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■5:55
朝靄のルーイ
ルーイ川に架かる橋には
まだ照明が燈されている
橋を渡るバイクのライトが揺れる
橋の向こうに微かに浮かぶ建物は
ルーイパレスホテルだ
空にはまだ三日月が浮かんでおり
早朝の冷たく清明な空気の中
幻想的な光景が展開する
イサーンの北の果て
バンコクから500キロ以上も離れた
この地点に立っている自分自身に
少なからず感動している |
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■6:09
市内の中心の三日月形の大きな池の畔には、ケンタッキーが建築中だった。
ガイヤーンの本場での勝算はあるのかな?
車の右側には、スーパーマーケットのロータスが建築中だった。
静かなルーイの街も、大資本に蹂躙されて行くのだろう。
これも、時代の流れだね。 |
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■6:31
昨夜も早く寝たので、朝食の時間が早い。
ホテルのレストランは、さすがに一流のリゾートホテルだけの事はある。種類も多いし味も美味しい楽しい朝食だ。
今日はラオス国境沿いのまさに辺境を走るので、昼食を食べる所は無いかも知れない。
その為にしっかりと朝食を食べる。腹が減っては、辺境のドライブは出来ない。 |
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■7:07
食後、腹ごなしの為「yayo」と隣の公園を散策する。
空気が旨いし、熱帯の花が綺麗だ。 |
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■7:40
ホテルを出発し、朝靄のルーイの市内を抜けて201号線をチェンカーン方面に北上する。
6キロほど走ると、2115号線の入口が見えてくる。
ここを左折して、38キロ先のタリに向う。 |
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■8:15
左折して、タリに向かう。
朝靄が消え、眩しい太陽が射してきた。 |
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■8:17
タリ市内の交差点を右折して、2099号線に入る。
この道を数キロ走ると、右側に白いチェディーが見える。
プラタートサッチャだ。 |
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■8:30
「プラタートサッチャ」の建築様式は、花弁が3層になった蓮の花が咲いて、それがパゴダの周りに1mの高さで上に伸びている。
プラタートは、33mの高さがある。
その上部は7層に重なっており、統治権の象徴の白い傘でおおっているとの事だ。
プタートパノムの有名なチェディーに似ており、青空の下白さが映えて美しい。 |
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■8:32
プラタートサッチャの漆喰のレリーフが、朝日を浴びて美しく映える。 |
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■8:38
本堂の屋根飾りのナーガ。 |
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■8:55
この先のT字路は、ラオス国境沿いに平行して走る2195号線だ。
右折すると、昨年秋に開通したタイ・ラオス友好橋に通じている。
昨年の「メコン街道をゆく」の旅の終着地点だ。
そこまで行って、また戻るのもかったるいので素直に左折する。
…さあ!ここから、「辺境の走行」開始だ! |
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■8:56
左折して、2195号線を走る。
小さな村落の中を抜けて行く。
軒先の縁台には、老人達が座り世間話に花を咲かせている。
通る車が少ないせいか、我々に好奇の視線を浴びる。 |
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■9:34
タイの田舎道で、毎度おなじみの光景だ。
牛飼いが牛を連れて、牧草を食べさせる地点まで移動中だ。
こういう時は刺激を避けて、スロー運転で牛の横を静かに通ろう。 |
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■9:37
タイ・ラオス国境を流れる、アン川に沿って走る。
アン川は、メコンの支流でチェンカーン手前で合流する。
この辺りの川幅は、50メートル弱ぐらいだ。
対岸のラオス側は、人気は無かった。 |
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■9:42
国境沿いで、お馴染みの検問ゲートだ。
この先、10以上のゲートをくぐる事になる。
国境を強く意識する瞬間だ。 |
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■9:50
左折すると、2294号線に入りプー ルア国立公園に通じる。
このプー ルア国立公園は、1.375㎡の公園で山の頂上からは、メコンやアン川の雄大な景色が見られるとの事。
「ふうみん」たちは、2195号線を直進だ。 |
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■10:01
2114号線との分岐地点だ。
直進すると、ダーンサーイに通じる。
ダーンサーイは、あのピーターコーン祭り(仏陀の前世の物語と精霊信仰が混ざり合った、雨乞いと豊作祈願の祭り)で有名な小さな町だ。
毎年祭りがある6月の3日間は、多くの観光客で混雑する。
右折して、辺境の2195号線を走る。 |
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■10:09 2195号線からの眺め。正面は、ラオスの山並になる。 |
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■10:16 灼熱の日差しを浴びて、辺境の道を黙々と歩く僧侶の一行に出会う。驚く事に、皆素足だ。これも、修行の一つなのかも知れない。
冷房の効いた車内から、パチリ!…何か申し訳ない感がするナ。 |
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■10:36
ここから、1268号線になる。
今までの道には、頭に②が付いた。
これは、イサーン(東北部)の道路だったからだ。
これからは、頭に①が付く北部の道路に入る。
さらば「イサーン」、しばしの別れ! |
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■10:59
ホテルを出発して3時間、トイレ休憩の為にナハエオの街中を捜す。
お寺があったので、WAT PHON SAWANG PHATTHANARANのトイレを拝借する。 |
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■11:00
その寺の外壁のコンクリート壁に書かれていた壁画。
絵は稚拙だが、何か迫力があり思わず見とれる。
ポケットの小銭を、賽銭箱に投げ入れた。 |
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■11:31
切り通しの向こう側には、山脈が連なり青い空に白い雲が浮かんでいた。
思わず見とれる辺境の光景だ。 |
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■12:22 PHU SOIDAO 国立公園。小さな滝があり、綺麗な小川が流れている。東屋の下では、観光客がお弁当を食べてた。…我々は先を急ごう。 |
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■12:41
T字路の1268号線を右折する。
左折する1239号線は、ウタラディットに通じている。 |
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■13:23
ここでミスをしてしまった。
1268号線のBAN KHOKで、昼食を摂ろうと思っていた。
ところが、思ったより小さな街なので、違うと思って通り過ぎて1241号線に入ってしまった。
道端のマイルストーンで確認する。鳥?のマーク内の1241がその表示。
上の数字の2は、2キロ入った表示で、下の12は、終点まで12キロの表示。 |
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■13:37
BAN KHOKまで戻るのは面倒なので、昼食は後にして、先に進む事にする。
標識右折して、1083号線に入る。 |
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■13:38
1083号線に入ると、直ぐにダート道になる。
この道を走破したバンコク在住の「Shinji」さんによると、ダート区間は10キロ程との情報があり、安心して走る。 |
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■13:50
ゲートが閉まっている。
その先に工事中のダート道が見える。
通行禁止か?と、一瞬!冷やりとする。 |
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■13:49
TOURIST INFORMATIONの小屋の横に公園があった。
家族連れの子供がかわいい。 |
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■13:52
ゲート横のTOURIST INFORMATIONのノートに、名前と住所を書けば通行OKだ。
係員に「サンキュー」と声を掛け、記念にカメラを向けたら、複雑な表情を浮かべた。
構わずに、パチリ! |
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■15:58
工事中のすごいダート道を、走り抜ける。
4輪駆動のCR-Vでよかった。 |
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■14:01
トラックの後を、恐る恐る走る。 |
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■14:05
どうやら、無事に通り抜ける。
道路の情報を提供してくれた、バンコク在住の「Shinji」さんに感謝。 |
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■14:27
ダート道の後は、思ったより緩やかなアップダウンだし、道路の路面状態もいい。
気分よく走る。 |
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■14:42 たおやかに流れるナーン川。その上に架けられた橋を渡る。 |
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■14:55 シーナーン国立公園の入口から眺めた、雄大な景色。遥か向こうには、ルアンプラパーン山脈の山並が見える。
このシーナーン国立公園には、象や野牛などの野生動物が豊富に生息しているという。 |
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■15:09
やっと平地になった。
さあ!ここまで来たら、もう一息だ。 |
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■15:15
ナノイの街中に入り、ガソリンスタンドで給油する。
店の女性は、給油をためらいがちに少しづつ入れる。結局21.1Lしか入れない。「満タン!」と何度も言うが、どうしても給油を途中でやめる。
この後、スタンドで気を付けて見ていたが、満タンで1.000バーツもの金額を払う人はごく少ない。
★給油DATA
530バーツ
21.1L、1L/25.1バーツ |
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■15:30 ガソリンスタンドの直ぐ横に、「サオディン」の標識が出ていた。お腹が空いているが昼食を我慢して、先にサオディンに向う事にする。 |
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■15:36
サオディンとは、「地球の柱」を意味する。
柔らかい岩が、風雨に侵食されて形成された光景はまさに現実離れしている。
タイのグランドキャニオンとも言われているが、それは大げさだ。
「yayo」は、とても気に入ったようだ。
来て良かったと、何度も言っていた。 |
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■15:49
サオディンでの「yayo」と「ふうみん」の記念写真。
今回の旅は、乾季の強い日差しの下、辺境の山道を走るため、お揃いの帽子とサングラスで気合を示す。 |
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■16:10
ナノイの小さな街の狭い一本道を、食堂を探して走る。
パラソルの出ている売店があった。
入って、先ずはビールとコーラを頼む。
すきっ腹と、先程のサオディーン見学で汗をかき、ビールが喉に染み渡る。
直ぐに一本飲み干し、もう一本追加する。 |
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■16:10
この売店の料理は、ソムタムしか無いという。とりあえず頼む。
お店の息子が、バイクに乗ってカオパッドを買ってきてくれた。
ソムタムには川蟹が入っていたので、虫が怖いのでそれを除けて食べる。味はいい。
料金の180バーツの外、息子にチップとして50バーツ渡すと声をあげて喜んだ。 |
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■16;:53
1026号線沿いのナノイの街外れに、レンガの倉庫群があった。
これは、タバコの葉を乾燥させる設備だ。
横浜港のレンガ倉庫を少し連想させる、いい雰囲気を持った倉庫群だ。 |
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■17:19
夕暮れの静かなナーンの道を、ホテル目指して走る。 |
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■17:22
夕日が、ナーンの山並みの彼方に落ちてゆく。
ロマンを感じる光景に、思わず見入る二人。 |
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■17:26 1026号線をナーンに向って走ると、WIANG SAで101号線と合流する。その交差点の商店の家屋は、中国文化の影響を感じる。
101号線は、カンペーンペットを起点としてスコータイ、プレーを通り、ナーンに至る北部の幹線道路だ。この旅の終盤に、お世話になる道路だ。 |
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■17:50
ナーンの市内の1キロ程手前の右手に、今晩から2泊する「シティパークホテル」の看板を見つけた。
Uターンしてホテルに入る。
近くには、スーパーのロータスや数軒のガソリンスタンドがあり、車の旅には便利なロケーションだ。
ナーンで一番有名なホテルは、市内の中心部に位置するテラワートホテルだろう。
「ふうみん」は車の旅なので、あえて郊外のこのホテルを選択した。 |
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■19:53
ナーン市はバンコクから668キロ、人口23.000人の小さな県都だ。
あのルーイより、もっと田舎だ。
ナーンは、外界とほとんど接蝕を持たない独立王国だった。
その為か、他のタイの街と少し雰囲気が違う。市内を走ると、より一層強く感じる。
夕食のレストランは、ナーン川に沿った道を北上すると、街外れに2軒のレストランがあったので、奥の方の店に入る。 |
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■19:53
ナーン川の畔の席に座るが、川は漆黒の闇で何も見えない。
せめて形だけでもライトアップしてくれたらと思うが、マ~アこれも良しとしょう。 |
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■20:02
料理は、「ふうみん」たちの定番のコースを頼む。
レストランの客は、我々の他に3組ほどいるだけだ。
その内1組は、ファラン(白人)の夫婦だった。 |
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■20:32
舞台では、数人の歌手が歌っているが、素人のカラオケ大会見たいで盛り上がりに欠ける。
料金は、417バーツ。
まだ初々しい店員に、お釣りの33バーツをチップで渡す。
さあ、さすがに今日は疲れた。
ホテルに戻ろう。 |