第24部 タイのシルクロードをゆく
◆行程7日目 クラビから、ラノーンへ
       クラビからタクアパの博物館と遺跡を見学して、ラノーンへ   2019/12/08(日) Google map 
シュガーマリーナリゾート



■6:18 アオナンモスクが、早朝の柔らかい光を浴びて輝いている。



■6:18 海岸方向を望む。日の出の前だが、街はもう動き始めている。


■6:19

ハラルフードの店も店頭に料理を並べていた。


■6:21

アオナンビーチのシンボルの石灰岩の山。


■6:35

シュガーマリーナリゾートのレストランに、一番乗りだ。


■6:45

料理の種類は多いのだが、朝の定番の「おかゆ」がない。

カオパッドで我慢しよう。


■7:03

うれしい事にドラゴンフルーツがあった。


4号線を走る


■7:44

今日は、パンガー県のタクアパにあるコカオ島にフェリーで往復して遺跡を見学しなければならない。

フェリーの詳細が不明の為、時間に余裕を持ちたいので早めの出発になった。


■7:46

4号線を目指して、石灰岩の山の中を走る。


■8:17

4号線を北上する。


■8:37

4号線は1車線となり、山の中に入っていく。


■8:46

急カーブが連続する山道だ。

グーグルナビを見ていると、イヤになってくるね。


■8:47

急カーブを走る。


展望台(Phangnga view point)


■8:50

峠の頂上に展望台(Phangnga view point)があった。

展望台に登ろう。



■8:52 展望台から、東南方向を望む。逆光の中、石灰岩の独特の山容がシルエットとなって現れる。



■8:52 展望台から、南西方向を望む。



■8:52 展望台から、西北方向を望む。あの山の間の4090号線を、これから走ろう。


テープナライホーン博物館(Thep Narai Phorn Museum)


■9:34

ワットナライニカラム(Wat Narai Nikaram)に併設された博物館を目指して、4090号線のゴム林の横を走る。


■9:47

3002号線から、ワットナライニカラムに通じる狭い道を走る。


■9:50

ワットナライニカラム(Wat Narai Nikaram)に到着。

この寺院は、以前はワットナイレー(Wat Nai Leh)と呼ばれていた。

1979年、寺院の近くの山でヒンドゥー教の石像が発掘された為、現在の名前に変更された。


■9:52

寺院の境内に、テープナライホーン博物館(Thep Narai Phorn Museum)がある。

このテープナライホーン博物館には、発掘されたヒンドゥー教の石像が安置されている。

それも、南インドのパッラヴァ朝のものだという。


■9:52

こういう場所に入ると、本当にワクワクしますね。


■9:53

この写真を見ると、木が成長して地中に埋めた石像が地上に露出したものだ。

アユタヤのワットマハタートの仏像の頭部と同じだ。


■9:53

当時の状況を伝える、新聞の紙面。



■9:54 ヒンドゥー教の遺物が大好きな「ふうみん」にとって、ワンダーランドに来たみたいだ。


■9:55

中央に安置されているのは、近くのカオプラナライ(Khao Phra Narai)から、出土した高さ2.35メートルのヴィシュヌ像。

カオプラナライの山頂に、この像を含め3体の石像が立っていた。

3体の石像は、現在プーケット国立博物館に展示してある。

この像はレプリカだが、プーケット国立博物館に持っていくのにあたり、美術部は全力を挙げて精巧なレプリカを作り、この寺院に納めたという。

3体の石像は、南インドのパッラヴァ朝の様式で7~9世紀ごろに造られた。


■9:55

同時に出土された石像のレプリカ。


■9:57

何が本物で、何がレプリカなのか混同してくる。


■9:59

まさに、ワンダーランドな空間だ。


■10:01

円形のヨニがあった。


■10:01

思わず見上げる、立派なリンガ。


■10:04

寺院の境内には、「仏足跡」があった。

こんな雪男の足跡みたいな「仏足跡」を初めて見た。

古代のものなのか?それとも最近彫られた物なのか?・・・考えるだけで面白い。


カオプラナライ(Khao Phra Narai)


■10:14

3体の神像が発掘されたカオプラナライ(Khao Phra Narai)に行く。

Google Map によると、ここが Khao Phra Narai Archaeological Site の地点だ。

この中に入る道を探したが無い。

・・・タイ語のカオ(Kha)は、山や丘を意味するから、こんな河原ではないはずだ。


■10:16

資料を漁ると、カオプラナライ(Khao Phra Narai)は二つの川の合流する地点の山というから、直ぐ近くの橋の上から見たあの山ではないのかな?


タクアパのオールドタウン



■10:23 現在のタクアパの市街は、この写真の山を越えた海際にある。千年以上前は、上流にダムもなく海岸線も後退していたから、この辺りまで船での遡上は出来たのではないか?

船着き場の近くに神社を建て、インドから運んで来た高さ2.35メートルもあるヴィシュヌ像を祀ったと考える。



■10:31 オールドタクアパの市街。ポルトガル建築様式の古い家並みはノスタルジックな雰囲気が残り、最近観光客が増えているという。

1800年代の後半、列強は挙ってタクアパの錫の鉱山を開発した。そして、ヨーロッパからの船が錫を求めてタクアパに入港した。その時、採掘の労働者として連れてこられた中国人がこの地に定着した。錫鉱山は1985年に閉山となるが、中国人はそのまま地元に同化した。



■10:35 オールドタクアパで一番古い歴史を持つキーリーケット寺院(Wat Khiri Khet)の外れにある古代のパゴダ。雑草がベルトの位置まで伸びて、足に絡まりなかなか近づけない。


■10:36

遺跡は屋根で覆われており、これ以上近づけず。

2016年に発掘された、正方形の基壇の持つレンガ造りの仏塔というが、遺跡の詳細は不明。


■10:42

知事官邸跡。

1857年に建てられた知事官邸の跡地は、現在公園となっている。



■10:43 知事官邸跡の周壁。



■10:52 アイロンブリッジ(lron Bridge)。ヤンヤオ川に掛かる橋で、錫の採掘現場で働く人々が利用していた。今では観光スポットになっている。


■11:05

ガソリンスタンドで給油する。


■11:06


★給油DATA

給油価格 860 (B)
給油量 31.68 (L)
1L当り 27.15 (B)


ナムケム村の桟橋(Baan Nam Kem pier)



■11:31 フェリーに乗るために、ナムケム村の桟橋(Baan Nam Kem pier)に到着。



■11:31 ナムケム村の桟橋から、タクアパ川の上流を望む。左は目指すコカオ島で、盤盤~シューリヴィジャ時代の交易所の遺跡(Ban Thung Teuk archeological site)がある。

右側の小山には、カオプラヌール遺跡(Khao Phra Ner)がある。ここはデルタ地帯なので、残念ながら車では行けない。この遺跡からは、7世紀後半にさかのぼる高さ2.02メートルのヴィシュヌ像が発見された。この石像は、1927年にバンコク国立博物館に移された。また、唐王朝の陶磁器とインドのカーネリアンビーズも発掘された。



■11:31 ここから、目の前にある島、コカオ島へ渡るフェリーに乗る。「yayo」がバックで乗船した。そのレンタカーは正面左の車だ。「ふうみん」はカメラを担当。


■11:40

荷物を満載したトラックが、バックでフェリーに乗船する。


■11:57

このフェリーはいつ出発するのか?建物には何の掲示も無かった。

満車になるまで待つのだろうか?と、少しイライラする。


■12:13

やっと出港した。

船上で料金、150バーツを徴収される。

ここは海ではない。タクアパ川の河口になる。


■12:20

コカオ島に上陸する。


トゥントゥク遺跡(Ban Thung Teuk archeological site)


■12:25

トゥントゥク遺跡(Ban Thung Teuk archeological site)の案内所が見えて来た。


■12:27

1935年、トゥントゥク遺跡が発掘され、唐時代の陶磁器、ペルシャのガラス器やビーズ、その他の考古学的遺物が発見された。

この遺跡は、9~10世紀にかけての貿易港で、森林地帯に隠されているのはヒンドゥー教と仏教の彫刻を備えた宗教施設。


■12:27

発掘された遺跡の石が、数点展示されていた。


■12:27

古代のパンガーは、クラウディオス・プトレマイオスによって書かれた本によると、重要な貿易の中心地だった。

本の中では、この地域には貿易で栄えた都市があったと言われている。

タゴラと呼ばれるこの都市は、2つの海の間の貿易の中心地であり、パンガー県のコカオ島のトゥントゥク遺跡と考えられる。


■12:30

今朝ほど見学した、テープナライホーン博物館のヴィシュヌ像が出土したカオプラナライの説明パネル。

やはり、カオプラナライは橋の上から見たあの山だ。


■12:31

トゥントゥク遺跡の説明パネル。


■12:31

このトゥントゥク遺跡の地図を参考に見学しよう。

しかし、今いる案内所は何処になるのかが、分からない。

この地図では、周辺道路が示されているので、道路を周回して遺跡の位置を確認しようとしたら・・・とんでもない道に行き合って戻る。

結局、一番下の道は港から通って来た舗装された道で、他の道路は舗装されておらず、道路であるとは落葉で隠れて全く分からなかった。

今いる案内所は、この地図の右下の四角の場所だった。


■12:47

第1遺跡

十字にトレンチされた小山。

トレンチされた溝には落葉が溜まっていた。


■12:47

十字にトレンチされた小山。


■12:50

小山のあちこちに遺跡の石が散乱している。


■12:52

この遺跡は、落葉と林で途方に暮れる。


■12:54

第3遺跡

第3遺跡のレンガのプレートを見つける。


■12:55

第3遺跡のレンガの基礎。


■12:55

遺跡の中心部には、四角い穴が開いていた。


■13:02

第4遺跡

第3遺跡の西に40~50メートル離れた所にある、一番大きな遺跡。


■13:02

基礎石。


■13:03


中央の多分、聖室の跡なのか?


■13:08

ここで分かった事は、ここが道路だと云う事だ。

ゆっくりと、遺跡を探しながら走るが、他の遺跡は落葉の下になり分からなかった。


■13:11

道路沿いにあった、遺跡の境界点。

ハッキリ言って、この遺跡自体は全く見どころがない。


・・・上述した、歴史的背景を合わせて見学しないと面白味はない。

遺跡の見学後、「ふうみん」と「yayo」は疲れを感じた。


Taco Time Country Restaurant



■13:23 コカオ島の西海岸にはいくつものリゾートがある。多分レストランも有るだろうと車を走らして、看板の出ていたビーチのレストランに向かう。

この島は平坦な地形で、大東亜戦争時に日本軍が建設した滑走路があると言うが、現在は草に覆われて外からは判別出来ないらしい。



■13:27 レストランの名前は「Taco Time Country Restaurant」。



■13:28 真昼の太陽のもと素晴らしい南国のビーチが展開する。先ほどの遺跡見学の疲れをいやしてくれる。


■13:29

「yayo」は、冷えたココナッツジュースを飲んでんご満悦。


■13:29

「ふうみん」は、もちろん冷えたビール。


■13:39

昼食はカオパッドと焼きそば。

「ふうみん」は、この付け合わせの野菜をつまみにビールを飲むのが大好きだ。

ビール2本とココナッツジュースで
昼食代、チップ込みで500バーツ。


■13:53

気持ちのいい海風が頬を撫でて、冷たいビールが体を冷やす。

そして、ぼーっと海を眺める。

・・・天国だね。



■13:54 目の前のアンダマン海からインド洋を貿易風の海上交易ルートに乗って、2000年も前から交易船が行き来していた事を思い浮かべる。 ・・・まさに、歴史のロマンだ。


フェリー


■14:13

昼食を終えて、コカオ島のフェリーの桟橋に着いた。


■14:13

フェリーは先ほどよりも小型だ。

料金は、150バーツ。



■14:34 先ほど乗ったフェリーとすれ違う。多分、どちらかのフェリーが一杯になると出港するのだろう。


4号線を走り、ラノーンへ


■15:22

4号線を走り、ラノーンへ向かう。


■15:52

ラノーンの歓迎ゲートが見えて来た。


■16:34

ガソリンスタンドで一休み。


■17:13

4号線のラノーン市内の手前から2車線になった。


バーンヤモーラノーン(Baan Yamoo Ranong)


■17:24

バーンヤモーラノーン(Baan Yamoo Ranong)に到着。

ラノーンは2度目だが、今回は違う新しいホテルにした。


■17:29

部屋の目の前がプールだ。


■17:50

「yayo」が入れてくれたコーヒーをプールサイドで頂く。

そして、スマホで情報をチェックする「ふうみん」。


パクナムシーフード(Pak Nam Seafood)


■18:32

パクナムシーフード(Pak Nam Seafood)で夕食を摂ろう。

ラノーン市内で夕食をと思ったが、Googl Map を見ていたら、クラブリ川の河口にシーフードレストランを見つけた。

ロケーションが良さそうだし、ホテルからは10分ほどで行けそうだ。

タイで夜の長距離ドライブは、したくないからね。



■18:33 間に合いました!夕景のマジックタイムに。クラブリ川の対岸は、ミャンマーのコータウンだ。国境の川沿いにいると言うだけで、旅情を一層誘う。


■18:44

ロケーションはいいが、風が冷たい。

今回の旅で初めて、温かいスープの「トムヤムクン」注文。


■18:50

イカの炒め物とクンオプウンセン。

それとカオパッド。


ビール2本飲んで

夕食代、チップ込みで700バーツ。


■19:35

夕食が終わって、スマホをチェックする「yayo」。

旅のスタイルも変わったものだと思う。

12年前の2か月に渡る、タイ、ラオス、カンボジアの旅で、「ふうみん」は地球の歩き方、外国人はロンリープラネットを手元に置いていた。

4年前のジャワ島のソロで、夕食に来た5人家族が何も喋らずに全員がスマホをいじっていた。

・・・その情景を見て、世の中変わったね!と「yayo」に話した思い出がある。


■19:52

レストランから、夜道を通りホテルに無事到着。

ライトアップされた、プールが出迎えてくれた。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 374キロ
累計の走行距離 1878キロ
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イサーンの大地走行2000キロプラス タイのシルクロードをゆく
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