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5:32
今朝もホテルの部屋の窓から東側を望む。
朝日が出、空が青い。今日も天気は大丈夫そうだ。
雨季だというが、毎日の天気には恵まれているな〜あ!
日頃の行いが良いせいかな? |
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7:56
8:00の車を待つ、ストゥンシェムリアップホテルのロビーの「yayo」。
この紫色の壁はどうにかならないかな?多分、カンボジア人には良いセンスなのだろうが。 |
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8:02
いつもの通り、8:00に出発。
シェムリアップ市内は朝のラッシュだ。 |
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8:11
国道6号線を走ると、プサールーという市場の前に出た。
ここはシェムリアップ最大の市場で、街一番の賑わいを見せるところだ。 |
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Koh Ker |
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年代 : 928年
創建者 : ジャヤヴァルマン4世
宗教 : ヒンドゥー教 |
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9:02
Dam Daekdで6号線を左折して、66号線に入りベンベリアに向う。
道路は舗装されている。 |
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9:28
ここで、入場料を払う。
コーケー 10ドル
ベンメリア 5ドル |
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コーケーの入場券、10ドル。
No、2141と若い。まだ、2141人しか訪れて居ないのかな。 |
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9:54
ベンメリアから先はダート道になるが、路面の状態はいい。
牛車がのんびりと走る。その横を追い抜いていく。 |
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10:38
入場券のチェックゲート。
もう少しでコーケーだ。 |
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10:46
シェムリアップから北東へ120キロ。
2時間45分でコーケーに到着。
早速、王宮と反対側の小遺跡群を見学。コーケー様式の屋根の曲線が目に付く。 |
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10:47
逆光の中の遺跡群。
ここ、コーケーが王都であった期間は928年〜944年の16年間に過ぎない。
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10:57
連子窓も綺麗に残っている。 |
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10:57
王宮の入り口の東塔門。 |
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10:58
コロネット(側柱)の文様は、昨日見たバンテアイスレイの文様に似ている。
コーケー様式(921〜944)
プレループ様式(944〜968)
バンテアイスレイ様式(967〜1000)
の違いが、素人目には区別がつかない。 |
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11:01
東塔門からの参道にはナーガの欄干がある。
このナーガはバコンのナーガによく似ている。
バコンのナーガはプリアコー様式(877〜886)だ。 |
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11:02
参道の柱は見事に倒れている。 |
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11:02
面白い物を見つけた。
立柱の上に梁が渡してある。その梁を固定する為に、凹凸が刻んである。 |
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11:02
破風にあるレリーフは何が刻んであるか、判然としない。 |
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11:06
デヴァターを見つけたが、残念な事に顔が削り取られている。 |
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11:08
王宮の中を歩いていくと周壁の門の間から、目指すプラサートトムのピラミッドが見えてきた。
思わず感激! |
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11:10 プラサートトムはピラミッド型の国家鎮護の寺院で、第一基壇は55×55mあり、その上に7層の基壇を積み最上階には黄金のリンガが輝いていたという。高さは36m。
こんな大建築をアンコールから100キロ以上離れた場所に何故造営したのか?
わずか16年のために? 全くの謎としか思えない。 |
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11:12
物凄く急な階段を登る「ふうみん」。
特に最後の階段は急だ。木の手すりも熱いし、石も熱い。
後から、やっとの思いで登って来た「yayo」は
…「これに比べればアンコールワットの階段なんか比べ物にならないぐらい楽ね」といった。
まさに…実感。 |
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11:15
頂上部分は大きな穴になっていた。
ここにガルーダ4体が支える大台座があり、黄金のリンガが輝いていたというが、今はその面影は無い。
ある本には…「頂上の祠堂は完成たように見えない」と書いてあるが、全く同感だ。 |
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11:17 東方面を望む。正面に見える山はクーレン山だ。素晴らしい景色だ、アンコールの王になった気分だ。
この頂上に何と先客がいた。それも日本人だ。山梨に住む「U」さんといい、クメール遺跡が好きだという。4WDをチャーターして遺跡巡りをしているという。
今日、コーケーに来た「U」さんは、ガイドから「今日の見物客は一人だけだ」と言われていたから、日本語が聞こえビックリしたという。 |
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11:17 西北方面を望む。小さく見える山並みは、タイとの国境のドンレック山脈だ。
「U」さんから6大遺跡の情報を聞く。 バンテアイチュマールの遺跡は大変素晴らしい。ただし、道が劣悪なので4WDで無いと無理だと思う。
サンボールプレイクックと大ブリアカーン(今年から遺跡見学が解禁となった)とプリアヴィヘアへは雨季の為、通年より1ヶ月早く道路が通行止のため訪問不可能との事。
今日はコーケーを見た後はベンメリアに寄るという。同じコースだ。挨拶をして別れる。 |
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11:43
王宮の中を戻る。遺跡は全くの手付かず状態だ。 |
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11:43
どんな彫像があったのだろう?
台座が付いていると重く運びずらい為、足元から削り取って盗む。
カンボジア人が貧困の為、カンボジアの至宝を盗む。なんともやりきれない思いだ。
先ほどの入場料の10ドルも遺跡の保存に使われず、カンボジアと犬猿の仲のヴェトナムの企業に入るという。
そして、そのおこぼれはカンボジアの政府高官へのワイロだ。 |
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11:51
トイレに行ってビックリした。この山奥に、場違いにキレイな水洗トイレだ。
こんな立派なトイレを作るのは、これから大勢の観光客を呼ぶための環境整備だ。
きっと10年後には、このコーケー遺跡もポピュラーな遺跡になって居るだろう。
地球の歩き方’07〜’08の最新号には、まだコーケーの紹介は無い。今はまだ、とてもマイナーだ。 |
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12:00
コーケー遺跡の駐車場にある食堂で昼食を摂る。
電気が来ていないので冷たいビールは無いと思っていたが、氷で冷やしたビールがあり感激!
食事は思った通り旨くない。昼食代6ドル。
食堂の女の子は元気だ。 |
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12:28
昼食後に周辺の遺跡を巡る。
他所では見た事も無い巨大なリンガ。 |
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12:29
横の偽扉からは、リンガに注いだ聖水を流す排出口が設けられている。 |
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12:37
まさにコーケー様式の門だ。昨日見たバンテアイスレイを思い出す。 |
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12:39
この様な荒れ果てたままの遺跡が多い。
何か不気味で、人の歩いた跡の所以外は地雷が怖い。 |
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13:02
黒く、くすんだ祠堂。
このコーケー遺跡の詳しいガイドは手元に無く、詳しい建物の状況は分らない。
………………………
「東南アジアの遺跡を歩く」の著者高杉等さんからのご指摘
黒いくすんだ祠堂はPrネアンクマウです。プノンペン南郊の有名な彫像の出土した祠堂と同じ名前です。
………………………
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13:05
さあ、車に乗り次の目的の遺跡、ベンメリアに向おう。 |
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Beng Mealea |
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年代 : 12世紀中葉
創建者 : ジャヤヴァルマン2世
宗教 : ヒンドゥー教 |
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ベンメリアの入場券、5ドル。
こちらのNoは20191と、コーケーより一桁多い。 |
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14:25
ベンメリアに着いたら、ナーガの歓迎にあった。
先ほどのコーケーと様式が違うのが、一目瞭然だ。
男が何か話しかけて来るが、無視して参道を進む。 |
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14:32
思った以上の砂岩の崩落だ。
見た所、砂岩の面は綺麗に磨いてある。
多分、整然と空積みされていたのだろう。何でこんなに崩れたのか! |
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14:34
第三回廊の角に下半身が埋もれたデヴァター像があった。
豊かな胸と長い耳たぶ、そしてクメールの微笑。思わず見とれてしまう。
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14:37
3頭象のアイラーヴァタに乗るインドラ神のまぐさ石のレリーフ。 |
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14:54
円柱の空中回廊があった。
円柱は多分、13世紀始めのジャヤヴァルマン8世の増築と思われる。 |
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14:57
見事に積まれた空積の周壁に絡みつく木の根。
やがて、カミソリの刃をも通さない隙間に入り込み、徐々に周壁を崩していくのか? |
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14:38
木動が整備されている。左手から入り口にいた男がガイドを申し出る。
最初柄が悪く敬遠したが、愛嬌のある日本語をしゃべる。
何かあると直ぐに「すいません!」と、顔に似合わず可愛い声で言う。
彼にガイドを頼む。さすがに的確に見所を案内してくれる。
チップとして最後に5ドル払う。 |
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14:39
崩壊した寺院の中をガイドに案内されて歩く。
ベンメリアはアンコールワットの少し前に造られた「アンコールワットの雛形」とも云われている。 |
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14:42
遺跡に絡みつくジャングルの大樹。その大樹の間から陽光が差す。神秘的、幻想的な光景だ。
こんな素晴らしい場所なので、ベンメリア遺跡は「ふうみん」は見たことが無いが、映画「天空の城ラピュタ」のモデルとも云われている。
しかし、この遺跡に来れるようになったのはつい最近だ。
1986年公開の映画のモデルのはずが無いと思っていたら、少し前まではタプロームがラピュタのモデルと言われていた。
結論として、旅行業者かガイドの上手い宣伝だろう。 |
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15:01
誰も居ないと思っていたら、1組の日本人観光客と遭遇。
驚いた事に、今朝同じホテルの隣で朝食を摂っていた女性の二人連れだった。彼女達も「天空の城ラピュタ」のモデルと言われ来たのかな?
話を聞くとバンテアイスレイから、ここに来たという。我々はコーケーからだと言うと驚いていた。
一緒にいた日本語ガイドが、私もコーケーには3回しか行っていないとの事。
やはり、コーケーは遠いんだ! |
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15:03
回廊の中に差し込む光。
表現する言葉を失う。
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15:09
東正門前のナーガは保存状態がいい。 |
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15:14
歩いていて、地面を見たらマカラのレリーフが。
口から吐いているのはナーガだろう? |
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15:16
アンコール都城のジャヤヴァルマン7世の建造物は、「建寺王」と云われるぐらいたくさんある。
しかし、造り過ぎたせいか砂岩が足りず質が悪いものが多い。
ここベンメリアは、近くのクレーン山の良質の砂岩を使用している。
先ほども述べたが、砂岩の面は綺麗に磨いてある。
何でこんなに崩れたのか?人為的?自然の力か? |
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15:17
そんな事を考えながら、横を見たら変な物があった。
マカラの排水口だ。ヤッタ!と喜んで写真を撮ったが、ご覧のようにピンボケだ。すごく残念。
マカラの鼻が欠けているが、多分小さな象の鼻が付いていたと思う。 |
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15:56
ベンメリアの見学を終え、田舎の道を走る。
今日の車のチャーター料は200ドル+チップ10ドル。「ふうみん」は思わず高いね!と言った。相場の2倍だ。
ここで今思うと、次の日の料金を確認して置けば良かった。バンテアイチュマールは4WDで無いと無理なので、専門の業者に頼もうと思っていた。
そうしたら、カムリで問題なく行けると言う。嬉しくなった「ふうみん」は直ぐにOKした。
今更他の業者に頼むのも面倒だ。また、明日も朝8時に頼む。 |
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20:19
夕食は前に昼食を食べたカンプチーノピザ。
オープンエアの店内にシェムリアップ川の川風が通り過ぎる。
ピザにビールが合い、グラスがすすむ。
料金は16ドル。
評価は前回と同じ★4つ。 |