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■7:30
今回の旅で初めて雨に降られた。
先週、梅雨入り宣言があったので当然と云えば当然だが、やはり天気が良い方がいいな!
北上川に掛かる橋を渡り、一路「遠野」を目指す。 |
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■9:06
遠野の道の駅「遠野風の丘」にカーナビをセットして走って来た。
この「遠野風の丘」は朝8時からオープンし、観光案内所も営業している。旅行者にとっては、とてもうれしい配慮だ。
ここで案内の方に地図をもらい観光ポイントを教わる。 |
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■9:35
常堅寺の山門が見えた。ここに足を踏み入れたら、白人の母親と二人の女の子にバッタリ。
「ふうみん」は思わず「グッドモーニング!」と挨拶したら、女の子は少し照れたような表情を見せ「オハヨウゴザイマス!」ときれいな日本語で答えた。
…何か、変な感じだナ。 |
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■9:37
山門の「仁王像」。この仁王像は江戸時代、慈覚大師の作と伝えられる。
全体的なバランスが悪く稚拙な感は否めないが、素朴で力強いのがいい。 |
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■9:38
山門を抜けて境内に入ると左手に「カッパ狛犬」がいる。
頭に皿のようなくぼみを持ち、水がたまる「カッパ狛犬」。
寛保年間に寺が火災に遭ったとき、カッパが火消しをしたことから、ここに祀られている。、 |
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■9:38 「カッパ狛犬」に守られた社の中の「お地蔵様」。いかにも民話の里「遠野」を感じる。 |
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■9:40 「カッパ淵」。常堅寺の裏を流れる小川の清流の淵は、うっそうとした緑に覆われていかにもカッパが出てきそうだ。昔、カッパが多く住んでいて人々を驚かしたり、いたずらをしたと云われている。 |
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■9:41
「カッパ淵」近くの「稲荷堂」。
この自然木の少し朽ちた感じがすごく良い。 |
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■10:00 標識を見て「デンデラ野」のとはナンだろうね?面白そうな名前だからついでに寄って見よう!と気軽な気持でやって来た。
(説明文)…この場所は、その昔60歳になった老人を捨てた野で、老人たちは自給自足の生活をおくりながら寄り添うように生活し、寿命が尽きるのを待った。
いわゆる「姥捨て山」だった。 |
説明文を読み終えると、還暦を過ぎた「ふうみん」は思わず首をすくめた。この緑が豊かで静かな野原に、このような事をしなくては生きていけなかった、飢餓や凶作で苦しんだ山村の生活が明治初期まであったとは…
「yayo」も、私も昔だったら、もう直ぐここに来るのね。と言葉を詰まらす。 |
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■10:04
「デンデラ野」から、車を止めた農道まで歩く帰途、この風光明媚な「遠野」の風景が行きと帰りでは、全く違って見えた。
この、一見「桃源郷」を思わす静かで美しい風景に隠された過去の残酷な歴史。
この、強烈なアンバランスさが、心の中でなかなか整理できない。 |
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■10:10
「山口の水車」。坂の多い山口では水力は大きな力だった。
今では「遠野」の風景のシンボルの一つとして、大切に保存されている。 |
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■10:17
明治43年、35歳の柳田國男は遠野出身の「佐々木喜善」の昔話を聞き「遠野物語」を出版した。初版は350部に過ぎなかった。
「遠野物語」は旧国鉄のディスカバージャパンにより、遠野の人に認知された。
「佐々木喜善」の生家。今でも佐々木家の人たちが住んでいる。昔ながらの雰囲気が漂う曲がり屋。 |
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■10:28
「山崎のコンセイサマ」だと思って、この石を見て引き返したが、どうもそこに行く途中にあった違う「コンセイサマ」のようだ。
ご丁寧にコンセイサマの根本に、玉に見立てた丸い石が置かれていた。 |
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■10:59
「語り部館」。
11時から開園とあって、観光客がぞろぞろと入っていった。
「ふうみん」たちはパスして、花巻に向う。 |
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■12:41
B級グルメ No.13 |
飲食店名 |
きゃびん |
メニュー |
盛岡冷麺 |
おすすめ度 |
★★★★ |
代金 |
各850円 |
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新花巻駅近くの「風の駅イーハトーブきゃびん」で、「ふうみん」は「盛岡冷麺」を食べる。
本場の「盛岡冷麺」に舌鼓を打ったが、ソウルの「又来屋」の「平壌冷麺」に比べるとね。 |
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■12:41
「yayo」は強い雨に濡れて寒かったのか温かい「風の温緬」を注文した。
冷麺のルーツはご存知「平壌」。同じ北緯40度の「盛岡」で、日本人好みの味の冷麺に変化したのが「盛岡冷麺」だ。 |
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■13:07
新緑の木々に覆われた「胡四王山」の中腹に「宮沢賢治記念館」がある。かわいい猫が受付にいた。
館内は「ふうみん」が思っていた以上の資料や展示物で感激。
「宮沢賢治」のイーハトーブの世界にしばし、浸る。 |
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■14:20
鉛温泉「藤三旅館」の風格ある玄関。
「ふうみん」は「藤三」を、「とうさん」か「とうぞう」と読むと思っていたが、正しくは「ふじさん」と読むとの事。 |
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■14:25
温泉 No.16 |
温泉名 |
鉛温泉 藤三旅館 |
秘湯度 |
★★★★ |
おすすめ度 |
★★★★ |
入浴料 |
700円 |
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名物の深さ1.25mの立って入る珍しい温泉「白猿の湯」に是非とも入りたかったが、この日、レジオネラ菌の検査でお湯を抜いた為、あと2時間は入浴不可という。
誠に残念ながら、入浴を断念せざるを得なかった。 |
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■14:34
仕方が無い、桂の木の根本から湧き出たとい由来の「桂の湯」に入る。
内風呂と露天風呂があり、露天風呂の川沿いに一人入れるぐらいの小さな風呂があり、川のせせらぎを聞きながらのんびり出来る。 |
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■15:17
鉛温泉が舞台になった田宮虎彦の小説「銀心中」は、一カ月あまり逗留執筆する中で生まれた。
昭和十六年の建築になるケヤキ造り三階建ての宿の黒光りする階段。時代と贅と粋を感じる。
この宿の帳場は若い人が多く、挨拶や応対も良く、好印象。 |
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■16:25
「夏油温泉」に向う。
思ったより遠く、山の中の道をひたすらに走る。
夏油川沿いの道をさかのぼり、標高700m地点の「夏油温泉」を目指す。 |
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■16:34
やっと「夏油温泉」に到着。「夏油元湯」か「夏油観光ホテル」のどちらにしようか迷うが、空いていそうな「夏油観光ホテル」に決めた。
「夏油(げとう)」と云う変わった名前は、アイヌ語のグット・オ(崖のある所)から来ている。
最初「夏湯」の字が当てられていたが、湯が油のように見えた事から「夏油」の文字になったと云う。 |
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■16:36
温泉 No.17 |
温泉名 |
夏油観光ホテル |
秘湯度 |
★★★★★ |
おすすめ度 |
★★★★★ |
入浴料 |
300円 |
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浴室内に足を踏み入れると、思わず感嘆の声が出た!すごい浴室だ。何と、浴槽から床まで桧造りだ。それに、誰もいない。
男湯浴室の手前の浴槽は「蛇の湯」、奥の浴槽は「白猿の湯」。 |
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■16:40
「白猿の湯」の水面に、連子格子越しの明かりが、「ゆらゆら」と揺れて映る。
いや~あ!本当に良いお湯です。温度も少しぬるめで長湯が出来る。 |
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■16:48
湧出成分が固まっり、こびり付いた「白猿の湯」の湯口。
女湯も「yayo」だけの様子だ。「とても良いお湯!」との隣の声が伝わって来る。浴室内のお湯は男湯と少し違うようだ。
素晴らしい温泉に大満足。 |
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■18:00
ビジネスホテル No.4 |
ホテル名 |
コンフォート
ホテル北上 |
おすすめ度 |
★★★★ |
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北上駅東口のコンフォートホテルにチェックイン。
出来たばかりのセンスの良いホテルに満足。 |
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■19:08
ホテルの部屋で一休みして、ノートPCで居酒屋を検索してホテルでもらった地図に書き込んで出発。
北上駅は西口の方が開けている。ブラブラと北上の街を歩く。 |
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■19:28
Webで探した居酒屋「きばらし」に入る。店内はお客で一杯だった。
最後に空いていたカウンターに座る。
まさに、B級グルメの店と云う感じの店内に期待感が沸く。
氷のケースに新鮮な魚が置かれている。まずは、目の前にある旨そうな「タコ」の刺身を注文。 |
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■19:35
そして、「イカ丸ごと」を注文。
イカの胴の部分はお刺身で、足はイカのわたと一緒のごろ焼きで食べる。
いや~あ。「うまいね。これは、いい。」 |
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■19:46
B級グルメ No.14 |
飲食店名 |
きばらし |
メニュー |
居酒屋 |
おすすめ度 |
★★★★★ |
代金 |
約9000円
つぶれるまで飲んで |
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岩手に来たら、やはりこれを食べなくてはね。…と、「ホヤ」刺身の解説をする「大将」。 |
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■20:23
店に入って1時間もすると、もうすっかり「お馴染みさん」だ。
宮古の漁師の5男坊の「大将」と姉さん女房の「女将」さん。
この「女将」は、「ふうみん」と同じ年の同じ月の生まれに、とても親近感を覚える。 |
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■21:11 「ふうみん」が北上商工会議所のホームページを見て、このお店に来たと云うと、喜んだ大将は偶然カウンターで飲んでいた北上商工会所の「K氏」を紹介してくれた。 |
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①
北上市にようこそ!
HPを見て来てくれたってね。うれしいね。
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②
何~イ!
北上の「鬼剣舞」なんて、知らないて!
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⑤
あなたも、HPを作っているの。
北上の事をよく宣伝してね。
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「K氏」愛用の「きたかみ鬼剣舞」のストラップ(700円とのこと)を無理やり頂いた。
このストラップの「鬼剣舞の顔」を眺めていると「K氏」の顔とダブって見える。…旅のよい思い出だ。 |
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■22:21
「ふうみん」はこの写真の後、どうホテルまで帰って寝たのか、記憶が定かではない。
「yayo」に言わせると、コップ酒でおごり、おごられて、かなり飲んだ様子。
まさに、B級グルメの鏡のようなお店。
★はもちろん、5つ。 |
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