行程3日目>秋田・岩手の博物館巡り



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津軽の宿弘前屋


■6:57

「津軽の宿弘前屋」から、外に出てみた。

少し前に、昨夜からの大雨が上がったようだ。


■7:00

朝食を戴く。



■7:23 食堂横には、土偶のレプリカが飾られていた。


大館郷土博物館



■8:33 今朝は弘前を出発し、先ずは秋田県の大館へ向かう。国道7号線沿いの紅葉の景色が、実に見事だった。


■8:57

「大館郷土博物館」に到着。

この博物館は、旧県立大館東高等学校の校舎を譲り受けて、1996年4月に開館した。

右側の体育館が、博物館の展示場となっている。



■9:05 縄文土器がコーナーを埋めている。



■9:07 縄文時代後期の注口土器や壺型土器など。


■9:09

左のアザラシのような岩偶。

縄文時代前期
釈迦内狼穴遺跡


右上の岩偶。

縄文時代前期
萩の台Ⅱ遺跡


右下はコケシのような格好とアザラシの格好の岩偶。

縄文時代前期
茂屋下岱遺跡


■9:09

板状土偶。

塚ノ下遺跡


土偶。

本道端


■9:10

目的の塚ノ下遺跡出土の「アスファルトの目の土偶」は、秋田県立博物館に貸し出し中だった。

・・・残念だ!



■9:15 鐸形土製品。 塚ノ下遺跡


伊勢堂岱縄文館


■9:40

大館北ICから、大館能代空港ICへ向かう。

この間の秋田道は無料だった。


■9:50

世界遺産に登録された「伊勢堂岱遺跡」に到着。

伊勢堂岱遺跡から、発掘された遺物を展示している「伊勢堂岱縄文館」に入る。


■9:52

縄文館内に入ると、高さ2メートルの巨大板状土偶のレプリカがお出迎え。

この板状土偶は、伊勢堂岱遺跡の環状列石Bの土坑墓から出土した当館のマスコットで、愛称は「いせどうくん」。



■9:53 この博物館での大いなる興味は、個性的な土偶に会うことだ。中央に置かれたガラスケースの中に、北秋田市内で出土した48体の土偶が、時計回りに時代順に並んで展示されている。



■9:53 その48体の土偶の人気投票を行っていた。こんな企画も面白い。


■9:53

みんながえらぶ「土偶TOP10」が、貼りだされていた。


■9:54

「ふうみん」が一番会いたかった「笑う岩偶」。

この表情が何とも言えませんね。とても癒されます。


人気投票のランク2・笑う岩偶

白坂遺跡
縄文時代晩期


■9:54

人気投票のランク1・遮光器土偶

向様田D遺跡
縄文時代晩期


朱色がハッキリと残っている、とてもきれいな土偶。

全身揃った姿が見たかったな~あ。


■9:55

人気投票のランク3・板状土偶

伊勢堂岱遺跡
縄文時代後期


完全な状態の板状土偶は、この伊勢堂岱遺跡から出土した。

愛称は「いせどうくん」。


■9:57

ケースの外にも、土製品の逸品が展示されていた。

サル形、貝形、鳥形、イノシシ形など。



■10:00 壺。 伊勢堂岱遺跡 縄文時代後期


■10:09

伊勢堂岱遺跡の現地公開は、10月30日までとなっている。

その理由は、冬期間中の積雪と環状列石の保護のため閉鎖との事。

今日は11月2日の為、ゲートは閉まっており見学は断念。

係員に遺跡の外から撮影できないか?と尋ねたが、この道の先の高台にあるから無理との事だった。



■10:10  このジオラマで、遺跡の全容と把握するしかない。


北の蕎麦屋


■11:26

国道282号線を走り、八幡平市に向かう。

青空と紅葉に彩られた道を行くのは、とても爽快な気分だ。


■11:48

八幡平市「北の蕎麦屋」で昼食を摂る。


■11:56

「ふうみん」は天ざるそば、「yayo」は舞茸天ざるそばを注文。

なかなか美味しかった。


八幡平市博物館


■12:17

「八幡平市博物館」に入館する。

この八幡平市博物館は、平成10年に安代ふるさと資料館として開館した。

その後、平成17年に3町村の合併を機に、八幡平市博物館として生まれ変わった。


■12:20

土偶。

釜石環状列石出土
縄文時代晩期


この遮光器土偶に似た土偶の上半身部は、地元民が遺跡の西側で発見。

下半身部は、1953年に慶応大学が発掘調査時に出土し、同大学が保管していた。

2012年に上下が同一個体と判明し、60年を経て一つになったという。


■12:21

左の土偶。

上斗内Ⅲ遺跡
縄文時代後期


右の板状土偶。

松尾・長者屋敷遺跡
縄文時代前期



■12:21 円筒式土器と大木式土器。


■12:33 

香炉形土器。

水神遺跡 
縄文時代後期 


よく見ると、何とも不思議な形をしている土器だ。


■12:37

クマ型土製品

上杉沢遺跡
縄文時代晩期末葉~弥生初頭


何ともかわいいクマさんの土製品。

・・・この脱力感が何とも言えませんね。


御所野縄文博物館



■12:51 安代ICから通行量の少ない八戸道を軽快に走り、一戸ICへ向かう。


■13:12

世界遺産に登録された「御所野縄文遺跡」の公園駐車場に到着。


■13:15

「きききの吊り橋」を渡り、「御所野縄文博物館」に向かう。

縄文時代に導くタイムトンネルを意図したらしい。


■13:16

御所野縄文博物館に入館。


■13:21

羽付き縄文人。

頭に2本の羽飾りをつけている。

まるで宇宙人のようだ。


■13:24

鼻曲がり土面。
重要文化財

蒔前遺跡
縄文時代後期後半~晩期前半


いや~あ!これは素晴らしい土面です。

近代美術館に展示しても、全く遜色ありませんね。



■13:25 遮光器土偶が沢山展示されていた。「ふうみん」は、遮光器土偶の出土は青森県が一番多いと思っていたが、岩手県がダントツの一番と知る。


■13:26

土偶:縄文のぼいん。

椛ノ木遺跡
縄文時代後期


この土偶は、妊娠した女性を表しており、「母印」と書いて「ぼいん」と読むという。

首と足の付け根には、とアスファルトが使われている。



■13:27 山井遺跡の土偶。一番左下の土偶は、赤塚不二夫の漫画に出て来そうなキャラクターだ。


御所野遺跡



■13:46  「御所野遺跡」は、集落の中央に配石遺構や墓などの墓域が造られ、その周囲には竪穴建物、掘立柱建物、祭祀に伴う盛土などが分布している。さらにその外側の東、西にも竪穴建物が密集するという集落構造が明らかになっている。

一戸町では開発か保存かの論議に二分されたが、1992年に遺跡を保存し史跡公園として活用することを決断した。・・・良い決断でした。


■13:48

この遺跡で特徴的なのは、建物の屋根が土で覆われている事だ。

発掘調査時に、萱などの痕跡がなかったからだったという。


岩手県立博物館


■15:22

「岩手県立博物館」の駐車場は工事中の為、撮影し忘れたのでWebサイトから借用。


■15:26

赤色塗彩浅鉢形土器。

高見遺跡
縄文時代晩期


■15:26

大型土偶頭部。
重要文化財

萪内遺跡
縄文時代後期

この土偶は、大型土偶の頭部にあたるもので、仮面をかぶった姿を表現したものとされている。

頭部や顎には、鳥の羽やひげ様の繊維質のものを差し込むあながあけられ、儀式をとりしきる呪術者の姿を連想させる。


■15:28

右横側から見ると、また違った迫力を覚える。


・・・国立歴史民俗博物館でレプリカを見、ぜひ本物を見たかった。会えて感激!



■15:29 狩猟文土器。 馬立Ⅱ遺跡 縄文時代後期  この土器には、狩りをする様子が描かれている。



■15:30 屈葬人骨。 大付遺跡 縄文時代晩期


■15:32

土偶。

萪内遺跡
縄文時代後期


女性をかたどった土偶の特徴は2つある。

・1は、ほとんどの土偶が首や手足、胴がバラバラの形で発見される事。

・2は、すべての土偶が女性をあらわしていること。土偶に豊かな実りや、再生産の祈を込めながら祭りを行っていたと思われる。


■15:33

大きな遮光器土偶のレプリカが置かれていた。

人が近づくと目や口が光る。


・・・お堅い博物館にこんなお遊びもいいだろう。



■15:34 感激物の遮光器土偶などの土偶の展示コーナー。出来得れば、一体ずつケースに入れて展示してもらいたい逸品揃いだ。


■15:35

遮光器土偶。
重要文化財

手代森遺跡
縄文時代晩期


完全な遮光器土偶に出会えて、とてもうれしい。


■15:35

遮光器土偶。

豊岡遺跡
縄文時代晩期


■15:35

遮光器土偶。

豊岡遺跡
縄文時代晩期



■15:47 岩手県立博物館から眺めた岩手山は、夕日を浴びて赤く染まっていた。それにしても思った以上の博物館だった。


三陸居酒屋きりや 中ノ橋店


■18:23

4時半ごろに、「ホテル ブライトイン盛岡」にチェックイン。

夕食は、ホテルのすぐ近くの「三陸居酒屋きりや 中ノ橋店」で摂ろう。


刺身の盛り合わせ、量が多いな。

イカの刺身も追加注文した。


■18:25

白子は2つ頼み、「yayo」と一つづつ食す。

ホッケや牛すじ豆腐、酢の物やその他諸々注文。


■18:41

地酒を熱燗で飲む。

今晩が旅の最後の晩餐となる。

そんな事を思うと少し寂しい・・・




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