第24部 タイのシルクロードをゆく
◆行程13日目 アユタヤから、ロッブリーへ
       アユタヤからシーテープ歴史公園を見学して、ロッブリーへ   2019/12/14(土) Google map 
ウォラブリリゾート(Woraburi Ayutthaya Resort)



■6:07 ウォラブリリゾート(Woraburi Ayutthaya Resort)から眺めたアユタヤの朝焼け。




■6:11

レストランに行く。


■6:12

料理の種類も多く、おいしく頂きました。



■6:44 ホテルの裏を流れるパサック川の対岸は、昨日夕食を摂ったレストランだ。


■7:36

ウォラブリリゾートを出発する。


インブリー(In Buri)へ


■7:38

インブリー国立博物館を目指してホテルを出た。

アユタヤ駅の前を通る。



■7:46 大動脈の32号線を走ると、流石に交通量が多い。今日は土曜日とあって、バンコク市内から郊外に向かう車が多いのだろう。


■7:56

今日は、田舎道を走るので早めの給油だ。


★給油DATA

給油価格 580 (B)
給油量 21.69 (L)
1L当り 26.74 (B)



■8:18 シンブリー県の歓迎ゲートを潜る。これから行くインブリーは、シンブリー県の中の市になる。


■8:49

インブリーに入り、国立博物館を目指す。


インブリー国立博物館(In Buri National Museum)


■8:56

インブリー国立博物館(In Buri National Museum)。

この博物館は、ワットボット(Wat Bot)の寺院の敷地内にあり、1940年に寺院の修道院長により設立された。

博物館の開館時間は9時なので、周辺を散策。


■8:56

庭には「石鐘」が吊り下げられていた。


■8:57

「ナーガ上の仏陀」が置かれていた。


■8:58

こちらが博物館の入り口だ。


入場料、50バーツ。


今までの国立博物館の中で一番安い。


■9:03

仏陀立像

ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀
この博物館では、西暦ではなく仏歴を使用しているので、一瞬戸惑う。

Ban Khu Muang 出土


■9:03

宝輪

ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀

Ban Khu Muang 出土


■9:03

上の2つの遺物は、バンクームアン(Ban Khu Muang)から出土した。

バンクームアンは、写真のように自然地形の環濠を持ったドヴァーラヴァティーの都市遺跡。

「ふうみん」は、Google Map を目を皿のようにして探したら、インブリー国立博物館の西9キロほどの場所にあった。


■9:04

バンクームアンから出土した、ドヴァーラヴァティー様式の像たち。


■9:05

こちらもバンクームアンから出土した遺物。


■9:05

発掘された馬の骨

説明文はタイ語のみ。


■9:11

踊る女神

クメール様式

躍動感のある女神像だ。旗竿の先に付けられた飾りらしい。


■9:18

先史時代の遺跡と、ドヴァーラヴァティー遺跡の説明パネル。

すべてタイ語だ。


シーテープ遺跡公園へ


■9:31

インブリーの市街を抜ける。


■9:35

32号線に戻り、左折してインターチェンジから11号線に入る。


■10:10

11号線から、2219号線に入る。

2219号線の舗装の悪い田舎道を走る。

途中に、店舗などはほとんどない。


■11:05

道路標識に、中国の簡易体文字が書かれていたのには驚いた。

・・・ま~あ、日本の交通機関は簡易体とハングルで、もっと酷いことになっているからね。


シーテープ歴史公園(SriThep Historical Park)


■11:14

シーテープ歴史公園(Si Thep Historical Park)に到着。

先ずは駐車場に車を停める。


■11:20

シーテープには、13年前の2006年6月に訪問している。駐車場に入って、当時と違うので戸惑う。

当時の旅行記(2006.6.4)↓
入場料30バーツを支払い中に入るが、案内板も無いし、標識も総てタイ語だ。

分らないまま広い公園内を車で巡ると、所々にラテライトの基壇が見えるが、目指す祠堂はどこにも見えない。

そして、また入口に戻ってしまった。

やっと、メインの遺跡の建造物を見つけた。

静寂な公園の木々の間にクメールの祠堂が静かに佇んでいた。

先程、この近くを通ったが祠堂は林の中で見えなかった。


入場料、100バーツ。


インフォーメーションセンター


■11:26

インフォーメーションセンターというか、小さな博物館に入る。

前回の見学時には無かった。


■11:26

シーテープ遺跡の地図模型。

左側の円形の環濠が、ドヴァーラヴァティー王国時代の最初にできた部分。

その後の人口増加で、右側の長方形の環濠まで広がった。

その後、クメールが進出した。

シーテープの都市遺跡は、中部タイと東北タイとを結ぶ交易ネットワークの重要な拠点として繁栄した。


■11:27

この遺跡は大きく3つに別れる。

最初のパネル。

①、1988年に発掘された先史時代の墳墓遺跡。


■11:27

次のパネル。

②、7世紀から8世紀にかけて造られたピラミッド状のレンガの大きな遺跡 Khao Klang Nai (28m×44m×12m)がある。

その遺跡の壁面には、ドヴァーラヴァティー時代の貴重な漆喰彫刻が残されている。


■11:28

3つ目のパネル。

③、11世紀から12世紀に造られたメインの二つのクメールの祠堂を持った遺跡がある。

Prang Sri Thep と Prang Song Phi Nong だ。


収蔵庫


■11:30

続いての建物は、遺物の収蔵庫だ。


■11:31

石柱

ドヴァーラヴァティー様式

7~8世紀


■11:32

シバリンガ

クメール様式

11~12世紀

Prang Song Phi Nong 出土


■11:32

スーリア

クメール様式

7~8世紀


レプリカで、本物はバンコク国立博物館に展示


■11:34

仏陀立像

ドヴァーラヴァティー様式

8~9世紀

Khao Klang Nok 出土


レプリカで、本物はナーラーイ国立博物館(ロッブリー)に展示。



■11:36 野外のテントの下にも遺物が置かれている。


■11:41

彫りかけのまぐさ石。


■11:41

こちらは悲惨な遺物だ。

石像を盗難する時、重いので足首から切断して胴体を持ち運んだ。

・・・その後には、台座と足首が残された。


Prang Song Phi Nong



■11:44 博物館から遺跡群までは500メートルぐらい離れている。前回は車に乗ってい走り回ったが、今回はトラムに乗って移動する。そのトラムの車中からバライを写す。


■11:46

Prang Song Phi Nong 遺跡。

11~12世紀に建造された、クメール様式の祠堂。



■11:46 十字型のテラスを持ったラテライト造りの参道。


■11:49

中央祠堂と右側に小さな祠堂がある。

クメール建築の基本は、1基か3基の祠堂だが、こんな形の配置は珍しい。

大きな祠堂はシヴァを、小さな祠堂は妻のウマーを現わしているのでは、と考える。

レンガ造りの祠堂の上部の破損は激しい。


■11:49

祠堂内の壁には壁龕があり、床の中央にはラテライトの基台があった。



■11:51 右側の小さな祠堂にはまぐさ石がある。カーラの上に、聖牛ナンディンに乗るシヴァと妻のウマーが彫られている。


■11:51

地方の職人の手になる為、稚拙なところがある反面おおらかさがあり、「ふうみん」の好きなまぐさ石だ。


Prang Sri Thep


■11:57

Prang Sri Thep 遺跡。

11~12世紀に建造された、クメール様式の祠堂。


■11:57

一基の大きな祠堂が佇んでいる。

この祠堂は、バプーオン様式でピマーイと似たデザインだ。


■11:58

開口部のまぐさ部分は破損し、木材で補強してある。


■11:58

緑の木立の越しに見る、青い空とレンガの褐色の祠堂。

クメール遺跡に魅かれる構図だ。


Khao Klang Nai


■12:02

Khao Klang Nai 遺跡。

7~8世紀に建造された、ドヴァーラヴァティー王国の遺跡。

宝物殿として使用された。



■12:02 Khao Klang Nai は、ピラミッド状のラテライトで造られた大きな建造物。大きさは、幅28m、長さ44m、高さ12m。屋根の下には素晴らしい漆喰彫刻がある。


■12:02

遺跡の前には大きな宝輪が置かれている。

記念撮影の「ふうみん」。


■12:03

建物の横には、大量のラテライトブロックの遺物が置かれていた。



■11:05 Khao Klang Nai の基壇の漆喰彫刻。力士などが基壇を支えている。


■11:05

力士像の漆喰彫刻。


■11:05

獅子像の漆喰彫刻。



■11:06 一番下の基壇と二番目の基壇には漆喰彫刻がなされ、その上の部分は剥がれてしまったのか?


■12:25

遺跡から駐車場までは、来た時と同じようにトラムに乗って移動する。


昼食は地元の食堂で


■12:35

お昼は何処で食べようか?Google Map で検索する。

遺跡近くの食堂 ครัวคุณเกรียง に入る。


■12:36

遺跡見学で乾いたのどに、まずは氷入りの冷えたビール!


■12:49

ソムタム、ガイヤーン、カオパッド。

それに、カオニャオのイサーン料理のフルコース。


■13:20

イサーン料理の大好きな「yayo」も満足のようだ。


昼食代、チップ込みで380バーツ。


カオクランノック(Khao Klang Nok)


■13:25

カオクランノック(Khao Klang Nok)遺跡。

シーテープの北西に位置し、近年に遺跡全体が発掘調査されて、修復された。

7〜8世紀のドヴァーラヴァティー王国の仏塔遺跡。


■13:26

駐車場の横に案内所があった。

案内所にはパネルが並んでいる。


■13:26

カオクランノックの復元予想図。

四方に階段があり、二段の基壇の上に円形の仏塔が建っている。

四方の階段の先には、小仏塔が放射状に並んでいる。


■13:27

パネルの写真。

下のシーテープ遺跡から、北西に3キロほど離れた場所(赤字と赤線で囲まれた)にある。



■13:28 カオクランノック遺跡は、一辺の長さ64メートルの方形で、高さ20メートルの巨大建造物。思わず目を凝らす大きさだ。ドヴァーラヴァティー遺跡の中で最大の規模を誇る。



■13:28 「ふうみん」の第一印象は、ボロブドゥール遺跡に似ているな!と思った。一辺が120メートルのボロブドゥール遺跡には遥かに及ばないが、それにしても見事な遺跡だ。


■13:29

遺跡の上段に登ると、そこにはレンガ造りの円形の仏塔の残滓がある。

大きさは、見学の人たちと比較されたし。



■13:29 上段から眺めた遺跡の敷地内には、基壇の跡が至る所にある。


■13:39

遺跡の脇に、小さな社があり、レプリカの神像が置かれていた。


プラーンルーシー(Prang Ruesi)


■13:59

プラーンルーシー(Prang Ruesi)。

この遺跡は、シーテープの2つのクメール遺跡と同時期に建てられた。

11世紀の典型的なクメール建築だ。



■14:01 東側の正面から右に傾いた祠堂を眺める。ラテライトを敷き詰めた参道が、祠堂まで続く。



■14:01 左側には経蔵らしいラテライトの基壇がある。


■14:01

プラーンルーシー遺跡を見て「ふうみん」は、遺跡の配置からして「施療院」では?と思った。

しかし、祠堂の形状が違うし、レンガ造りの施療院は見たことがない。

それに、バライらしきものがない。


■14:07

南側にも1基の祠堂が建っている。

それぞれの祠堂に周壁がある事から、建造時期が別だったのではないか?

先ほど見学したドヴァーラヴァティー遺跡のカオクランノックと、シーテープ遺跡までの距離は3キロほどの同距離だ。

ドヴァーラヴァティーの巨大仏塔に対するクメールの対抗意識があったのでは?と思った。

・・・それにしては、規模が小さいかな。


ロッブリー(Lop Buri)へ


■14:28

今日の宿泊地、ロッブリー(Lop Buri)に向かう。



■15:09 21号線を南に走る。


■15:14

右折して、3333号線を走る。



■15:31 3333号線をロッブリーに向けて走っていると、目の前に石灰岩の山が現れた。


■15:59

ロッブリー市内の1号線を走る。


ワットサック(Wat Sak)


■16:10

ワットサック(Wat Sak)に到着。

この寺院の本堂の横に、クメール遺跡があるという。

遺跡の出土品から、13世紀のクメール遺跡と考える。


■翌日に見物したナーラーイ国立博物館(ロッブリー)に展示してある、ワットサックからの出土品。


門衛神頭部

クメール美術

バイヨン様式

13世紀



■16:11 クメール時代のラテライト造りの基壇が残っている。


■16:15

入り口手前のレンガの部分は、後世のアユタヤ時代に建て増しされた部分だろう。


■16:16

遺跡の石が置かれていた。

砂岩はクメール、円柱のレンガはアユタヤと考える。


ザテンポロッブリー(The Tempo Lopburi)


■16:36

今晩の宿、ザテンポロッブリー(The Tempo Lopburi)が見えて来た。



■17:19 ザテンポロッブリーの部屋から眺めたロッブリーの山々。

部屋に落ち着き、そろそろ旅も終盤に近付いた。手持ちのバーツの残を数えると、旅の終わりまで持ちそうもない。「BIG C」に行けば、両替が出来るだろう。


BIG C


■18:55

「BIG C」へ両替に来た。

2階の「アユタヤ銀行」で両替が出来た。


3万円で、8130バーツ。

1万円で、2710バーツと空港の「ハッピーチッチ」より少し悪いが、これは仕方がない。


■19:25

「BIG C」に来たので、ここで夕食を摂ろう。

「MK レストラン」に入る。


■19:25

2日前の「MK レストラン」では、セットメニューを注文して失敗したので、個別に注文した。

こちらの方が、余分なものを食べなくて済むからね。


夕食代、572バーツ。


■20:15

食事の後、買い物をしてホテルに戻ったら駐車場が一杯だった。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 356キロ
累計の走行距離 3430キロ
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