南東北温泉紀行



蔵王温泉上共同浴場の前の階段は、大震災で崩れていた。




旅のはじめに
2011年3月11日に起きた、東日本大震災は大地震・大津波に加え原発事故と、東北地方に未曾有の大災害を引き起こした。

「ふうみん」は単身赴任していた神戸で、2004年1月17日の阪神大震災の被災者であるが、その時の体験以上の大惨事を目の前にして、しばし言葉を失った。

大震災の復興に一個人として出来ることは何か?と思っていたところ、会社の福島県出身の女の子が「現地に行って、少しでもお金を落としてください。それも支援のひとつの方法ですよ!」と言った。

聞くところによると、東北の温泉地は震源地から遠く離れた日本海側の温泉地までが火が消えた様な寂しさで、数年後に復興が軌道に乗った時まで生き残れるかどうか?というぐらい切羽詰った状況にあるという。

5月末で会社を辞めて「ご隠居生活」に入った「ふうみん」は、早速、6月上旬の震災から3ヶ月経過した南東北の温泉宿巡りの旅に出る事にした。
2011年7月
「ふうみん」



Next Index