■行程3日目>クメール遺跡の寺に寄り、フェリーでチャーン島に渡る
■5:40

夜半から雷雨を伴うすごい豪雨で、チャンタブリーの街中は停電になり、早朝まで停電が続いている。

東の空が明るくなってきた。豪雨も、もう止んだようだ。



■6:06 タクシン大王公園に行く。夜半からの豪雨もあがり朝日が輝く。そして、青空が少し見えてきた。



■6:08 タクシン大王像の横に虹がかかり、まるで大王の光背のようだ。 タクシン大王について、掲示板にShinji さん(バンコク探険ノート)の書き込みが面白いので紹介します。

608] Shinji   2006/12/01 08:34:32

タクシン王の歴史上の扱いについて、チャクリ王朝最初の150年間は微妙に無視、時に酷評という感じでしたが、1932年のクーデター以後はチャクリ王朝を叩く材料として、英雄として名誉挽回されました。「歴史」が時の為政者によって都合のいいように書き換えられるいい見本です。

タクシン王については私も興味を持って文献を漁って読んだのですが、少なくともアユタヤ王朝にとってはタクシン王はトンでもない裏切り者だったようです。まず、アユタヤ陥落を予想して、部下を引き連れて敵前逃亡しました。その後の「戦国時代」を切り抜けて大勢力となってからは、アユタヤ王朝の子孫を抹殺する事に精力を注ぎました。

ちなみにラマI世も即位後にタクシン王の親類縁者を150人ほど処刑していますので、まあ、そういう時代だったのでしょう。


■6:22

バスステーションに行くと、数名の乗客が切符を買っていた。

こんなに朝早くから、どこに行くのかな?


■7:30

ホテルの一階にあるレストランで朝食を摂る。

レストランには、チャンタブリー市内を描いた油絵が飾られていた。


■7:32

美味しそうなバナナが、各テーブルに1本づつシールを貼られて置かれている。

チャンタブリーがフルーツの本場な事を、改めて実感する。


■7:38

このおかゆは、あまりおいしくなかった。



■7:52 食後、散歩がてら市場に行ってフルーツでも買おう。ホテルの前の道路は、朝の通勤ラッシュで渡るのも大変だった。


■7:57

市場に入る。


■8:00

鱗がキラキラ輝いている、新鮮な鮫。


■8:01

カブトガニと卵。

卵自体には味が無いので、甘いたれをつけて食べ、カブトガニ自体は焼いて食べるらしい。

卵がとても美味しそうに、朝日に輝いて金色に光っていた。

でも、ちょ~っと、朝から食べる気にはなりませんネ。


■8:08

熟したマンゴーを剥いてもらう。値段は20バーツ。

今まで食べたマンゴーの中で、ジューシーさ、甘さ、口当たり等、まさに最高に美味でした。


■8:12

熟したドリアンを選んで買い、包丁を入れてもらう。値段は50バーツ。

あの匂いが心配だが、ホテルの駐車場に停めてある車のトランクに直接入れるので大丈夫だろう?(…全然、大丈夫ではなかった!)

その他、バナナを買う。値段は10バーツ。

チャンタブリーの市場は、海の幸、山の幸が一杯なので、散歩するだけでも面白い。オススメです。


■9:27

「yayo」が、宝石を買いたいと言う。今回の旅の目的の一つだ。

ホテルをチェッアウトして、KPグランドホテルの隣にある宝石ショップ(Gem and Jewelry Center)に向う。

9時の開店と同時に店内に入り、宝石を物色する。

目ぼしいデザインの宝石が無く、買い物を断念する。

…「ふうみん」は、ホッと胸を撫で下ろす。


■9:39

昨日来た、Wat Thong Tua を改めて訪れた。


■9:39

うれしい事に、拝殿前にクメールの獅子像があり、その周りにもクメールの遺物らしい石材が置かれている。

しかし、寺の中をいくら探してもその他のクメールの遺物は無い。


「yayo」は、車のトランクから漏れて来るドリアンのすごい匂いに閉口し、私はドリアンをナイフで剥くから「ふうみん」はゆっくり探してネ…と言う。


■9:52

クメールの遺物が、いくら探しても無い。

思い切って、僧坊に行き「クメールの遺物」と言う。

話がどうにか通じたようだ。

若い僧が鍵のかかった宝物殿を開けて、親切に照明を点けてくれる。



■9:53 照明に照らし出された、まぐさ石を見て驚いた。マカラの口から吹き出されたアーチ状のベルトにメダルが配置された様式は、クメールのまぐさ石でも最も古いプレアンコール時代のサンボールプレイクック様式だ。そうすると、この遺跡は7世紀前半の真臘時代のものなのか?

サンボールプレイクックは、イーシャーナヴァルマン1世の都イーシャーナプラ(伊奢那城)だと言われている。「隋書」には、イーシャーナヴァルマン1世に服属する大きな都市が30あり、各都市の人口が数千人と記してある。もしかして、ここチャンタブリーもその一つだったのか?



■9:54 隣に置かれたまぐさ石も古い様式だ。同じくプレアンコール時代のもので、ベルトが直線的に表わされている。これは、サンボールプレイクック様式の次のプレイクメン様式だ。これも、7世紀後半のものになる。遥か奈良時代と同じ頃だ。今から1300年以上も昔しに遡る事になる。

詳しい情報の全く無い中、こんなにも古い時代のクメールのまぐさ石がチャンタブリーの寺に安置されていたとは、とても大きな驚きだった。だから、クメール遺跡探訪の旅は…やめられない。


■9:56

ガネーシャ(シヴァ神の息子で象の頭と人の体を持つ)のレリーフがあった。

古いもので判然としないが、どうも制作途中の未完成品のようだ。

下部のホゾで台座に安置されていたのだろう。


■9:59

昨日見学したPanido historical Town の復元図があった。

タイの事だ。この絵はどこまで信用できるのかな?


■9:59

面白いものを見つけた。

ヨニ(女性器)の上部を加工して、石臼になっている。

1300年も昔のものだから、長い歴史の狭間に訳がわからずに廃物利用したものだろうが、物が物だけに…ネ。~複雑な心境だ。


■10:11

興奮冷めやらずに境内に置いた車に戻ると、「yayo」がドリアンを剥き終わっていた。

剥くのが大変だったと、ぶつぶつ言う。

一口、ドリアンを食す。独得の匂いとネトッとした食感が口の中に広がる。

…旨いドリアンだ。さすがフルーツの王様だ。

そして、再び3号線を走る。


■10:21

オアシスシーワールド(Oasis Sea World)にピンクのイルカがいるという。

そこに行こうと3号線を右折すると、Wat Chard Yai という標識があった。

この形の標識は、Stone Castle でクメール遺跡の可能性がある。

先程のWat Thong Tua の例もある。期待しながら、寺の門をくぐる。


■10:23

岩が見える。やはり、クメールの遺跡だ!

と、思って近づくと何か違う。

なんだ~岩屋に模した僧坊だった。



■10:25 釈迦の説法場面。それにしてもすごい数の僧侶の像だナ。


■10:47

クメール遺跡でなく、ガッカリして急に疲れた。

オアシスシーワールドはスルーして、チャーン島へ行こう。

トラート県に入る。


■10:51

3号線を右折して、3156号線に入る。

交差点の看板に大きく、→ KOH CHANG と書いてある。


■11:04

火炎樹が青空に映える。

のどかな田舎道を走り、フェリー乗り場へと向う。



■11:29 Koh Chang Ferry の乗り場。この500メートル位手前に、Ferry Koh Chang があったので入ると、そこは廃業していた。それなら、看板ぐらい撤去すればよいのに!やはりタイだ~なあと思う。フェリー代金は、車200バーツ、人120バーツ。


■11:33

向こう側に見えるのが、タイでプーケット島に次いで2番目に大きな島のチャーン島(Koh Chang)だ。

なお、チャーンとはタイ語で「象」のこと。


■12:21

「ふうみん」がチャーン島を知ったのは、10年ぐらい前だったと思う。

当時は、まさにこの島は「秘島」だったが、現在ではかなり乱開発されたとの情報を得ている。

チャーン島のフェリー船着場のアオサパロット(Ao Sapparot)が見えてきた。


■12:27

出航してから約30分ほどの乗船で、アオサパロットに到着。


■12:28

到着すると、ほとんどの車は西海岸に行くため右折する。

そうすると目の前に、今晩の宿デュシットプリンセスコチャーン(Dusit Princess Koh Chang)の大きな看板が見えた。

綺麗な看板に「yayo」も満足そうだ。


■12:28

写真ではあまり分らないが、すごい急坂だ。ローギアで登る。

道は思っていた以上に悪い。


■12:38

この辺りがチャーン島一番の繁華街、ホワイトサンドビーチ(White Sand Beach)だ。


■13:01

途中から道は狭くなり、アップダウンも激しい。

気をつけて走ろう。


■13:11

島の最南端近くのバイラン湾(Ao Bai Lan)にある、デュシットプリンセスコチャーンの前を通り過ぎる。

さらに、バンバオ(ang Bao)という桟橋のある漁村を通り過ぎ、道のある限り走って見よう。

果たして、チャーン島は一周出来るのか?知りたい。

そうすると、道幅が急に半分になった。


■13:12

マイルストーンには0キロの表示。

ここが始点なのかな?


■13:15

さらに狭い道を直進すると、コチャーングランドラグーナリゾート(Koh Chang Grand Lagoona Resort)の入口だ。

ここに警備員がおり、ゲートが閉じられている。

仕方が無い、Uターンして戻る。

一周道路は、まだ未完成のようだ。



■13:21 バンパオ湾(Ao Bang Bao)の素晴らしいビーチ。


■13:28

バンバオという漁村に桟橋があり、両端に土産物屋やシーフードレストランが並ぶ。



■13:36 桟橋の突端には灯台があり、周りは船着場だ。



■14:00 桟橋の中ほどに Chaw Lay Seafood があり、ここで昼食としょう。
まずは、チャーンビールで 「チャーン島に乾杯!」


■14:13

シーフードのサラダや、イカのゆでたもの。


14:15

それに、カオパッドと昨日ラヨーンで食べて気に入ったクンオプウンセンを注文。

昼食代、チップ込で820バーツ。



■14:31 レストランの壁を見たら、すごい名刺の数だ。近くに寄ってみたら、日本人の名刺もあった。



■15:10 昼食を終えて、デュシットプリンセスコチャーン(Dusit Princess Koh Chang)にチェックイン。

チャーン島に行こうと決めた時、どのホテルにしょうか?迷った。5っ星のホテルにすれば問題ないのだが、高くて良いのは当たり前なので、それでは「ふうみん」のポリシーに外れる。

そんな時に…昨年の11月1日にデュシットインターナショナルは、新ブランドのデュシットプリンセスホテルズ&リゾーツをチャーン島のバイランビーチにオープンした。との記事を読んだ。


■15:13

オープンしたてなら安いかも知れない。まして雨季に入ったし…と、ホテルのサイトを開けたら、

ビュッフェ朝食付き1泊2,200バーツ
• スーペリア  THB 2,200++
※++表記の料金は、10%サービス料(+)、7%税金(+)が別途加算されます。

との事で、即予約した。


■15:18

まずは、センスの良い部屋に入り、シャワーを浴びて一休み。



■16:07 目の前のバイランビーチは、デュシットプリンセスコチャーンのプライベートビーチだ。



■16:09 ホテルの施設は、プールが2ヶ所、スパ、フィットネス等。そして、メインダイニングの「ザベイ」や「ザクリフバー」などがある5っ星のリゾートだ。



■16:16 ウッドデッキとジャグジー。



■18:30 ホテルのプール越しに、夕日を眺める。チャーン島のリゾートに、今いるんだナ~ア…と、感じる一瞬だ。


■19:37

夕食は、ホテルの宿泊客が数組しかいなく、従業員の多いレストランで食べるのも肩苦しい。

真っ暗で狭く急な道を恐る恐る走り、ロンリービーチを通り抜けて、カイベービーチに行く。

Kai Bae Marina Bar & Restaurant に入る。


■20:00

ピザのL版とイタリアンサラダ。

それに、ビールとコーラを注文。

夕食代、チップ込で500バーツ。


■20:01

テーブルの料理の写真を撮っていると、隣のテーブルのファラン(欧米人)のオヤジさんが、「ふうみん」たちの写真を撮ってくれるとの申し出。

ありがたくお受けし、撮ってもらった写真。


■20:23

夕食を終え、真っ暗で狭く急な道路をホテルに帰る。

運転した「yayo」が嫌がった道だ。


■20:51

ホテルの部屋で、純米吟醸「浦霞禅」を日本から持参のつまみで飲む。

それにしても、チャーン島の夜は本当に静かだ。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 131キロ
累計の走行距離 537キロ
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イサーンの大地走行2000キロプラス そうだ!チャーン島へ行こう
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