区分 |
様式 |
主な遺跡と概要 |
A |
ミーソン遺跡群
(My Son) |
ホイアンの西南40キロの盆地に、チャンパの聖地として4世紀から13世紀(7世紀以前の建物は木造のため残っていない)にかけて、さまざまな様式の宗教施設が建設された。東南アジア史を知るうえでも極めて重要な遺跡群。
現在、A~G群の建築群が整備されている。1999年、ユネスコの世界遺産に登録。 |
B |
クアンナム遺跡群
(Quang Nam) |
クアンナム省(Quang Nam)に残る遺跡群。建設された時期は異なるが、平坦な敷地に展開されミーソン遺跡に比べ建物の規模が大きいのが特徴。
なお、10~12世紀の政治的不安定の時代に造営されたため、外敵からの防御するための城壁としての意味を持っていたらしい。
・バンアン (Bang An) 12世紀
・チェンダン (Cheng Dan) 11~12世紀
・クオンミー (Khuong My) 10~11世紀
・ドンズオン (Dong Duong) 9~10世紀 |
C |
ビンディン遺跡群
(Binh Dinh) |
クイニョンの郊外に残る8つの遺跡群。
そのうち5つ遺跡は、10世紀から14世紀にかけて丘の上に建造され、遠望を意識した造形で、建物の規模は大きくなり壁面の装飾性は乏しく、クメール建築の影響を大きく受けている。
・金塔 (Thoc Loc) 13~14世紀
・銀塔 (Banh It) 11世紀
・銅塔 (Chanh Tien) 13~14世紀
・象牙塔 (Duong Long) 11世紀
・トウーティエン (Thu Thien) 13~14世紀
・ビンラム (Binh Ram) 11世紀
・フンタン (Hung Tanh) 10世紀
・雁塔 (Thap Nhan) 11世紀 |
D |
ポーナガール遺跡群
(Po Nagar) |
ニャチャンの丘の上にあるポーナガール(Po Nagar)遺跡は、創建当時木造建築で、ジャワ軍により774年と787年に焼き払われた。
その後、10世紀から13世紀にかけてチャンパの王によって、砂岩とレンガ造りの諸塔が建立された。
現在、5棟の建物が残っている。 |
E |
ポーハイ遺跡群
(Pho Hai) |
ファンランからファンティエットにかけて8世紀から9世紀に創建された、チンャパ遺跡の中で最も古い建物。
カンボジアのプレアンコール期の建築と類似点が多い。
・ポーハイ (Pho Hai) 8世紀~9世紀
・ポーダム (Po Dam) 8世紀~9世紀
・ホアライ (Hoa Lai) 8世紀~9世紀 |
F |
王国衰亡期遺跡群 |
ファンランにあるチャンパ王国の衰亡期の建物で、この時期のチャンパは越族の圧迫を受けて、隷属化した地方勢力になっていた。
・ポークロンガライ (Po Klong Garai) 13~14世紀
・ポーロメ (Po Rome) 15~16世紀 |