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イサーンに行くようになってから、クメール遺跡をよく見学するけど、全部で何ヶ所ぐらいあるの? |
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クメール遺跡はタイ全土に182ヶ所あり、その内の大部分がイサーンに在ると言われているんだ。内訳はコラートに26ヶ所、ブリーラムに61ヶ所、スリンに33ヶ所、シーサケットに12ヶ所で、実にこの4県だけで132ヶ所にもなるんだ。 |
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やっぱし、カンボジアと国境を接している県ばかりなんだ。ところで、クメール遺跡の名前には、「プラサート」とか「プラーン」とか「クー」って付いているけど、どういう意味なの? |
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例えば、ピマーイにはプラサート・ピマーイと書かれているね。まず、「プラサート」とは十字型の間取りをした大きな神殿という意味で、語源はサンスクリット語から来ているんだ。 |
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それでは、「プラーン」と「クー」と言うのは? |
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「プラーン」はクメール様式の塔のことで、「クー」はさらに小さくて内部に出入りの出来る空洞のある塔のことなんだ。 |
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「クー」は空洞の空(クー)と覚えればいいのね。そういえば、確かプラーン・クーという名前の遺跡があったわね! |
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確かに、ロイエットやチャイヤプームにプラーン・クーという遺跡がある。これはさっき説明した建築用語そのものが、遺跡の名前になったのだと思うよ。 |
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そうすると、「プラサート」と「プラーン」と「クー」の3っの用語でクメール遺跡の概要が分る訳だ。とても便利ネ! |
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ただ、そうとばかりも云えないんだ。ロイエットからウボンに向かう途中の23号線沿いに、プラサート・クー・チャンと書いてあったのでわざわざ寄って見たら、仏教寺院でガッカリしたこともあったね。 |
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じゃあ、厳密に分類されている訳ではないの?まさにマイペンライね。後、パノムワン遺跡にはプラサート・ヒン・パノム・ワンと書かれていたけど「ヒン」と「パノム」と「ワン」ってどんな意味なの? |
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「ヒン」とは石のことなんだ。「パノム」はクメール語で丘や山を意味し、そして「ワン」は宮殿の意味だから、「丘にある石の宮殿」という意味になる。「yayo」の大好きなホア・ヒンも「石の頭」と言って海岸に大きな石がたくさんあったね。 |
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そうね。ホアヒンの海岸は大きな頭みたいな石がたくさんあったわ。あと、よく遺跡に付いている名前の「ノイ」は小さいという意味で、「ヤイ」は大きいという意味は前から知っていたけど、ムアン・タムやター・ムアンの「ムアン」はどんな意味?
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「ムアン」は町とか行政区いう意味だけど、小国家とか都市国家の意味もあるらしい。MUANGと書いたりMEUANG書いたりしているね。 |
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タイのローマ字のスペルは地図や本によってもばらばらね。タイ語もスペルの内容は分らないけど、地図と標識の表記を比べると違う事も度々あったし。 |
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まあ、それがタイらしいとも言えるし、そのタイ語をローマ字表記から翻訳した日本の本のカタカナ表記になると、これはもうバラバラだね。例えば、KHON
KEANがコーンケーン、コーンケン、コンケーン、コンケンと4通りの表現がある。でも、それがまたタイらしくて面白い所なんだ。 |
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最後に「yayo」が一番好きな遺跡の「カオプラヴィハーン」について教えてくれる? |
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「カオ」は丘とか山を意味し、「プラ」は高貴で、「ヴィハーン」は大きな礼拝堂だから、「山にある高貴で大きな礼拝堂」という意味になるね。 |