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■6:15
クスマサヒドプリンスホテルのレストランは、朝の6時から開いている。
今日は、郊外のヒンドゥー教遺跡を2か所回りたい。
その為、早く朝食を済ませたい。 |
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チュト寺院(Candi Cetho)へ |
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■7:26
ホテルを出発し、一路チュト寺院(Candi Cetho)へ向かう。 |
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■7:36
今日は日曜日。
走行予定の一方通行の大通りは、歩行者天国になっていた。
仕方がない、ほかの道を行こう。
警官がたくさん出ているのは、お祭りでもあるのかな? |
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■7:42
道路標識のスラバヤ(Surabaya)を見つけ、直進する。 |
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■7:49
国道15号線を走る。
チュト寺院に行くには、どこかで右折しなくてはならない。
・・・写真の工事中の高架道路が、チュト寺院に行く道だった。
しかし「ふうみん」たちは、分からずに直進してしまった。 |
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■8:03
おかしいのに気づき、何人かに聞いて戻り、無事に右折道路を通過した。 |
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■8:26
今日は日曜日とあって、遊びに行くバイクが多い。 |
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■8:49
カランパンダン(Karangpandan)で、スクー寺院(Candi Sukuh)とチュト寺院(Candi Cetho)の標識が出ていた。
この先を左折する。
チュト寺院までは、17キロだ。 |
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■8:53 正面に巨大な山容が現われた。高さ3265mのラウ山(Gunung Lawu)だ。この先を左折する。 |
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■8:56 道は地方道に入り狭くなる。こんな田舎道でもバイクが多い。 |
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■8:59 ここが、チュト寺院とスクー寺院の分かれ道だ。「ふうみん」は、奥のチュト寺院から見学したいので左折する。 |
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■9:11
狭い山道を走る。
この辺りは、一面の茶畑だ。 |
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■9:12
農作業中の女性たち。 |
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■9:15
チュト寺院(Candi Cetho)の門をくぐる。 |
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■9:26
急な坂道をローギアで登り、一番チュト寺院に近い駐車場に止める。
駐車代、5,000ルピア。 |
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■9:27
チュト寺院の入場券を購入し、気合十分の「ふうみん」。
入場代、10,000ルピア。 |
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■9:29
チュト寺院は、標高1496mに位置するヒンドゥー教の寺院で、マジャバヒト王国時代の1475年の創建。
マジャパヒト王国(Kerajaan Majapahit)は、1293年から1478年までジャワ島中東部を中心に栄えたインドネシア最後のヒンドゥー教王国。
寺院は、山の斜面を利用した13のテラスからなっている。
その各テラスには、石像が置かれている。 |
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■9:30
背中合わせの石像。
「ふうみん」の好きな飛鳥の「猿石」の面影がある。 |
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■9:30
テラスにはビマ像が置かれている。
後ろに見えるバリ風の割れ門は、近年に考古学的な配慮をせずに造られたものだ。 |
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■9:33 手前にリンガ、その後に三角形の石畳、その後ろの円形は太陽マジャパヒト、そして亀石と並ぶ。
「ふうみん」は、飛鳥の遺跡の亀石(右側の写真)を思い浮かべる。雰囲気がそっくりだ。
この石畳のリンガはシヴァ神、亀(クールマ)はヴィシュヌ神を現していると思う。 |
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■9:33 三角形の石畳には、動物のようなものが彫られている。これは、暗闇の海に沈んで世界のためのガイドラインを象徴しているという。 |
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■9:33 中心にカエル、周りにエイやナマズやネズミやカニなどが配されている。 |
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■9:34
一対の門衛神(ドヴァラパーラ)の石像の頭は欠けている。
ここの石の積み方は、大分いい加減だ。 |
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■9:35
このテラスには、境内から集めたレリーフの施された石板が置かれている。 |
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■9:35 石板には、3頭身のマヤ文明のような人物が描かれている。 |
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■9:35 これらの石板は、古代ジャワ文学の「スダマラ物語」の場面を描いていると言う。 |
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■9:36 「スダマラ物語」のレリーフ。左右の相撲取りみたいな人物は何なのか? |
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■9:36
階段下の石像。 |
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■9:38
上のテラスには石の基壇の上に木造の建物が築かれていた。
1970年代の後半に、復元工事が行われた。
その時、考古学的な配慮せずに作られたものらしい。 |
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■9:38
割れ門のテラスが続く。 |
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■9:39
ケテク寺院(Candi Kethek)と言う寺院が在る様なので、帰りに寄って見よう。 |
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■9:39
北側の木造の社に安置された、Sabdapalon と呼ばれる石像。 |
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■9:40
南側の木造の社に安置された、Nayagenggong と呼ばれる石像。 |
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■9:40
最上段のテラスにある主祠堂。 |
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■9:41
最上段の木造の社に安置されたUb王の石像。
もう一つの木造の社には、リンガの石像が安置されているはずだが、扉には鍵がかかっていた。 |
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■9:41
主祠堂にも鍵がかかり、残念ながら中に入れなかった。 |
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■9:44
主祠堂から、入り口を望むが見物客が多く良い写真が撮れない。 |
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■9:48
先ほどの中段のテラスの横から、ケテク寺院(Candi Kethek)に向かう。
入場料、1,500ルピア。 |
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■9:53
サラスヴァティー(Saraswati)像があった。
サラスヴァティーは、ブラフマーの妻で、日本では七福神の弁才天。 |
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■9:53
ケテク寺院の木造の祠堂。
右側に、面白い石造りの建物がある。 |
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■9:55
若い女性が顔を洗い、熱心にお祈りをしている。
ここは沐浴場(バライ)でチュト寺院の一部だったのだろう。
ここで沐浴し、主祠堂で神聖な儀式を執り行ったと考える。 |
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■9:55 沐浴場の裏に石像が2体あった。今まで見た石像より状態がいい。土の中に最近まで埋もれていた為か? |
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■9:57
崖下を見ると、先ほどまでいたチュト寺院の主祠堂がある。
と言う事は、ここはチュト寺院の主祠堂より、一段高いテラスにある。
ここは、チュト寺院の複合構造物の一つなのだろう。 |
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■10:09
なかなか面白いチュト寺院の見学を終えて、満足そうな「yayo」。 |
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■10:09 境内から、チュト寺院の入り口方向を望む。 |
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スクー寺院(Candi Sukuh)へ |
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■10:14 チュト寺院からスクー寺院(Candi Sukuh)に向かう。チュト寺院近くの風景。 |
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■10:36 チュト寺院とスクー寺院の分かれ道を通り過ぎてしまい、ツーリング中の若者に道を聞きUターンする。 |
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■10:47
スクー寺院(Candi Sukuh)の駐車場に車を停めて、入場券を購入。
入場代、10,000ルピア。
駐車場代、5,000ルピア。 |
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■10:49 スクー寺院は3段のテラス構造になっている。
a が写真の門になる。 |
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wikipedia より |
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■10:50
入口の門の扉は閉まっていた。
この鍵の閉まった中の床に、有名なリンガとヨニのレリーフがある。
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wikipedia より |
この寺院が、「エロチック寺院」と呼ばれる由縁だ。 |
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■10:51
門の横には、ナーガと天敵のガルーダのレリーフがある。
ジャワ島のヒンドゥー教遺跡で、ナーガは珍しい。 |
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■10:52 一段目のテラスに置かれた、動物のレリーフの石板。 |
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■10:52 二段目のテラスには目ぼしいものは無い。三段目のテラスの階段に進むと、階段の両脇に棍棒を持った門衛神(ドヴァラパーラ)の石像がある。その左横に注目だ! |
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■10:54
いや~あ!ありました。
「ふうみん」の好きな、飛鳥の「猿石」ですね。 |
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■10:54
「猿石」の背中にも、綱の様なものが彫られています。 |
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■10:55 階段を登り三段目のテラスに行くと、主祠堂が現われる。残念!主祠堂は修理工事中だった。
1930年、考古学者のオランダ人 W.F.ストゥッターハイム(W.F. Stutterheim)は、次の3点に注目した。
1 |
この寺院は、宮廷の石工の手によるものではなく、宮廷とは関連のない近郷近在の大工たちが作り上げた可能性。 |
2 |
この寺院が整然となっていないのは急いで作られたこと。 |
3 |
イスラム軍に圧迫された事により、マジャパヒト王朝衰退による当時の政治的問題から大規模で豪奢な寺院が作れなかった可能性。 |
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■10:55
向かって右側には、頭の欠けたガルーダ石像。 |
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■10:56
こちらは、下半身の欠けた門衛神(ドヴァラパーラ)の石像。
良い表情だ。
「ふうみん」は、ここの石像独特の歯並びに注目する。
この独特の歯並びで、スクー寺院と同時代の石像かを判断できる。 |
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■10:56 このピラミッド型のマヤ遺跡を彷彿とさせる、主祠堂の全体像が眺められないのは本当に残念だ。 |
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■10:56
亀石が主祠堂の前に二個あった。 |
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■10:56
主祠堂前の小祠堂。 |
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■10:56 小祠堂のレリーフ。先ほどのチュト寺院と同じ3頭身の人物。こちらのスクー寺院の方が彫りが深く技量が高い。 |
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■10:58
頭部の着いたガルーダ像を発見。 |
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■10:59
こちらは頭部の欠けた、ペニスを握った石像。
それにしても、ペニスの先端の二つのボールは何なのだろう?
マジャパヒト(1293~1478年、ジャワ島中東部を中心に栄えたヒンドゥー教王国)の男性は、ペニスの先端下に大理石や金のボールを埋め込んだという。
だとするとこの石像は、当時の習慣を忠実に写して彫られているともいえる。 |
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■10:59 主祠堂左側の石造のテラスには、ラーマーヤナ物語のラーマに殺された悪魔王ラーヴァナが彫られている。 |
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■10:59
同じ石造のテラスには、馬蹄形の中にはバラタグルとビマが彫られている。
ビマは、マハーバーラタに出てくるパーンダヴァ族の英雄。 |
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■11:02 テラスの端には、境内から集められた浮彫の石板が集められている。石板には、古代ジャワ文学の「スダマラ物語」の場面を描いている。 |
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■11:03 「スダマラ物語」の一場面。美しい庭でサハデーヴァは、タムブロプトロの娘パドポが結婚することを許す。二人はサハデーヴァに感謝する。 |
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■11:03 「スダマラ物語」の一場面。右側の木に縛り付けられているサハデーヴァを、顔だけの幽霊が脅かしている。木の後ろは従者セーマル、左側にはドゥルガーと従者2人が立っている。 |
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■11:06
主祠堂の右側にある謎めいた大きなレリーフは、スクー寺院で一番重要な物なのかも知れない。 |
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■11:06 この大きなレリーフは神聖な鍛冶屋の場面で、クリスと呼ばれるジャワ島独特の短剣を鍛造している。ここで鍛造されたクリスを持つ王は、権力と正当性を与えられたと言う。
レリーフの2人の人物はビマ(左の刀工)とアルジュナ(右のふいごを操作する人)で、中央に立った姿でガネーシャが描かれている。 |
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■11:06
このガネーシャ像に対し、「ふうみん」は見た瞬間すごくショックを受けた。
まず、立って踊っているガネーシャ像は初めて見た。
ガネーシャは、手に犬を持ち奇妙な冠を被っている。
そして、性器を露出して悪魔のような異様な面相をして立って踊っている。
ガネーシャの持っている犬はタントラ儀式の「犬の王」で、ぎこちない姿の踊りはヒンドゥー教で最も重要な神の踊りの姿を現わしていると言う。
何とも、不思議で謎めいた異常な場面だと思う。 |
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見学を終えて、ソロに帰ろう。 |
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ソロへ戻る |
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■12:15 車は行きと異なり順調に走り、1時間と少しでソロ市内に入る。ホテルももう直ぐだ。 |
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■12:56
ホテルを出て、ソロ市内を見学しよう。
この店の看板は、セブンイレブンのパクリだ。 |
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■13:05
「地球の歩き方に」載っている、レストラン「ラーマーヤナ」に入る。
ここは、インドネシア料理店。
まずは、ビンタンとグァバジュースで乾杯。 |
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■13:19
名物のサテアヤム・ホットプレートとナシゴレンシーフード。
それにスープと、鶏肉と間違えて頼んだ鳩肉のグリル。
タレは甘すぎだが、なかなか美味しい。 |
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■13:31
この時間になって空いてきたが、先ほどまでは地元の人で一杯だった。
昼食代、278,000ルピア。 |
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ペチャに乗ってカスナナン王宮へ |
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■14:05 レストラン「ラーマーヤナ」を出て、ペチャに乗ってカスナナン王宮(Kraton Kasunanan)に向かう。料金は、30,000ルピア。 |
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■14:13
カスナナン王宮の入場券売り場は、離れていて分かりづらい。
「ふうみん」がペチャに連れらて行くと、多分苦労しただろう欧米人が「ご同輩」の挨拶をした。 |
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■14:20
カスナナン王宮に入る。
ハッキリ言って、「ふうみん」は全く王宮の内容について期待していなかった。
まあ、暇つぶしに来たようなものだ。 |
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■14:23 しかし、展示室に入りその認識は180度転換した。ヒンドゥー教の素晴らしい遺物が展示されていた。
この石像の右の男神は、右手に蓮華、左手に棍棒を持っているのでビシュヌ神で、そうすると左の女神はラクシュミーだ。 |
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■14:25
ガネーシャ像。 |
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■14:25
ドゥルガー像。 |
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■14:26
クヴェーラ像。 |
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■14:26
シヴァ神像。
、と素晴らしい石像のオンパレードだ。 |
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■14:34
現地の見物客は、こんな石像には全く興味を示さず馬車などの前で記念写真だ。
確かに、イスラム教徒にとってヒンドゥー教は全くの異教だからね。 |
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■14:35
うれしい事に、中庭にも石像がある。
ブラフマー神像?だと思う。 |
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■14:36
こちらは、親子のカエル像。
先日のラジャプスタカ博物館でもカエル像を見たが、こちらは親子なのでなおさらうれしい。 |
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パラゴンライフスタイルモール(Paragon Lifestyle Mall)へ |
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■14:49
王宮から、先ほどのペチャに乗って、新しく出来たパラゴンモールへ向かう。
料金は、30,000ルピア。 |
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■15:12
パラゴンモールに到着。 |
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■15:12
今日は日曜日とあって、混雑していた。 |
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■15:40
「ふうみん」たちの大好きな、ドラゴンフルーツを買う。
そして、お土産のコーヒーやジャワティ等を購入。
先ほどまでのペチャは返したので、新しいペチャに乗る。
ホテルまで50,000ルピアと言う。
少し高いが仕方がない、そのペチャに乗ってホテルに帰る。 |
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夕食は外で |
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■19:22
夕食は、昼と同じレストラン「ラーマーヤナ」に行く。
そして、昼と同じ席に座る。 |
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■19:36
夕食は、空芯菜の炒め物とサラダのガドガド。
それと、卵焼きとスープ。
ビンタン2本とジュース。
夕食代、200,000ルピア。
なんと、昼食代より安かった。 |
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■20:27
クスマサヒドプリンスホテルに帰って来たら、ライトアップが綺麗だった。 |