行程3日目>熊野経由白浜へ



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■7:17

ビジネスホテルの良いところだ。朝起きたら、直ぐにチェックアウトし、途中のファミレスで朝食をすます。

そして、早朝の法輪寺。斑鳩の北の端にあり、聖徳太子の御子山背大兄王創建とも伝えられる寺。

昭和五十年再建の飛鳥様式の三重塔が静かに佇んでいた。


■7:22

早朝の法起寺。こちらも静かだ。

法起寺は、推古14年(606年)に聖徳太子が法華経を講説された岡本宮を寺に改めたものという。

法隆寺、四天王寺、中宮寺などと共に、太子御建立七ヵ寺の一つに数えられている。


■7:33

早朝の法隆寺。猫一匹。

法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築。

その創建の由来は、「金堂」の東の間に安置されている「薬師如来像」の光背銘や「法隆寺伽藍縁起并流記資財帳」(747年)の縁起文によって知ることができる。



■7:35  法隆寺中門。西院伽藍の本来の入口となる中門の深く覆いかぶさった軒、その下の組物や勾欄、それを支えるエンタシスの柱など、いずれも飛鳥建築の傑作だ。金剛力士像(奈良時代)は現存する最古のものだという。


■7:35

普段は観光客で溢れる法隆寺もこの時間は無人だ。

静寂の中、はるか歴史を遡り、至福の時間を堪能する。

昨日の、雑踏の中で見学した唐招提寺や薬師寺もこの時間にすれば良かったのだ!


■7:41

法隆寺は、1993年12月にユネスコの世界文化遺産に日本で初めて登録された。

伽藍内は早朝のため拝観出来ず。西院伽藍北西に小高い丘があり、登ると八角造りの西円堂があった。そこから五重塔を望む。

五重塔は高さ31.5mで、釈尊の遺骨を奉安するためのものであり、仏教寺院において最も重要な建物とされている。


■9:52

法隆寺を出て24号線を走り、五條市から、168号線を走る。
これから先は、「温泉三昧」だ!

168号線は、初めて走る道路だ。思っていた以上の悪路と、時たま遭遇する建設中の新道路のスケールの大きさに驚く。


■10:16

谷瀬のつり橋。

日本有数の長さを誇る鉄線のつり橋で、上野地と谷瀬を結ぶ。

昭和29年に地元住民が800万円の大金を拠出して、長さ297m、高さ54mのつり橋を完成させた。これは、単なる観光用のつり橋ではない。

眼下に、十津川(熊野川)が流れ、ここからの眺めはまさに絶景だ。

つり橋を「yayo」はどんどん歩くが、高所恐怖症の「ふうみん」は、端から10mほど歩いて満足。


■11:03

温泉 No.1
温泉名 湯泉地温泉
滝の湯
秘湯度 ★★★★
おすすめ度 ★★★★★
入浴料 600円

湯泉地温泉「滝の湯」。

この温泉の内湯が絶品だ。源泉の注ぎ口に体を預けていたら、最高の気分だった。


■11:05

ここ十津川温泉郷は日本で始めに「源泉かけ流し宣言」をした温泉郷だ。

露天風呂からは渓谷沿いの「滝」を望む。まさに「滝の湯」だ。

誰一人居ない温泉を堪能する。


■11:52

「滝の湯」はもと旅館だった建物を村営の温泉施設に改装したもの。

休息する部屋も立派で、従業員の応対もいい。ちょうど昼時なので饂飩とおにぎりの昼食をとる。

昼食に飲むビールはもちろんキリンのノンアルコールの「フリー」だ。


■12:47

168号線の十津川村南部の二津野ダムから少し行った所を走っていると、右側に大きな滝がある。「十二滝」という。

落差は80mとも100mともいわれており、ハッキリと確定しないところが又良い感じだ。


■12:50

この急峻な渓谷に、このような道路を建築できる技術は、さすがニッポンだと思う。


■13:04

熊野本宮大社。

現在の社地は山の上にあるが、明治22年(1889年)の大洪水で流されるまで、社地は熊野川の中州「大斎原(おおゆのはら)」にあった。

明治24年に、神像とともにこの地に移され現在に至っている。

石段の両脇には「熊野大権現」と書かれた奉納幟が立ちならび、158段の石段を登りきると、正面に神門がある。


■13:09

神門内は残念ながら撮影禁止。


■13:18

「八咫烏」の黒いポスト。

八咫烏は熊野権現の使いの三本足の烏。「ふうみん」はヒンドゥー教のガルーダだと思う。

日本サッカー協会のシンボルマークでお馴染みでもある。


■13:19

熊野本宮大社の礼殿前に安置された「大黒石」。

大黒天=シヴァ神であり、これはヒンドゥー教の自然石のリンガであると考える。


■13:31

熊野本宮大社の社地は創建以来、中州にあった。

明治の大洪水までは社殿が流されることはなかった。

明治以後の急激な山林伐採のため大規模な洪水となったと考えられる。まさにこれは近代に於ける「環境破壊」だ。

「大斎原」には、日本一高い大鳥居、高さ34mが建っている。


■14:12

温泉 No.2
温泉名 湯の峰温泉
あづまや
秘湯度 ★★★★
おすすめ度 ★★★★★
入浴料 600円

湯の峰温泉「あづまや」。

「王道」の著者、アンドレ・マルロー夫妻が、「これぞ日本の宿」と絶賛したという「旅館あづまや」へは、是非入浴しなくては!


■14:18

この大きな湯舟は高野槙で出来ており、浴室は大正時代からそのままの姿を保っている。

ほのかな硫黄の匂いが素晴らしい温泉の世界に誘ってくれる。


■14:18

高温の源泉をさました「さまし湯」とその奥は蒸し風呂。

特に「さまし湯」は、加水せず適温まで温度を下げた100%の源泉で、薬効の高い温泉なのでゆっくりと浸かる。いや~あ、天国!天国!

そして露天風呂もある。まさに、温泉ワールド「あずまや」旅館だ。ここは、オススメです。


■14:54

温泉 No.3
温泉名 湯の峰温泉
つぼ湯
秘湯度 ★★★★
おすすめ度 ★★★★
入浴料 750円

湯の峰温泉「つぼ湯」。

つぼ湯は熊野詣の湯ごり場として世界遺産登録地に湧く温泉として有名になり、入浴料750円と高くなった。入浴時間は30分交替制。


■14:58

天然岩をくりぬいたお風呂を板で囲っただけの浴槽。

一日に七回もお湯の色が変化するといわれている、不思議な温泉だ。

混んでいると評判だが、当日は待たずに入れた。「yayo」は「あづまや」に入ったばかりなのでここはパスした。


■15:33

熊野川支流大塔川の川底から湧き出る温泉の「川湯温泉」ヘ来て見た。

さすがに入浴はパスする。

川湯温泉は、その名の通り川底から温泉が湧き出る。スコップを持参して河原を掘れば、自分だけの露天風呂を作ることができる。


■16:01

野中の清水。

熊野古道、継桜王子の前の崖下の旧国道311号沿いに湧き出ている清水。

熊野詣の人々の喉を潤したという名水で、日本名水百選のひとつに選定されている。


■16:06

野中の清水は、一日50~200トンの湧水が絶えることがないという。

「ふうみん」たちもペットボトルに汲み、美味しい水を堪能。

この清水は、古今和歌集に「いにしへの野中の清水ぬるけどもとの心を知る人ぞくむ」と詠まれ、江戸時代初期には有名だったという。


■17:25

白浜に到着。

円月島。臨海浦の南海上に浮かぶ南北130m、東西35m、高さ25mの小島。

円月島に沈む夕陽は「和歌山県の夕日100選」に選ばれている。


■17:35

温泉 No.4
温泉名 白浜温泉
崎の湯
秘湯度 ★★
おすすめ度 ★★★★
入浴料 300円

白浜温泉「崎の湯」。

17時で終わりだと思って、入れないと覚悟して行って見たら、何と18時まで営業との事。もちろん直ぐ入浴。


■17:36

白浜温泉、1350年の歴史を誇る名湯。

万葉の昔から「湯崎七湯」の中で唯一残っている湯壷で、雄大な太平洋を望む露天風呂。

歴史ある温泉成分のこびり付いた湯壷に入り太平洋を望む。こんな温泉もまたいいものだ。


■18:41

ナギサビールの直営レストランの「BARLEY(バーリィ)」に入る。

バーリィは、名勝千畳敷と三段壁を結ぶ道路沿いにある。

窓からは別荘の家並みと太平洋が眺められる。


■18:48

まず、「シンドラーさんの5種盛セット」と「大根サラダ」を注文。

飲み物は、「ふうみん」は名物のナギサビールの「アメリカン」、「yayo」は「ジンジャーエール」。


■18:49

そして、ピッチャーで「ペールエール」を注文。これは確かに飲み出がある。

「蛸のガーリックソティ」や「カントリーピザ」などを頼む。

レストランの味はなかなか良いが、当日の客が「ふうみん」たちだけとは、何か寂しい感がした。




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