■行程4日目>ボロブドゥールからディエン高原経由、ウォノソボへ
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ボロブドゥールのサンライズツアー


■4:25

今朝は、ボロブドゥールのサンライズツアーに参加する。

集合場所は4時30分なので、5分前にホテルのロビーに行く。

参加者は10名程で、日本人の女の子が一人いた。

懐中電灯とツアーのワッペンを渡されて、ボロブドゥールの入り口に向かう。


■4:33

ボロブドゥールの入り口で、入場券と持ち物検査を受ける。





■4:40 い~やあ!思ってもいなかった景観に出会いました。ボルブドゥール遺跡の上に輝く満月です。「ふうみん」も「yayo」もカメラを必死に固定して、写真を撮りまくりました。



■4:48 半壊した仏塔からの「釈迦牟尼仏」の頭上に輝く満月。



■4:56 最頂部の釣鐘状の仏塔と満月。思わぬ光景に、他の観光客も写真を撮りまくっている。



■5:02 正面左側に、3,142mのメルバブ山(Gunung Merbabu)。右側に、2,930mのムラピ山(Gunung Merapi)のシルエットが浮かんで見えて来た。



■5:08 サンライズを待ちかねていた大勢の観光客は、一斉にシャッターを切る。サンライズツアーの客は、最初のマノハラホテルの10名ほどだけでなく、次々と他のホテルからもマノハラ経由で集まるのだろう。ここ最上部では100名近い人数となった。



■5:16 日の出前の空が一番綺麗だ。オレンジ色に東の大空を染める。



■5:20 日の出の方向の後ろを見ると、まだ西の空には満月がある。不思議な光景だ。



■5:38 日の出を眺めているような「釈迦牟尼仏」



■5:42 太陽のオレンジ色の光を浴びた、釣鐘状の仏塔たち。



■5:45 東側の参道上の日の出。


■5:48

東側の第一回廊のレリーフが、太陽の光を浴びて赤く輝く。

それにしても、修理の木材が邪魔でこの場所の「仏伝図」の写真が撮れない。

次に、いくつかの仏伝図を紹介しよう。



■5:49 仏伝図13、「麻耶夫人の霊夢」。麻耶夫人は夜、白い象が降りてきて自身のお腹の中に入る夢を見た。白象とは天界から降下した釈尊の事で、左上に描かれている。



■5:50 仏伝図15、「アシューカ園を散歩する麻耶夫人」。麻耶夫人は女官の一人に命じて、浄飯王もこの園へ来てくれるように伝える。



■5:56 仏伝図49、「太子が弓の威力を見せる」。中央で弓を引くのが太子で、左側には7本の多羅樹があり、その7本の木を一矢で射抜いた。


■5:57

仏伝図もいいが、その横にあるレリーフも見事だ。



■5:58 仏伝図65、「カンタカに乗って城を出てゆく太子」。左側に馬に乗る太子が描かれ、天人たちが同行し飛行していく。



■6:01 仏伝図の下側に、昨日見学した「サムドララクサ博物館」に展示されている帆船の元となるレリーフを見つけた。



■6:03 仏伝図94、「禅定に入った太子は、右手で地をさし、悪魔たちを追い払う」。中央の菩提樹の下に座るのが太子で、その左右には恐ろしい悪魔たちが描かれている。



■6:12 第二回廊には、「華厳経」の「入法界品」のレリーフ描かれている。このレリーフは、青年スダナ(善財童子)が普賢菩薩と出会う場面。



■6:15 朝日を浴びる仏像。


■6:16

獅子像も、朝日を浴びてうれしそうだ。



■6:17 北側入口から眺めたボロブドゥール。



■6:19 西北側から眺めたボロブドゥールは、逆光の朝日の中に浮かび上がっている。



■6:24 東北側からは、正面に朝日を浴びて輝くボロブドゥールが眺められる。6時の開門とともに、一般の見学客が次々と訪れ階段を登る。


■6:27

マノハラホテルの係員は、「ふうみん」のツアーのワッペンを見てマノハラ口に誘導する。




■6:36

朝食はレストランではなく、コーヒーショップでいただく。

レストランは、サンライズツアーの客の軽食の場所となる。


■6:36

コーヒーショップでの朝食のメニューは合格点だ。


■6:43

4時半から、2時間も歩き回っているからお腹もすいた。

朝食をたくさん食べる。


■8:05

今日は、これからディエン高原に向かう。


ディエン高原(Dieng Plateau)へ


■8:09

ボロブドゥール遺跡の前を走る。

ディエン高原(Dieng Plateau)までは、80キロほどの田舎道のドライブになるはずだ。


■8:18

ジャワ島の道路は、○○号線の表示やマイルストーンが無く走りづらい。

とりあえず、Salaman を目指す。


■8:21

途中、道路の舗装工事をしていた。

作業員が寄付を募る。

2,000ルピア寄付した。


■8:42

Margoyoso からは、山の中の田舎道になる。



■8:51 Randusari 村を通り過ぎる。


■8:53

ウォノソボ(Wonosobo)の標識が出ていた。

これで、一安心だ。



■9:17 前方に、富士山型の円錐形の単独峰が見えた。高さ3,371mのスンビン山(Gunung Sumbing)だ。


■9:23

ここで、国道9号線に合流。

後、8キロでウォノソボだ。



■9:42 ウォノソボの市内を走る。


■9:53

2時間近く走りづめだった。

ウォノソボの市内を抜けた所にある、ガソリンスタンドでトイレ休憩。



■10:28 ディエン高原に近づくと、段々畑が目につく。一面のジャガイモ畑だ。美しい風景というより、環境破壊の現場という印象。



■10:33 ディエン高原の歓迎の門をくぐる。ディエン高原のディエンとは、サンスクリット語の「Di Hyang」すなわち「神々の住む場所」から付けられた言葉だという。海抜2,000 mの場所に位置する。


ディエン高原遺跡群


■10:46

ディエン高原観光案内所(Dieng Plateau Informations center)に車を停める。

入場料は、25,000ルピア。




■10:49

ディエン高原の遺跡群は、高さ2,565mのプラウ山の火口原にある。

遺跡群自体は、海抜2,120mの場所に存在する。


■10:50

ここには、ジャワ最古である7~8世紀にかけて建造されたヒンドゥー教遺跡ある。

入口を入った左右に、発掘中の遺跡があった。


アルジュナ寺院群( Complex of Candi Arjuna)



■10:53 アルジュナ寺院群には、5つの寺院がある。5つの寺院には、それぞれ古代インドの叙事詩マハーバーラタの英雄たちの名前が付けられている。寺院の名前は、写真右から、セマル、アルジュナ、スリカンディ、ブンタディワ、スンボパドラ。

遺跡に入ったとたんに子供たちの声がした。芝生の中央には「着ぐるみ」がいる。何なのだ!これは、遊園地ではないか!子供たちは遠足のようだ。 最初から、遺跡見学の荘厳な気持ちがそがれ、最悪の印象だ。


■10:56

セマル寺院(Candi Semar)は、独特の曲面屋根と小窓を持つ建物。


■10:58

スリカンディ寺院(Candi Srikandi)は、アルジュナ寺院よりも後に建てられた建物だという。


■10:58

スリカンディ寺院の外壁には、シヴァ・ヴィシュヌ・ブラフマーのヒンドゥー教の三大神のレリーフが残っている。

写真は、一番保存状況のいいヴィシュヌ神のレリーフ。



■10:59 手前は、修理中のプンタデワ寺院(Candi Puntadewa)。奥には、スンボドロ寺院(Candi Sembodra)。



■10:59 遺跡に残された遺物の石片は、子供たちの格好の遊び場だ。


11:04

やっと、アルジュナ寺院から子供たちがいなくなった。

このアルジュナ寺院(Candi Arjuna)は、典型的な中部ジャワ様式の建造物。

入口のまぐさ石のカーラが印象的だ。


■11:04

壁面彫られた壁龕のカーラもいい顔をしている。


■11:06

祠堂内部に置かれたヨニ。

このアルジュナ寺院は、シヴァ神殿である。


セチアキ寺院(Candi Setiaki、Candi Setyaki )



■10:09 アルジュナ寺院を後にして、歩いていくとセチアキ寺院(Candi Setiaki)があった。「ふうみん」の持っている本には紹介されていない寺院だ。多分、つい最近に復元された寺院だろう。


■10:10

寺院内の看板には、先ほどの Candi Setiaki ではなく Candi Setyaki となっている。

どちらが本当の名前なのかな?



■11:10 セチアキ寺院は一基の祠堂が復元されていた。この遺跡の詳細は分からず。


■11:11

祠堂内部には、ヨニが置かれていた。

ヨニの下部には、マカラ像。

ここもシヴァ神殿だ。


カイラーサ博物館(kailasa Museum)


■11:22

カイラーサ博物館(kailasa Museum) に入る。

入場料、5,000ルピア。

この博物館には、ディエン高原の遺跡群
から発見された遺物が保存されている。

最古のヒンドゥー教遺跡のため、インドの影響が顕著である。



■11:26  ガネーシャ像。



■11:28 左からシヴァ神像、シヴァ神と妻のパールヴァティー像、ナンディンに跨るシヴァ神像。



■11:28 この博物館にある石像やリンガが、どの遺跡から運ばれてきたのかがわかる。



■11:32 別館(旧博物館)にも、たくさんの遺物が展示されている。リンガとヨニ。



■11:33 カーラ像。古さを感じさせますね。



■11:34 残念な事に、頭部が破壊されたシヴァ神像。


ガトゥカチャ寺院(Candi Gatotkaca)


■11:38

カイラーサ博物館のすぐ前に、ガトゥカチャ寺院(Candi Gatotkaca)はある。



■11:40 この寺院は保存状態がよい。



■11:40 ガトゥカチャ寺院から眺めたディエン高原の風景。かつては火山湖であったため、歩くとファファする。


ドワラワティ寺院 (Candi Dwarawati)


■11:59

ドワラワティ寺院(Candi Dwarawati)は、少し離れた場所にある。

一旦駐車場に戻って車で向かう。

集落の細い道の突き当りの丘の上に、目指す寺院はあった。



■12:03 階段を登り丘の上に建てられた、ドワラワティ寺院に入る。



■12:04 この寺院は一基の祠堂が西向きに建っており、この5.3m四方の祠堂は1980年に復元された。


ビマ寺院(Candi Bima)


■12:18

村の中の道路を走り、ビマ寺院(Candi Bima)に向かう。



■12:21 ビマ寺院は、シキダン地熱地帯の入り口ゲート近くにある。ディエン高原の遺跡の中では、一番新しい建物と言われている。一番大きく立派な祠堂である。


■12:22

祠堂内に安置されたヨニは、3穴なのに注目した。



■12:22 ビマ寺院は、このディエン高原遺跡群の中で最も注目すべき建造物だ。建物の屋根には、多くのシヴァ神の顔が彫られている。

これらの顔は、祠堂内に安置されたシヴァ神が四方八方へ光を放っていることを表わしている。同じような形の建物を、南インドの7世紀の遺跡マハーバリプラムに見ることができる。


シキダン地熱地帯(Kawah Sikidang)



■12:33 シキダン地熱地帯(Kawah Sikidang)はビマ寺院の前の道を進む。駐車代、5,000ルピア。


■12:40

噴気孔から白煙を噴き上げ、辺りには硫黄臭が漂っている。

「ふうみん」たちにとっては、日本で見慣れた風景だ。


■12:44

採りたての「トウモロコシ」を焼いていた。

二本買う。


■12:45

すぐ横の東屋でトウモロコシを食べる「ふうみん」。なかなか美味しかった。

この後、駐車場の売店でポテトチップスを買う。これは、旨い。

「yayo」が、このポテトの品種は「北あかり」だという。

ディエン高原には、適当な食堂が無い。

昼食は、このトウモロコシとポテトチップスで済ましてしまった。


ウォノソボのクレスナホテル(Kresuna Hotel)へ



■13:12 ウォノソボのクレスナホテル(Kresuna Hotel)へ向かう。道は、先ほど通って知っているので、景色を見ながらのんびりと走る。

ウォノソボ市内は一方通行なので、ホテルのすぐ近くに行きながらも何度か繰り返して走る。



■14:19 クレスナホテルに到着。このホテルは、オランダの植民地時代に欧米人向けにの避暑地のホテルとして建設された。


■14:22

クレスナホテルのレセプションでチェックイン。


■14:28

部屋の窓には網戸がある。

と言う事は、ここウォノソボは高地にあるのでクーラーが無い。



■ウォノソボの地図(クレスナホテルと、青線は散歩コース)

ホテルを出てウォノソボ市内を散歩しよう。何しろ、ウォノソボはガイドブックに載っていないので何の情報もない。レセプションで貰った地図を頼りに歩く。



■16:25 大きな公園では、子供たちがサッカーに興じていた。



■16:32 ウォノソボ市内の中心部に着いた。道路はもちろん一方通行だ。



■16:37 夕方とあって、街は賑わっていた。



■16:39 街頭の屋台。さすが手際がいい。


■16:47

先ほども通った、公園内の大きなガジュマルの木。

クレスナホテルの近くには、売店もレストランも無いようだ。


■19:02

仕方がない。

クレスナホテルのレストランで夕食を摂る。

ミネラルの瓶が素敵だ。


■19:41

欧米人の団体が入っていたせいか、料理がなかなか出てこない。

注文して50分ほどして出てきた。

「ふうみん」も「yayo」も、おかんむり。

夕食代は、286,000ルピア。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 123キロ
累計の走行距離 208キロ
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