|
イッタギからラックンディまでは、車で35キロ50分の距離。 |
|
|
|
イッタギからラックンディへ |
|
|
イッタギを後にして、ラックンディに向かう。田舎道沿いの畑には、ヒマワリの花が咲いていた。 |
|
|
国道67号線に入り、舗装されたばかりの道を快調に走る。 |
|
ラックンディ(Lakkundi) |
|
|
ラックンディ村は、今はインドの一寒村にすぎないが、千年前には大きな宗教都市だった場所だ。 |
|
|
■ラックンディ(Lakkundi)
ラーシュトラクータ朝(9~10世紀)の支配を奪還した、年表⑦の後期チャールキヤ朝(11~12世紀)は、首都を北方のカリャーニーに置いた。
しかし、現在カリャーニーには何も残っていない。
後期チャールキヤ朝の寺院が最も多く残されているのが、このラックンディの村だ。
9~12世紀頃には、100近い寺院と沐浴場があったというが、現在は15ケ所ほどを残すのみ。 |
|
|
ラックンディ(Lakkundi)のヘリテージセンターの前の道路に車を停める。博物館で入場料200ルピーを払う。 |
|
|
博物館内は撮影禁止だが、このチャームンダー像だけはどうしても撮りたかった。すごい迫力だと思いませんか? |
|
ブラフマージナーラヤ寺院(Brahma-Jinalaya Basti) |
|
|
博物館の裏にラックンディで最も古く、最も美しいジャイナ教寺院といわれているブラフマージナーラヤ寺院(Brahma-Jinalaya Basti)がある。11世紀に建造された寺院のシカラは、南方型と北方型の中間型である。 |
|
|
寺院の入り口を望む。前方のオープンマンダバには深い軒の出の屋根がかけられている。 |
|
|
|
|
マンダバから、聖室を望む。聖室内には、裸形の祖師であるティールタンカラ像が祀られている。 |
|
|
|
|
聖室の左側には、女神像が置かれている。この像と右のブラフマー像の台座は、何とヨニの上に置かれている。 |
|
|
聖室の左側には、ブラフマー像が置かれている。この寺院の名前に、ブラフマーの名前が付けられている。ジャイナ教と、ヒンドゥー教の神との関連はどうなっているのかな?と思った。 |
|
|
|
南方様式のパラペットには、ティールタンカラ像が彫られている。 |
|
|
向かって右側の建物は後に造られたらしい。頭がとられた像が鎮座している。 |
|
|
|
|
ヒンドゥー教のシヴァ神殿にある、マカラのソーマスートラ(Somasutra)と同じものがあった。 |
|
|
白い牡牛像はシヴァ神の乗り物ナンディを彷彿とさせる。ティールタンカラ像が置かれてなければシヴァ神殿だと間違う・・・ |
|
|
カーシーヴィシュワナータ寺院(Kashivishwanatha Temple) |
|
|
カーシーヴィシュワナータ寺院(Kashivishwanatha Temple)はラックンディで一番美しい彫刻で飾られている重要な寺院。
この寺院の配置は独特の構成をしている。左側にシヴァ祠堂が建ち、その横にマンダバが建っている。マンダバの横には、オープンマンダバが建ちその横にスーリア祠堂が建って一連の建物で寺院を構成している。その為、マンダバは東と南に扉口を持つ。 |
|
|
カーシーヴィシュワナータ寺院に入るのには、先ほどの博物館で購入した入場券が必要だ。係員がいて扉を開けてくれる。 |
|
|
左側にシヴァ祠堂が建ち、その横にマンダバが建つ。シカラは北方型をしている。 |
|
|
カーシーヴィシュワナータ寺院の精緻な彫刻。先ほどのイッタギで素晴らしい彫刻を見ていたから驚かないが、本当に素晴らしいものだ。リンテルは、お馴染みの「ガジャラクシュミー」の図柄だ。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
マンダバ内部には、精緻な彫刻がなされたろくろ成形の4本の円柱が建っている。 |
|
|
|
|
|
後期チャールキヤ朝からは、壁面彫刻にキールティムカ(鬼面)が多用されている。 |
|
ナンネシュワラ寺院(Nanneshwara Temple) |
|
|
カーシーヴィシュワナータ寺院の道を挟んだ所に、ナンネシュワラ寺院(Nanneshwara Temple)がある。この寺院には、オープンマンダパがついている。この寺院は、カーシーヴィシュワナータ寺院が建てられる前にプロトタイプとして建てられたらしい。 |
|
|
シカラの彫刻には、キールティムカが彫られている。彫刻はカーシーヴィシュワナータ寺院と比べると劣る。 |
|
|
オープンマンダバには、ろくろ成形の4本の円柱が建っている。 |
|
|
聖室にはシヴァリンガが祀られ、入り口上部にはガジャラクシュミー像が彫られている。柱の彫刻は未完でプロトタイプ説を裏付ける。 |
|
|
オープンマンダバのろくろ成形された円柱と、右端にはカーシーヴィシュワナータ寺院が見える。 |
|
マニケーシュワラ寺院(Manikeshvara Temple) |
|
|
博物館前から車に乗り、マニケーシュワラ寺院(Manikeshvara Temple)に向かう。ここには、小さな寺院と素晴らしい階段池がある。 |
|
|
|
|
|
|
マニケーシュワラ寺院のマンダバと聖室のナンディとシヴァリンガ。 |
|
|
|
|
階段池を跨ぐように、石組みで造られた橋がかけられている。 |
|
|
正面には、階段池を跨ぐ石組みで造られた橋があり、マンダバの正面につながっている。階段池には、橋の奥の階段と他に左右の二面の階段があり、所々に小さな祠堂が設けられている。 |
|
|