イサーンの大地走行2000キロプラス チャンパ遺跡への招待 INDEX
トゥーティエン


コン川沿いの畑の横にポッンと佇んでいた

遺跡名
トゥーティエン (Thu Thien)
様式 ビンディン遺跡群 (Binh Dinh))
創建年代 13~14世紀
場所 ビンディン省タイソン県ビンギー社トゥーティエン村
入場料
配置図 「チャンパ王国の遺跡と文化」より
コメント
概要 トゥーティエンの祠堂は東を向いて建っている。その前房部分は崩壊し、壁面には5本の柱形が浅く彫り込まれている。また、偽扉はひどく痛んでいる。

トゥーティエン塔は銅塔、金塔についでビンディン地区では3番目に建てられ、これらは13世紀の様式を持っている。

この祠堂の内部には、チャンパ遺跡で唯一の両端にマカラの装飾のあるアプサラの彫像があったが、ベトナム戦争後国外に流失したという。…とても残念だ。
行き方 クイニョンから北西30キロ。バギ交差点から19号線を13キロほど走り、狭い農道を右折し、その先のコン川沿いにある。
一口メモ 誰もいない村の外れの畑の横にポッンと佇むさまは、まるでイサーンのクメール遺跡のようだ。

車も入れない狭い道の先に、トゥーティエンの祠堂はあった。


誰もいない村の外れの畑の横にポッンと佇むさまは、まるでイサーンのクメール遺跡のようだ。


トゥーティエンの祠堂は東を向いて建っており、前房部分は崩壊している。


入口には構造材として砂岩のまぐさ石が用いられている。

おそらく、創建時には四方を砂岩で造られたフレームだったのだろう。


祠堂内部の屋蓋の迫り出し構造。

手前には、チャンパ遺跡で唯一の両端にマカラの装飾のあるアプサラの彫像があった。

ベトナム戦争後に盗掘され、何処かに持ち去られた。その痕跡が痛々しい。


壁面には5本の柱形が浅く彫り込まれている。


8層の隅尖塔の装飾。


偽扉はひどく痛んでいる。


コン川対岸の3キロ先には象牙塔が見える。


INDEX