■行程8日目> 北タイの静かな県都へ



走行DATA



ホテル(7:50) → R1089 → R1234
メーサロン(8:50~9:57)
R1234 → R1089 → R1チェンライ
ガソリンスタンド(11:30)
35.5L×25.3B=900B
R1→パヤオ
パヤオにて昼食と買物(12:45~14:40)
R1 → R103 → R1134 → R101 → コンプレータワー(17:07)



8日目・走行距離 394キロ
累計走行距離 2379キロ
当日給油 35.5L、900B
累計給油 256.4L、6485B






■6:18 窓の外を眺めると、タートンの朝靄の橋の上をトラック走り去って行った。小さな村の日常の早朝の一コマ。


■6:49

タートンシャレーの朝食は、ホテルの入り口にあるレストランで摂る。


■7:00

朝食のセットメニューを摂る。


■7:17

タートンシャレーのホテルの全景。

タートンシャレーのこの日の宿泊客は我々だけだった。



■7:57 チェックアウトして、ホテルの直ぐわき道を走る。この道は、コック川に沿ってビルマ国境に通じている。地図で見ると、幹線の1089号線からビルマ国境の距離が一番近い。

一キロも行かないうちに、国境警備隊のチェックポイントで通行止めだ。Uターンするため兵士にバーを上げてもらう。


■7:58

Uターンした所から、コック川下流を望む。

川の先端が、昨晩宿泊したタートンシャレーだ。


■8:01

1089号線に戻る。

・ドイメーサロンまで43キロ。

・1号線との合流点のメーチャンまで62キロ。

・チェンライまで92キロだ。



■8:22 朝霧の中に朝日が輝く、幻想的な1089号線から眺めたの風景。車を停めてしばし見入る。


■8:34

1089号線を左折して、1234号線に入りメーサロンに向う。


■8:35

昨年、行ったばかりのメーサロンには行く予定は無かった。

「yayo」が、ウーロン茶を買いたいと言い、急遽行く事にした。

山間の1234号線を走る。


■8:54

泰北義民文史館は、2004年にオープンした新しく立派な博物館。

開館は8:00~17:00

入場料は30バーツ




■8:55

国民党軍の戦いの歴史、現在のメーサロンの様子などが詳しく展示してある。

1949年、中国の内戦で雲南省一帯に取り残された部隊は国境線を越えてビルマへ逃亡し、ここに拠点を築いて大陸奪還のためのゲリラ戦を続けた。

段希文将軍が率いる国民党部隊は、タイ政府の統治が及ばない山奥のメーサロンを根拠地に軍事活動を行った。



■8:56 中央の大きなホールには、軍を率いた将軍や兵たちの位牌がずらりと祀られている。台湾からの旅行者が多く訪れているとの事。


■8:57

段希文将軍が率いた国民党の兵士たちは、ビルマを経てタイ北部の山岳地帯に十数か所に別れ拠点を築く。

各拠点では、アヘン栽培で資金を稼ぎながら、来るべく「反攻大陸」の日に備えて軍事訓練を続けた。

1987年に武装解除に応じ、それと引き換えにタイ国籍を取得。

今ではすっかりタイに溶け込み、平和な生活を営んでいる。



■9:21 ビューポイントから眺めた、山頂の寺院と点在する家屋。


■9:29

昨年も訪れた、メーサロンフラワーリゾートでお茶を買う。

まずは、お茶を入れてもらい試飲する。


■9:33

最高級のウーロン茶を2袋買う。

値段は500g入りで700バーツ。

その他に「yayo」が急須を一つ購入。

メーアイで買ったのを合わせると、2000gも購入した。

これで、当分ウーロン茶には不自由しないだろう。


■9:45

メーサロンフラワーリゾートの庭に出たら、工事の作業員の子供たちが元気に遊んでいた。


■9:46

きれいに整備された茶畑。


■9:46

メーサロンフラワーリゾートは、斜面に建っており見晴らしが良い。

宿泊代は1000~1500バーツ。


■9:55

セブンイレブンが、こんな辺鄙な街にあった。



■10:24 急な下り坂の1234号線を走る。


■10:30

1089号線に戻り。メーチャン方面に向う。

トラックが喘ぎながら坂道を登っている。

積んでいるのは新米だ。

袋には。香米と書いてあった。


■10:51

メーチャンから1号線に出た。

片道2車線の道路を、チェンライに向い快適に飛ばす。



■11:08 1号線を下り、チェンライ市内に入る。



■11:17 「yayo」は初めてのチェンライなので、1号線を右折してチェンライの市内を一回り走る。写真はシティホールまで1キロ地点。


■11:31

チェンライ市内のガソリンスタンドに入る。

1号線には側道が整備され、並木が植えられていた。


★給油DATA
900バーツ、
35.5L、1L/25.3バーツ。



■11:47 チェンライを後にして、1号線をパヤオに向かって100キロ超で快適に飛ばす。今日の昼食は、パヤオのパヤオ湖畔のレストランで食べよう!



■12:45 パヤオ(Phayao)市内を走る。思ったより大きな街だ。このパヤオは、「歩き方」や「ロンプラ」にも載っていない北タイの静かな県都だ。



■12:55 パヤオ湖畔に出た、大きな湖だ。パヤオ湖は、巨大な淡水湖で三日月の形をしており、地元の人々の生活用水として使用されている。また、この湖は淡水魚の宝庫となっており漁業が盛んだ。対岸の山並みが霞んで見える。



■12:55 パヤオ湖畔は、花が植えられ舗道が設けれ駐車スペースもあり、綺麗に整備されている。


■13:01(日本時間)

どのレストランにしょうか?湖畔の道を往復して探す。

気に入った、一軒のレストランに入る。


■13:13

店頭で焼いてあったパヤオ湖の魚の塩焼きに、ソムタム、カオニャオ、オムレツを注文。

それに、ビールとコーラで、代金は210バーツ。

美しい湖の湖畔で、ゆっくりと昼食を摂る。


■13:33

ガムムアン王の立像がある記念公園に行く。

パヤオ王国の建国は、1096年といわれスコータイよりも古い。

13世紀に侵攻して来た蒙古に対応するため、タイ族国家の3人の王は盟約を結んで蒙古を退けた。

その3人の王とは、
・スコータイのラームカムヘン王
・ラーンナーのメーンラーイ王
・パヤオのガムムアン王

これを「3王の盟約」と呼び、タイの歴史上の有名な出来事。



■13:33 パヤオ湖畔には、大きな行灯が飾られていた。


■13:46

何と、このパヤオにテスコ・ロータスが開店していた。

まだオープンして間もない様子で、駐車場のポールにペンキを塗っていた。

ああ、タイだな~あ。

ここで、1時間ほど土産物を買物。


■15:24

1号線を左折して101号線に入り、今晩の宿のプレーに向う。


■15:25

プレー(Phrae)までは89キロだ。



■15:29 快適な101号線の一直線に森を切り開いた道を飛ばす。プレーまで84キロ地点。


■16:14

ここの交差点で失敗した。

プレーに行く101号線は右折だったが、間違って直進してしまった。



■16:38 間違って直進した1134号線を走る。途中で間違いに気づく。

しかし、夕暮れの美しい山並みを望めたから、まあいいか。あの山の向こうは「ふうみん」の好きなナーン県だ。



■16:46 プレー(Phrae)市内を走る。ちょうどラッシュにかかり、今晩の宿ナコンプレータワーホテルへ少し迷う。


■17:07

ナコンプレータワーホテル(Nakorn Phrae Tower Hotel)にチェックイン。



■17:10 ホテルの8階の部屋から、プレー市街を一望する。


■17:26

城壁内の旧市街にある、チークで財を成したプレー王国最後の王子の邸宅ウォンブリーハウス(Vongburi House)に向う。

残念な事に、開館時間が 8:00~17:00 までとの事で入れず。

先ほど、道を間違えなければ!と後悔。


■17:26

夕暮れのウォンブリーハウス。

19世紀後半に建てられた瀟洒な建物の白とピンクの色彩の外観が、柔らかな夕日に照らされファンタスティックに美しい。

館内には、さまざまなコレクションが展示されているとの事で、誠に残念だ。


■17:31

近くのワット・プラノーン(Wat Phra Non)は、300年前に建立された古い寺院だ。

特徴のある屋根に、離れた上下2段の玄関がある。


■17:38

12世紀~13世紀頃に建立された(一説によると829年?)、プレー最古の寺院のワット・ルアン(Wat Luang)に行く。

ランナー様式の8角形の巨大な仏塔が建っている。

歴史の重みを感じる仏塔だ。

夕闇が迫ってきた、そろそろホテルに戻ろう。


■19:31

ホテルのフロントでタイマッサージを予約して、夕食に出かける。

ホテルの近くの街を一巡するが、よさそうな店が無い。

ホテルの前にある、ビヤガーデン風の店に入る。


■19:49

トムヤムガイのスープに、シーフードのサラダ、青菜のてんぷら(隣の客のを指差し注文)に、カオパット。

それに、ビールとコーラを2本づつ注文。

たいした店では無いが、なかなか旨い。

代金は417バーツ。

450バーツを支払い、お釣りはチップ。


■20:14

20:30からタイマッサージを受けるためホテルに戻る。

2時間300バーツにチップ100バーツ。なかなか上手だった。

マッサージ後、明日の帰国に向けてパッキングをする。

明日もう帰国か!いやだな~あ。

旅の終わりは、非日常の「ハレ」から日常の「ケ」に戻る。

楽しい夢から覚める残酷な一瞬だ。





  Shinji さんから掲示板への投稿 Shinji さんのプロフィール


[621] Shinji 2006/12/10 21:33:51

> 行程8日目> 北タイの静かな県都へ

タートンですが、ここでコック川がビルマから流入し、チェンライを経由してメコンに合流します。こうして川が国境線を横切るのは、私の見落としが無ければ北タイでは3箇所あり、他の2箇所はメーホンソンのパイ川とクンユアムのスリン川(共に流出、サルウィンに合流)です。

タートンのコック川で特筆すべきなのは、タイ・ビルマ間の国境線争いです(添付画像参照)。黄色線がタイの主張で、赤線がビルマの主張です。

ここはタイで最もホットな紛争地帯で、両国軍の数十の前哨部隊と数百の兵士が肩を並べあっています。そういう事もあって、観光客がコック川に沿ってうっかり国境に近づかないように、厳しい検問が敷かれているわけです。

ちなみに前述したドイアンカーンの北ルートは、途中 Fang に抜けなければ、標高2000メートル級の尾根に沿って Doi Pha Hom Pok の裏側を回り、この国境紛争地帯のまさに南端をなぞってタートンに到達します(8月31日投稿の画像参照)。









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