■行程1日目> スアンナプーム新空港にご挨拶



走行DATA



成田(16:00) → JAL703→ バンコク空港(21:00)
AVISレンタカー借入(21:45) → R7、R9、R1、R32 → アユタヤ・クルンシーリバーホテル(23:02)
アユタヤ駅前屋台で、最初のタイ飯250バーツ(23:29~23:50)



1日目・走行距離 94キロ
累計走行距離 94キロ
当日給油
累計給油




■11:35(日本時間)

熟年世代の私「ふうみん」と家人の「yayo」のお馴染みのコンビは、恒例になったタイのレンタカー走行の旅に出かける。

今回の旅は、北タイのビルマ(ミヤンマー)国境沿いの道を走破する旅だ。旅のタイトルは「ビルマ辺境を走る」と名付けた。

1年ぶりに首都高3号線の六本木ヒルズ前を走る。「ホリエもん」、「村上世彰氏」は逮捕され、楽天の時価総額は1/3だ。

まさに時の流れを感じる。驕れる平家久しからずだ!


■14:19

成田空港に到着。

うれしい事に10月29日から復活した、成田発16:00のJAL703便の搭乗手続きをした。


■15:22

JAL703便については、前回6月の旅の時には廃止になり、とても残念の旨を書いた。

今回の旅に期待するものが3点あった。

①、JAL703便の使用機材は最新の777-300ERだ。乗り心地は?

②、9月28日に開港したスアンナプーム新空港の使用勝手は?

③、レンタカーのCR-Vが10月13日にモデルチェンジした。新車なのかな?


■16:00

①、JAL703便の使用機材は最新の777-300ERだ。乗り心地は?

…シートピッチもジャンボのダッシュ400より幾分広く、シートの頭の部分も工夫してあった。

また、機内エンターテインメントシステム’MAGICーⅢ’も良い。

まずは合格だ。


■20:59(以降、タイ時間)

JAL703便は、スアンナプーム国際空港に時間通りに到着。

初印象は綺麗な空港だ。

多用されたガラスと青色の間接照明が、近代的だが冷たい印象を与える。

スワンナプームとは「黄金の土地」の意味で、今年で即位60年を迎えられたプミポン国王が命名されたとの事。


■21:00

新空港は、バンコク中心部より東へ約30Kmに位置し、敷地面積は現ドンムアン空港の5倍、成田国際空港の約3倍になる。

この空港の設計は、ドイツ人建築家のヘルムート・ヤーン。

どうりで、機械的な冷たさを受ける訳だ。

広い空間には、椰子の木が植えられ南国ムードを演出している。


■21:04

その先に綺麗にレイアウトされた免税売店がある。

思わずパチリ!

直ぐに、近くに居た係員から写真はダメと注意を受ける。


■21:05

パスポートコントロールカウンター前には、巨大なヤック(鬼)像が立っていた。

果たして我々を歓迎してくれるのかな?

パスポートコントロールをスムーズに終えると、すぐ目の前が預け荷物の受け取り場所だ。

荷物の受け取り場所は全部で22ヵ所、1番から6番は国内線で、国際線は7番から22番だ。

我々のJAL703便の荷物受け取りは18番だった。


■21:12

その18番に向うと、その奥に何とAVISの看板とデスクが一つ置かれていた。

まさか荷物の受け取り場所が、AVISのカウンターなのか?そんなバカな!と思いながら「yayo」に荷物を頼みカウンター向う。

先客が一人おり、「ジャスト・モーメント・プリーズ!」と言われ待たされる。

その作業を見ていると、ここがどうも受付みたいだ。

もし離れていたベルトだったら、どうなっていたのだろう?

当然、気がつかずに税関の外に出て、焦ってAVISを捜して居ただろう。


■21:30

やっとAVISの受付をする。

後を振り返ると、もう誰も居なくなった18番ベルトには、蛍光灯の灯りが反射して冷たく輝いていた。

②、9月28日に開港したスアンナプーム新空港の使用勝手は?

…到着時点での評価はまずまずだ。ただし、トイレの便器が少なく、到着ロビーの混雑はマイナスだ。

出発時点の感想は、帰りの時に述べたい。


■21:40

レンタカーの代金は、8日間のHONDAのCR-V(4WD)が「yayo」の追加ドライバー代を含めて19.100バーツ(63.000円)。

それとデポジットとして、40.000バーツ(132.000円)を支払う。

受付が終わり、係員が車の鍵を持って車まで案内する。

税関を通り出口の所にある両替所で、まずは円をバーツに両替した。

1バーツ=3.2円、バーツ高を痛感する。


■21:44

③、レンタカーのCR-Vが10月13日にモデルチェンジした新車になっているのか?

…残念ながら6万キロ走行の旧型車だった。残念。

レンタカーは2階の到着階の5車線の道路際に停めてあったが、前後左右に他の車が停車し身動きできない。

車を係員とチェックする。

ガソリンが満タンではなく、3/4である事を確認してサインした。


■21:48

係員が手で周りの車を押して、スペースを空ける。

これで、ヤット出られる。


さあ、スアンナプーム新空港から出発だ!

何度も、何度も、地図上でシュミレーションをした走行ルートを、頭の中にしっかりと思い浮かべ慎重に走ろう!



■21:50  スアンナプーム空港から、バンコク、チョンブリ間の Motorway の7号線を結ぶ広い直線の連絡道路を走る。

片道5車線、対向車線を含めると何と10車線の一直線の道路は、明るい照明の元まるで滑走路を走る飛行機の様だ。一瞬、パイロットになった様な錯覚に陥る。

近未来的風景の中、高揚感とこんなに期待感と緊張感に包まれての運転は久し振りだ。それにしても、何という素晴らしい光景だ。



■21:51  光の滑走路の一番左車線を走っていたら途中で降りそうになった。慌てて、車線を変更する。何しろ、突き当りまで行って左折すればいい。そして、Motorway の7号線をバンコク方面に向おう。


■21:58

Motorway の7号線をバンコク方面に向い、そしてインターチェンジで、Motorway の9号線をサラブリ方面に下ればいい。

分岐の側道に入った。

直進(右折)すれば下りで、サラブリ方面の1号線に直結している。

まずは関門を一つクリアだ!


■22:22

無事に Motorway の9号線を下る。

途中の料金所で30バーツの高速代を支払う。

ここまでくれば、まずは一安心だ。




■22:57

思い起こせば、今から3年前の旅(ムーンリバーの誘惑)では、バンコクのドンムアン空港で、初めてレンタカーを借りて、おっかなびっくり空港前の大幹線の32号線をアユタヤに向ったものだった。


それに引きかえ今回は、夜の10時過ぎに初めて走る道路を、何の躊躇も無く3年前と同じアユタヤに向う。

この3年間の1万数千キロの走行経験が生きる。



■22:58 32号線の大きく複雑なインターチェンジを無事に過ぎ、アユタヤ方面に走る。

そして、アユタヤ市内に入ると仏塔が出迎えてくれる。もう直ぐクルンシーリバーホテルだ。


■23:02

クルンシーリバーホテル(Krungsri River Hotel)に無事に到着。

3年前にも泊まったホテルだ。

その時は、何度も道を間違えてやっと着いた。

「ふうみん」は、ホテルまで1時間半近く、地図を全く見ずに、また道を全く間違えずに来れたヨ!
と「yayo」に向って少し得意げに言った。

そうしたら、「yayo」は子供を褒める時の様に「エライワネ!」と答えた。


■23:05

金曜日の夜、ホテルのディスコに集まる若者達の車で駐車場は一杯だった。

もちろん、満杯時の駐車の場合は駐車ブレーキを掛けない。


■23:28

チェックインして部屋に入るが、せっかくタイに着いた最初の晩だ!寝るにはまだ早い。

まずは、タイ飯を食べに行こう!と「yayo」に声を掛けて出かける。

そして、勝手知ったるホテルの前の道を歩き、アユタヤの駅前に出ている屋台に入る。


■23:30

まずは、シンハービールとコーラを注文しノドを潤す。


■23:34

道端の屋台のテーブルに座り、タイの香りのする生暖かい空気に触れながら、長旅の疲れを解すかのようなタイ料理に舌鼓を打つ。

屋台の脇で寝そべる犬、けたたましい騒音と排気臭を出して走るバイク。

やっとタイに来たな~あ!と感じる至福のひと時だ。


■23:53

…そろそろ帰ろうか、明日は500キロ以上のドライブが待っている。

食事代230バーツを支払い、徒歩で数分のホテルに戻る。

途中の河の橋の上では、数人の男たちが夜釣りを楽しんでいる。

そうか、明日は土曜日だ。


■23:56

ホテルのエレベーターを待っていると、横の壁にクメールのデバター(女神)の彫像が、これから始まる旅を祝福するような微笑を浮かべていた。

デバターに向かい、Good Night (ラートリー・サワッ)と胸の内でつぶやく。




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