:08 左は「小瀬川の立脚土偶」。板状土偶から進化して、自立しょうとしている安定感抜群の下半身。

右は「古瀬川のビーナス」。キリリと引き締まった6頭身美人、足は・・・まだ伸びていない。


花巻市博物館


■9:58

「花巻市博物館」は、以前見学した宮沢賢治記念館のすぐ近くにあった。

この博物館は2004年に開館し、花巻地方の歴史や文化に関わる資料を収集した、「考古」「歴史」「美術・工芸」の3分野の人文系博物館。



■10:02 土器。 縄文時代中期中頃 久田野Ⅱ遺跡   真ん中は器台形土器。




■10:02

埋められた土器。

約4500年前、住居の内部に土器を埋め込む風習が流行した。

その多くは、底部に穴をあけた大型の深鉢を、逆さまに埋めている。


■10:03

遮光器土偶。

縄文時代晩期
小田遺跡


■10:04

「縄文人の祈り」のコーナーに、二本の石棒の間にガラスケースに入った土偶が飾ってある。


■10:04

土偶。

縄文時代中期
久田野Ⅱ遺跡


・・・メインに置かれた土偶なのに、何の説明もないのは不親切ではないかと思う。


■10:09

令和4年のテーマ展と題し、
「花巻のやきもの」
ー縄文から現代ー

との、展示コーナーがあり面白かった。


くま形土器。

弥生時代前期(約2300年前)
野原Ⅲ遺跡


■10:10

把手付注口土器。

縄文時代中期末~後期初頭
田谷遺跡


このキノコ形土製品の、キノコの部分は把手付注口土器の蓋の可能性がある。

・・・現代作家の焼き物にも負けないデザインだ。


■10:08

切断蓋付土器

縄文時代後期
立石遺跡


土器の3分の1くらいのところで切断され、蓋と身に沸かれている。

・・・こんな土器は初めて見た。


北上市立博物館和賀分館


■10:56

「北上市立博物館和賀分館」に入る。

この分館は平成28年に新設され、北上にまつわる通史展示をしている。



■10:58 深鉢土器。 縄文時代晩期



■10:59 ケースの中に土偶がまとめて展示してある。うれしい事に、遮光器土偶が2体ある。 


■11:00

小さい方の遮光器土偶。

縄文時代晩期
和田前遺跡


■11:00

大きい方の遮光器土偶。

縄文時代晩期
和田前遺跡


・・・2体とも大幅に修理されているが、こんな表示方法もいいと思う。



■11:03 左の土偶は、縄文時代中期、坊主峠遺跡。真ん中の土偶は、縄文時代後期、和田前遺跡。右側の土偶は、縄文時代後期、臥牛遺跡。



■11:03 祈りを捧げる道具。


北上市立博物館


■11:35

「北上市立博物館」は、昭和48年に開館した総合博物館。



■11:38 縄文土器が年代別に壁に展示されている。



■11:38 縄文土器。 縄文時代晩期 九年橋遺跡



■11:39 集落内で見つかった伏甕。縄文時代中期、樺山遺跡出土のこの伏甕は、大きな渦巻文が特徴的だ。



■11:39 縄文時代後期に八天遺跡で出土した土器たち。


一関市博物館


■12:27

「一関市博物館」は、道の駅厳美渓と併設されており、11月3日は文化の日とあって大混雑だ。

駐車するにも一苦労だった。


■12:28

文化の日で入場料は無料だった。


■常設展のコーナーがない!


一関市博物館開館25周年記念企画展と題し「皇室と日本美」を開催していた。

そのため、常設展のコーナーは撤去されていた。そんな!無体な!

目的の、「コノハズク形土製品」が見たかったのに!

・・・仕方がない、ムスッ!として退館する。


帰路に就く


■14:20

道の駅厳美渓のレストランは、休日とあって大混雑だった。

一関ICから、東北道を走り「国見SA」で昼食を摂ろう。


■14:30

ここの牛たんカレーが、美味しかった。



■15:38 一路、東北道を走り帰路に就く。事故渋滞などが重なり、帰宅は予定よりも大分遅れた。




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