第22部 南インド、レンタカー旅行
◆行程3日目 一路ハンピへ
       バンガロールからハンピへ 、そしてハンピ見学1日目   2016/12/8(木) Google map 
一路ハンピ(Happi)へ


■5:13

今日はハンピまで、350Km、6時間の移動になる。

4時過ぎに起き、バナナ2本とジュースの朝食を済ます。

ホテルをチェックアウトして、レンタカーに荷物を積み終える。


■5:21

グーグルマップのカーナビをセットし、モバイルWi-Fiルーターをシガーソケットに接続させ、車をスタートさせる。

ホテルの前の一方通行を逆走し、リングロードに入る。


■5:49

リングロードの終点で大渋滞に嵌まるが、グーグルマップのカーナビ機能のお陰で大安心だ。

カーナビで見ると、渋滞の赤は後100メートルで終わる。

ここを右折すると、ハイウエイの75号線になる。

これからは、敬意を表し「グーグル先生」と呼ぶことにした。


■5:51

側道から、ハイウエイ75号線に入る。


■6:40

料金所、高速代20ルピー。

途中から、ハイウエイ48号線に名前が変わる。


■6:40

ハイウェイの料金所に来たら、空もだいぶ明るくなってきた。

高速代、34ルピー


■7:13

このハイウエイの料金所には、物売りがいた。

高速代、75ルピー。



■7:45 片道3車線のハイウエイを快調に飛ばす。


■8:02

高速代、60ルピー。

この料金所を過ぎた所で、「yayo」と運転を交代する。

初めてのバンガロールからの道、2時間40分の運転は流石に疲れた。


■8:09

「yayo」がハイウエイを飛ばす。



■8:19 歓迎のゲートの下をくぐる。



■8:22 稜線に、風力発電の巨大なプロペラが輝く。


■8:30

チトラドゥルガ(Chitradurga)で、ハイウエイ48号線(旧NH4号線)を降りて国道50号線を走る。


■8:57

前の車の女の子が、盛んに愛嬌を振りまく。


■8:58

スマホのバッテリーが少なくなったので、モバイルバッテリーに繋げる。



■9:26 デカン高原の田園風景を眺めながら走る。


■9:48

いかにも、インドらしい光景だ。


■10:08

ガソリンスタンドの横にトイレを発見。

ありがたく利用させて頂く。



■10:52 大きな湖のドウンガバドラ湖を、左に眺めながら走る。




■10:53

ホスペット(Hospet)まで5キロの表示だ。

ホスペットから、目指すハンピ(Hampi)までは13キロだ。


■10:57

ホスペットの街を走る。



■11:12 ヒンドゥー教の遺跡が目の前に飛び込んで来た。「ふうみん」はワクワクするネ。


クラークスイン(Clarks inn)


■11:22

ハンピでの宿、クラークスイン(Clarks inn)に到着。


■11:26

クラークスインのレセプションで、チェックイン。

12時前にチェックイン出来るとは、思ってもいなかった。

・・・とてもうれしい。

ラッシュ前の早朝の出発が良かった。


■11:30

このホテルには、小さいながらプールがあった。


■11:37

部屋に入り、昼食までの間一息入れる。

朝の5時20分から、6時間も走り詰めだ。

さすがに疲れた。


■12:51

ホテルの目の前は考古学博物館だ。

明日、見学しよう。


■13:00

レストランに行ってガッカリした。

ベジレストランで、ビールは無いという。

2種類のカレーとナンを頼む。

このクラークスインは、ハンピ村の隣のカマーラプラ村に位置する。

ハンピ村は禁酒だが、カマーラプラ村はOKのはずだ。

近くの公営ホテルでは、アルコールはOKなのに!


ハンピ見学(1日目)



■ハンピの地図 クラークスインは、地図の下側のハンピ村の隣のカマーラプラ村にある。


世界遺産
ハンピの建造物
(文化遺産、1986年指定)
Group of Monumets at Hampi

ハンピは、かつてビジャヤナガル王国(1336年-1649年)の首都であり、その面積は29k㎡とインドの文化遺産の中では最大である。

ヴィジャヤナガルは「勝利の町」を意味し、当時、デカン高原一帯のイスラム王朝が優勢な中、ヴィジャヤナガルはヒンドゥー教国として対抗した。

ヴィジャヤナガル王国は、トゥンガバドラー川およびクリシュナ川以南から、コモリン岬に至る南インド一帯を支配。

1565年1月にターリコータの戦い(下記参照)で、ムスリム5王国連合軍に敗北。

ムスリム5王国連合軍は、ヴィジャヤナガル王国の首都ヴィジャヤナガル(ハンピ)に進軍し、6か月間にわたり王都を占拠し略奪・破壊した。

その後、ヴィジャヤナガル王国は、首都をペヌコンダ、チャンドラギリと変えて17世紀中葉まで存続した。


■ターリコータの戦い

ターリコータの戦いとは、1565年1月に行われたヴィジャヤナガル王国とムスリム5王国との戦闘で、インドにおける関ヶ原といえる。

1564年12月、ムスリム5王国は11万の軍勢でヴィジャヤナガル王国に侵攻。

対するヴィジャヤナガル王国は、15万の大軍で迎え、ターリコータで12月26日に戦いの火蓋が切られた。

戦いは約1ヶ月に渡り、1月26日にヴィジャヤナガル軍は壊滅的な打撃を受けた。

ヴィジャヤナガル軍の戦死者は、10万人にのぼるという。


サンライズポイントの Malyavanta Raghunatha 寺院


■14:55

明朝、見学予定のサンライズポイントのマリヤバンタラグナータ寺院(Malyavanta Raghuatha Temple)に行き、駐車場等を確認。

グーグルマップを見ていたら、ここがサンセットポイントと書いてあった。

ホテルから、近いし日本のサイト等には載っていないのでここに来よう。

日本のサイト情報では、サンセットポイントは、ハンピ村に近い地点のマータンガ丘が取り上げられている。


■14:59

マリヤバンタラグナータ寺院の境内に入る。



■15:01 そして裏山に登った地点の情景。このハンピに在ったヴィジャヤナガル王国は、1565年のターリコータの戦いで敗れ徹底的に破壊された。そのため、不明な点が多く発掘は5パーセントしか済んでいない。

ハンピの土の下には、発掘すべき建物や遺物が多数残されている。現在、政府は農地としての使用を認めているが、深く耕さないという条件が付けられているという。



■15:01 Malyavanta の丘には、大きな岩の上に祠堂が建っている。明朝は、あそこから日の出を拝もう。


トゥンガバトラー川の New Bridge
 

■15:16

Talarigatta ゲートをくぐり、この道の終点まで行ってみよう。


■15:29

道路の終点は、トラックの廃車置き場になっていた。



■15:29 トゥンガバトラー川の向こう岸は、アネクンディ村になる。手元のインド地図には、New Bridge の建設予定が記されていたが、その様子は全くなかった。


ハンピバザール(Hamp Bazaar)


■15:50

引き返して、ハンピバザール(Hamp Bazaar)に向かう。

クリシュナ寺院横のゲートをくぐるのに、大型バスが苦労していた。



■15:51 この道の終点がハンピバザールになる。


■15:54

バススタンド横のパーキングに車を止める。



■15:54 バススタンドの売店の向こうに、ヴィルーヴークシャ寺院の高さ52メートルのゴブラ(塔門)が見える。この寺院は、遺跡ではなく現役の寺院である。


ヴィルーバークシャ寺院(Virupaksha Temple)



■15:58 ヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)は、ヴィジャヤナガル王国の時代から現在に至るまで、ハンピの信仰の中心地である。



■15:58 ハンピ村はヴィルーパークシャ寺院を中心に形成されている。寺院の入り口から約1㎞に渡って直線の大通り(ハンピバザール)が延びて、2階建ての建物跡がある。


■16:01

ヴィルーパークシャ寺院の建物の配置は、南インドによく見られる形式である。

境内は壁(78m×51m)で囲まれており、16世紀前半に建てられた高さ52メートルのゴプラが目立つ。

ゴブラの基礎部分は花崗岩で、3段目以上は煉瓦で出来ている。

煉瓦部分は漆喰で飾られ、レリーフが彫られている。


■16:01

朱色に塗られた彫刻は、何か艶めかしく肉感的だ。


■16:07

入場料を払い、靴を預け境内に入る。

境内には象がいた。



■16:07 境内から本堂を望む。この寺院は7世紀から前期チャールキヤ朝のもと建築がすすめられ、14世紀後半にヴィジャヤナガル王国の支配下にはいっても建築された。


■16:09

マンダバの柱には、想像上の動物ヤーリの像が彫られている。

ヤーリとは、ライオンとゾウが合体した想像上の動物。



■16:09 マンダバの天井の絵は18世紀に描かれた。


■16:09

創建当時の色彩が残っているのはウレシイね。


■16:14

境内には、トゥンガバトラー川から引いたタンクがある。


■16:24

境内から、眺めたゴブラ。


■16:25

そのゴブラの左下に、エロチックな彫刻を見つけた。

股を開いて女性器を誇示している。

だから、ヒンドゥー教は面白い。


ヘーマクータの丘(Hrmakuta Hillock)


■16:27

ヘーマクータの丘(Hrmakuta Hillock)に登る。



■16:37 ヘマクータ丘には、初期に建設された小さな寺院が点在しており、トリクタチャラと呼ばれる東、西、北に部屋が張り出した形が代表的である。



■16:38 この地方は溶岩で形成され、何万年もの間太陽の熱による収縮を繰り返して、少しずつ岩が裂けていった。その結果、意図的に巨大な石を積み上げたような地形になった。寺院の建築材料もこれらの石が使われているという。



■16:39 ヘーマクータの丘から、ヴィルーパークシャ寺院を眼下に眺める。



■16:42 自然の巨岩と人工の寺院との対比が面白い。


■16:43

足元の岩に彫られたシヴァリンガ。


■16:50

頂上には2階建ての建造物があった。

ここが、サンセットポイントになっている。


■16:51

サンセットポイントの説明板。



■16:55 サンセットポイントから崖下を眺めると、手前にガネーシャ寺院。奥には、1513年に建てられたクリシュナ寺院が見える。クリシュナ寺院の本堂は修理中だ。


■17:05

サンセットまで時間があるので、崖下のガネーシャ寺院に行く。

このガネーシャ寺院には、高さ6メートルにも及ぶ一枚岩のガネーシャ像が置かれている。


■17:05

このガネーシャ像は、シンボルである鼻は欠けている。

そなため、現在は信仰の対象になっていない。

本尊が破壊されたままでは、ヒンドゥー教の信仰対象にならないという。


■17:12

サンセットポイントまで戻ってきたら、子猿と子犬がいた。



■17:18 サンセットショーの始まりだ。どこからともなく、観光客が集まって来た。



■17:24 ヘーマクータの丘のサンセット。



■17:34 ヘーマクータの丘のサンセット。



■17:35 夕陽を浴びて輝くヴィルーパークシャ寺院。


■17:39

ヘーマクータの丘のジャイナ教の寺院群。

10~14世紀に建てられた。


■17:41

ヘーマクータの丘から降りて来て、ヴィルーパークシャ寺院のゴブラを見たら!


■17:41

また、エロチックな彫刻を見つけた。


■17:43

参道をバススタンド目指して歩く。

この道の奥が、ハンピバザールでゲストハウスやレストランが密集しているという。


■17:46

バススタンドの果物の屋台。


■17:46

バススタンドの土産物屋。

レンタカーに乗りホテルに戻る。


クラークスイン周辺


■19:45

クラークスインのレストランは、ベジレストランでノンアルコールだ。

ここカマーラプラ村は、ハンピ村と異なりノンアルコールではないはずだ。

ホテルの前の通りを、レストランを探して歩く。


■19:52

観光客相手のレストランは無かった。

道路には、牛が寝そべっていた。


■19:53

あきらめて、ホテルに戻る。


■20:40

ホテルのレストランでの夕食。

2種類のカレーとナン。

早々に食事を切り上げて、部屋で冷えたビールを飲もう。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 364キロ
累計の走行距離 364キロ
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イサーンの大地走行2000キロプラス 南インド、レンタカー旅行。