■行程22日目> デッドウドム、カオプラヴィハーン、スリンへ



● 走行DATA
当日走行距離 354 km
累計走行距離 7.318 km
当日給油 ー ℓ
累計給油 473.2 ℓ
ThinkNet Co.,




■6:08 ライトンホテルの部屋からウボンの街を眺める。雨雲が垂れ込んでいるが雨は降っていない。


■7:13

ライトンホテルの朝食はおいしかった。

フルーツとコーヒーで〆る。

タイに来てから22日目、濃いコーヒーに砂糖とミルクをたっぷり入れた甘いタイのコーヒーにも、すっかり馴れた。


■8:09

ライトンホテルを出発し、ウボンの街中を走る。



■8:12 ウボン市内からのメイン道路は混むので、一本上流のムーン川に掛かる橋を渡る。



■8:15 隣のワーリンチャムラープ市(Waring Chamrab)に入る。

今日は、24号線でデッドウドム(Det Udom)へ行って、未見のクメール遺跡を2ヶ所見学しょう。



■8:30 24号線と217号線の交わる交差点で信号待ちをしていたら、観光バスが数台通過した。チョーンメック(Chong Mek)方面に行くバスは、そのまま国境を通過して、ラオスのパクセ(Pakxe)まで行くのだろうか?



■9:18 デッドウドムに入ったら、青空が出て来た。


■9:32

デッドウドムから、2192号線を8キロほど走るとタイ語の小さな標識が出ている。

プラサートノントーラン(Prasat Nong Thonglang)遺跡の入り口だ。

タイ語の分らない「ふうみん」は、行き過ぎてしまって、おばさんに聞いて戻る。

ノントーラン遺跡は、この標識を右折する。



■9:35 ダート道を1キロほど走る。



■9:37 ラテライトの基壇の上にレンガ造りの3基の祠堂が建っていた。一番右の祠堂は半壊している。祠堂への参道は100メートルぐらいある。



■9:37 バライも残されている。


■9:39

破風の縁のレンガに刻まれたレリーフはナーガ?と思われる。

11~12世紀のバプーオン様式だ。


■9:41

レンガに刻まれた柱の飾りはなかなかの物だ。


■10:01

次の遺跡プラサートバーンベン(Prasat Ban Ben)に向う。

こちらは標識が出ているので安心だ。

うれしい事に、カオプラヴィハーン(Khao Phra Wihan)へ80キロの表示もある。



■10:14 バーンベン遺跡の参道には、大きな円形の穴がたくさんあった。


■10:15

これは、木の柱の基礎かな?とも思ったが、直径が大き過ぎるようだ。



■10:16 ラテライトの基壇の上に、11世紀のロッブリー様式のレンガ造りの3基の祠堂が建っている。この遺跡にあった、まぐさ石の9神像はウボンの博物館に展示されている。(*昨日の写真を参照)


■10:21

この祠堂のレンガの破風にもレリーフが彫られているが、先程のノントーラン遺跡とは明らかに違う。



■11:05 バーンベン遺跡を出て、2214号線を走る。途中で雨が降って来た。カオプラヴィハーン遺跡では晴れてもらいたいネ。


■11:19

カオプラヴィハーン遺跡まで40キロ地点の標識。



■11:31 2248号線を走る。相変わらず道路の状態は悪い。カンボジア国境が近いせいか検問所があった。



■11:47 カオプラヴィハーン遺跡に行く幹線の221号線にぶつかる。左折すると、10キロ少しでカオプラヴィハーンに着く。


■11:49

カオプラヴィハーン国立公園の入口のゲート到着。

入場料は外国人400バーツと悪名高いボッタクリ料金だ。

ちなみにタイ人は20バーツだ。

文句を言うと、前回取られた車の乗り入れ料30バーツは請求されなかった。


12:06

今回で3回目のカオプラヴィハーン遺跡の訪問だ。

今回は崩壊したの拝殿後の、中央祠堂周辺を重点的に見たいと思う。

模型の写真左の中央が中央祠堂だ。



■12:12 駐車場から221号線を歩き、カオプラヴィハーン遺跡へ向かう。



■12:22 小川を渡り、カンボジア国内に入る。



■12:23 右側の青い小屋で、カンボジア側の入場料を払う。入場料は一人200バーツ。または5ドル。カンボジアでの遺跡名はプレアヴィヒヤ(Preah Vihear Temple)だ。


■12:26

さあ!いよいよカオプラヴィハーンの入口だ。

看板の表示はプレアヴィヒヤ寺院となっている

右のパラソルの人に、先程の入場券を渡し半券をもらい遺跡る。


■12:26

目の前に、カオプラヴィハーン遺跡の入口の120メートル、200段近い急角度の階段が現れる。

見た瞬間、何か違うと思った。木の階段が新しく出来ている。

ここ、カオプラヴィハーンは荒れ果てたままで、何も手を加えない方がいいのにな!



カオプラヴィハーン(カンボジア名:プレアヴィヒヤ)遺跡については、下記のコンテンツに詳しく載せています。




■12:29

階段の途中で、獅子とナーガのお出迎えだ。

ここにも、木の階段が出来ていた。


■12:29

下の階段の敷石を見ると、帽子を被った人物像の落書きが彫ってあった。

いつの頃の物なのだろうか?


■12:31

階段を上がリ切った所に、一対のナーガ像がある。

この迫力のある、このナーガ像が好きだ。

七つの頭で頭上に雲が無く、鎌首を持ち上げ胴体を直接地面につけている形は、古い形のナーガ像だ。



■12:35 カオプラヴィハーン遺跡の第一楼門の定番のアングル。



■12:43 雨季の為かバライには水が多かった。


■12:44

第二楼門の激しい崩壊の階段にも、また木の階段が設けられていた。

それにしても手前の穴は何なのか?来る度に疑問に思う。


■12:48

頭の無い一対の獅子像。



■12:49 まぐさ石の「毒蛇カーリヤを退治するクリシュナ神」のレリーフ。綺麗に残っているしレベルも高い。


■12:51 

第二楼門の破風の「乳海攪拌」のレリーフを指差して、「yayo」に説明する「ふうみん」。



■12:54 第三楼門の階段を登る。


■12:59

階段を登ると、東側だけにある物見の塔。

木に絡まれた砂岩の塔を見ると、カンボジアに来たな!と思わず思う。

タイのクメール遺跡は手を入れ過ぎている。



■13:04 第四楼門の東側に行くと、獅子像と背景にはドンレック山脈が見える。



■13:10 この拝殿(マンダバ)の裏にある瓦礫が中央祠堂だ。



■13:13 拝殿を横から見る。後に続く中央祠堂は完全に崩壊している。


■13:16

崩壊した中央祠堂から、拝殿の裏を撮る。



■13:18 中央祠堂の崩壊した石に登って、拝殿の上からの入り口(北)を望む。拝殿の屋根はコンクリートで補修してある。多分、クメールルージュの占領の時の補修だろう。



■13:19 中央祠堂の崩壊した石に登って、回廊の上にカンボジアの大平原を望む。この回廊の屋根もセメントで補修した形跡がある。



■13:24 カオプラヴィハーン遺跡の頂上から眺めたカンボジアの大平原。真ん中左に見える山はプノンクーレンだろう。雨季のつかの間の晴れ間。今までで一番眺めが良い。



■13:25 頂上でくつろぐ僧侶たち。僧侶の黄色い僧衣と遺跡の対比が絵になる。


13:35 崩れた第四楼門に青い空と白い雲。クメール遺跡の映える構図だ。


■13:38

大好きな美しい偽扉。


■13:38

この柱を2階建ての柱と思っていたが、今回改めて見て、2階建では無いと思う。

回廊の屋根の部分だろう。


■13:39

地面に放置されたレリーフ。



■13:46 第三楼門南側入口の破風やまぐさ石や石柱のレリーフは素晴らしい。


■14:02

第一楼門まで戻り、汗をぬぐう「ふうみん」。

またこの遺跡に来る時は、何時になるだろうか?

それとも、また来る事は或るのだろうか?

と自問自答する。



■14:10 カオプラヴィハーン遺跡の入口の階段を降りる。そこにはのどかな風景があった。


■14:11

カンボジアの土産物店を覗いたら、怪しげな物を並べて売っていた。

写真を撮ったら、売店のおばさんに「ノー・フォト!」と怒られた。


■14:11

カンボジア側の係員も笑顔で送ってくれる。

昔のような緊張感はない。


■14:43

タイ側に戻り、駐車場脇の食堂に入る。

3時間かけた見学を終えたら、もう15時近い。


■14:44

汗だらけのシャツを着替える。

そして、氷入りの冷えたビールを飲む。

旨い!

これぞ、タイの遺跡巡りの法悦だ。


■14:51

ガイヤーンとソムタムとカオニャオのイサーン定番の昼食を摂る。

昼食代、255バーツ。


■15:05

食堂のお嫁さんと赤ちゃん。

この子が成人した頃、カオプラヴィハーン遺跡はどうなっているのかな。


■15:40

Shinji さんから、投稿をいただいたので、ドントーラン遺跡の前の道を終点まで走って見た。

Shinji 2007/08/22
ふーみんさんも訪れた Don Tuan 遺跡への道路です。ボッタクリ入園料を払ってカオプラヴィハーンへ行くのであれば、Don Tuan まで足を伸ばさないともったいないです。実はこの遺跡は完全に分水嶺の南側にあるんですが、カオプラヴィハーンを取られた腹癒せかどうかはわかりませんが、タイが実効支配しています。


■15:42

車止めを無視して進むと、タイ軍の国境警備隊221部隊のキャンプがあった。

隊員がいたので、車を急いでUターンしょうとしたら手で招く。

隊員のご好意に従いキャンプ内を見学する。



■15:44 221部隊のキャンプ下には、カンボジアの大平原が眺められる。「ふうみん」がいる場所はカンボジア領で、タイが実効支配しているのだろうか。



■15:44 崖の上の221部隊のキャンプの建物。強く国境を意識する。



■15:47 キャンプからの道を戻り、ドントーラン遺跡(Don Tuan)を見学。以前あった地雷の標識は撤去されていた。


■15:48

ドントーラン遺跡の祠堂の下部はラテライト、上部はレンガで造られている。

この様な様式の祠堂は珍しいものだ。

この遺跡は、碑文から1002年に建造された事が判明している。



■16:14 カンボジア国境沿いの道を走って見たかったが、午後4時を回っている。今夜の宿泊地のスリン(Surin)まで200キロもあるので先を急ぐ。

221号線を24号線を目指して走る。カンターラック(Kantharalak)の町を通過する。



■16:21 トラックの荷崩れに遭遇。今、トラックの荷台に残っているのだって過載ぐらいだ。荷崩れの量を見ると、いくら何でも積み過ぎだ。



■16:22 24号線に出てスリンを目指す。標識に158キロの表示があった。明るいうちに着きたい。



■16:45 雨雲と西日の強烈なコントラストの24号線を、120キロ以上で飛ばす。



■17:18 サンガー(Sangkha)の町で右折して2077号線に入る。学校が終わり、ソンテウは生徒で一杯だ。



■18:02 スリンの街に入る。すごい雨で道路は冠水している。今晩の宿は、トンタリンホテルが一杯が予約で出来なかったので、ベッカセームホテルに行って見よう。


■18:16

薄暗い雨の中を道を一度も間違えずに、ベッカセームホテル(Petchkasem Hotel)に到着。

助手席の「yayo」も思わず拍手。

レセプションで部屋を申し込む。

スタンダードルームが690バーツと安い。


■18:16

部屋に入りスリンの街を眺める。

この値段なら、ホテルの採点の☆印を多くしなくてはと思った。


■19:39

前回泊まった時、タイマッサージがあったので、マッサージを受けに行くとインターネットルームに改装されていた。

雨が降り続いている、外に出るのも面倒だ。

ホテルのプールサイドで歌謡ショーを見ながら夕食を摂る。


■19:50

ビールを飲みながら歌謡ショーを見るのも、たまにはいいもんだ。

夕食代、490バーツ。




Back Next Index