■行程5日目>メコンに再会し、ゴールデントライアングルへ



走行DATA



ナーンのガソリンスタンド(給油)
38.5L×24.5B=950B
ナーン → R1080 → ワットノーンプア
ワットノーンブア見学
ワットノーンブア → R1080→ R1148 → R1021 → R1222 → R1155 → R1020
チェンコンで昼食
チェンコンR1129 → チェンセーン → R1129 → ゴールディントライアングル
チェンセーンにて夕食



5日目・走行距離  407キロ
累計走行距離  1776キロ
当日給油 38.5L、950B
累計給油 152.7L、3816B




■6:19

「yayo」が、風邪気味で微熱があり、体温計をホテルのフロントに借りに行くが無いと言う。

体温計をナーンの街中のセブンイレブンに買いに行くが、ここにも矢張り無い。



■6:19 そのセブンイレブンの前から眺めた、早朝の朝靄のナーンの街の景色。

朝靄の中を、托鉢の僧侶が歩いている。向こうの交差点の信号が滲んで見える。早朝のとても静かな街の情景だ。


■6:26

昨日と同じガソリンスタンドで給油する。

★給油DATA
950バーツ
38.5L、1L/24.5バーツ


■6:46

美しい日の出を撮りたいとプラタートカオノイに行く。

残念だ、今日は朝靄で何も見えない。


■8:03

朝食後、ロビーにムラブリ族の写真があるのを見つけた。

100年ほど前に、ラオスから移住して来たムラブリ族の正式名称はMlabriまたはMlbri。

タイ語では「黄色い葉の精霊」 とも呼ばれている。「ムラ」は人の意味で「ブリ」は森の意味。

ナーン県に約100人いるとの事だが、移動性なのではっきりしないらしい。

一度会って見たいと思うが、今回はこの写真で我慢しょう。


■8:07

広いホテルの敷地内を散歩する。

この赤い木の実は、何という木なのかな?


■8:32

ナーン市内を抜け、1080号線をワットノーンブアを目指して走る。

「yayo」が風邪気味なので、いつもより1時間ほど遅いスタートだ。


■9:08

ナーン市街より、北約30キロの橋を左折と聞いていたのだが、一本手前の橋の道を左折してしまった。

数人の人に、ワットノーンブアを聞き、何度も行ったり来たりしながら探す。


■9:32

「ワットノーンブア」は、道路から引っ込んでおり分りづらい場所にあった。

ワットノーンブアの本堂内部には、ワットプーミンと同じ絵師集団によって壁画が描かれている。


■9:34

「象上の姫」。

象の輿に乗る姫と、鉄砲を持つ家来達。

この寺院の一連の壁画は、1867年に製作を始め、完成までに21年かかったという。

「ふうみん」は見た瞬間に、ワットプーミンと同じ絵師によって描かれたと思った。


■9:38

本堂内の左手奥に描かれていた、「タバコを吸う女」。

リラックスした表情で、特に目がいいネ。


■9:43

寺院の直ぐ裏手には、タイルーハウスがあり、伝統の織物を織っている姿があった。


■9:44

工房の2階は、民芸品・織物等が展示販売されており、タイルー族の伝統の織物を3つ購入した。

その内訳は、350バーツの織物2つと400バーツの織物1つ。


■9:55

寺院の正面に戻ると、先程まで境内の清掃をしていた奉仕作業のオバサン達が、ラジカセの音楽に合わせて体操をしていた。

どこの国でも、オバサン達は元気一杯だ。


■10:04

1080号線を左折して、1148号線に入る。

チェンカムまでは114キロだ。



■10:47 1148号線は、思っていた以上の山道だった。路面は良いがアップダウンがきつい。車を停めて素晴しい景色を眺める。


■10:47

山肌に抱かれた、山岳民族の村。



■11:16 快適な1148号線を走る。


■11:32

イノシシが飛び出して来た、と思ったら子豚だった。


■11:33

1148号線から眺めた、緑豊かな風景。


■11:50

かなり山道を下って来た。

1188号線の分岐点に差し掛かるが、1148号線を直進する。


■12:14

T字路にぶつかり、1148号線は右折する。

もう直ぐ、チェンカム市内に入る。



■12:22 チェンカム市内を走る。道は1148号線から、1021号線に変わる。

パヤオ県に入るのは初めてだが、山と緑のきれいな土地だ。だから、定年退職後の日本人もかなり住んでいると言う。


■12:29

1021号線を右折して、1222号線を走る。

この道は6キロほどで、1155号線に合流する。

1021号線に入ったとたんに路面が悪くなった。一瞬、パンクをしたのだと思ったぐらいだ。

「ゴーッ」というタイヤの音が耳につく。

この音にこの後、二時間近くも悩ませられる事になるとは思わなかった。


■13:09

ここで計算違いをした。1155線は山間の平坦な道だと思っていた。

チェンコンまで90キロぐらいで1時間強もあれば着くと思っていたら、大違いだった。なんともすごい山道だ。

この分だと昼食は、3時になってしまう。道端の売店でバナナを買う。

いくらと聞いたら、右手の指を5本、左手の指を2本立てた。

25バーツだと思って支払ったら、お釣りをくれる。何と7バーツだった。


■13:16

買ったばかりのバナナを食べながら走っていると、「プーチーファー」との分岐路に出会った。

真っ直ぐに行くと、1093号線でプーチーファーに行く。

プーチーファーとは、「天への道を示す山」という意味で、タイではとても有名な山だという。



■13:20 先程の分岐点から少し行っ所より、プーチーファーを望む。緑の山々と青い空と白い雲、何か少年の頃に戻った気分だ。「ふうみん」の少年時代の昭和30年代初めは、渋谷からもこんな青空が見えた。



■14:20  1年前、チェンカーンで別れたメコンにウイアングカエンで再会。思わず感激!


■14:40

ウイアングカエンで再会したメコンに、Uターンするように1155号線は曲がり、1020号線に合流する。

ここから目指すチェンコンまでは、後5キロだ。


■14:59

チェンコンメコン沿いを、景色のよい場所にあるレストランを捜しながらを走る。

「RIMNUMゲストハウス」のレストランで遅い昼食とする。


■15:05

ゆったりと流れる、メコンを眺めながらのビールはやはり旨い。

しばし、ドライブの疲れを取る。

風邪気味の「yayo」も、だいぶ元気になって来た。

代金は、カオパッド2人前とビールとコーラで145バーツ。



■16:31 1129号線をチェンコンから少し走った所に、HUAISAI MANビューポイントがあった。車を停めて、メコンを眺める。


■16:31

チェンセーンの街中に入った。

先程のチェンコンより、1回り大きな街だ。

「ふうみん」は7年前に、チェンマイから地元のツアーで来たが、この街の記憶はあまり無い。

チェンカム、チェンコン、チェンセーンと通って来たが、この「チェン」は漢字で書くと「城」になる。

つまり、城壁で囲まれた町の意味。


■16:31

チェンセーンの夕暮れのメコン。

メコンは時間により表情を変える。

だから、いつまで見ても飽きない。


■16:40

ゴールデントライアングル(金三角)に着いた。


■16:45

「インペリアルゴールデントライアングルリゾート」にチェックインする。

メコンが、タイ国内を流れる最上流の地点に位置するこのホテルに、是非とも泊まりたかった。

なぜならば、メコンの最下流の地点のコンチアムにある「トーセンリゾート」が、「ふうみん」のレンタカー旅の出発点であるからだ。


■16:50

ホテルの部屋のテラスから、真正面にメコンが見える。

5階建ての4階の部屋で、テラスからは眺めは良い。

ホテルの部屋を予約する時、スーペリアではなくワンランク上のデラックスにしたからだろうか。


■16:51

部屋のテラスから、ゴールデントライアングルのメコンが眺める。

右側がラオス、真ん中左がミャンマーで、オレンジ色の屋根がカジノだ。

そして、真ん中の先が中国になる。

そして、ずう~と遡ると、源流のある5000メートル近い高さのチベット高原に向かう。


■17:01

ゴールデントライアングルのメコン沿いを散歩する。


■17:13

観光客が多く、「秘境」や「麻薬」の怪しげな雰囲気は全く無い。

レジャー施設が建設され、観光地化が進んでいる。


■17:20

メコンに面したイミグレには、中国語の看板があった。

これからも、中国との経済面での結びつきは年々大きくなっていくのだろう。

散歩を終え、帰る途中にホテルを見上げると、部屋のテラスの椅子に座りメコンを眺めるファランを見た。

これはいい、「ふうみん」もまねよう!


■17:31

早速部屋に帰り、メコンには「メコンウイスキー」が合うと取り出す。

それと、ミネラルとつまみ数点をテーブルの上に乗せる。


■17:43

テラスの椅子に座り、メコンウイスキーを飲みながら、刻々と暮れゆくメコン見物と洒落込む。


■17:54

夕暮れに沈むメコン。家々から明かりが燈され、対面のミャンマーのカジノの明かりも見える。

思えば2年前、ムーンリバーの名前に誘惑されて、メコンとの合流地点のコンチアムに行った。

1年前、そのコンチアムからラオス国境沿いにメコンを北上し、山道を走り通してきた。

2年がかりで、2000キロあまりを走破したと思うと、しばし、センチメンタルに浸る。…感慨無量だ。


■19:49

ゴールデントライアングル近くのメコン沿い食堂は、観光客相手の店なのでチェンセーンに向う。

チェンセーンの街の夜景は、思った以上に暗かった。

もっと、メコン沿いにレストランや屋台が多くあり、賑やかだと思っていた。

メインストリートは電飾されていたが、それが返ってうら寂しい。


■19:55

街中を一廻りして、1軒の食堂に入る。

食堂は働き者のおかみさんと、ぐうたらの親父さんが切り盛りしていた。


■20:03

麺と野菜炒めと豚肉の煮込みごはんを注文。

後、ビールとコーラで、代金は150バーツと安かった。


■20:27

ビールを飲んでいると、隣に若いフランス人?のカップルが入って来た。

手にはロンプラを持ち、席に座っても熱心に読んでいた。

観光客なんて、どこの国の人でもガイドブック頼りだな、と思った。

古びた食堂には、これまた古びた国王夫妻の写真が飾られていた。

…急に辺境の食堂を実感した。




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