旅のはじめに
サーンチー、ヤクシー女神像





インドの大地へのいざない


2003年の秋、タイの東北地方でクメール遺跡に嵌った。それから足掛け10年近くを費やし100ヶ所以上のクメール遺跡を巡った。そして、カンボジア・ラオス・ベトナム・ミャンマーへと遺跡の範囲を広げていった。

2011年の秋、ミャンマーのバングラデシュ国境近くのシットウェーでベンガル湾と対峙した時、インドが非常に身近に感じた。

…そして、次の旅はクメール遺跡の源のインドに行こうと思った。

そこで、アジアの遺跡に詳しい高杉等氏(「東南アジアの遺跡を歩く」の著者)に、インドの遺跡巡りについてメールをした。

■高杉等氏からのメールの回答を要約

アジャンタ、エローラには是非行って下さい。この2ヶ所とムンバイのエレファンタ島ぐらいに絞るなら、日本から往復1週間で余裕です。

両石窟の起点となる街はアウランガバードです。そこで車をチャーターして、それぞれの石窟に1日ずつ使ってゆっくり見られては?クメールでおなじみのモチーフのレリーフも数々登場してきます。

日程的に可能ならサンチーの仏教遺跡がお薦めです。初めてインドに行った85年、3ヶ月間で見た遺跡の中で現地の雰囲気も含めると一番気にいった遺跡です。彫刻が素晴らしい!!

旅の季節は絶対乾季です!ちょっと肌寒いぐらいの12~2月ごろがいいです。雨季は東南アジアとは比べようがないほど個人旅人者には厳しいです。過去、それをなめてかかってえらい目にあいました。

それと行く前にぜひこの本を購入して事前チェックして下さい。
「インド建築案内」 神谷武夫著 インド中の建造物が豊富な写真と伴に紹介されています。これを見てあれもこれもとは
まってしまうと、際限がなく2ヶ月や3ヶ月ではとてもまわりきれません。

上記の回答を得、早速「インド建築案内」を購入してインドの遺跡巡りの計画を練った。

以前から愛読していた「アジヤンタとエローラ」で魅惑された、アジャンタエローラ。高杉氏ご推薦のサンチーエレファンタ島。それから、40年近く前にNHKの番組「未来への遺産」で衝撃を受けたカジュラホ、紹介された「インド建築案内」を読んで行きたくなったマンドゥオルチャ

それらの場所を、地図上で結び交通手段を検討した。最終的には、交通の便等を考慮してレンタカーでの旅に落ち着いた。しかし、ネット上で検索してもインドで1週間以上もレンタカーで旅行をした方のサイトやブログは無い様だ。

それならば、なおさらの事、インドでのレンタカー旅行にチャレンジする冒険心がムラムラと湧いてきた。これが、「ふうみん」と家人の「yayo」の旅の心意気だ!

…さあ、デカン高原の広大な大地に遺跡とロマンを求め、インドの旅に出発しょう。





参考文献

・インドの遺跡関連で参考にした主な書籍


題名 インド建築案内
著者 神谷武夫
出版社 TOTO出版
発行日 2003.07.07
定価 2718円+税

題名 アジャンタとエローラ
著者 文・立川武蔵、写真・大村次郎
出版社 集英社
発行日 2000.06.26
定価 1900円+税

題名 未来への遺産・刻まれた情念
著者 NHK取材班
出版社 日本放送出版協会
発行日 1975.04.05
定価 950円

題名 インド美術史
著者 宮治 昭
出版社 吉川弘文館
発行日 1988.07.01
定価 4200円

題名 インド神話の謎
著者 丸山 勇、佐藤和彦
出版社 学習研究社
発行日 1998.01.26
定価 1300円+税

題名 ブッダを知りたい
著者 頼富本宏
出版社 学習研究社
発行日 20011.06.09
定価 650円

題名 ブッダ 大いなる旅路Ⅰ
著者 高崎直道
出版社 日本放送出版協会
発行日 1998.06.25
定価 2000円+税

題名 南アジア
著者 辛島 昇
出版社 朝日出版社
発行日 1992.04.20
定価 1500円

題名 地球の歩き方 インド’12~’13
著者
出版社 ダイヤモンド社
発行日 2012.07.13
定価 1800円+税



2013年1月 「ふうみん」



Google map のサイトへの地図の埋め込みが、2014年3月に変更になった為、新たにサイト独自の地図を作成し埋め込みました。
2014年3月23日 「ふうみん」



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