イサーンの大地走行2000キロプラス チャンパ遺跡への招待 INDEX
ポークロンガライ遺跡


雲がかかっているのが残念だ!青空の下だったら遺跡がすごく映えるのに

遺跡名
ポークロンガライ (Po Klong Garai)
様式 王国衰亡期遺跡群
創建年代 13~14世紀
場所 トゥアンハイ省ハンラン・タップマム市ルウヴィン坊
入場料 10.000ドン
配置図 「チャンパ王国の遺跡と文化」より
コメント
概要 ポークロンガライ遺跡は、ドイチャウ(檳榔の丘)と呼ばれる荒涼とした丘の上に4つのレンガ造りの建物が残っている。チャンパ王国が追い詰められ、衰亡期に向っている事を感じさせるサボテンの群生した寂しい場所にある。

隅尖塔が特徴的な主祠堂は、東を向いて入口を開き、狭い前房を持ち、入口の上には4層の破風が重なる。第1層の破風は6本の腕を持った踊るシヴァ神のレリーフがはめ込まれている。

主祠堂内に安置されたムカリンガ(人面を彫ったリンガ)が祀られいる。シヴァ神に見立てた、土着のポークロンガライ王の顔を模した物というが、稚拙な表現だ。

「ふうみん」はムカリンガより、4本の柱で作られた木造の鞘堂に興味を覚えた。チャンパの祠堂やクメールの祠堂も、レンガや砂岩で造られた内部にリンガや神像などが祀られている。

創建当時はどうだったのだろう?木製の天井が設けられ、周囲を金属板か板や布などで覆われていた空間だったのだろう。その手がかりとなる、残された貴重な鞘堂だ。
行き方 ファンランから27号線を7キロ北西に行った丘の上にある。
一口メモ ポークロンガライ遺跡には広い駐車場があり、トイレや土産物屋、食堂が完備し、ダラットに行くバスの中継点になっていて観光客が多い。

ドイチャウ(檳榔の丘)と呼ばれる荒涼とした丘の上に4つのレンガ造りの建物が残っている。


4つのレンガ造りの建物(矩形房は基壇のみ)。


特徴のある門越しに眺めた、主祠堂と右の宝物庫。


隅尖塔が特徴的な主祠堂。

主祠堂は東を向いて入口を開き、狭い前房を持つ。

入口の上には4層の破風が重なる。


第1層の破風はまぐさ石の上にあり、6本の腕を持った踊るシヴァ神のレリーフがはめ込まれている。

2本の手は頭上にあり、4本の手にはそれぞれに垂れ飾りが握られている。

これはチャンパ彫刻の中の優品の一つだ。


主祠堂内に安置されたムカリンガ(人面を彫ったリンガ)が祀られいる。

シヴァ神に見立てた、土着のポークロンガライ王の顔を模した物というが、稚拙な表現だ。


「ふうみん」はムカリンガより、4本の柱で作られた木造の鞘堂に興味を覚えた。

チャンパの祠堂やクメールの祠堂も、レンガや砂岩で造られた内部にリンガや神像などが祀られている。

創建当時はどうだったのだろう?木製の天井が設けられ、周囲を金属板か板や布などで覆われていた空間だったのだろう。

その手がかりとなる、残された貴重な鞘堂だ。


祠堂への入口の木製ドアも年代を感じさせるものだ。


主祠堂の前には基壇のみの矩形房があり、連結して楼門がある。

楼門の入口に設けられた木製のまぐさが印象的だ。


これは、楼門の入口内部に設けられた木製のまぐさで、その奥に砂岩製の構造材まぐさがある。

木製のまぐさの両端には、軸受けの穴が開いている。

この軸受けに、木製の観音開きの扉が付けられていたと考える。


宝物庫は船形屋根を持ち、入り口には木製のまぐさだ。

「ふうみん」は、かなりの数のクメール遺跡を見てきたが、木製の痕跡を発見する例はまれだ。

この遺跡には楼門だけでなく、主祠堂、矩形房、宝物庫にも木製の部分が見られ、思わぬ収穫に感激だ。


遺跡のある丘から市内を望む。真ん中の大きな屋根の建物には、写真ギャラリーと土産物屋が入っている。


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