旅のはじめにⅡ
レンタカーで郊外の棚田を見に行った
■バリ島、レンタカーの旅 (1999年3月)

・・・古い話ですが、インドネシアでの最初のレンタカー走行です。ご参考まで。


バリ島へは、1999年3月に6日間ほど家人の「yayo」と滞在した。宿泊したホテルは、クタビーチのイスタナラマで、ロケーションが良いので選択した。

バリはクタで数日過ごしたが、最初思っていた「あこがれ」や「期待」は見事に裏切られた。

①食事が美味しくない。これまでの経験で、現地のうまそうな店を探して色々飛び込んだが全滅だった。
②ホテルを一歩出ると、うるさくてしつこく纏わり付く物売りに辟易した。
③両替も何か信用出来ず、その場で紙幣の枚数を数えた。こんな事で神経を使った。(外国人はどこでも当たり前の様に数えているが)
④道路は狭く舗装も悪い。歩道も整備されていず、その上雨ですぐ冠水した。

せっかく南の楽園の島のリゾートに来て、リラックス出来ずこんな事の連続で疲れ果てた。

そんな現状を打破するために、滞在の後半にレンタカーを3日間借りた。店の名は「BUKIT SARI レンタカー」で、車種はスズキのジムニーだった。バリでは「KATANA」といい、最も一般的なレンタカーだ。

これが、正解だった。レンタカーで走り回ったウブドの田園風景を始め、島の反対側のロビナビーチから山の中の横断道路沿いの深く美しい緑は、他の場所では見たことが無い位い綺麗だった。手入れの行き届いた棚田も、その背景の山と一体となり素晴らしい景観を示していた。



クタビーチのホテル、イスタナラマ


バリ島のレンタカー走行図
レンタカー旅行1日目

クタのホテルを出発し、まず、ガソリンスタンドでガソリンを満タンにして地図を買った。何故かこの時借りたレンタカーは、満タンではなかった。そのうえ、クタ周辺にはガソリンスタンドの数が少ないので非常に込んでいた。

給油を終えて、島の中央部へ向かう。クタには、うんざりしていたので、なるべくクタから遠く離れた場所に行きたかった。

まず、メングウィのタマンアユン寺院に行った。350年以上の歴史を持ち、バリで一番美しいといわれるだけあって、独特の屋根とシルエットは見ごたえ十分だ。何か、今日はいい日になりそうな予感がする。

道路を北上(北半球では南下)し、ブラタン湖のそばの峠を通り抜け、シガラジャに出た。昼食の時間だ。すぐ隣のロビナビーチで海の見えるレストランを探す。

海岸線の「タンジュンアラム」というレストランに入った。このレストランは、テーブル席から海が広がる絶好のロケーションで料理はビュッフエ方式だ。味はバリの中では高水準だった。

昼食後、同じ道を帰っても面白くないと思い、海岸線に沿って西に向かいスリリットから左折し、田舎道を走りぬけて島を横断する事にした。

地図で見るとかなり細い道だ。少し不安をおぼえたが思い切って行くことにしたが、これが大正解だった。道は日本の田舎道の様だが、車は少なく景色が素晴らしい。

小さな村と深い緑の木々とその背景の山々、手入れの行き届いた棚田と景色を楽しみながら島の南側に走り抜けた。

この後、すごい大雨に出合い道路は冠水するし、ワイパーのウインドウォッシャーは出ず、四苦八苦しながらやっとホテルに到着した。

ホテルに着いて、ウインドウォッシャーを補充しようとボンネットを開けて、レバーを探すが何処にも無い。そんなバカな!と何度も探すが無い。ハッ!と思いグローブボックスの扉の鍵を開けるとそこにレバーがあった。ウインドウォッシャーを補充後、一度も雨は降らなかった。





メングウィのタマンアユン寺院


棚田


大雨により灌水する道路
レンタカー旅行2日目

ホテルを出発し、高級リゾート地のヌサドゥアとブノア半島を回った。この、インドネシア政府の肝いりで造られた高級リゾート地については、綺麗に整備されているが特に魅力は感じなかった。

そして、ウブドへ行くの途中信号待ちをしていると、横につけたバイクの男がどこに行くのか尋ねて来た。「ウブドに行く」と答えると、私もこれからウブドに行くので道案内するといい、先導して走る。

ずいぶんと親切な人だな。でも待てよ!少しおかしいぞと思っていたら、案の定土産物屋の店先にバイクを着けた。

男は、この店は親戚がやっているので、頼んで安くするから是非とも見ていってくれという。断りきれず中に入ると、一応は良心的な値段だったので土産物を何点か買った。

何で車を運転していて観光客だと分かったのだろう?と考えたら簡単な事だ。乗っているスズキの「KATANA」のほとんどがバリのレンタカーである。客引きの男は信号待ちで、「KATANA」に乗っている人に声をかければいいのだ。

そんな事話しながら運転していると、間もなくウブドに着いた。ここに来る途中の田園風景がとても素晴らしかった。特に濃い緑には感動した。

車を道路の脇に止めてウブドの街中を散策した。落ち着いた感じでショッピングに散歩にと、とてもいい街だと思った。

昼食は、モンキーフォレスト沿いのタイ料理レストラン「タイ・レストラン&バー」で食べた。入り口は狭いが中は広く緑豊かな庭園風でいい雰囲気の店だった。

やはりタイ料理は旨い。バリでの食事で味は一番だった。ゆっくり食事を楽しんでから、ネカ美術館に寄り帰路に着いた。

途中で、プラザバリに寄って木彫りのネームプレートを申し込む。デザインはバロンで、玄関に置こうと思った。値段は40ドル。

その後、ホテルに戻る車の中で、「yayo」が「もし今度、バリに来る機会が遭ったらホテルはウブドにしようね。」と言った。



高級リゾート地のヌサドゥア


ウブドの町並み


ウブドのレストラン、「タイ・レストラン&バー」
HOME BACK NEXT INDEX
イサーンの大地走行2000キロプラス ジャワ島、レンタカー旅行。
イサーンの大地走行2000キロプラス ジャワ島、レンタカー旅行。 イサーンの大地走行2000キロプラス