第24部 タイのシルクロードをゆく
◆行程4日目 スラターニーから、ナコンシタマラートへ
       スラターニーから遺跡を見学して、ナコンシマタラートへ   2019/12/05(木) Google map 
オーキッドリバービューホテル



■6:12 朝の散歩に出かけると、タピ川沿いの朝焼けとイルミネーションがきれいだ。



■6:14 Tapi Bridge を渡ると市の柱(ラクムアン)があり、朝焼けのシルエットが美しい。



■6:18 何なのだろう?こんな朝早くから?着飾った大勢の人が集まっている。
・・・そうか、今日は「国家の日」の祝日だ。


■6:21

再び Tapi Bridge を渡りホテルに戻る。

昨夜の夕食で世話になった、セブンイレブンが見えた。


■6:34

ホテルのレストランに行く。


■6:44

料理の種類もあり、満足した。


ワットタムクハ(Wat Tham Khuha)


■8:07

ホテルを出て、Tapi Bridge を渡ったら、市の柱(ラクムアン)の前の道路は大混雑だった。

市街を抜けるのに苦労した。



■8:29 ワットタムクハ(Wat Tham Khuha)。この寺院の洞窟に、シューリヴィジャ様式の摩崖仏が有るという。


■8:32

洞窟に入ると男の子が灯りをつけてくれる。

正面には寝釈迦仏があり、洞窟は右奥に繫がっている。

「ふうみん」は、シューリヴィジャ様式の摩崖仏を探す。


■8:33

洞窟の奥まで案内してくれた少年。


■8:34

目的の仏像は見当たらない。


■8:38

洞窟の最奥まで行くが、仏像は見当たらない。

・・・少し焦ってくる。



■8:43 ありました!何と云う事はない、洞窟の入り口の左手の上だった。スタッコ彫刻の仏陀像があった。これは、天上界を描いているらしい。


■8:43

説教をする仏陀像。

9世紀ごろのシューリヴィジャ様式で、インドのグプタ朝様式の影響を受けているという。


■8:45

少年が洞窟の外に誘う。

直ぐ近くの竹林の間から眺めると、洞窟の入り口の上に空いた小さな穴から仏像の顔が見える。

写真では良く映っていないが、実際は良く見える。

奈良に最初に建設された大仏殿も、外から小窓を通して大仏の顔が見えたというが、これも同じかな。

少年に心ばかりのチップを渡して、次に向かおう。


Wat Khao Suwan Pradit



■9:03 バンドン湾の眺めが一望できる寺院があるという。その Wat Khao Suwan Pradit に向かうが、途中から雨が降ってきた。


■9:30

ワットカオスワンプラディット(Wat Khao Suwan Pradit)。

丘の上の寺院に、展望台と駐車場が新しく出来たというので寄ってみた。



■9:33 バンドン湾とアントン諸島のパノラマビューの素晴らしい眺め。



■9:41 薄っすらとサムイ島が見えた。


コーラルパゴダ(Coral Pagoda)


■10:10

コーラルパゴダ(Coral Pagoda)は小山の上に建っていた。


■10:11

コーラルパゴダは2006年に発掘が行われ、中国の磁器、金の工芸品、元王朝のお守りなどがパゴダの下から発掘された。


■10:13

15世紀のアユタヤ時代に建造された、サンゴで造られた7メートルのスリランカ様式のパゴダ。


■10:13

パゴダの前には、アユタヤ時代の遺物が置かれていた。


ワットチェーディルアン(Wat Chedi Luang)


■10:41

ワットチェーディルアン(Wat Chedi Luang)に来たら、思い描いていたのと違う・・・何か変だ。

調べて見たら、Googl Map に載っていた写真は、同名のチェンマイの有名寺院の写真だった。↓



この様な事は以前にも経験した。

知らずに間違えたのか?いたずらか?

Googl Map の写真は、疑問を感じた場合には気を付けよう。


■10:53

また雨が降ってきた。

ワットチェーディルアンの間違いが、疲れを増幅させる。


■11:12

やっと、カフェアマゾンを見つけたので一服しよう。


この漢字は何か変だ?本当は、

珈琲  だよ!

でも、タイの漢字だからまあいいや・・・


カオカー遺跡(Khao Ka Ancient Remains)


■11:47

カオカー遺跡(Khao Ka Ancient Remains)。

この遺跡は諸説あるが6~9世紀ごろのものといわれ、盤盤やシューリヴィジャを解明する重要な遺跡だ。

1996年に発見され、遺跡の修復は1997年にタイ美術部によって行われた。

入り口の門が閉まっている。仕方がない門の前に車を停める。


■11:48

遺跡の案内所というか資料館も何故だか?閉まっている。

後で考えたら、今日は「国家の日」の祝日の為、休館だったと思う。


■11:48

窓から室内を覗くと、パネルや石像が展示されている。

「ふうみん」は、遺跡の全容を把握したかった。

何しろ、この遺跡はシューリヴィジャの重要な遺跡の一つだが、詳しい情報は何もないし日本語の情報発信もない。


■カオカー遺跡の地図。

この地図は、翌日のナコンシタマラート国立博物館に展示してあったもので、この時点ではカオカー遺跡の地図情報は全く知らなかった。

カオカーは遺跡は、海抜72メートルの南北方向の丘で、長さ200メートル、幅85メートルの大きさで、南北2つの丘で構成されている。

昨日見学した、カオシューリヴィジャ遺跡とすごく似ている。

北の丘のAは建物遺跡ではなく、自然石をリンガに見立てた崇拝所らしい(未見)。

南の丘に北側から、1~4までの遺跡があり、重要なのは第2遺跡~第4遺跡の3ヶ所になる。


■11:53

カオカー遺跡の長い150段の階段を登る「ふうみん」。

ここで、蚊に刺される。


■11:55

長い階段を登ると、最初の遺跡の基壇が見えて来た。



■11:55 第4遺跡だ。



■11:56 レンガの長方形の基壇がある。この建物は、7メートル×13メートル、高さ0.5メートルで、南北に方向に建てられている。建物の入り口は北側(上り坂)にあり、祭壇は南側にある。


■11:57

「ふうみん」は、このヨニを見て驚いた。

この自然石でリンガのほぞ穴も開いていない。

これは、「出水の酒船石」と同じではないか!こんなヨニ他にない。

出水の酒船石については、下記のコンテンツを参照してください。↓




■11:57 この自然石のヨニを発見しただけでも、今回の旅の成果があった。


■11:59

さらに、山道を登っていくと、レンガの基壇と、その先に階段があり大きな基壇が見えて来た。

あそこがメインの遺跡だろう。


■11:59

第3遺跡



■12:00 2番目の第3遺跡は、先ほどの第4遺跡と同じデザインだ。この建物は、18メートル×10メートルで、高さも0.5メートル。入り口は同じく北側にある。



■11:59 この遺跡の祭壇は、露出した自然の幾つかの岩で、この岩をリンガに見立てているのだろう。


■12:00

階段を登ると第2遺跡がある。

この遺跡がメインの遺跡だ。



■12:00 第2遺跡の建物は、南の丘の頂上ある。南側の入り口を入ると、49メートル×37メートルのレンガが敷き詰められた聖域に入る。



■12:01 そこに、22メートル×18メートル、高さが2メートルの基壇があり、西側に入り口の階段がる。ここに本殿の建物があったのだろう。



■12:01 階段を登ると四方の景色が見渡せた。基壇の上の東側にはヨニが残されていた。また木柱が建てられていた土台の礎石があった。


■12:02

残されたヨニ。


■12:04

タイ語の看板が立っていた。

200メートル先に遺跡があるのかな?

この石段自体も第1遺跡の基礎なのだろう。



■12:06

草木に覆われた山道を進む。


■12:07

階段の下に遺跡の看板と大岩があった。


■12:07

第1遺跡の看板。


■12:07

階段を下りて看板の周辺の第1遺跡の痕跡探すが、大岩の他に何もない。

蚊に数十か所も刺された「yayo」が、もう戻ろうという。

第1遺跡は広い範囲に渡り、基壇の痕跡があるが、メインの建物はわからなかった。


セブンイレブンで昼食


■12:29

「yayo」は数十か所を蚊に刺された。「ふうみん」も十か所近くを刺された。

カオカー遺跡の案内所の裏のトイレで腕を洗い、虫刺されの薬を塗りこむ。

30分後にどうにか治まったが、この遺跡見学には「虫よけスプレー」が必須アイテムだ。


■13:05

田舎道の401号線にはレストラン(食堂でいい)がない。

やっとガソリンスタンドを見つけてたが、食事処はない。

セブンイレブンを併設しているので、冷凍のカオパッドをレンジで温めてもらい、ガソリンスタンド奥のベンチで昼食とする。

昼食代、90バーツ。


ワットナントラ(9Wat Nang Tra



■13:17 ワットナントラ(Wat Nang Tra)。この寺院は、下記の Bangkok Post の記事を見て訪ねた。



Bangkok Post より
■Bangkok Post の2016年4月15日付の記事。

Tha Sala 地区の「Wat Nong Tra」での造園工事中、3メートルの地下からシヴァリンガを発掘した。

このリンガは7世紀の物だという。

発掘調査では、古代の水瓶と20枚の金貨も回収された。

・・・このリンガは、その後どうなったのだろう?7世紀のリンガといえば盤盤の時代だ。

「Wat Nong Tra」に行けば、何かわかるかもしれない!

なお、Bangkok Post では、「Wat Nong Tra」、Googl Map では、「Wat Nang Tra」と表示されている。


■13:20

ワットナントラの境内を探すが、リンガ発掘の痕跡は見当たらない。

寺院の人に聞こうと探すが、いくら探しても誰もいない。


■13:23

境内の小さな社の仏像。

古いものなのかな?


・・・探索を諦めて、去ることにした。


ワットモクラン遺跡(Wat Mokhlan Archaeological Site)


■13:42

ワットモクラン遺跡(Wat Mokhlan Archaeological Site)の入り口には、クメール風の門柱が両側に立っていた。


■13:45

ワットモクラン遺跡は、西暦7~9世紀頃のヒンドゥー教の聖域。

タイ美術部に、1975年に史跡として登録された。

遺跡には、石柱の痕跡、出入り口の周りの彫刻、宗教的な石、古代の池、彫像の台座がある。



■13:45 枯れ木が遺跡の基壇の上に載っかかり、もう少し整備をしてもらいたいと思う。



■13:46 遺跡のレンガ基壇は大規模に渡っており、ここが盤盤当時の地域の中心地だったのだろう。


■13:47

円形のヨニがあった。

カオカー遺跡の自然石のヨニを思い出す。

同時代のシヴァ神信仰の証でもある。


■13:49

放置された遺物の石。


■13:50

レンガの基壇。

左側の列のレンガは、6つの穴が開いており現代のものだ。

遺跡の修理には、もっと気を使って貰いたいね。・・・興ざめです。


ナコンシタマラート国立博物館(Nakhon Si Thammarat National Museum)


■14:14

本来の予定は、今日は祝日の為、ナコンシタマラート国立博物館は休館なので、市立博物館と山田長政の碑を見学に行く手筈だった。

Googl Map を見ると、国立博物館が開館しているという。

おかしいな?と思ったが、Googl Map を信用して、市立博物館をパスして国立博物館に向かう。


■14:24

横道に入ったら緑色のモスク(Mosque islam)があった。


■14:29

ナコンシタマラート国立博物館(Nakhon Si Thammarat National Museum)に来たら、やっぱし休館だ。

今日の Googl 先生には、ワットチェーディルアンと国立博物館の2度もダマされた!

・・・いつもお世話になっているので、ヨシとしょう。


■14:31

博物館の外には屋根付きの展示場があり、パネルや石像や遺物が展示されている。

今日はここを見学しよう。

このヴィシュヌ像はコピーだが、本物は今回の旅で行くタクアパの遺跡から出土した大変重要なヴィシュヌ像で、プーケットの国立博物館に展示されている。


■14:32

「ふうみん」は、このヨニに興味を持った。

ヨニの形状をしているが、リンガを収めるほぞ穴が無く、平面部に4ヶ所のすり鉢状の跡があり、縁の部分も同様だ。ここで、薬の調合をしたみたいだ。

これは、ラオスの「ワニ石」、飛鳥の「酒船石」と同様な用途に使用されたものではないか?

下記のコンテンツを参照ください。↓




■14:32 パネルの説明が面白い。


■14:33

このリンガは、先ほど見学した「カオカー遺跡」から出土したもの。


■14:33

「カオカー遺跡」のパネルの写真。


ワットプラマハタート博物館(Wat Phra Mahathat Museam)


■14:49

国立博物館が休館なので、名刹ワットプラマハタート(Wat Phra Mahathat)の博物館を見学しよう。

ワットプラマハタートは、タイ南部で最も崇敬されている一級王室寺院だ。


■14:50

この博物館は12年ぶりだ。

以前来た時には、特に興味のあるものはなかった。

今回は「NEW MUSEUM」と書いてあるので期待できるかな?


入場料は無料。

横にタンブンの箱があり、20バーツほど投入。


■14:51

館内は撮影禁止だった。

残念ながら、興味をひくものはなかった。

古い遺物は、国立博物館に移管されているのだろう。


プラサヨムベース(Phra Sayom Base)



■15:06 ワットプラマハタートを出て、プラサヨムベース(Phra Sayom Base)に向かう。



■15:07 プラサヨムベースは、青果市場から側道を入った奥にある。


■15:08

この、プラサヨムベース(Phra Sayom Base)の詳細は不明。

ヒンドゥー教のシヴァ神を祀る古代の神社だ。

地元の信者の方が、シバリンガを奇麗に飾り付けている。


■15:08

手前のヨニはのリンガは、無残にも折られている。



■15:09 その奥には、レンガに囲まれた中に丸型のヨニとリンガが安置されている。 リンガとヨニはひび割れかなり古い(6~9世紀)ものだと思われる。


■15:09

リンガにシヴァが彫られているか確認したかったが、飾り物が邪魔だった。

除けるわけにはいかないからね。

今日見学したナコンシタマラートの、4ヶ所の盤盤やシューリヴィジャの遺跡や寺院にはすべてリンガとヨニがあった。

この地方は、当時シヴァ神を祀っていたことが分かる。


■15:10

レンガの壁の周辺を探したが、特に目ぼしい遺物はなかった。


シヴァ神社とヴィシュヌ神社


■15:14

シヴァ神社(Ho Phra Isuan Shrine)は、祝日の為閉まっていた。

横には巨大な赤いブランコがある。

このブランコは、かつてコインの袋をつかもうとする式典の一部だったが、多くの死者を出したため中止された。


■2007年9月見学時のシヴァ神社の内部の写真。


■15:14

ヴィシュヌ神社(Ho Phra Narai Shrine)も、祝日の為閉まっていた。


■2007年9月見学時のヴィシュヌ神社の内部の写真。


MDグランドホテル(MD Grand Hotel)


■15:16

MDグランドホテル(MD Grand Hotel)に向かう。

いやだな~あ!また雨が降ってきた。


■15:28

MDグランドホテルにチェックイン。


■15:36

このホテルを選択したのは、ナコンシタマラートの市街の中心にあるからだ。

しかし、雨のため市街散歩は中止とする。


シーフードレストランの「CAPTAIN」


■18:12

夕食は市街散歩で適当なレストランを探すつもりが、雨のため出来ず。

Googl で検索して、ホテル近くのシーフードレストランの「CAPTAIN」に決めた。

雨のため車で行ったら、駐車場は一杯だった。


■18:12

やっと、駐車スペースを見つけて車を停める。

店内も一杯の客だ。

今日は祝日の「国家の日」だからだと思う。


■18:23

生ガキとカオパッド。


■18:27

イカの料理。

流行っているだけあって、どれも美味しい。


■19:09

クンオプウンセンは定番のフライパンではなくお皿で出てきた。

ビール2本飲んで


代金は、915バーツ。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 226キロ
累計の走行距離 969キロ
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イサーンの大地走行2000キロプラス タイのシルクロードをゆく

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