旅を終えて



京都最古の花街「上七軒」の静かな雀色時。いかにも京都らしい風情が漂う。



京都の旅にて思う
■観光客の多さ

京都の旅は、中・高生の修学旅行を含めかなりの回数になる。今回の旅で印象的だったのが、我々ご隠居世代と外国人観光客の多さだった。それも、今まで主流の欧米人と中国・韓国人の他に、東南アジアの人々が目に付いた。

マレーシアなどのイスラム圏の女性は、頭を覆うヒジャブをつけているので分かるが、他の国の人は分からない。八坂神社でどう見てもタイ人だなと思って声を掛けたら、やはりタイ人旅行客のグループだった。

今年は、十数年ぶりに外国旅行をしなかった。その大きな理由の一つは、日本の国内旅行がとても魅力的だったからだ。

日本の美しい風景と温泉と歴史ある建造物、それと食べ物の多彩さと旨さ。まさに日本は、観光資源がギッシリと詰まっているアメージングな国である。この当たり前の事を、理解していない日本人が多いなと思う。



■景気は回復している

今回の旅のメンバーで毎月飲み会をしている。会場となる銀座の中華料理店は、昨年の秋頃まで不景気を嘆いた。「今日は金曜日なのに予約が一件も入っていない。こんな事は長年商いをして始めだ」という話などなど。

その状況が、昨年の11月の安倍政権の誕生でガラリと変わった。この中華料理店でも、直ぐ後の12月の忘年会の予約を取るのも大変だったし、忘年会(昨年は7回)で二次会の飲み屋を探すのが大変な事も何度かあった。

今回の旅でも、京都からのグリーン車が取れずに一本後にしたり、ホテルの予約も少し遅れたら取れなかった。マスコミでは一部の人々しかアベノミクスの恩恵を受けていないというが、実際、東京や京都の街を歩くと大勢の人々で溢れ、飲食店が一杯の場面にも出会う。

マスコミ報道はあくまで情報の一つの側面だけで、バイアスのかかっている場合が多い。その事を念頭に置き、自分自身の目や体験で物事を判断する事が肝要だと思う。
2013年12月
「ふうみん」


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