ラオス国境の情景 Ⅱ







ノンカーイ(Nong Khai)


夕日を見に、メコン沿いに建つロイヤルメコンホテル(Royal Mekong Nongkhai Hote)の裏庭に出る。メコンの河岸から、干上がった河川敷に出られる。その河川敷に入って夕日の写真を撮る。

メコンの夕日。タイ側でメコンに沈む夕日を見られるロケーションは少ない。(2004/11)




朝6時にホテルを出て、ノンカーイ駅のホームに行くと朝日が顔を出していた。早や駅前の食堂街は賑わっている。バンコクから615キロ。タイ国鉄東北線の北の果て、ノンカーイ駅は旅情満点の光景を醸成していた。(2004/11)




ノンカーイ駅の前の道路には、バンコクからの到着便の客を待つトゥクトゥクが列を成して並んでいた。そこに、強烈な南国の朝日がオレンジ色に駅舎とトゥクトゥクを照らし出している。(2004/11)



サンコム(Sangkhom)


サンコム(Sangkhom)はすぐ脇をメコンが流れ、とてもいい感じの街並みだ。この辺りのメコン沿いの風景は、なお一層穏やかに見える。

街を抜けて少し走ると、木陰でハンモックを吊るして昼寝をしたり、寝転んで本を読んだりしている、のんびりとした光景が見られた。この辺りから、ラオス国境を強く意識する。検問所とゲートが多くなるからだ。(2004/11)




サンコムの街中のレストランの中に入ると、メコンの岸辺の東屋に案内された。そこに行く途中、漁師がメコンで魚を釣り上げたばかりだった。銀色の魚燐が輝いている。新鮮で旨そうだ、早速注文しよう!メコンの岸辺の東屋風の建物に、靴を脱いであがる。リラックスしてビールを飲みながら、料理を今か今かと待っている「ふうみん」。

先ほど取れた魚のトムヤムとカオニャオ。それに春雨のサラダの昼食。メコンの心地の良い川風にあたり、辛いスープとサラダが、とてもビールに合って旨い。
…極楽!極楽!(2007/09)



チェンカーン(Chiang Khan)


チェンカーンに到着し、メコン沿いの旧道を走る。午後の強い日差しを浴びた古い家並みが続く、静寂だ。この通りは「ふうみん」のお気に入りの場所だ。

ここチェンカーンの街中にはゲストハウスしかない。もう少し下流のケーンクットクー(Kaeng Khut Khu)には、確かリゾートホテルがあるはずだ。今晩泊まるホテルを探しに、取りあえず行って見よう。(2007/09)



バーンタヂミ(Ban Ta Di Mi )


Shinji さんから掲示板に下記の情報があった。チェンカーンから2195線の20キロ地点の横道を、多分この標識だろう?と思って1キロほど狭い道を進むと丘の上の展望公園に出た。そこには、場違いな金色に輝く大きな仏像がメコンに向いて建っていた

タイの東北部(イサーン)区間の最上流のメコンを丘の上展望公園から眺める。ここから眺める前方の景色は、右も左も全てラオス領だ。豊富な水量のメコンは、人間の作った国境などは全く無関係に滔々と流れている。(2007/09)



Shinji さんからの掲示板への投稿 2007/08/22

今日はイサーン区間の最上流で展望スポットを紹介します。ルーイ県のチェンカンからメコンに沿ってR2195を走る事20キロ、Ban Ta Di Mi という英語表記の看板を見逃さなければあとは簡単です。添付画像で赤い点線のように進むと、丘の上の展望公園(A)に出ます。

R2195から見えるメコンは(B)が限界で、木々の間から川面を認める程度にしか見えず、カーブ付近なので駐車もままならず、おまけに近くの人家の番犬が吠えながら駆け寄って来たりするので、おちおち感慨に耽っていられません。



タイ・ラオス友好橋(Thai-Lao Freiendship Bridge)


タリ(Tha Li)にあるタイ・ラオス友好橋を2年ぶりに訪れた。2年前は開通したばかりで見物客が多かったが、今は閑散としている。世界遺産のラオスの古都ルアンパバーン(Luang Phra Bang)まで363キロの標識が出ていた。「ふうみん」は、2週間後にルアンパバーンに行く予定だ。標識を見ても、前回とは何か受け取る感慨が全く違う。人間の持つ感性の不思議さを感じる。

友好橋を見学していると、トラックの荷台に4~5人の人を乗せてラオスに去って行った。前回は友好橋を歩いて渡れたが、今回は金網が張られており断念する。どうせ、もう少しでラオスに正式に入国出来るんだ。(2007/09)



2195線(R2195)


2195号線から眺めた正面はラオスの民家で、道路の向こうにはタイ・ラオス国境のフアン川(Mae Nam Heuang)が流れている。

灼熱の日差しを浴びて、辺境の道を黙々と歩く僧侶の一行に出会う。皆、素足だ。これも修行の一つなのかも知れない。冷房の効いた車内からパチリ!
…何か申し訳ない感がする。(2005/11)



ボーグルア(Bo Kluea)


ナーン(Nan)から峠を幾つも越え、ラオス国境に近いルアンパバーン山脈沿いの1081号線を走る。ボーグルアからの1081号線は道幅は狭く路面も悪くなる。フェコーンのタイ・ラオス国境のチェックポイントまで50キロぐらいの地点で、現地民の家族に出会った。ミエン族?それともフモン族?(2005/11)



フェコーン(Huai Kon-Nam Ngoen Passpoint)


ナーン県のフェコーンのタイ・ラオス国境のチェックポイントに到着した。タイの国境の建物は、隣国との経済格差を誇示するように総て立派に建てられている。向こう側はラオスになる。(2005/11)



2008年12月21日に、ナーン県のフェコーンのラオス国境が限定国境から格上げして国際国境として開放されることになった。この国境は、タイ側ナーン県チャルームプラキィアット郡チャルームプラキィアット地区フェコーンと、ラオス側サニャブリ県ムアングンのナムグンを結んでいる。その国境を外国人も行き来できる国際国境として開放し、物や人の往来を活発にすれば、タイとラオス双方に観光や貿易などの経済効果が期待できるとしている。このフェコーン・ラオス国境が開放されると、ラオスのムアンホンサーまで35キロ、ルアンパバーンまで152キロ、中国南部のムアンラーまで295キロ、ベトナムのディエンビェンフーまで406キロなどと便利になる。(チェンマイ・田舎・新明天庵だより)




ゲートの直ぐ横にある食堂に入り昼食にする。一軒しかない食堂は、地元の人や国境の職員も利用している。この食堂は坂に沿って建てられて入るため、床が斜めでテーブルが安定しないし椅子も斜めだ。しかしタイの辺境ではこれもご愛嬌、マイペンライだ!

玉子焼きごはんが旨そうだったのでそれを注文。あとビールとコーラなどで代金は155バーツだった。(2004/11)



プーチーファー(Phu Chi Fa)


1155線を走っていて、プーチーファーとの分岐路に出会った。真っ直ぐに行くと1093号線でプーチーファーに行く。プーチーファーとは「天への道を示す山」という意味の名前で、タイでは有名な山だそうだ。先程の分岐点から少し行った山岳民族の村から所からプーチーファーを望む。

緑の山々と青い空と白い雲。何か少年の頃に戻った気分だ。「ふうみん」の少年時代の昭和30年代初めは、渋谷からもこんな青空が見えた。(2005/11)



Shinji さんからの掲示板への投稿 2007/08/25

ラオス区間のメコンを展望できる観光スポットとして、Phu Chee Fah と Pha Tang があります。この前、両スポットを結ぶR1093が拡張工事されていたので、今では観光ルートの定番になっているかも知れません。

* Phu Chee Fah
入り口(駐車場)は二ヶ所ありますが、南側から入るのがポピュラーです。北側は鄙びたゲストハウスや土産屋が並んでいて、自前の交通手段を持たないバックパッカーには便利かも知れませんが、歩く距離と標高差が余分にかかります。

分類としては National Park ならぬ Forest Park となっており、一応森林局のゲートがあるんですが、今でも無料で入れると思います。入園料を取らないのは、ラオスとの配分の問題が出てくるからだと読んだことがあります。実際、崖っぷちの数メートル手前にタイ・ラオスの国境の標が立っていて、全ての観光客はラオスに「黙認入国」する事になります。



ウイアンカエン(Wiang Kaen)


1年前の旅でチェンカーンで別れたメコンにウイアンカエン(Wiang Kaen)で再会だ。思わず感激!(2005/11)



Shinji さんからの掲示板への投稿 2007/08/25

Wiang Kaen でR1155から北東に分かれる道路があり、道なりに進むと「その地」に到達します。舗装の途切れに駐車して、20メートルぐらい急斜面を歩いて下ると、目の前はメコンです。メコンの国境分岐点はその下流数十メートルの所にあります。国境付近に特有なピリピリした雰囲気は無く、いたって長閑です。時折通り過ぎる、チェンコンからルアンプラバンに向かう観光ボートの爆音が耳障り(妬ましい)です。

川辺には巨石がゴロゴロしているので、それをよじ登ったり這い蹲ったりして川岸沿いに進めば、国境の標に到達できるかも知れません。(私は20メートルほどで断念しました。)



チェンセーン(Chiang Saen)


チェンセーンの街中にる。先程のチェンコンより1回りは大きな街だ。「ふうみん」は、チェンセーンには7年前チェンマイから地元のツアーで友人と来たが、この街の記憶はあまり無い。チェンカム、チェンコン、チェンセーンと通って来たが、この「チェン」は漢字で書くと「城」になる。つまり城壁で囲まれた町の意味だ。

チェンセーンの夕暮れのメコンの川辺で休む家族連れ。メコンは時間により表情を変える。だから、いつ何処で見ても飽きない。(2005/11)



ゴールデントライアングル(Golden Triangle)


朝早く起き、インペリアルリゾート(Imperial Golden Triangle Resort)の目の前を流れる、日の出前のメコンを散歩する。人気は全く無い。朝日がメコンの朝靄に遮られ、幻想的かつ神秘的な景観を示す。(2005/11)




最初にチェンマイに行った時、地元の業者のツアーに参加した。チェンセーンでボートに乗り、メコンから、タイ・ビルマ・ラオスのゴールデントライアングルを見学した。

その見学途中のボートから見たラオスの家族。先頭に犬2匹、父親、牛、女の子、そして男の子。何か素朴で昔懐かしい感じがして、すごく印象に残った。(1999/06)





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