行程3日目>石見銀山・有福温泉へ



Yahoo map





■7:22  「嫁な喜荘」の2階の部屋から眺めた嫁泣湾。「嫁泣き」という名前の由来は、昔この辺りの井戸は塩水しか出ず、遠くの山の麓まで水を汲みに行くつらい仕事がお嫁さんの役目だったので、地名に「嫁泣き」がついたという。


■7:30

嫁な喜荘の朝食は、夕食と同じ囲炉裏端でとる。


■7:34

昨夜飲み過ぎて食べなかった、ふぐ雑炊をいただく。

体は温まるし、これは朝から天国だネ。

チェックアウト時、女将さんから沢山の「ゆず」と「ふかひれ」をいただく。

列車の旅なので、「ゆず」は半分お返したが、それでもビニール袋いっぱいあった。


■8:48

タクシーを呼んで、昨日の萩観光の続きをしよう。

まず、「東光寺」に向かう。

東光寺は、長州藩3代藩主の毛利吉就が元禄4年(1691年)創建した名刹。

毛利家の菩提寺で、3代から11代の斉元まで奇数代の藩主やその妻たちの墓がある。


■8:56

続いて「吉田松陰の墓」へ行く。

万延元年(1860年)2月7日、吉田家墓地に親戚、高杉晋作、久坂玄瑞をはじめ多くの門人が出席し、故人の霊を弔い遺髪を埋葬した。

タクシーの運転手が「松陰先生」と、常に「先生」を付けて呼んでいたのが印象に残る。

吉田松陰は、今でも地元では慕われている証左。


■9:03

「松蔭神社」の「松下村塾」。

松下村塾は、幕末期に吉田松陰が主宰した私塾で、門下生には久坂玄瑞、吉田稔麿、高杉晋作などがいる。


■9:29

東萩駅の駅前の喫茶店で、列車の出発までコーヒータイム。

初めて萩を訪れた「さっぽろさん」は、これから司馬遼太郎などの幕末の小説を読んでも、萩の地理が分かるので理解しやすくなった。といった。

まさに、その通りだと思う。


■10:27

今日の予定は、浜田でレンタカーを借りて、世界遺産の石見銀山を観光して有福温泉泊だ。

山陰本線は、昨日の長門市から乗った列車と同じ1両編成だ。

このシート形状は、体を斜めにして車窓の景色を眺めるので、首が疲れる。

東萩 9:44
  ↓
益田 10:56 


■11:02

益田停まりなので、浜田行きに乗り換える。

ここからの山陰本線は、2両編成で対面シートになる。

益田 11:09
  ↓
浜田 11:56 


■11:24

対面シートの座席に座り、山陰の海岸線の景色を楽しむ。

やはり、対面シートの方が楽だ。

本当は一杯やりたい所だが、浜田からレンタカーに乗るので、全員禁酒の申し合わせをした。


■12:54

浜田のトヨタレンタカーでカローラを借りて、石見銀山に向かう途中にあった、道の駅「サンピコごうつ」に寄る。

道の駅のすぐ隣には、「ドライブステーション舞乃市」がある。

ここの「大黒食堂」で昼食とする。 この食堂はセルフ方式なので、好きな物を選んでトレイにのせて精算する。


■13:00

三人とも、昼食は蕎麦にしようと話していたので、迷わずに「かけそば」を選んだが、これが大間違い。

蕎麦汁がウドンの汁だった。これは、最悪だ!

グルメ旅 No.5
飲食店名 大黒食堂
メニュー セルフの昼食
おすすめ度
代金 3072円


■13:49

「石見銀山資料館」の駐車場に車を停めると、ボランテイアの方が話しかけてきた。

この方の案内で「石見銀山」を見学する。先ずは、石見銀山資料館に入り詳しい説明を受ける。



■14:17

古い町並みを歩く。真冬の平日とあって観光客の姿は無い。

「石見銀山」は、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて、最盛期を迎えた日本最大の銀山。

何と当時、世界の銀の3割を産出したと推定されている。

2007年、世界遺産登録。


■14:23

「西性寺」の経蔵。

左官の神様と尊敬された松浦栄吉が、還暦を迎えた大正時代中頃の鏝絵「鳳凰」。

ほかの三面の壁にも、大輪の牡丹や菊の鏝絵がある。



■14:37  「観世音寺」は岩山の上にあり、そこから眺めた情景。一番奥の山の山頂近くに、銀鉱石が露出していたという。手前の街並みも素敵だ。


■14:40

観世音寺は、江戸時代には大森代官所が銀山隆盛を祈願するための祈願寺だった。

山門の仁王像は江戸後期に造られた像が老朽化したため、昭和55年(1980年)に再建された。

なかなか、迫力がある。


■14:40

軒下に大根が干してある。

古い町並み、ならではの風情。


■14:59

「カフェ・カリアーリ」に寄る。

国連行事や国際行事、また世界の名だたるセレブ達の御用達というイタリアのカリアーリコーヒーの日本唯一のお店。

それが、なぜだか石見銀山の大森町並み地区にある不思議。


■15:04

カフェ・カリアーリ社のコーヒーは厳選された高級アラビカ豆を100%使用の事。

そのコーヒーを古民家で飲むのもまた良し。まろやかな味に満足。

グルメ旅 No.6
飲食店名 カフェ・カリアーリ
メニュー コーヒー
おすすめ度 ★★★★
代金 1050円


■15:29

カフェ・カリアーリの店員さんに教えてもらったパワースポット。

「城上神社」の拝殿の鏡天井に描かれた極彩色の天井絵の「鳴き竜」。

「鳴き竜」の真下に立って手をたたくと、天井がリ~ン、リ~ンと鳴り響く。



■15:56  鳴り砂で有名な「琴が浜」。壇の浦の戦に敗れ、この地に流れ着いて村人の世話になったお礼に、毎日琴を奏でていた平家の姫が亡くなって以来、浜の砂が琴の音のように鳴くようになったという言い伝えがある。



■16:20  夕暮れに赤く染まって来た空に、「江津高野山風力発電所」の長さ45メートルの風車が、ゆったりと回る姿が旅情を誘う。


■16:53

有福温泉「三階旅館」に投宿。

この旅館は、我々三人が40年前に宿泊した思い出の旅館。

江戸時代末期、40キロほど離れた三隅のお殿様の隠居用の別邸として建てられたのが、三階旅館の建物という。


■17:31

旅装を解いて、浴衣姿で、まずは温泉へ。

3つある外湯の中で、一番大きな「御前湯」に行く。

御前湯の入り口には、昔懐かしい円形の番台がある。

大正浪漫溢れるレトロな雰囲気が実にいい。

…この湯は、3つある外湯の中で、一番泉質がいいと思った。


■18:29

見た目にも美しく盛り付けられた夕食。

この料理の他に、「のどぐろの塩焼き」を追加注文。


■18:31

我々三人は、「三階旅館」に40年前の1月2日に宿泊した。

正月とあって満室の中、当日江津から電話をかけた我々は仏壇のある部屋に通された。

そして、芸者を揚げて下手な小唄を唄った、思い出の旅館だ。

大女将にその話しをすると、大いに恐縮され、仏壇のある部屋は現在、大女将の部屋だという。


■18:40

大女将は高齢のため接客はせず、かいがいしく働く若女将と話す。

有福温泉の芸者は、もうかなり前から居ないとの事。

コンパニオンは、浜田からわざわざ呼び寄せになるというので、断念。

まずは、「のどぐろの煮つけ」から。


■18:40

こちらは、追加注文した「のどぐろの塩焼き」。

「のどぐろ」は皮が美味い。


■18:40

「みず蛸の白子」を食する。

う~ん。これは、珍味だね。


■18:44

今朝、「嫁な喜荘」からいただいた、「ふぐのひれ」を入れた「ひれ酒」。

器が素敵だと、ひれ酒も一層美味しい。

グルメ旅 No.7
飲食店名 三階旅館
メニュー のどくろ付き
おすすめ度 ★★★★★
代金
(宿泊込み)
55487円




Back Next Index