■行程8日目>プランバナンと周辺遺跡を見学し、ソロへ
…Porei Devata Resort  …Kusuma Sahid Prince Hotel   Google map  

■5:51 ポエリデファタリゾ-トのコテージを出ると朝日が見えた。もしかしたら、ロロジョグラン寺院の47メートルのシヴァ祠堂の上に、昇る朝日を見る事が出来るかも知れない。



■5:58 カメラを片手に、プランバナン史跡公園に沿った道を急いで歩く。見事に、ロロジョグラン寺院のシヴァ祠堂に昇る朝日を撮った。と思ったがラーマヤナ劇場のセットが邪魔している。非常に残念!


■7:05

朝食は、指定席となった2階のレストランで摂る。


■7:30

レストランは7時から開いている。

「ふうみん」は早くに食べ終えて、チェックアウトしたい。

・・・今日は土曜日だ。人出の少ない早朝にプランバナンを見学したい。

しかし、なかなか朝食が出てこない。


プランバナン史跡公園(Prambanan Archeological Park)


プランバナン周辺遺跡地図

■今日は、プランバナン史跡公園とイジョ寺院、ボコの丘を巡る予定。


■8:16

プランバナン史跡公園(Prambanan Archeological Park)の駐車場に、車を停める。

・・・遅くとも、8時前には入りたかった。


■8:16

外国人用の入り口から入る。

入場料は、162,500ルピア。

ここで、サロン(腰巻)を付けてもらい入場する。





■プランバナン史跡公園(Prambanan Archeological Park)の地図

公式サイトの
www.borobudurpark.co.id より



ロロジョングラン寺院(Candi Loro Jonggrang)



■8:20 ロロジョングラン寺院(Candi Loro Jonggrang)が見えて来た。サロンをつけてカメラを構えて、気合十分の「ふうみん」。



■8:23 ロロジョングラン寺院は、ヒンドゥー教の遺跡で世界遺産に指定されている。シバグラの碑文によると856年、古マタラム王国のピカタン王により建立されたと言われる。

東を正面に外苑、中苑、内苑の三重構造で、大小237基の祠堂から成る国内最大のヒンドゥー教寺院。カイラス山を模したシヴァ祠堂を中心とする110メートル四方の内苑は、高さ47メートルのシヴァ祠堂を中心として、北にヴィシュヌ祠堂、南にブラフマー祠堂が並び、それぞれの神の乗り物のナンディン、ガルーダ、ハンサの祠堂が対面して建てられている。


シヴァ祠堂(Candi Siva)



■8:26 シヴァ祠堂(Candi Siva)は高さ47メートルの大祠堂。シヴァ祠堂は中心の部屋にシヴァ神を祀り、その右の部屋にドゥルガー(シヴァ神の妻)、後ろの部屋にガネーシャ(シヴァの息子)、左の部屋にアガスティヤ(聖仙の長)を祀る。



■8:27 シヴァ祠堂の正面の入り口。巨大なカーラの彫刻が見事だ。


■8:28

中央の部屋に安置されるシヴァ神像。

高さ約3mの巨大な石像だ。

シヴァは破壊と創造を司る神で、このシヴァ神像の真下9mの場所にピカタン王の遺骨が埋められているらしい。

この祠堂はシヴァ神を祀ると伴に王家の霊廟でもあり、シヴァ神像には王の面影があるとも言われている。


■8:30

南の部屋のアガスティア像。

アガスティア像はシバマハグル像とも呼ばれ、インド北部から南部へヒンドゥー教を広めた聖者である。

ヒンドゥー教を広く知らしめた功績で、シバの妻ドゥルガー像、シバの息子ガネーシャ像に並び崇められているという。


■8:34

西の部屋のガネーシャ像。

ガネーシャはシヴァ神の息子で、学問の神として知られる。

ガネーシャ像に触ると頭が良くなるといわれ、見学者がガネーシャの鼻を撫でていくので黒光りしている。


■8:37

北の部屋のドゥルガー像。

■ロロジョングランの伝説
昔王宮にロロジョングランという王女がいた。バンドゥンがボコ王を殺害して新王となった。ロロは新王に求婚されたが、ロロは結婚したくなかった。

ロロはバンドゥンに「結婚したいなら一晩で千の寺院を建てるよう」難題を突き付けた。バンドゥンは精霊を呼び集めて、ものすごい速さで寺院を作り始めた。

それを見たロロは、召使いたちに米をひくよう命じ、料理を作る音を立てさせた。精霊たちは朝が来たと思い、仕事が終わらぬうちに帰ってしまった。

すでに、999の寺院を作り終えていたバンドゥンは怒り、ロロを呪って千個目の寺院に閉じ込めた。それがシヴァ祠堂に置かれたドゥルガー像だという。


■8:29

回廊の主壁に浮彫された、方位神ローカパーラと天女アプサラスの美しいレリーフ。

この、ローカパーラ像はジャワ彫刻の最高傑作の一つだ。



■8:29 シヴァ神(後ろに三叉戟と両面太鼓が置かれている)と付属の神々。



■8:29 中央に神を配し、左右に3人づつの付属の神々配した構図のレリーフが続く。これらのレリーフは、高い場所にあり見物客の手に触れないためか、状態は良好でどれも素晴らしいものだ。



■8:29 ラーマーヤナ物語1、龍に乗ったビシュヌ神に会うために現れた5人の神々。

回廊の外側には、ラーマーヤナ物語のレリーフが施されている。シヴァ祠堂に24枚、ブラフマー祠堂に24枚の計48枚のパネルがある。これらのパネルは、ロロジョグラン寺院の一番の見どころである。ただし、こちらは見物客の手に触れるためか、保存状態はあまり良くない。以下、幾つかのラーマーヤナ物語のパネルを紹介したい。



■8:30 ラーマーヤナ物語6、第二王妃が息子のバラタの即位を約束させる。



■8:34 ラーマーヤナ物語12、黄金の鹿を射るラーマ。矢に当たった鹿は悪魔マーリーチャに正体をあらわす。



■8:35 ラーマーヤナ物語18、スグリーヴァとヴァーリンの兄弟猿の戦い。



■8:38 ラーマーヤナ物語20、シーターを発見するハヌマーン。



■8:38 ラーマーヤナ物語24、ランカ島に攻め入るラーマと猿軍団。


ブラフマー祠堂(Candi Brahma)



■8:46 ブラフマー祠堂(Candi Brahma)は高さ23メートル、シヴァ祠堂の北側に建つ。


■8:48

祠堂内部に安置された、ブラフマー神像。

ブラフマー神は、創造の神でサラスワティ(美と芸術の女神)を妻にもつ。



■8:52 ラーマーヤナ物語34、ラーマに殺された悪魔王ラーヴァナ。



■8:54 ラーマーヤナ物語41、森の中で双子を生むシーター。



■8:55 ラーマーヤナ物語48、双子の一人がラーマの後の王位につく。これが最終のパネルだ。



■8:58 ブラフマー祠堂から、ロロジョグラン寺院の入り口を望む。左に見える祠堂はナンディン祠堂。周りには、復元されていない祠堂がたくさんある。



■9:00 ブラフマー祠堂の前に建つハンサ祠堂から、三大神の祠堂を写す。この角度からではないと、三つの祠堂は撮影できない。左から、ブラフマー、シヴァ、ビシュヌの各祠堂。


ヴィシュヌ祠堂(Candi Vishnu)



■9:01 ヴィシュヌ祠堂(Candi Vishnu)は高さ23メートル、シヴァ祠堂の南側に建つ。


■9:03

祠堂内部に安置された、ヴィシュヌ神像。

ヴィシュヌ神は維持の神で、ラクシュミー(幸福の女神)を妻にもつ。



■9:09 回廊には、ヴィシュヌ神の第8番目の化身であるクリシュナの物語が12面のパネルで描かれている。



■9:09 クリシュナの活躍が描かれたレリーフ。ヤムーナ河の毒蛇カーリアを退治する場面。


ナンディン祠堂(Candi Nandi)



■9:13 ナンディン祠堂(Candi Nandi)はシヴァ祠堂の対面に建っている。



■9:15 祠堂内部に安置されたシヴァ神の乗り物のナンディン像。「ふうみん」は、今まで何十何百のナンディン像を見てきたと思うが、その美しさに感動した唯一のナンディン像だ。



■9:15 反対側からのナンディン像。ナンディン像は形状が比較的単純なだけに、作者の力量がそのまま出ると思う。



■9:15 ナンディン祠堂から、シヴァ祠堂を眺める。なお、ガルーダ、ハンサの両祠堂の内部には石像が無く写真の掲載は省略した。


■9:16

ナンディン祠堂の階段で、写真を撮る地元の女の子。

写真を撮るのは良いが、ポーズをつけて何枚も写す。

この様に時間が掛かり、こちらの写真撮影の邪魔になる事が何度もあった。

・・・ま~あ!可愛いからいいか。



■9:30 ロロジョグラン寺院に別れを告げる。この角度からだと、全8つ祠堂が望める。


セウ寺院(Candi Sewu)


■9:53

巡回バスに乗り、セウ寺院(Candi Sewu)を目指す。



■9:59 セウ寺院は、マンジュシュリグワ(Manjusrigrha)碑文によると792年に菩薩を奉るために建立された仏教寺院。寺院は内苑に十字型主祠堂があり、第二苑には240基の小祠堂(ペルワラ)がある。

セウとは「千の寺院」の意味で、主堂を取り囲む多数の小祠堂に由来する。ロロジョグラン伝説のバンドゥンが作った999の寺院ともいわれる。

セウ寺院の面積は185×165mで、四方の中央に一対の巨大な守護神クベラ(ラクササ)で守られた門がある。それぞれの門の約300m先には、守護寺院(東アス、西クロン、南ブブラ、北ロル)があったが、現在残っているのは ブブラとアスの二つの寺院。



■10:00 「ふうみん」は、巡回バスに乗った数十人の現地人の見物客が来る前に、急いでセウ寺院に入り写真を撮る。しかし、後ろを向いたら誰も入って来なかった。



■10:01 主祠堂内部の壁龕には仏像が無かった。仏像は金属製であったため、持ち去られたという。


■10:02

仏像の上で、天人が舞っている壁面のレリーフ。



■10:03 復元された小祠堂(ペルワラ)。


■10:04

小祠堂(ペルワラ)に彫られた女神像。


■10:14

だれ一人いないセウ寺院から帰ってくると、巡回バスは出て行った。



■10:15 収蔵庫にはたくさんの遺物があった。ナンディン像やドゥルガー像もある。



■10:16 収蔵庫の外には、ヨニがたくさん並んでいる。仏教寺院のセウ寺院から、これだけヒンドゥー教関係の遺物が出るのは何故なのだろう?「地球の歩き方 2006~07」には、仏教的要素が色濃いヒンドゥー教寺院と書かれている。



■10:16 手前には無造作に積み上げられた遺物のたくさんの石片。その向こう側には、崩壊されたままの小祠堂を持つセウ寺院。昨日感じた「石酔い」が、また襲って来た。



■10:18 東口から眺めたセウ寺院が、定番の撮影スポットのようだ。


ブブラ寺院(Candi Bubrah)



■10:23 ブブラ寺院(Candi Bubrah)は、セウ寺院の南に位置する仏教寺院。「ブブラ」とは「壊れた」との意味で、現在復元作業の最中だった。ここで発見された彫像のいくつかは、オランダ植民地時代に運び出され、個人のコレクションになってしまった。



■10:27 復元されたブブラ寺院に置かれるのだろう、首のない仏像が並んで置かれていた。


ルンブン寺院(Candi Lumbung)



■10:31 ルンブン寺院(Candi Lumbung)は、ブブラ寺院の南に位置する仏教寺院。シャイレンドラ王国のインドラ王時代のクルラック碑文によると、782年頃にマンジュシュリ像を祀るために建てられたと推定される。


■10:31

主祠堂と16基の小祠堂から成り立っている。


■10:32

主祠堂の外壁には、美しい観音像のレリーフがある。


考古学博物館(Archeological Museum)


■10:47

考古学博物館(Archeological Museum)に入る。



■10:48 博物館の中庭には、たくさんの石像が置かれていた。


■10:52

館内に展示されていた、1923年に撮影された、ロロジョグラン寺院のシヴァ祠堂。


■10:58

館内にも、たくさんの石像や遺物が展示されている。

古代のジャワ文字が彫られたリンガ。


■11:02

シヴァ神像。

レベルの高い彫刻だ。


■11:02

黄金の輝きが妖しい金製品の遺物。


■11:08

考古学博物館の入口横には、復元された船が置かれていた。

ボロブドゥールに対抗している見たいだね。


■11:17

レストランで一休み。

何しろ、3時間も休みなしで見学して来たから疲れた。

レモンスカッシュで疲れを癒す。

代金、25,000ルピア。


■11:28

「yayo」は、レストランの前にある売店でアクセサリーの買物。


■11:46

プランバナン史跡公園の出口。


■11:47

出口から駐車場に行く道には、ジャワ島恒例の土産物屋の中を歩く。


イジョ寺院(Candi Ijo)


■12:12

イジョ寺院(Candi Ijo)に向かう。

舗装の悪い急坂を登る。


■12:23

イジョ寺院の駐車場に、車を停めて代金を払う。

係員は日除けの段ボールを、フロントガラスに置いてくれた。


■12:24

イジョ寺院(Candi Ijo)の事務所に行き記帳する。

入場料は無料。



■12:26 イジョ寺院は、主祠堂と3基の小祠堂(ペルワラ)から構成される。古マタラム王国により10~11世紀に建造されたヒンドゥー教寺院。これらの建物は、2013年に復元されたばかりだ。


■12:27

主祠堂の内部に安置された、リンガとヨニ。



■12:30 イジョ寺院は三段のテラス構成となっており、最上段には主聖堂と3基の小祠堂、中段、下段のテラスには寺院の跡や残骸が見られ、現在一部が修復中だ。

山の斜面に沿った縦長の敷地は0.8ヘクタールほどあり、周辺にも遺跡の痕跡が発見されている事から、広大な遺跡群が存在すると考えられている。


■12:32

小祠堂内部に置かれた、石像の台座とナンディン像。


■12:33

小祠堂内部に置かれた、ヨニの上で昼寝する人たち。



■12:36 下段のテラスでは、復元作業中だった。復元が終わると眺望も良い遺跡なので、人気を呼ぶだろう。



■12:40 海抜410メートルのイジョ寺院からは、ジョグジャカルタの街並みが一望できる。イジョ寺院の名前の「イジョ」は、この丘の名前「Gumuk Ijo」からとられている。


ボコの丘(Ratu Boko)


■12:59

ボコの丘(Ratu Boko)に向かう。

急坂を登る。


■13:01

ボコの丘の駐車場に車を停める。

駐車代、10,000ルピア。


■13:06

ボコの丘への入り口。

入場料、162,000ルピア。

飲み物1本付きで、入場券はレシートだった。




■ラトゥボコ(Ratu Boko Palace)の地図

公式サイトの
www.borobudurpark.co.id より




■13:11 ラトゥボコ(Ratu Boko Palace)は、プランバナン史跡公園の南3キロの標高200メートルのボコの丘に位置する。8世紀ごろからの古マタラム王国の王宮があったと考えられている。伝説によると、ロロジョングランの父ボコ王の宮殿があったと言われる。



■13:13 階段の上に、安山岩で造られた二つの門がある。第一門は3つのアーチから成っており、真ん中のアーチは高さ7.5m、幅6mである。その先にある第二門は、高さ8.5mで5つのアーチから構成されている。



■13:15 プンバカラン(Candi Pembakaran)と名づけられた寺院跡。階段を登ると基壇の中央に大きな穴があり、井戸だといわれている。



■13:19 パセバン(Paseban)と呼ばれる2つの建造物の石の土台。石の土台だけしか残っていない訳は、王宮は木材で建造されたため朽ち果ててしまい、長い年月の中で消滅した。



■13:24 自然石の寺院らしきものが見える。



■1:25 2つの洞穴があった。グアラナン(男穴)と、グアワドン(女穴)と名づけられている。



■13:29 謁見ホール(Audience Hall)へ向かう。



■13:30 謁見ホールの見事な石の床。



■13:31 片隅には3基の祠が建っている。



■13:31 眼下には、王妃の宮殿(Princess Place)跡があり、塀の内部には貯水池がたくさんあった。



■13:32 沐浴場の跡。男女別になっているとの事。



■13:42 先ほど行ったプンバカラン寺院の先に見晴台がある。そこに行ってロロジョグラン寺院の写真を撮ろうと、山道を登る「ふうみん」。



■13:46 見晴台から眺めたロロジョグラン寺院の祠堂群。その先には薄っすらと稜線が見えるのはムラピ山だ。



■14:01 入り口に戻りヒルサイドカフェに入る。展望テラスの席に座り、入場券に含まれているグァバジュース2本と「ふうみん」の注文したビンタンビール。



■14:07 このヒルサイドカフェからの眺めもいい。目の前にはロロジョグラン寺院と、本来ならば、ムラピ山が眺められる。そして、吹き抜ける風も気持ちがいい。


■14:14

食事も出来ると言うので、ナシゴレンと鳥の唐揚げを注文。

昼食代、143,000ルピア。


■14:36

ボコの丘の急な坂道を下りて、今晩の宿ソロに向う。


クスマサヒドプリンスホテル(Kusuma Sahid Prince Solo Hotel)へ


■15:18

国道15号線をソロに向かって走る。



■16:08 国道15号線はT字路に突き当たる。左折するとスマラン方面で、国道16号線になる。「ふうみん」は右折して、国道15号線をソロに向かう。


■16:30

クスマサヒドプリンスホテル(Kusuma Sahid Prince Solo Hotel)の入り口が見えた。

このホテルは、クスモヨエド王子の元宮殿でコロニアル調の建物だ。


■16:34

クスマサヒドプリンスホテルにチェックインする。


■16:43

ホテルの客室。

大きな机があるのがいいね。


■16:43

客室はプールサイドに面し、出入りもこのドアから行う。


■19:35

夕食はホテルのレストランで摂る。

この、フルーツサラダは細かく切りすぎだ。


■19:41

揚げ春巻きも、ピザパイも冷凍ものをチン!見たいな味だ。

明日の夕食は、外で摂ろうと思った。

夕食代、326,700ルピア。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 72キロ
累計の走行距離 732キロ
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イサーンの大地走行2000キロプラス ジャワ島、レンタカー旅行。
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