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ドイチャウ(檳榔の丘)と呼ばれる荒涼とした丘の上に4つのレンガ造りの建物が残っている。 |
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4つのレンガ造りの建物(矩形房は基壇のみ)。 |
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特徴のある門越しに眺めた、主祠堂と右の宝物庫。 |
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隅尖塔が特徴的な主祠堂。
主祠堂は東を向いて入口を開き、狭い前房を持つ。
入口の上には4層の破風が重なる。 |
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第1層の破風はまぐさ石の上にあり、6本の腕を持った踊るシヴァ神のレリーフがはめ込まれている。
2本の手は頭上にあり、4本の手にはそれぞれに垂れ飾りが握られている。
これはチャンパ彫刻の中の優品の一つだ。 |
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主祠堂内に安置されたムカリンガ(人面を彫ったリンガ)が祀られいる。
シヴァ神に見立てた、土着のポークロンガライ王の顔を模した物というが、稚拙な表現だ。 |
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「ふうみん」はムカリンガより、4本の柱で作られた木造の鞘堂に興味を覚えた。
チャンパの祠堂やクメールの祠堂も、レンガや砂岩で造られた内部にリンガや神像などが祀られている。
創建当時はどうだったのだろう?木製の天井が設けられ、周囲を金属板か板や布などで覆われていた空間だったのだろう。
その手がかりとなる、残された貴重な鞘堂だ。 |
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祠堂への入口の木製ドアも年代を感じさせるものだ。 |
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主祠堂の前には基壇のみの矩形房があり、連結して楼門がある。
楼門の入口に設けられた木製のまぐさが印象的だ。 |
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これは、楼門の入口内部に設けられた木製のまぐさで、その奥に砂岩製の構造材まぐさがある。
木製のまぐさの両端には、軸受けの穴が開いている。
この軸受けに、木製の観音開きの扉が付けられていたと考える。 |
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宝物庫は船形屋根を持ち、入り口には木製のまぐさだ。
「ふうみん」は、かなりの数のクメール遺跡を見てきたが、木製の痕跡を発見する例はまれだ。
この遺跡には楼門だけでなく、主祠堂、矩形房、宝物庫にも木製の部分が見られ、思わぬ収穫に感激だ。 |
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遺跡のある丘から市内を望む。真ん中の大きな屋根の建物には、写真ギャラリーと土産物屋が入っている。 |
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