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ハンピからイッタギまで |
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いかにも、古都の旧街道といった風情のホスペットの道を走る。 |
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国道50号線から、国道67号線の高速道路を走る。高速代、35ルピー。 |
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バナプールの道路標識。ここから367号線に入る。
ハンピから56キロ、イッタギ遺跡まで13キロ、バーダーミまで93キロの地点。 |
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国道367号線から田舎道に入ると道幅は1車線になった。対向車が来たら、路肩に避けるしかない。しかし現在、道路の拡幅工事中だ。完成の折は快適な道路になるだろう。 |
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イッタギ(Ittagi、Itagi) |
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イッタギ村は、広大なタンクとマハーデーヴァ寺院を中心とした静かな村だ。 |
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■イッタギ(Itagi)
イッタギ(Itagi)のマハーデーヴァ寺院(Mahadeva Tample)は、年表⑦の後期チャールキア朝のヴィクラマーディティヤ6世(Western
Chalukya King Vikramaditya VI)の司令官マハデヴァ(Mahadeva)によって、1112年頃に建造された。
このイッタギ遺跡は、マハーデーヴァ寺院を中心とした、階段池や小祠堂を従えた遺跡で、神殿にはヒンドゥー教のシヴァ神が祀られている。 |
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イッタギ(Ittagi、Itagi)遺跡の駐車場に車を停める。駐車場には誰もいず、入場料も無料だ。
このイッタギ遺跡の日本語のサイト情報は全くなく、「インド建築案内」の神谷武夫氏の情報のみだ。 |
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インド建築案内
著者:神谷武夫
この本は、インド遺跡巡りのバイブルだ。 |
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駐車場から階段を上ると、中央にマハーデーヴァ寺院が眺められる。左右には祠堂が建っている。 |
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イッタギ遺跡の前には広大なタンクがあり、周辺には静かな村が広がっている。 |
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マハーデーヴァ寺院(Mahadeva Tample)は、後期チャールキヤ朝の典型的建築で1112年に建造されたシヴァ神を祀る寺院。 |
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オープンマンダバには、26本のろくろで成形された円柱に、見事な彫刻がなされている。石材は緑色の結晶片岩で、きめの細かさやエッジの正確さが好まれた。 |
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オープンマンダバ中央の床には一枚岩に彫られた円形の舞台。 |
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オープンマンダバの天井の中心には、「踊るシヴァ神」のレリーフが施され、周りをぎっちりと神像彫刻が埋めている。「踊るシヴァ神」の天井彫刻などは、初めて見た。 |
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オープンマンダバの奥のナンディン像。一部破壊されている。 |
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聖室内部にはシヴァリンガが安置されている。本堂周りの彫刻は繊細で素晴らしい。
入口上部の装飾まぐさ石は、今朝まで滞在したハンピの寺院と同じだ。ということは、「ガジャラクシュミー」の図案は、ビジャヤナガル朝の特徴ではなく、後期チャールキヤ朝を含めたこの地域的なものなのか? |
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マンダバのリンテル(まぐさ石)は、素晴らしい出来だ。「まぐさ石」マニアの「ふうみん」としては見逃せないものだ。
まぐさ石の中心に神像(シヴァ?)を置き、上部の鬼面カーラ(キールティムカ)の口からは装飾的なアラベスクの葉が吐き出され、両端のマカラからは花綱が吐き出されている。クメール遺跡の「サンボールプレイクック様式」に似ているね。 |
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見物客が我々だけで暇なのか、警備員がガイドを買って出た。警備員から説明を受ける「ふうみん」。 |
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本殿の壁面は繊細な彫刻が施されている。上部の白い所は後世の補修である。 |
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寺院を後方から眺めると、マンダバの三方にポーチが付いた十字型プランがよくわかる。 |
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マハーデーヴァ寺院を南側から眺める。オープンマンダバの天井のドームが印象的だ。 |
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階段池(Stepped Tank)。チャールキヤ朝では、しばしば階段池を造った。特徴として、正面にのみ階段を設け後の3面を斜壁している。 |
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保存状態がとても良いのは、ハンピの階段池と同じように土に埋もれていたからなのかな? |
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