旅を終えて



大内宿の道脇を流れる小川で冷やしたボトル、手を入れると雪解け水で冷たかった




日本のこれから向かう道は、
金環日食とスカイツリー開業に沸く5月21日、首都圏から今回の旅に出かけた。そこで感じたのが地方都市の豊かさだった。

高度成長時代の高揚する勢いはすでに無く、長引くデフレと少子高齢化や年金問題に象徴する日本全体を覆う経済の低迷は、地方都市のシャッター商店街に疲弊した日本の姿を象徴的に示している。

「ふうみん」と「さっぽろさん」は同じ会社で全国展開で転勤し、幾つもの地方都市での生活をしてきた。そして、現在は相模原市と千葉市の首都圏に住み、お互いに会う時は東京都心になる。

そんな二人が、地方の都市の豊かさを改めて感じた。人口11万の「酒田」、13.5万人の「鶴岡」、6.5万人の「村上」と、いずれの街も都心の退廃し猥雑で不健康的な臭いは無く、停滞はしているが文化的で一種の清々しさを感じさせた。

そこには成熟し少しづつ衰退に向かいながら方向感の掴めない、日本または日本人として今後の向かうべき道のヒントを与えてくれるようだ。
2012年6月
「ふうみん」



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