行程23日目> カンボジア国境沿いのクメール遺跡を巡りアランヤプラテートへ



● 走行DATA
当日走行距離 297 km
累計走行距離 7.615 km
当日給油 43.0 ℓ
累計給油 516.2 ℓ
ThinkNet Co.,



■5:54

ベッカセームホテルの駐車場。

縦列駐車のため車の鍵はかけない。

手で押して、車を移動する。



■6:22 ベッカセームホテルの外観。見た目は立派だが、中はタイクオリティだ。



■6:23 早朝のスリンの街のバスターミナル前の道路。誰もいない街には、ガソリンスタンドの明かりだけがポッンと点いていた。


■6:28

マッサージ店のドアには、

ONLY FOR HEALTH
NO SEX

と書かれてあった。


■6:32

スリンのバスターミナルの映画館。


■7:00

昨晩の歌謡ショーの舞台のプールサイドが、朝食の場になっていた。

以前は室内のレストランだったのだが?

こちらの方が気持ちがいい。


■7:03

ベッカセームホテルの朝食をしっかりと食べる。

2人で泊まり、ビュッフェの朝食付きで690バーツとは、とてもリーズナブルな値段だ。



■8:20 ホテルを出て、スリンの街を走る。さすが象の街スリンだ。像の銅像が立っている。



■8:21 これは珍しい!若い女性の運転するサムローがいた。


■8:54

214号線を走り、24号線の交差点を過ぎた所のスタンドで給油する。


★給油DATA
1.020バーツ、
36.6L、1L/27.9バーツ。



■9:06 プラサートバーンプルアン(Prasat Ban Phluang)に到着。


■9:08

プラサートバーンプルアン遺跡は、高さ2メートルのラテライトの基壇の上に、一基の祠堂が建っている。

11世紀のバプーオン様式だ。


■9:09

この遺跡のレリーフは、タイのクメール遺跡の中では出色の物だろう。

写真下側のまぐさ石は、カーラの上に「象のアイラーヴァタに乗るインドラ神」のレリーフ。

写真上側の破風には、カーラの上に「ゴーヴァルダナ山を支えるクリシュナ神」のレリーフ。


■9:10

前回気がつかなかったが、未完成のレリーフが多く有った。

正面向かって右側の門衛神ドヴァラパーラの彫りかけのレリーフ。


■9:11

繊細で見事なピラスター(付柱)のレリーフ。



■9:30 カンボジア国境のChong Chom に向う214号線を右折して、カンボジア国境沿いに伸びる224号線を走る。



■10:10 224号線を走っているとタームアントム(Ta Muean Thom)の標識が出ていた。タームアン遺跡群は3つの遺跡から成り立っている。



■10:11 左折して、タームアントムに向う2407号線手前の村に入った。道の真ん中に寝転んでいる犬が、クラクションをいくら鳴らしても全く動かない。その内、家からバケツをかざした女性が出て来て、犬をどかしてくれた。



■10:20 牛の集団の後ろを走る。



■10:20 オイオイ!びっくりしたネ。急に発情した雄牛が牝牛に乗りかかった。少しは時間と場所を考えてもらいたいね!



■10:27 第一の遺跡のタームアントム(Ta Muean Thom)遺跡は、カンボジア領内にある?かも知れない、微妙な位置にある。



■10:30 遺跡は南を向いており、その南側に急な階段がある。その先は・・・


■10:30

・・・鉄条網があり、国境のジャングルがある。

そこに細い道が1本ついており、カンボジア側に続いている。

地雷が埋まっていそうで、この中に入る事には躊躇う。



■10:33 拝殿を持った主祠堂と後には2基の祠堂。


■10:34

主祠堂のまぐさ石には彫りかけのカーラ?の顔が残されている。



■10:35 門衛神ドヴァラパーラや女神デヴァターは、1970年代の初めまでは残されていたという。1980年代のクメールルージュの占領下に略奪された。


■10:59

タームアントム遺跡の入り口近くには、カンボジア国境に繋がるダート道がある



■11:02 第二の遺跡のタームアントッチ(Ta Muaen Toch)は、ジャヴァルマン7世が102ヶ所に設置したアーロギャーシャーラと呼ばれる施療院の一つで、綺麗に修復保存されている。


■11:05

タイで最もよく修理された施療院の祠堂。



■11:10 第三の遺跡のタームアン(Ta Muaen)は、ジャヴァルマン7世が121ヶ所に設置したダルマシャーラーと呼ばれる宿駅の一つで、綺麗に修復保存されている。



■11:12 タイで最もよく修理された宿駅の祠堂。


■11:51

224号線を走り、古代クメールの採石場の跡(Ban Kruat Stone Quarry Site)に来た。


■11:59

採石の途中で放置された石。


■12:05

採石場の脇にWat Padhammasilaram という寺院があった。


■12:12

その寺院の僧侶が、古代の採石の跡に案内してくれた。



■12:13 僧侶が後について来いという。何かクメールの遺物でもあるのかな?と期待を胸に後を追う。


■12:13

Wat Padhammasilaram という寺院は、まだ建設途中だった。



■12:15 僧侶自慢の本殿の仏像群。何でも、仏像はアンコールワットを向いているという。クメールの遺物はなく「ふうみん」は内心ガッカリ。



■12:47 224号線を走りながら、昼食の食堂を探す。


■12:57

ラハンサイ(Lahan Sai)の街外れの食堂に寄る。


■13:01

クイッテイヤウと缶ビールとコーラを注文。

昼食代、100バーツ。



■13:33 プラサートノンホーン(Prasat Nong Hong)を訪ねた。この遺跡は、前回の訪問時は修理中だった。あの、損傷の激しいレンガの遺跡をどう修理するのか?興味深々だった。


■13:37

見た瞬間ガッカリした。

と言うか、修理のしょうが無かったのだろう。


■13:40

中央の煉瓦の祠堂には、補強材が組まれていた。



■13:54 直ぐ近くのダム湖(Lam Nang Rong Dam)には、休憩所やバンガローが完備していた。



■14:12 348号線を走る。もう少しすると、タイの東北部のイサーンから、東部のサケオ(Sa Kaeo)に入る。



■14:22 正面にドンレック山脈(Donrak Range)独得の形の山が見える。

このドンレック山脈は、タイとカンボジアの国境線を形成し、タイ国内では東北部と東部の境界線となる。


■14:30

348号線を右折して3486号線を走り、プラサートカオロン(Prasat Khao Lon)に到着。


■14:31

遺跡の下に来てから、参った!と思った。

カオ(Khao)は山とか丘の意味だ。

当然、遺跡は山の上にある。

写真では良く分らないが、かなりの急坂を登らなくてはならない。

急坂を見た「yayo」は、早々にパスをする。


■14:34

汗をかきながら登ると、新しいお堂が建っていた。

一瞬、これは何だ!と思った。


■14:35

後ろに回るとレンガ造りの祠堂が建っていた。

元は4基の祠堂が建っていたらしい。

偽扉の上に、さらに小さな偽扉がある面白い祠堂だ。


■14:36

偽扉の破風にレリーフが彫られており、昨日見たバーンベン遺跡と似ている。

と言う事は、11世紀のロッブリー様式か?詳細は分らず。



■15:06 3486号線から348号線を走り、さらにカンボジア国境近くの3397号線に入る。



■15:21 プラサートサドックコックトム(Prasat Sdok Kok Thom)への標識が出ていた。日本のJAHDSの地雷除去作業が2004年1月に終了し、進入道路は綺麗に整備されている。



■15:27 プラサートサドックコックトム(Prasat Sdok Kok Thom)は937年に建造され、1057年に再建された。


■15:29

修理作業中のサドックコックトム遺跡。

日本の企業の援助もあるのがうれしいネ。



■15:31  「ふうみん」には、確認したい事があった。

アンコールの泰斗、石澤良昭教授の本「アンコール・王たちの物語」に次のような記述があった。

…スドック・カック・トム遺跡はタイ=カンボジア国境線上のタイ側に数メートル内側のところある。


■15:32

ラテライトの参道が切れた先に、カンボジア側に向って細い道が続いている。

国境を確認するため、細い道に沿って歩いて行った。

100メールも歩くと道はだんだんと細くなり、道の脇には地雷が埋まっているようだ。

その先まで行って確かめるのは断念したが、少なくとも、石澤教授の言う様な「国境線上のタイ側に数メートル内側」と言う事は無い。



■15:34 サドックコックトムは外周東西126メートル、南北120メートルの規模の遺跡で、1964年頃から盗掘されて荒廃が進んだ。さらに、1975年から1983年まで続いたカンボジア内戦時が追い討ちをかけた。


■15:41

この遺跡は、歴史上貴重な碑文を刻んだ2つの石碑があることで有名だ。

一つの石碑は、937年の創建時にジャヤバルマン4世がこの石碑をサドックコックトムに埋めるように命じた。

もう一つの石碑は、1053年にウダヤーディチャヴァルマン2世が建てた。この石碑にはクメール王朝の歴史が刻まれている大変貴重な資料だ。



■15:54 サドックコックトム遺跡から、牛の群れに難儀しながら3381号線を走る。



■16:13 348号線に出て、アランヤプラテート(Aranyapraathet)に向う。


■16:34

今晩の宿アランマーメードホテル(Aran Mermaid Hotel)に到着。


■16:41

小綺麗なホテルだがスタンダードルームは狭く、窓を開けると室内側で閉塞感があり失敗だった。



■17:41 ホテルの裏にあるホテル系列の建物の中にあるタイマッサージに行き、2時間のマッサージ受ける。マッサージは下手くそだった。

ここの所、ノンカーイからタイマッサージにはついていない。マッサージ代、90分220バーツ+チップ100バーツ。



■19:16 ホテルの直ぐ横がバスターミナルになっているので、適当なレストランが無いかと探して歩いたが無い。

348号線に面した場所のレストランに、トゥクトゥクの運転手たちが食事を摂っていたので入る。


19:39

このカシューナッツ入りの野菜炒めの青いのは、しし唐ではなく唐辛子だ。

旨いが辛い。ビールのツマミには良く合う。

それと、春雨のサラダとカオパッドを注文。

夕食代、325バーツ+チップ25バーツ。




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