平城遷都1300年、奈良熊野の旅



平城遷都1300年祭のマスコット「せんとくん」




旅のはじめに


2010年5月29日、夜8時からNHKで放映された「ワンダー×ワンダー 京都天下無双の別荘群」を見ていたら、何と、京都の南禅寺にある「野村碧雲荘」の庭に飛鳥の謎の石造物である、「出水の酒船石」が庭石として使用されていた。

「出水の酒船石」は、1916年(大正5年)、明日香村大字岡字出水の水田から二つの石造物が発見された。洋ナシを半裁した形状の石と、細長い石の二つからなり、岡にある「酒船石」と区別するため「出水の酒船石」と呼ばれている。

「ふうみん」は22年ほど前に飛鳥の石造物を見学した時、この「出水の酒船石」について何処に行ったか興味を持ち調べてみたが、京都の個人所蔵とだけしか分らなかった。

その当時は今の様にインターネットなどは無く、そのまま諦めるしかなかったが、今回インターネットで調べると「出水の酒船石」の発掘当時の写真があり、しかもレプリカが飛鳥資料館で見学できるという。

「ワンダー×ワンダー」の映像では、出水の酒船石は「野村碧雲荘」の庭園の樋として使用されていた。この映像を見た瞬間、この石はヒンドゥー教の「ソーマスートラ(聖水の流れる溝)」だと直感した。

発掘当時の出水の酒船石の写真を見ていただきたい。この洋ナシを半裁した形状の石はまさにヨニ(女陰)ではないか。この上にリンガ(男根)の石を置けばヨニとリンガのセットになり、その先の樋型の石は当然ソーマスートラとなる。

「出水の酒船石」がヒンドゥー教の「ソーマスートラ」なら、あの、「岡の酒船石」もヒンドゥー教に関係ある石では?と連想した。そして、「飛鳥の謎の石造物」の数々との関係は?、と想像力は膨らむばかりだ。

今年3月から、NHKBS2で朝8時から放映されていた、平城遷都1300年関連特集番組の「45日間奈良時代一周」と、その後の番組の「街道てくてく旅・熊野古道をゆく」を家人の「yayo」と毎日、朝の日課のように見ていた。

家人はテレビ番組の影響もあり、飛鳥に行くなら奈良の古寺と熊野古道に是非とも行きたいという。その要望をスケジュールに組み込み、早速、休暇を取って平城遷都1200年祭に沸く、奈良・熊野・南紀・そして伊豆の友人宅に出かけることにした。

もちろん、大好きな温泉巡りもしっかりと組み込んで…
NHKの「ワンダー×ワンダー」



野村碧雲荘の出水の酒船石



発掘当時の出水の酒船石(1)



発掘当時の出水の酒船石(2)





2010年8月
「ふうみん」


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