行程1日目>南東北へ



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■5:11

5月末に会社を辞めて「ご隠居」になった「ふうみん」と家人の「yayo」は、南東北の温泉巡りのドライブの旅に出た。

まずは、東名高速の横浜町田ICに入り、都心に向かう。

高速道路の正面の都心の空には朝日が昇っていた。


■6:01

東北自動車道の蓮田SAで朝食を摂る。

天ぷらそばを食べる。大きな揚げがいいね。


■9:49

東北自動車道の古川ICで降りる。

ここまで、自宅から5時間と至極順調だった。

しかし、東北自動車道は宮城県に入った辺りから路面の凹凸が至る所にあり、大震災の被害の大きさを実感する。


■10:15

温泉 No.1
温泉名 東鳴子温泉
高友旅館
おすすめ度 ★★★★★
入浴料 500円

まずは、東鳴子温泉でいいお湯と評判の「高友旅館」に入湯。



■10:33  手前の湯船が名物の「黒湯」で右奥の湯船は別源泉。とても濃いお湯で、流石「鳴子温泉!」と声を掛けたくなる。まずは、ここで長時間のドライブの疲れを癒す。


■11:17

尿前(しとまえ)の関。出羽仙台街道の宿駅の一つで、尿前に置かれた伊達藩の番所跡。

1689年(元禄2年)、松尾芭蕉が平泉から出羽の尾花沢へ出るときに通った関所で、門や柵などが復元されている。

尿前の関の反対側に自然石の句碑がぽっんと建っていた。

この句碑は何と、1712年の江戸時代の建立で、芭蕉がここを訪れて約80年後に建てられたものという。

このような昔の句碑があるのには驚いた。ここは、実にいい雰囲気の場所だ。


■11:26

尿前の関から、封人の家まで約5キロに渡って当時の道が整備されている。

この、尿前の関では、手形不携帯の芭蕉と曽良は、関所の取り調べが厳しくしばし足止めを食らう。




■11:36  鳴子峡。宮城県と山形県との県境近くにあり、大谷川が刻んだ渓谷。


■11:46

「鳴子峡レストハウス」で昼食のラーメンを食べる。

何といっても、ここの一番の売り物は食べ物よりも眼前に広がる鳴子峡の景色だ。

ラーメンの味は言わずもがな。


■12:17

「封人(ほうじん)の家」。
封人の家とは、国境を守る役人の家のこと。

出羽を目指す芭蕉と弟子の曾良はこの家に2泊し、次の句を読んだ。




■12:34

封人の家は江戸時代初期の創建といわれる庄屋屋敷。

ここの管理人の方に囲炉裏で沸かしたお湯のお茶をご馳走になりながら、「封人の家」にまつわる色々と面白い話を聞く「ふうみん」と「yayo」。

この家屋も今回の地震の被害にあったという。


■12:44

管理人の方に教わった「分水嶺」。

奥羽山脈に降った雨の流れが集まり小川となった水は、右に行くと太平洋に注ぎ、左に行くと日本海に注ぐ。

あまりにも小さな分水嶺だが、感動は大きい。


■12:46

その直ぐ横の陸羽東線の「堺田駅」。

無人のローカル駅の風情が旅情をそそる。


■13:13

封人の家に2泊3日した芭蕉と弟子の曾良は、封人の家の主人に屈強の若者をつけてもらい「山刀伐(なたぎり)峠」を越えて尾花沢の鈴木清風を訪ねた。

当時、山賊が出たという山刀伐峠は鬱蒼としており、「ふうみん」たちが居る間一台の車も通らなかった。

現在、新道が出来て山刀伐峠の下にはトンネルが通っている。


■14:00

山刀伐峠から47号線に戻り、瀬見温泉の「喜至楼」に来た。

この喜至楼は、旅・温泉・芭蕉大好き人間の嵐山光三郎先生のご推薦の温泉だ。


■14:01

明治元年築の木造のレトロな温泉旅館の玄関を入ると、素晴しい木造のレリーフが目に入る。

そこに「本日の日帰り入浴は終わりました」との立て看板が!

その下には「日帰り入浴10:00~15:00」との張り紙があろ。
…何で、まだ14:00なのに?

多分、大震災で客が全然来ないので早めに閉めたと好意的に解釈し、対面にある共同湯へ。


■14:16

温泉 No.2
温泉名 瀬見温泉
共同浴場
おすすめ度 ★★★★
入浴料 100円

ここの共同浴場の入浴料は100円と激安。100円玉を入れると自動ドアが開く。


■14:22

この湯船のお湯の感じ、すごく良いですね!

お湯は無色透明で、かすかに温泉の臭いがする。まさに地域に密着した温泉。


■15:19

道の駅「とざわ」で山菜を食べる。

この時期の山菜は本当にうまい。まさに自然の恵みだ。


■15:28

道の駅「とざわ」の少し先には最上川下りの乗り場がある。

芭蕉の船下りは本合海から乗船し、清川で下船して羽黒山に歩みを進めた。その時の名句。




なんでも、最初の句は「あつめて涼し」だったが、「あつめて早し」と改めたとの事。


■16:00

小杉地区にある大杉。別名「トトロの木」に一昨年に続いてやって来た。

1000年以上の樹齢を誇り、芯が2本あることから夫婦杉、縁結びの杉といわれている。

何度見ても、1000年もの風雪耐えた姿に感動する。


■16:02

トトロの木の社(やしろ)の内部。

クメール遺跡ばかり見ていると、こんな石ころも、何かとても気になる。


■16:41

今晩の宿の羽根沢温泉「松葉荘」に到着し、荷物を解いて周辺の散歩に出かける。

藤が松の木に絡まり花を咲かせている。

まるでこの杉の木が「藤の木」のようだ。




■16:56  羽根沢温泉ののどかな田園風景。


■18:35

散歩の後は羽根沢温泉の素晴しい温泉で疲れを癒す。

その後は、松葉荘の夕食だ。冷たい麦酒が咽にしみる。

この写真の後も山菜料理が出、まさに山菜三昧を楽しむ。

そして、その後はまた温泉に入る。これが温泉宿のいいところだ。




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