◆行程9日目 ロイエットからスリンへ
       ロイエットから、遺跡を6か所巡ってスリンへ   2017/11/17(金) Google map 
ライスホテル(The Rice Hotel)


■6:04

朝起きてホテルのカーテンを開けたら、駐車場は9割方埋まっていた。

なかなか人気のホテルのようだ。


■6:41

朝食は、2種類の中から選択する簡素なものだった。


■8:35

ライスホテル(The Rice Hotel)は、日本で云うところのビジネスホテルに相当する。

タイ人仕様のホテルだが、清潔で設備もそろっておりなかなか快適なホテルだった。

この所、インドやジャワ島のマイナーな所によく泊まったせいもある。


ロイエット国立博物館(Roi Et National Museum)


■8:44

ロイエット国立博物館は9時開館なので、その前にガソリンを給油しよう。


■8:44


★給油DATA

給油価格 870 (B)
給油量 33.2 (L)
1L当り 26.2 (B)



■9:04 ロイエット国立博物館(Roi Et National Museum)に入館する。
LINTEL 「INDRA ON ELEPHANT」 LOPBURI PERIOD, 11TH CENTURY



■9:04 LINTEL  LOPBURI PERIOD, 11TH CENTURY


■9:08

嬉しいことに、まぐさ石で2番目に古いプレイクメン様式(Prei Kmeng Style)のものがあった。

半分しか残っていないのは残念だが、8世紀にクメールの影響下にあった事の証拠になる。



■9:11 クーカシン(Ku Kasingh)の模型が飾られていた。


クープラコーナ(Ku Phra Kona)


■9:40

ロイエットのゲートをくぐり、215号線を南に向かって走る。



■9:55 215号線の快適な道路を気持ちよく走る。


■10:30

クープラコーナ(Ku Phra Kona)のある、猿寺と呼ばれる仏教寺院(Wat Ku Phra Kona)の門をくぐる。

「ふうみん」は、3度目の訪問になる。



■10:33 クープラコーナは、3基のレンガの祠堂とそれを囲むラテライトの壁がある。中央の祠堂は1928年に漆喰を塗った仏塔に改築された。建築様式は11世紀のバブーオン様式で築かれたと推定されている。


■10:34

向かって右側の祠堂に入る。ここのレリーフが好きだ。

破風の上部には、「猿王スグリーヴァと兄のヴァリーンの戦い」、その下には「横たわるヴィシュヌ神」が彫られている。

まぐさ石は中央部が破損され分からず。



■10:37 外に置かれたまぐさ石は、先が3つに分かれた「トリシューラ」と呼ばれる鉾を持った人物が描かれているので、ナンディンに乗ったシヴァ神かな。


■10:39

こちらのまぐさ石は、中央部分がノミで消されている。


■10:40

周壁の中に、レリーフの施された石板を発見。


■10:41

周壁は色んな石を無造作に積み重ねてある。

よく探すと、面白い物が出てくるかな?


■10:43

こんな所で「ハマー H1 」にお目にかかるとは、ビックリ!


Ku Khanthanm


■11:06

Ku Khanthanm の標識が出ていた。

右折して、寺院の中に入る。



■11:10 Ku Khanthanm は、ジャヴァルマン7世が13世紀に102ヶ所造った「施療院」の一つである。バライ越しに眺める。



■11:13 塔門と祠堂は完全に復元されていない。


■11:15

祠堂は半分ほどまで、復元されていた。


■11:15

祠堂の裏に回ると、Prang Ku Ban Nong Faek と同じように、屋蓋の先端部分の「笠石」が組み立てられていた。

修復工事時、祠堂をすべて修復する建築技術が無かったのだろうか?


■11:15

経蔵の中は空で、ソーマスートラの痕跡はない。


■11:19

昨日のロイエットのプランクーと同じように、遺物の収蔵庫というか、案内所が出来ていた。


■11:19

案内所の内部には蜘蛛の巣だらけで、掃除もされていない。

せっかくの立派な建物が台無しだ。


■11:20

車のそばに戻ったら、子猫たちの鳴き声がする。

子猫たちは台の上に乗せられていた。

近くに掃除のおばさんが居たので、多分、掃除をするあいだ子猫が邪魔なのでここに置いたのだろう。


RASISALAI DIVERSION DAM


■11:45

番号のない田舎道を走っていたら、道路の中央に大きな看板が設置されていた。

何で、道路の真ん中に?と、驚く。

RASISALAI DIVERSION DAM と書いてある。



■11:46 RASISALAI DIVERSION DAM は1992年に建設が開始され、1994年には大型貯水池を備えた17メートルの高さのダムとして完成した。 しかし、運河が完成していないので、このダムは役に立たないと云う。何ともタイらしい話だ。


■11:52

ダムの駐車場に車を停める。


■11:52

駐車場の脇には、観光客相手の数軒の食堂が軒を並べていた。

その内の一軒の食堂に入る。


■12:01

ビールとソムタムとカオパッドを注文。

このソムタムが辛いが旨い。まさに現地の味だ。

ビールの肴に最適だ。

昼食代、210バーツ。


Prang Ku Sombon



■12:31 素晴らしい青空と白い雲。黄金色の稲穂が映える大好きなイサーンの風景。


■12:35

ダート道の右前方に、仏教寺院の建物らしき物が見えた。



■12:38 Prang Ku Sombon は、仏教寺院の奥におそらく10~11世紀に建造されたと思われる3基のレンガの祠堂が建っていた。


■12:38

その建物の周りを、Uの字形のバライが囲む。



■12:39 三基の祠堂は東向きに建てられている。真ん中の祠堂の保存状況はいい。



■12:40 真ん中の祠堂には、まぐさ石があった。摩耗が激しく判然としないが、獅子が持ち上げる台の上に神々が乗っている。このまぐさ石は、他の場所から転用されたとの説もある。


■12:42

左側の祠堂にはヨニが置かれてあった。

ここは、シヴァ神殿だ。


■12:48

船の形をしたモダンな仏教寺院の左奥に、Prang Ku Sombon はあった。


Prasat Khumdin



■13:31 Wat Sangkha Naram の中にある Prasat Khumdin に到着。


■13:32

Prasat Khumdin は2つの遺跡からなる。

向かって右側の遺跡は、基礎部分の石だけが残されている。


■13:32

受かって左側は、倒壊したレンガの山だ。



■13:34 まぐさ石が1つ残されていた。左右に猿らしきものが彫られているので、ラーマーヤナ物語?かな。


■13:34

倒れたフレームの石が痛々しい。


■13:36

遺跡の近くには金色の大仏が鎮座し、その下には遺跡の遺物が置かれていた。


カンペーンヤイ(Prasat Khamphaeng Yai)


■13:58

カンペーンヤイ(Prasat Khamphaeng Yai)に向かうため、グーグルナビに従って走っていたら、幹線道路の2262号線を左折して村落のダート道を案内する。

こんな道で大丈夫かな?


■13:59

そして、その先は工事中だった。

この道を行くか、他の道を行くか、思案する。

レンタカーが新車なので、Uターンして2262号線に戻る。


■14:29

カンペーンヤイまで時間は余分にかかるが、ここは安全策を取ろう。

2262号線を226号線との交差点に向けて走る。


■14:42

226号線に入り、シーサケットに向けて走る。

カンペーンヤイまで10キロ地点。



■14:54 カンペーンヤイ(Prasat Khamphaeng Yai)は、10世紀のクレアン様式のシヴァ神殿として建てられたが、13~14世紀に仏教寺院に改築された。建物は4基の祠堂と2基の経蔵を回廊で囲んでおり、仏教寺院(ワットサカンペーンヤイ)の境内にある。

ここから出土した126センチの門衛像(ドヴァラパーラ)は、ピマーイの博物館正面に飾られている。


■14:57

祠堂はレンガ造りで、フレームやまぐさ石は砂岩を使用している。



■14:59 このまぐさ石の彫刻はかなり摩耗しているが、馬を捕まえるクリシュナ神。


■14:59

破風には、ナンディンに乗るシヴァ神と妻のウマー。

まぐさ石には、ラーマーヤナ物語が彫られている。



■15:02 このまぐさ石の彫刻は、象のアイラーヴァタに乗るインドラ神。


■15:04

仏教寺院のワットサカンペーンヤイには、新しく巨大な仏像と塔が建設されていた。

「ふうみん」には違和感があるが、現役の仏教寺院とクメール遺跡とが共存する形と考えるべきなのだろう。


シーコラプーム(Prasat Si Khoraphum)


■15:46

シーコラプーム(Prasat Si Khoraphum)では、明日からの「スリンの象祭り」に伴う、「ライト&サウンドパフォーマンスショー」が今晩と明晩に開催される。

その為、シーコラプームの専用駐車場に入れず、左側の寺院の中に車を停める。



■15:50 シーコラプームはショーの準備の真っ最中で、その為に入場料は無料だった。

シーコラプームは12世紀のスルーヤヴァルマン2世時の建物で、ラテライトの基壇の上にレンガ造りの5基の祠堂が建っている。中央祠堂の高さは32メートルもあり、遺跡を囲むようにバライが配置されている。最初ヒンドゥー教のシヴァ神殿として建てられたが、後の16世紀ごろに仏教寺院に改修された。



■15:52 中央祠堂のまぐさ石の神々のレリーフ。中央は踊るシヴァ神、左下からドゥルーガ神、ヴィシュヌ神、プラフマー神、ガネーシャ神。


■15:52

中央祠堂入口の向かって右側の柱には、
インコと一緒のデヴァター(女神)像。

タイのクメール遺跡のデヴァター像は、とても貴重だ。


■15:52

中央祠堂入口の向かって左側の柱には、インコと一緒のデヴァター像。



■15:58 レンガの祠堂が青空に映える。左側には、唯一完全な形で残った南西の祠堂。この祠堂の形は、スリン地方のクメール遺跡の独特の形状といえる。



■16:05 バライ越しに見たシーコラプーム。ライト&サウンドパフォーマンスショーの出し物は、「The Legend of Thousand Years of the Sikhoraphum Castle」という。


■16:13

ライト&サウンドパフォーマンスショーの観光客目当ての屋台が並ぶ。


■16:15

駐車した寺院に戻ると、先ほどより警察官の数が増えていた。


ワンフーホテル (One Fu Hotel)


■16:46

スリン(Surin)での宿泊は、街中から少し離れたワンフーホテル (One Fu Hotel)にした。

この象祭りの時期、市中のホテルの宿泊料は数倍に跳ね上がる。

このホテルの宿泊料は、通常料金のため選択した。


■16:53

小さなタイ人仕様のホテルだが、特に問題はない。


レストラン「Celebrate」


■19:29

スリンでの夕食は、バスターミナル近くの「サムラップトンクルアン」か、「チャントーン」で摂ろうと思っていた。

しかし、いくら探してもない。閉店したのだろう。

どおりで「地球の歩き方」に載ってないはずだ。

トンタリンホテル近くのレストラン「Celebrate」に入る。


■19:29

「Celebrate」はケーキ屋も兼ねていて、店中は象祭りに来た外国人旅行客で賑わっていた。

丁度、窓際の席が空いたのでそこに座る。


■19:52

空心菜のオイスターソース炒め。

簡単な料理だが、料理人の腕が出る。

シャキシャキとし、ニンニクとオイスターソースが絶妙だった。


■20:02

牡蛎のオムレツ。

牡蛎がジューシーなのが良い。


■20:03

ナッツと豚肉の炒め物。

これは、ビールが進みますネ。

「yayo」も、どの料理も美味しいとご満悦。

夕食代、620バーツ。


■20:48

夕食に満足し、ワンフーホテルに戻る。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 315キロ
累計の走行距離 2793キロ
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