旅のはじめに



高田松原には約7万本もの松があったというが、今はレプリカの1本のみ。




東日本大震災の現場を見に行く
「東日本大震災」から2年半が経過した。震災の3ヵ月後には、5日間の「南東北温泉紀行」と題した旅を行い、被害地から離れた場所での東北の実情を知った。

「ふうみん」は「阪神大震災」の被災者であり、単身赴任の神戸では、タンスの下敷きになり、大切な部下を亡くし、営業所の入っていたビルは崩壊した、という辛い被災体験を持つ。そのトラウマもあり、太平洋岸の被災現場を見に行く気力は無かった。

あれから2年半もの時間が過ぎ、今行って置かないと震災の現場は変わってしまうだろう。また、復旧の度合いはどんな具合か?等々考えて、青森県の八戸市から海岸線を南下し、宮城県の塩釜市までの被災地の現状を見に行く事にした。

上記の「南東北温泉紀行」の旅の時、当時勤めていた会社の福島県出身の女の子が、「現地に行って、少しでもお金を落としてください。それも支援のひとつの方法ですよ!」と言った。その言葉を忘れずに、小額ではあるが復興支援一助となれば幸いである。
2013年10月
「ふうみん」



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