special 特集:アングラ演劇
自由劇場


「おんなごろしあぶらの地獄」

1969・5・15〜6・20

アンダーグラウンドシアター
自由劇場

劇団[自由劇場]第12回公演
(2幕のモーターサイクル・ミュージカル)

作・演出 佐藤信
作曲・音楽監督 林光
振付 朱里みさを
美術 阿部信行

出演 林隆三、緑魔子
ーバンフレットよりー

すてきなエンジェルがやってくる、
棺桶つくり・夜の騎士団・路上の鼠・疑問符たち、
数百人の黒い部下たちを従えて、
俺たちは、皮膚病の街のガソリンスタンドを占拠して、五人のきんきら姐ちゃんたちと天使のことを待ちうける。
人が喰いたい、猛烈に喰いたい!
エレクトリック・サウンズのたてつづけの爆発、俺たちのうなり声と暴力によるキワモノ劇。

小劇場ミュージカル
第四弾・決定版!


1966年夏に結成、11月14日に記念すべきその初日の幕を麻布霞町の[アンダーグラウンド・シアター〈自由劇場〉]であげた[劇団自由劇場]は、最初からどんなに小さくても自前の劇場をもつということが劇団の構想にあり、捜しまわったあげく西麻布の現在地を本拠にすることを決めた。

床に水がたまったコンクリート打ちっばなしの地下室約20坪のスペースをどう劇場に仕立てるか、建築家の斉藤義氏が設計に参加、広さも高さも極端にたりないスペースだったが、ブロセニアムアーチに引割りカーテン、段々の可動客席、音響・照明のコントロール室、そして楽屋を設けて、苦心の末に劇場ができあがる。

地下室であるから〈アンダーグラウンド〉という言葉を劇場名につけることにした。のちに、この時代の小劇場演劇が[アングラ演劇]と呼はれるようになった一因でもある。

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