■ 行程3日目 > アウランガバードへ
…ムンバイのホテル、…アウランガバードのホテル、…ダウラターバード 438km  Google map




■5:31

今日は、400キロ先のアウランガバード(Aurangabad)に行く。

初めてのインドの道路だ。

全く様子が分からないので、早朝の出発にした。

朝食は、部屋で食べたバナナ2本。


■5:34

外はこの時間、まだ真っ暗だ。

このフォードの車は、ウインカーとワイパーの位置が左右逆だ。

また、ライトの位置も別の場所に付いていて運転しづらい。

何で、ユニバーサルデザインになっていないのだろうか?


■5:48

対向車のライトは上向きで、街を走っている。

また、オートリクシャーの車幅灯は消えている車が多い。

路面には、スピードを緩める為の突起(スピードブロッカー)があり、知らないで走っていると車体の底を打つ。



■5:51 Link Road を進む。この先で、国道3号線のイースタンエクスプレスハイウェイに接続できる。取りあえず、3号線に入れば一安心だ。


■6:00

暗闇の3号線のイースタンエクスプレスハイウェイを慎重に進む。


■6:01

料金所、通行料30ルピー。



■6:28 ムンバイの大きなゲートを潜る。


■6:34

取りあえずの目標、ナーシク(Nashik)までは122キロだ。



■6:34 ゲートの上に車種の区別が書いてあるが、そんな事はお構えナシに空いているところに入る。通行料90ルピー。


■6:37

レンタカーの右側のサイドミラーが壊れていた。

頻繁に車線変更をしなくてはならないインドの道路では、非常に神経を使う。

車を止めて調整していたら、鏡の部分が外れてしまった。

取りあえずテッシュで固定し、その後、ボンドで固定してやった。


■6:39

「ふうみん」は、ホテルから1時間ほど運転した。

暗闇の中と初めてのインド道路、それに、使い勝手の悪いフォード車と壊れたサイドミラー。

何か、とても疲れたので、「yayo」と交代。



■6:53 やっと、朝日が顔を覗かせた。


■6:57

右のサイドミラーに詰めたテッシュが、ほぐれて風になびく。


■6:59

インドの道路もキープレフトの原則があるようだが、追い越し車線をゆっくりと走るトラックが多い。

そして、走行車線の車も遅いので、その間の追い越しに時間がかかる。

もちろん、適宜フォーンを鳴らす。


■7:23

ドゥーレ(Dhule)まで、219キロの標識。



■7:24 気持ちのいい3号線を快調に飛ばす。


■7:42

アメリカの西部劇に、出てくるような山が見えてきた。



■8:01 ナーシク(Nashik)まで、23キロの標識の下を走る。


■8:14

ムンバイから片道2車線の快適な高速道路は、ここで一旦終わる。

ナーシクの街中の旧道を走る。


■8:25

高速道路の高架部分がだいぶ出来ているので、数年後には開通するだろう。


■9:05

トイレ休憩に、新しいガソリンスタンドを見つけて入る。

何と!このスタンドには、
トイレがない!

…そんなバカな。


■9:28

道路沿いに、新しいホテルを見つけた。

トイレ休憩に寄る。


■9:30

ホテルの脇に清潔なトイレがあった。

インドのモーターリゼーションは始まったばかり、今後この様な施設が増えるのだろう。



■8:01 ホテルの裏には、インドの国花であるマリーゴールドが咲いていた。


■10:15

マレガウン(Malegaon)で右折して、州道10号線に入る。


■10:23

行き過ぎてしまい、Uターンして側道に入る。

そして、左折して州道10号線に入る。


■10:25

これが州道10号線。

正式名称は、State Highway 10 という。

ハイウェイというと、高速道路と思うが、片道1車線の普通の道路だ。


■10:31

10キロほど走り、左折して州道16号線に入る。

あまりにショボイ道なので、これでいいのか心配になる。


■10:39

マイルストーンで確認。

汚れているが16号線とかろうじて判断できる。


■10:47

何だい、この道は!

ハイウェイの名前が泣くね。

…前途多難を感じる。


■11:17

Nandgaon の街中を走る。


■11:22

道に迷い、オートバーのお兄ちゃんに聞くと、丁寧に教えてくれた。


■11:26

井戸で洗濯する女性たち。


■11:29

やっと、きれいな表示のマイルストーンを見つけた。

アウランガバードまで87キロと知り、一安心。


■11:50

州道のマイルストーンは、インド文字で書かれたのが多く、読解不可能。

州道を走る方は、ご注意のほど。


■12:15

黙々と州道16号線を走る。

相変わらず、路面は悪い。


■12:40

沿道を歩く女性たち。

服装を見るだけでも楽しい。


■13::04

ダウラターバード(Daulatabad)の城郭都市が見えてきた。

高さ180メートルの城塞の下部の50メートルは、垂直に岩を削られている。

その雄大さに、ビックリ!する。

今日の夕方に、見学に行こう。


■13:08

国道211号線に合流したら、路面が良くなった。


■13:12

国道211号線は、大きな並木が続く歴史を感じさせる道だ。


■13:20

ロータリーを通ると、アウランガバード(Aurangabad)市街に入る。



■13:21 この標識を右折して、鉄道駅方面に向かう。


■13:27

Uターンして、キーズホテル(Keys Hotel The Aures-Aurangabad)に到着。

ムンバイから約400キロ、8時間のドライブだった。


■13:38

高級ビジネスホテルといった感じのホテルで、室内も快適だ。


■13:47

一階のレストランで、昼食のビュッフェを摂る。


■13:57

先ずは、順調なドライブだった。

無事を喜び、ビールとコーラで乾杯だ!

昼食代、698ルピー。


■16:15

ホテルの部屋で休息をとってから、ダウラターバード城郭都市へ向かう。

ホテルから、13キロほどの距離。

無料駐車場に車を停めると、物売りがしつこく纏わり着く。

ダウラターバードのガイドブックを購入。


ダウラターバードの地図 ■ダウラターバード(Daulatabad)

ガイドブックに載っていたダウラターバードの地図。

ガイドをつけないので、見学の参考になった。

ダウラターバードは、1187年にヤーダヴァ朝の首都として築かれ、その後数代のイスラム王朝に占領された。

近年の発掘調査により、要塞の下層からさらに古い都市の遺跡が発見された。

この地では、幾つかの異なる文化や宗教活動が展開されていたらしい。


■16:22

ダウラターバードの入り口と、右側は大砲の倉庫になっている。

入場料、一人100ルピー。


■16:22

城郭都市の城門。

この大きな鉄鋲は、象対策の物だ。


■16:23

入り口付近の防備の様子は、日本の城と比較すると面白い。

買ったばかりの地図を手にする「ふうみん」。


■16:24

石組みもしっかりしている。


■16:25

巨大な貯水池。


■16:27

見学を終えて帰路につく、多くのインド人観光客とすれ違う。

「ふうみん」たちは、砦の頂上からデカン高原に沈む夕日を眺めたいと思い、遅い時間に見学に来た。


■16:34

1435年に建てられた、戦勝記念塔のチャーンドミーナール(Chand Minar)。

高さ60メートルで、インドで2番目に高いミナレットが夕日浴びて赤く輝く。


■16:38

石組みの中の仏像。

この巨大な砦を建築する為には、近くの寺院を壊して石材を調達したのだろう。


■16:40

牢獄の建物。

クトゥーブシャーヒー王国の最後の王アブゥルハッサンタナシャーが、ムガル帝国に敗れて幽閉された牢獄。


■16:42

砲台を見学する、インド人の子供たち。


■16:43

ここは本丸に通じる橋の上。

現在は鉄製の橋だが、当時は革製で巻き上げ式の吊り橋だったという。

吊り橋を巻き上げる事により、敵の侵入を防いだ。


■16:43

何しろ、すごく大規模な内堀だ。


■16:43

暗闇の通路を通り、内堀の橋と砲台を望む。

本丸内の曲がりくねった暗闇の通路は、敵に対し様々な仕掛けがあったらしい。

「ふうみん」たちは、持参の懐中電灯を使用して無事に通過。



■17:00 夕日に染まる、雄大なデカン高原。



■17:04 縦横に何重にも築かれた城壁を望む。


■17:04

やっと、頂上近くのBaradari と呼ばれる建物に着いた。


■17:06

建物の天井は崩落し、梁の一部が残っている。


■17:14

さらに歩くと、頂上の砲台が西日を浴びていた。



■17:22 頂上の砲台から下の砲台越しに、デカン高原に沈む夕日を眺める。この景色をひと目眺めたくて夕方の見学にした。

王の単なる思いつきから、数千人の犠牲者を出しながら、全デリー市民を数千キロ離れたこの地に強制移住させた、天才と狂気の王ムハンマド・トゥグルク。その王の建造した城塞都市のてっぺん立ち、眺める夕日は、まさに「天才と狂気」を孕んだ雄大な歴史的情景だ。


■17:17

頂上の砲台に置かれた大砲。



■17:22 頂上の砲台にいる係員が、「もう閉めるぞ!」と大声を張り上げる。「ふうみん」たちは、帰路につく。


■17:46

「yayo」が大変よ!人が倒れているという。

駆けつけてよく見ると、寝そべって写真を撮っていた。

…何と、人騒がせな!



■17:47 人騒がせな写真の対象の家族。


■18:00

駐車場に着くと、かなり暗くなって来た。

黒いレンタカーに向かう「ふうみん」の後には、しつこい物売りが二人ついている。

…もちろん、無視。


■18:41

暗くなり、帰宅ラッシュの中を走り、ようやくホテルに到着。

インドでは、夜間の運転はしないほうがいい。…何しろ疲れる。

本日の走行距離は437キロ。


■18:43

駐車場に車を置いてエントランスに行くと、植木がきれいにライトアップされていた。


■19:46

夕食はホテルのレストランのビュッフェ。

この時間でも、客は「ふうみん」たちだけ。

他のインド人客は、20時を過ぎないと夕食に来ない。

ビールがノドに染み渡ります。


■20:13

ナン、特に下側の味のついたナンが美味しい。

これは、ビールのつまみに最高だネ。

夕食代、ビール2本とコーラを加えて1320ルピー。


レンタカーの走行距離
本日の走行距離 437キロ
累計の走行距離 442キロ



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