行程2日目>仙崎・萩へ



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■7:50

朝の散歩がてら、昨夜の飲食店街を歩く。

昨晩お世話になった焼き鳥屋の「味吉」は、通りの右側中央の辺りにある。


■8:36

「新山口駅」に眩しい朝日が当たる。

うれしい事に、昨日の雨が嘘の様に今日は快晴だ。


■9:35

新山口 8:50
  ↓
新下関 9:48

山陽本線の普通列車、ちょうど一時間の旅。

昨夜、飲み過ぎの「さっぽろさん」は大あくび。


■10:14

新下関 9:59
  ↓
仙崎 12:38

山陽本線「みすゞ潮騒号」
指定席券 310円





■11:07  「みすゞ潮騒号」の指定席は、海側に向けて大きな窓が設けられて、素晴しい日本海の景色が満喫できる上、ビューポイントでは列車を停止させてくれるサービスがある。

「裕ちゃん」も一杯飲みながら、とてもご満悦の様子。みんなで、地酒の冷酒「五橋」を2本に缶ビール5本空ける。


■11:51

無人の「長門粟野駅」。

地方の過疎化を実感する。



■12:18  ビュースポットの停車地から「青海島」を望む。青海島に渡る青海大橋の本州側が「仙崎」の街だ。車窓全面に見える紺碧の海に、身も心も青く染まりそうだ。


■12:46

仙崎駅の観光案内所で「活イカ」を食べさせてくれる店を聞くと、「喜楽」を紹介された。

ネットでも調べて知っている店なので、迷わず「喜楽」に入る。


■12:48

店の中に入ると、目の前の水槽にイカが泳いでいる。

店の女の子にフラッシュは焚かないでください!と声を掛けられる。

それほどに、活きたイカは神経質だ。


■12:58

お目当ての「活イカ」。足はまだ動いている。この透明感が何ともいえませんネ。

店の女の子に、ゲソは焼くか、天麩羅にするのでお好みで、といわれた。

「ふうみん」は、活イカのゲソは刺身が最高だと思っている。

口の中に吸い付く吸盤の食感が「活イカ」のゲソの醍醐味なので、刺身にしてと注文。


■12:59

「活イカ」を地元の少し甘い溜まり醤で食べる。たまりません。

これを肴に、地酒の「八千代」の熱燗。この酒が本当に美味い。まさに、贅沢の極み。

「ふうみん」は日本酒は大吟醸などより、「冷」でも「燗」でも美味い普通の酒が好きだ。

日本酒通の「さっぽろさん」も、同意見。


■13:59

「八千代」の二合徳利を5本も開ける。先ほどの「みすゞ潮騒号」から引き続き、よく飲んだものだ。

かわいい女の子と旨いイカと酒に、ご満悦の「さっぽろさん」。

グルメ旅 No.3
飲食店名 きらく
メニュー 活イカ
おすすめ度 ★★★★★
代金 15330円



■14:08  タクシーを頼み仙崎大橋を渡り、青海島の「王子山公園」から眺めた仙崎の街。

金子みすゞは、「木の間に光る銀の海、わたしの町はそのなかに、龍宮みたいに浮んでる。」と、この情景を詠んだ。


■14:19

「金子みすゞ記念館」の近くの「風とたんぽぽ」の壁画。

見学を終え、タクシーで長門市駅に向かう。


■14:31

ここ長門市からの山陰本線は、一両編成になり2時間に1本しかない。

長門市 14:33
  ↓
東萩 15:10 


■14:47

車窓からは、いかにも山陰らしい赤い石州瓦の集落と、青い日本海の風景が眺められる。


■14:59

「裕ちゃん」がどうも酔った様だ。

隣の中年の女性に、熱心に話しかけている。

…迷惑そうでもないから、そのまま放置しよう。


■15:23

「東萩駅」のロッカーに荷物を預け、タクシーで「萩城」に向かう。

関が原で敗れた毛利氏は、11ヶ国から防長2国に閉じ込められ、日本海側の萩に城を置く事を強制された。

この恨みが、明治維新へと繋がる。

その、「萩城」。

ここから、萩の城下町を歩く。



■16:10  「旧明倫館」(1719年~1849年)は、5代藩主毛利吉元によって創建された。吉田松陰が10歳で藩主毛利慶親の御前で講義をした場所だ。この跡地は今、夏みかんの畑になっていた。


■16:41

萩といえば、「土塀」と「夏みかん」。

「高杉晋作誕生地」近くの情景。


■17:10

タクシーを拾い、東萩駅に荷物を取りに寄り、今晩の宿、笠山の嫁泣湾にある民宿「嫁な喜荘」向かう。

写真の「裕ちゃん」は酔っぱらって、長門市駅で意識を失ってから、高杉晋作邸までの2時間近くの記憶が全く無いと言う。

…どおりで、萩の城下を歩くのが遅かった訳だ。



■17:18  タクシーの中から、沈む夕日を眺める。まさに、旅情満点の情景。


■17:20

嫁泣湾にある、民宿「嫁な喜荘」に到着。

宿のご主人は、タクシーの運転手の高校の先輩にあたり、花園にも出場したラガーマンだという。


■18:31

湯上りに、囲炉裏を囲んで先ずはビールだ。

今晩の夕食は、本場山口県の「とらふぐ」の下記のコース。

・ふぐのにこごり
・ふぐそうめん(ふぐの白子と皮)
・ふぐの刺身
・ふぐ鍋(ふぐちり)
・ふぐのにぎり
・前菜(3点)
・ふぐの蒸し物
・ふぐの唐揚げ
・フルーツ
・ふぐ雑炊


■18:32

見事な包丁さばきの「ふぐの刺身」。

この貴重なとらふぐの刺身を、

「ふうみん」と「さっぽろさん」は、味わいながら、少しづつ食べていた…


■18:32

ところが、酔いから醒めた「裕ちゃん」は、全く遠慮せずに半分以上をペロリと平らげてしまった。

それを見ていた二人は、口を開けて、あんぐり…


■18:36

ふぐそうめん(ふぐの白子と皮)に薬味とポン酢をかけて、豪快にすすり込むように食べる。

これは、脳天を突くうまさだ。

これほど、インパクトのある物を食べたのは久しぶりだ。

…お替りをしたいが、そんなに白子の数は無いからね。


■18:36

ふぐのにぎりもいい。

真冬のふぐは、本当に美味い。

「ふうみん」も、神戸に居た時はよく「ふぐ」を食べたが、ここ十数年ぶりのふぐになる。


■18:40

「さっぽろさん」も、ふぐは新居浜の波満蝶(はまちょう)以来だという。

そういえば、「ふうみん」も新居浜でご馳走になった事があった。特に「ふぐざく」が美味しく、お替りをした。

「ふぐざく」とは、新居浜独特のふぐ料理で、ふぐの白身や皮などを細切れにし、薬味とカワハギの肝を上に乗せ、ポン酢をかけて食べる。


■18:55

「裕ちゃん」は初めてのふぐだという。

だから、あんなふぐ刺しの食べ方をするんだな!

そして、ふぐ鍋(ふぐちり)へ。

もう、本当に…何も言うことはありません。


■18:57

宿のご主人が、隣の囲炉裏でふぐひれを炭火で焼いてくれる。

豪快にふぐのひれの入った「ひれ酒」。…堪えられませんネ。

その後、ご主人も話しに加わり、ご主人の奢りの、とっておきの一升瓶を空けてしまった。


■20:51

人のいい女将さんと、左側に少し見える酒飲みで話し好きなご主人。

…我々三人、大変お世話になりました。

グルメ旅 No.4
飲食店名 嫁な喜荘
メニュー ふぐのコース
おすすめ度 ★★★★★
代金
(宿泊込み)
47980円




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