イサーンの大地走行2000キロプラス [ ワットプーへの招待 ]



 ワットプーの入口から北・南宮殿まで




①暁のテラス、②参道、③北宮殿、④南宮殿





ワットプー遺跡の入口のチケット売り場。

入場料、30000キップ又は3ドル。





ワットプー遺跡の展示ホールに行く。

展示ホールの中央に5世紀頃の巨大なリンガ(Linga)が置かれている。



ヒンドゥー教の儀式でリンガに注ぐ聖水が北に向けて排水される。

その排水口のマカラ(摩竭魚・Makara)が2つ展示されていた。




このまぐさ石(Ban Wat Luang Kao 出土)の両端に居る、マカラの口から伸びるベルト状紋様と中央の馬蹄型アーチの飾りは、間違いなくクメールのまぐさ石のレリーフ中で最も古い様式だ。

クメールの揺籃期の6~7世紀の物なのか?やはりワットプーは、間違いなくクメール族の揺籃の地であると言えるだろう。



①暁のテラスの横にワットプー遺跡の稚拙な案内板が出ている。

なんともローカル色豊かな看板だ。



①暁のテラスの横にある食堂でワットプー遺跡見学後、ビアラオとチャーハン(カオクア)の昼食を摂る。

昼食代は25000キップ。味は普通だった。




①暁のテラスの上に立つと東側には東西六百メートル、南北二百メートルの大きさの聖池(バライ・Baray)があり、満々と水を貯えている。




②参道 長い参道が見えてきた。リンガ(Linga)型の境界石が並んで立っている。



②参道は長さ二百五十メートル。

参道の両脇にはリンガ型の境界石の列柱が並んで、一直線に山腹にある主殿に向っている。

ワット「寺」、プー「山」、すなわち「山寺」。名前そのままの景観だ。



②参道の脇の左右にバライがあるが、水は少ない。



リンガの参道を歩いて行くと、終点のあたりに門のように2本の椰子の木が立っている。

非常に残念な事に、聖山のリンガの山プーカオ(Phou Kao)が靄っていて見えない。



破風の部分が地面に置かれていた。




③北宮殿は別名、男の宮殿と呼ばれている。大きさは62メートル×42メートル。11世紀の建立と言われている。



③北宮殿の東側の破風に彫られた、聖牛ナンディンに乗ったシヴァ神と妻のウマのレリーフ。



③北宮殿の東側の偽扉の凹凸や側柱(コロネット)や付柱(ピラスター)がきれいに残されている。



③北宮殿を一周出来ないかと回廊の北東の角まで行くが、草木に覆われており通れず。

残念ながら、断念する。



③北宮殿の連枝窓。



③北宮殿の中央入口の破風の内側。

木造建築だった屋根を支える梁の穴と屋根の跡がはっきりと残っているのが分る。

この上には瓦が葺かれていたのだろう。




④南宮殿は別名、女の宮殿と呼ばれている。南と北の宮殿は昔からあった別の建築物を建て替えたものだという。



④南宮殿のまぐさ石は割れている。

石材は一見木材より強いと思われがちだが、圧縮強度は木より強いが、引張強度は木よりかなり弱い。

その為、割れたまぐさ石を良く見かける。



④南宮殿の回廊の壁の一部が、レンガ造りになっている。

どうしてなんだろう?補修したのか、最初からなのか?

この南宮殿と北宮殿は同一の建造物ではなく細部が異なっている。

建造時期が少し違うのだろう。



④南宮殿の内側のまぐさ石が割れ木材で補強してある。下を通る時は少し怖い。




④南宮殿の一番西側のまぐさ石にはカーラに乗る神のレリーフがあった。




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