■行程5日目>シーサケットからウボンへ



  DAY5 326km (TOTAL 1487km) 
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■05:38

ホテルの窓の外を見ると雨が降っている。

雨が降る前は、雨季だから雨が降って当然と思っていたが、やはり天気がいい。

まったく人間は勝手なものだと思う。

少し小降りになったので、今朝も街角ウオッチングに出かける。

駅の脇の線路に沿った市場が賑わっているので、車を止めて早速ウオッチングだ。


■05:39

パンを揚げる人。


■05:44

スパイス類の売り場。


■05:50

その他、新鮮な魚やイサーン名物の虫の唐揚げ、生きた蛙や鶏肉の山盛り、豚の顔の皮等々の売店を見る。


■06:01

シーサケット駅に寄る。

何処の駅でもそうだが、駅前の風景は旅情を感じさせる。

駅前にナーガの像がある。…そうか!この駅はカオプラヴィハーンへの玄関口だからだ。

駅の時計を見ると丁度6時だったので、街のあちこちを見ながらホテルに帰る。


■06:38

朝食に行くと、レストランのドアが半分閉まっている。まだ準備中のようだ。

フロント横に自転車が二台あった。

その自転車旅行の白人男性2名だけが先を急ぐのだろう、特注で朝食を食べていた。

「ふうみん」は、近くのガソリンスタンドでクリンビュー買って帰って来たら、レストランは開いていた。


■06:53

レストランに入ってガッカリした。

朝食のメニューはたったの4品で、パンとソーセージと目玉焼きとおかゆである。

おかゆの味が良かったのでどうにか許せるが、今回の旅のホテルでは最低の食事だった。


■08:01

チェックアウト時、フロントの女性にカオプラヴィハーンについてたずねると遺跡はオープンしているという。

あまり信用は出来ないが、やはりすごく嬉しい。

足取りも軽く出発だ。良い具合に雨もちょうど上がった。

221号線を終点まで走ろう。


■08:57

カオプラヴィハーン国立公園の入口に着く。

外国人は一人200バーツ。悪評高いタイの国立公園の外国人料金だ。

その他に30バーツ取られた。駐車代?まあどうでもいいけど。

早朝のため、まだ観光客が少ないので、早く遺跡に行きたい。


■09:25

駐車場に車を停めて、トイレ等の準備を整えて、タイの国境検問所に向う。

その手前のJAHDSの大きな看板には、タイの国旗と日の丸が描かれており、その下には赤い髑髏のマークの立て札がある。

高揚する気持ちと危険を感じる不思議な気分だ。

検問所でパスポートのコピーをとられ5バーツ支払う。

少し歩くと道路はなくなり、岩盤の上を歩く。


■09:32

小さな川の上に架かる橋の国境の金網をくぐるとカンボジア領だ!

その先の青い小屋で、今度はカンボジアの入国料200バーツを支払う。


■09:35

前回来た時に比べ、此処に来るまであの騒々しく、しっこく、五月蝿い、カンボジア人の物売りの子供達がいない。

多分、直前まで閉鎖されていた関係だろう。


■09:35

カオプラヴィハーン遺跡は2005年5月16日から6月10日までの間閉鎖されていた。

「ふうみん」達が来たのは6月15日で、再開後わずか5日目だった。

今回のイサーンへの旅の予定は、最初1週間前だったのでそれだったら遺跡は閉鎖されていた。

日程をずらして、本当にラッキーだった。


■09:40

入口から急な120メートル、189段の階段を登ると、巨大なナーガの像が歓迎してくれる。


■09:41

その後ろの第1楼門には、カンボジアの国旗がはためいている。


■09:43

第1楼門。


■09:43

霧に少し霞んだ楼門のシルエットがとてもいい。


■09:52

此処から、第2楼門までは320メートルもある。

しかし、ゴルフのミドルホールの350ヤードと考えれば、歩くのは何でも無い。


■09:54

第2楼門の手前の横にバライ(聖池)があり、水が少し溜まっていた。

バライ周辺には、数体の獅子像がある。

昔はたくさんあったらしいが、残念ながら盗難に遭ったという。


■09:55

第2楼門に登る。ここの階段の崩壊は激しい。

第2楼門には、まぐさ石や破風に素晴らしいレリーフが残されている。



■09:59 まぐさ石の「毒蛇カーリヤを退治するクリシュナ神」のレリーフ。



■10:02 破風の「乳海撹拌」のレリーフ。


■10:03

改めて、イサーンの他のクメール遺跡と比べて飛びぬけて見事なものだと思う。


■10:04

獅子頭のバライ。

バライの深さは3メートルで、水はなかった。



■10:08 第3楼門に入る。カオプラヴィハーンで一番好きな十字型の回廊の建物だ。



■10:10 東側に行くと面白いまぐさ石があった。男女の神が仲良く抱き合っている。思わず「yayo」を呼んだ。後で調べると「シヴァ神と妻のウマ」だった。


■10:13

ポルポト軍の大砲も眼下に見る。



■10:18 そして、第4楼門だ。此処で獅子の像バックに遺跡とドンラック山脈と青空と雲を撮りたかった。少し曇っていたのが残念!


■10:23

第4楼門の建物の東側(断崖側)を歩く。


■10:23

足元は400メートル以上の断崖絶壁だ。

日本だったら絶対に立ち入り禁止だろう。


■10:24

そして、最後の建物の角に来た。

基壇の石の幅も40センチ位と狭く危ない。

後ろから、「yayo」の「危険だから止めて!」と声が掛かる。


■10:25

引き返し、回廊の中を歩く。


■10:28

回廊から中央祠堂のある境内に入る。

この中央祠堂の前の拝殿には仏像が安置され、カンボジアの僧侶が居た。



■10:32 カオプラヴィハーン遺跡の頂上から見る景色は、何度見ても素晴らしいの一言だ。カンボジアの大熱帯雨林を標高657メートルの高さから眺める。素晴らしい壮大なパノラマだ。



■10:36 昔、この熱帯雨林の中をアンコール都城まで「王道」が通っていたと思うと、この景色に壮大な歴史のロマンを感じる。

しかも、この頂上には我々の他だれもいない。前回の訪問時には、たくさんの観光客がいたのに今回は本当にラッキーだった。


■10:41

お線香売りの僧侶だけが、頂上にいた。


■10:54

レリーフと小さな花。

下りは登る時の反対側を歩き、登る時には見なかった方面の遺跡をゆっくり見ながら降りる。


■11:03

途中で十名ぐらいの団体に出会い、すれ違いざまに日本語が聞こえた。

なんと日本人観光客だ。

遅れて杖をついて登って来た品のいい老婦人に声を掛けたら、東京から来たという。

部登るのは苦しそうだが、「もう少しですよ!」、「頂上からは絶景ですよ!」と励まして別れた。


■11:14

地雷の標識がいたるところにある。


■11:18

ナーガの前でカンボジアの僧侶と女の子。


■11:26

こんなに立派なカンボジア側の免税売店。


■11:30

カオプラヴィハーン遺跡の階段を降り、国境の橋を渡りタイ側に入る。


■11:54

タイ側の断崖絶壁に設けられた階段を降り、バーモンイーデーン遺跡に向かう。


■11:55

金網越しに見る、壁に彫られた3体の像。


■11:56

3体の像の上の謎のレリーフ。


■12:00

階段を上がり、展望台からサントプと呼ばれる一対の砂岩の塔を見る。

ここは地雷未撤去のため、近くに寄れず。


■12:20

3時間近く掛けての見学を終え、駐車場横の食堂に入る。

ソムタム、ガイヤーン、カオニャオとビール、コーラの定番の昼食を注文。


■12:20

すごく汗をかいたので、ビールが旨い。

「yayo」と、今見て来たばかりのカオプラヴィハーン遺跡の話が弾む。

やはり、カオプラヴィハーンは素晴らしいと意見が一致する。


カオプラヴィハーン遺跡の
詳細については下記のサイトで ↓
カオプラヴィハーン/プレアビヒアへの招待


■13:24

カオプラヴィハーンの近くにあるドントーラン遺跡に寄る。

この遺跡も直ぐ裏は地雷の標識だ。

そして100メートル行くと断崖だ。


■13:27

遺跡は下部が紅土、上部がレンガの祠堂があり、碑文から1002年に建立された事が分る。


■13:45

シーサケットに向う221号線を右折して、カンボジア国境と並行して走る2248号線を走る。

この2248号線はすごくのどかでいい道だ。

行きかう車もほとんど無い。青空に浮かぶ雲が表情を変える。


■14:11

先程のビールの酔いも加わり助手席の「ふうみん」は、靴を脱ぎ、足をダッシュボードに上げて景色に見とれる。

まさに、イサーンの大地を実感する素晴らしい時間だ。


■14:46

エメラルド・トライアングルの標識があった。

エメラルド・トライアングルとは、ゴールデン・トライアングルに対抗して付けられたタイとカンボジアとラオス3国の国境地点だ。


■14:53

右折してダート道をしばらく走と、ダム湖がある。

その先の道は工事中だ。

仕方がない、引き返してデッドウドムへ向う。


■16:08

デッドウドムの街中を走る。

ここから24号線に出て、ウボンを目指し北上する。


■16:46

途中、工事渋滞に巻き込まれる。


■17:01

ウボン市はこの1年半で3回目の訪問だ。

だから道には全く迷わなかった。



■17:04 ムーンリバーを一望出来る、ワットスパッタナーラームに行く。

ムーンリバーを眺めていると彼方に黒い雨雲が見える。すごいスコールになりそうなので、急いで今晩の宿トーセンウボンホテルに向う。


■17:29

スコールが来る前に合うようにホテルに向うが、ホテルが分からない。

その内にスコールに見舞われる。

すごい雨で前が良く見えない。

帰宅ラッシュと重なり大渋滞するなか、やっとホテルにチェックイン出来た。


■18:44

このホテルは「ふうみん」と「yayo」が絶賛する、あのコンチアムのトーセンと同系列だ。

共通するセンスの良さが光る良い感じのホテルだ。

一休みした後、シーカモンホテルのマッサージに出掛けるが、ホテルの8階に行くと真っ暗で閉まっていた。

残念だが仕方がない、「yayo」がお土産物を買いにテスコロータスに行き度いという。


■19:20

ロータスに行くと「TSUTAYA」の看板が見えた。

バンコクから600キロも離れたウボンで見ると何か変な感じがする。

ロータスの食料品売り場を物色しているといい匂いがした。

そうすると急にお腹がすいて来た。


■20:08

今晩はロンプラに載っていたレストランに行こうと思っていたが、ロータスの中に「MK」があったので今晩はタイスキとしょう。


■20:31

タイスキの最後には、「ごはん」と「玉子」を頼み日本流に雑炊で〆た。

タイスキ自体、ルーツは日本なので、これもまたいいだろう。

料金は630バーツ。今回の旅で一番高い夕食だった。




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