■行程3日目>ラオス国境沿いの道を走り一路ナーンへ



走行DATA



ルーイ(7:30) → R201 → R2115 → タリ(8:30) → R2099
プラタートサッチャ見学
プラタートサッチャ(8:55) → R2195 → ナハエオ(10:50) R1268 → R1241 → R1083 → ナノイ(15:15)
ナノイのガソリンスタンド(給油)
21.1L×25.1B=530B
サオディン見学、ナノイ昼食
ナノイ(16:50) → R1026 → R101 → ナーン(17:53)



3日目・走行距離  435キロ
累計走行距離  1032キロ
当日給油  21.1L、530B
累計給油  85.5L、2146B




■5:55

朝靄のルーイ


ルーイ川に架かる橋には

まだ照明が燈されている

橋を渡るバイクのライトが揺れる

橋の向こうに微かに浮かぶ建物は

ルーイパレスホテルだ


空にはまだ三日月が浮かんでおり

早朝の冷たく清明な空気の中

幻想的な光景が展開する


イサーンの北の果て

バンコクから500キロ以上も離れた

この地点に立っている自分自身に

少なからず感動している


■6:09

市内の中心の三日月形の大きな池の畔には、ケンタッキーが建築中だった。

ガイヤーンの本場での勝算はあるのかな?

車の右側には、スーパーマーケットのロータスが建築中だった。

静かなルーイの街も、大資本に蹂躙されて行くのだろう。

これも、時代の流れだね。


■6:31

昨夜も早く寝たので、朝食の時間が早い。

ホテルのレストランは、さすがに一流のリゾートホテルだけの事はある。種類も多いし味も美味しい楽しい朝食だ。

今日はラオス国境沿いのまさに辺境を走るので、昼食を食べる所は無いかも知れない。

その為にしっかりと朝食を食べる。腹が減っては、辺境のドライブは出来ない。


■7:07

食後、腹ごなしの為「yayo」と隣の公園を散策する。

空気が旨いし、熱帯の花が綺麗だ。


■7:40

ホテルを出発し、朝靄のルーイの市内を抜けて201号線をチェンカーン方面に北上する。

6キロほど走ると、2115号線の入口が見えてくる。

ここを左折して、38キロ先のタリに向う。


■8:15

左折して、タリに向かう。

朝靄が消え、眩しい太陽が射してきた。


■8:17

タリ市内の交差点を右折して、2099号線に入る。

この道を数キロ走ると、右側に白いチェディーが見える。

プラタートサッチャだ。


■8:30

「プラタートサッチャ」の建築様式は、花弁が3層になった蓮の花が咲いて、それがパゴダの周りに1mの高さで上に伸びている。

プラタートは、33mの高さがある。

その上部は7層に重なっており、統治権の象徴の白い傘でおおっているとの事だ。

プタートパノムの有名なチェディーに似ており、青空の下白さが映えて美しい。


■8:32

プラタートサッチャの漆喰のレリーフが、朝日を浴びて美しく映える。


■8:38

本堂の屋根飾りのナーガ。


■8:55

この先のT字路は、ラオス国境沿いに平行して走る2195号線だ。

右折すると、昨年秋に開通したタイ・ラオス友好橋に通じている。

昨年の「メコン街道をゆく」の旅の終着地点だ。

そこまで行って、また戻るのもかったるいので素直に左折する。

…さあ!ここから、「辺境の走行」開始だ!


■8:56

左折して、2195号線を走る。

小さな村落の中を抜けて行く。

軒先の縁台には、老人達が座り世間話に花を咲かせている。

通る車が少ないせいか、我々に好奇の視線を浴びる。


■9:34

タイの田舎道で、毎度おなじみの光景だ。

牛飼いが牛を連れて、牧草を食べさせる地点まで移動中だ。

こういう時は刺激を避けて、スロー運転で牛の横を静かに通ろう。


■9:37

タイ・ラオス国境を流れる、アン川に沿って走る。

アン川は、メコンの支流でチェンカーン手前で合流する。

この辺りの川幅は、50メートル弱ぐらいだ。

対岸のラオス側は、人気は無かった。


■9:42

国境沿いで、お馴染みの検問ゲートだ。

この先、10以上のゲートをくぐる事になる。

国境を強く意識する瞬間だ。


■9:50

左折すると、2294号線に入りプー ルア国立公園に通じる。

このプー ルア国立公園は、1.375㎡の公園で山の頂上からは、メコンやアン川の雄大な景色が見られるとの事。

「ふうみん」たちは、2195号線を直進だ。


■10:01

2114号線との分岐地点だ。

直進すると、ダーンサーイに通じる。

ダーンサーイは、あのピーターコーン祭り(仏陀の前世の物語と精霊信仰が混ざり合った、雨乞いと豊作祈願の祭り)で有名な小さな町だ。

毎年祭りがある6月の3日間は、多くの観光客で混雑する。

右折して、辺境の2195号線を走る。



■10:09   2195号線からの眺め。正面は、ラオスの山並になる。



■10:16  灼熱の日差しを浴びて、辺境の道を黙々と歩く僧侶の一行に出会う。驚く事に、皆素足だ。これも、修行の一つなのかも知れない。

冷房の効いた車内から、パチリ!…何か申し訳ない感がするナ。


■10:36

ここから、1268号線になる。

今までの道には、頭に②が付いた。

これは、イサーン(東北部)の道路だったからだ。

これからは、頭に①が付く北部の道路に入る。

さらば「イサーン」、しばしの別れ!


■10:59

ホテルを出発して3時間、トイレ休憩の為にナハエオの街中を捜す。

お寺があったので、WAT PHON SAWANG PHATTHANARANのトイレを拝借する。


■11:00

その寺の外壁のコンクリート壁に書かれていた壁画。

絵は稚拙だが、何か迫力があり思わず見とれる。

ポケットの小銭を、賽銭箱に投げ入れた。


■11:31

切り通しの向こう側には、山脈が連なり青い空に白い雲が浮かんでいた。

思わず見とれる辺境の光景だ。



■12:22 PHU SOIDAO 国立公園。小さな滝があり、綺麗な小川が流れている。東屋の下では、観光客がお弁当を食べてた。…我々は先を急ごう。


■12:41

T字路の1268号線を右折する。

左折する1239号線は、ウタラディットに通じている。


■13:23

ここでミスをしてしまった。

1268号線のBAN KHOKで、昼食を摂ろうと思っていた。

ところが、思ったより小さな街なので、違うと思って通り過ぎて1241号線に入ってしまった。

道端のマイルストーンで確認する。鳥?のマーク内の1241がその表示。

上の数字の2は、2キロ入った表示で、下の12は、終点まで12キロの表示。


■13:37

BAN KHOKまで戻るのは面倒なので、昼食は後にして、先に進む事にする。

標識右折して、1083号線に入る。


■13:38

1083号線に入ると、直ぐにダート道になる。

この道を走破したバンコク在住の「Shinji」さんによると、ダート区間は10キロ程との情報があり、安心して走る。


■13:50

ゲートが閉まっている。

その先に工事中のダート道が見える。

通行禁止か?と、一瞬!冷やりとする。


■13:49

TOURIST INFORMATIONの小屋の横に公園があった。

家族連れの子供がかわいい。


■13:52

ゲート横のTOURIST INFORMATIONのノートに、名前と住所を書けば通行OKだ。

係員に「サンキュー」と声を掛け、記念にカメラを向けたら、複雑な表情を浮かべた。

構わずに、パチリ!


■15:58

工事中のすごいダート道を、走り抜ける。

4輪駆動のCR-Vでよかった。


■14:01

トラックの後を、恐る恐る走る。


■14:05

どうやら、無事に通り抜ける。

道路の情報を提供してくれた、バンコク在住の「Shinji」さんに感謝。


■14:27

ダート道の後は、思ったより緩やかなアップダウンだし、道路の路面状態もいい。

気分よく走る。



■14:42 たおやかに流れるナーン川。その上に架けられた橋を渡る。



■14:55 シーナーン国立公園の入口から眺めた、雄大な景色。遥か向こうには、ルアンプラパーン山脈の山並が見える。

このシーナーン国立公園には、象や野牛などの野生動物が豊富に生息しているという。


■15:09

やっと平地になった。

さあ!ここまで来たら、もう一息だ。


■15:15

ナノイの街中に入り、ガソリンスタンドで給油する。

店の女性は、給油をためらいがちに少しづつ入れる。結局21.1Lしか入れない。「満タン!」と何度も言うが、どうしても給油を途中でやめる。

この後、スタンドで気を付けて見ていたが、満タンで1.000バーツもの金額を払う人はごく少ない。

★給油DATA
530バーツ
21.1L、1L/25.1バーツ



■15:30 ガソリンスタンドの直ぐ横に、「サオディン」の標識が出ていた。お腹が空いているが昼食を我慢して、先にサオディンに向う事にする。


■15:36

サオディンとは、「地球の柱」を意味する。

柔らかい岩が、風雨に侵食されて形成された光景はまさに現実離れしている。

タイのグランドキャニオンとも言われているが、それは大げさだ。

「yayo」は、とても気に入ったようだ。

来て良かったと、何度も言っていた。


■15:49

サオディンでの「yayo」と「ふうみん」の記念写真。

今回の旅は、乾季の強い日差しの下、辺境の山道を走るため、お揃いの帽子とサングラスで気合を示す。


■16:10

ナノイの小さな街の狭い一本道を、食堂を探して走る。

パラソルの出ている売店があった。

入って、先ずはビールとコーラを頼む。

すきっ腹と、先程のサオディーン見学で汗をかき、ビールが喉に染み渡る。

直ぐに一本飲み干し、もう一本追加する。


■16:10

この売店の料理は、ソムタムしか無いという。とりあえず頼む。

お店の息子が、バイクに乗ってカオパッドを買ってきてくれた。

ソムタムには川蟹が入っていたので、虫が怖いのでそれを除けて食べる。味はいい。

料金の180バーツの外、息子にチップとして50バーツ渡すと声をあげて喜んだ。


■16;:53

1026号線沿いのナノイの街外れに、レンガの倉庫群があった。

これは、タバコの葉を乾燥させる設備だ。

横浜港のレンガ倉庫を少し連想させる、いい雰囲気を持った倉庫群だ。


■17:19

夕暮れの静かなナーンの道を、ホテル目指して走る。


■17:22

夕日が、ナーンの山並みの彼方に落ちてゆく。

ロマンを感じる光景に、思わず見入る二人。



■17:26  1026号線をナーンに向って走ると、WIANG SAで101号線と合流する。その交差点の商店の家屋は、中国文化の影響を感じる。

101号線は、カンペーンペットを起点としてスコータイ、プレーを通り、ナーンに至る北部の幹線道路だ。この旅の終盤に、お世話になる道路だ。


■17:50

ナーンの市内の1キロ程手前の右手に、今晩から2泊する「シティパークホテル」の看板を見つけた。

Uターンしてホテルに入る。

近くには、スーパーのロータスや数軒のガソリンスタンドがあり、車の旅には便利なロケーションだ。

ナーンで一番有名なホテルは、市内の中心部に位置するテラワートホテルだろう。

「ふうみん」は車の旅なので、あえて郊外のこのホテルを選択した。


■19:53

ナーン市はバンコクから668キロ、人口23.000人の小さな県都だ。

あのルーイより、もっと田舎だ。

ナーンは、外界とほとんど接蝕を持たない独立王国だった。

その為か、他のタイの街と少し雰囲気が違う。市内を走ると、より一層強く感じる。

夕食のレストランは、ナーン川に沿った道を北上すると、街外れに2軒のレストランがあったので、奥の方の店に入る。


■19:53

ナーン川の畔の席に座るが、川は漆黒の闇で何も見えない。

せめて形だけでもライトアップしてくれたらと思うが、マ~アこれも良しとしょう。


■20:02

料理は、「ふうみん」たちの定番のコースを頼む。

レストランの客は、我々の他に3組ほどいるだけだ。

その内1組は、ファラン(白人)の夫婦だった。


■20:32

舞台では、数人の歌手が歌っているが、素人のカラオケ大会見たいで盛り上がりに欠ける。

料金は、417バーツ。

まだ初々しい店員に、お釣りの33バーツをチップで渡す。

さあ、さすがに今日は疲れた。

ホテルに戻ろう。




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