■行程7日目>スリンからアランヤプラテートへ



  DAY7 389km (TOTAL 2123km)
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■05:31 部屋の窓を開けスリンの市街を望むと、雨も上がり朝の空気がすがすがしい。窓の外からの蛙の鳴き声が鳴り響く。


■06:18

スリンの街角ウオッチングは2日前にしたばかりなので、今日は中止して早目の朝食としよう。

レストランには一番乗りで、たくさんの料理をゆっくりと楽しむ。


■06:41

朝食に満足し、食後にホテルの周りを散歩する。


■06:43

ホテルをチェックアウトする。


■06:43

ロビーの片隅に、2日前にシーサケットのホテルで見た自転車が2台置かれていた。

ファランは物好きだな!


■08:35

ホテルを出発し、一路パノムルンに向う。

214号線を南下し、プラサートの街で交差する24号線を右折して、コラート方面に向う。

タームアンに行ったときと同じプラコンチャイの街を左折し、市街を抜けたところを右折する。

ここからの田舎道はすごく快適な道で車は快調に飛ばす。

前方に山が見えて来る。パノムルン(大きな丘)だ。


■08:57

パノムルン遺跡には入口が3つある。

本当は1番から入り、長い参道を登り頂上の寺院に行くのだが、「ふうみん」は、3番の頂上神殿の裏の入口から入る。

この裏の駐車場には、我々の直ぐ前に着いたばかりの数人の白人観光客だけだ。


■08:58

ミネラルウオーターを買い、標高383メーターの遺跡の中に入る。


■08:59

主祠堂内部に入ると臭い。

よく見ると、いたる所に小便の後がある。

これは、多分野犬のマーキングだろう。

リンガに注ぐ聖水を流す溝が、北に向けて置かれている。


■09:00

リンガに金箔が貼られていた。



■09:00 まぐさ石のレリーフ「5人の修行僧」。


■09:00

聖牛ナンディン。



■09:01 まぐさ石のレリーフ「ラーマーヤナ物語」。



■09:03 まぐさ石のレリーフ「横たわるヴィシュヌ神」。



■09:06 パノムルン遺跡。



■09:10 ここの頂きから見るイサーンの田園風景がとても好きだ。遠くにカンボジア国境のドンラック山脈が望める。


■09:18

何しろ団体客が来る前の今が写真撮影の勝負時だ。

参道を下り、白象の館を見学。


■09:35

参道から眺める、パノムルン遺跡。


■09:39

ナーガのテラス。

パノムルン遺跡を観光客で込む前に、ゆっくり1時間ほど見学できた。



■10:05 パノムルン遺跡から坂を下ったところにクティーレシィーNo1がある。前回もこの前の道を通ったが、道路の直ぐ脇にこんな遺跡があるなんて分らなかった。


■10:06

この遺跡は、ジャヤヴァルマン7世の造った施療院。


■10:09

遺跡の脇で、牛がのんびりと草を噛んでいた。



■10:18 そのまま道なりに走るとムアンタムの手前にクティーレシィーNo2がある。


■10:25

ここもジャヤヴァルマン7世の造った施療院だ。

こちらの方がNo1より、建物としての形が整っており綺麗な遺跡だ。


■10:34

そしてムアンタム遺跡に行く。

パノムルン遺跡にも引けをとらない遺跡だと思うが、タイ人には何故か人気が無いようだ。

おかげで我々には好都合だ。


■10:36

前回あまり撮らなかったまぐさ石を中心に写真を撮る。

見事なまぐさ石がたくさんある。


■10:37

中央祠堂の跡。



■10:38 まぐさ石のレリーフ「ナンディンに乗るシヴァ神と妻のウマ」。



■10:38 まぐさ石のレリーフ「ハンサに乗るブラフマー神」。


■10:47

バライ越しに眺める。


■10:50

見学を終えて、第一楼門まで戻ってきたら数十人の日本人の団体客が来た。

「ふうみん」が一人の老人に尋ねると大阪から来たという。

昨晩も今晩もコラートのシマターニに泊まるという。

タイの何処を回るツアーですか?と聞くと、バスに置いてある日程表を見ないと全く分らないとの事だ。

挨拶をして別れる。


■11:00

駐車場横の案内所内に貼られタイ国内の遺跡地図。

尋ねたら在庫が無いとの事、残念だ。


■11:07

駐車場で止まっているバスの張り紙を見たら、JTBの「タイランド浪漫紀行9日間」と書かれてあった。

最初にこの遺跡に来た時も、ムアンタムの全く同じ場所で日本人の団体客に会った。

これは単なる偶然だろうか?「yayo」と顔を見合わせて頭をひねる。


■11:43

さあ、これから一路南下してカンボジア国境に沿った224、2120、348号線の道を走ろう。

全く地図に載ってない田舎道を太陽の方角で見当を付けて走る。

なかなか目指す224号線に出ない。

やっと大きな街に出たと思ったら、なんと目的の反対側のプラコンチャイだった。


■11:56

タイに来て今までで初めて道を間違えた。

理由は昼の太陽は真上にあり、方向を勘違いしたのだ。

仕方がない、24号線をコラート方面に向かい2117号線を左折してやっと224号線に出た。

地図を見るとパノムルンを中心に大きな円を描いたみたいだ。

1時間半ほど無駄にしてしまった。まあ、これも旅の思い出の一つだと考える。


■12:58

チャハンサイの街の食堂で昼食とする。

店主の林さんは、「ふうみん」の持っていたタオルの漢字を中国語で得意そうに読んで、店にいた妻と息子に聞かした。

「ふうみん」が、ビールを頼んだら息子がよその店から買ってきてくれた。


■13:00

店主の林さんは、我々が日本人だと分ると食堂の奥に案内した。

指をさした額には林氏と書いてあった。

息子は「指差し会話帳」を興味深そうに見ていた。

昼食代は150バーツだったので、お釣りの50バーツを息子にチップとして渡したら、嬉しそうに母親にお金を示していた。

林さんに再見(ザイチェン)といって別れる。


■13:45

2120号線を南下すると、348号線に合流する。

そのまま走ると、ラオスモニュメントがあった。

この近くにノンホーン遺跡の看板が出ていた。


■13:52

ノンホーン遺跡。

ダム湖の近くに3基のレンガの祠堂があった。

うれしい事に修理中だ。

たくさんのクメール遺跡を回ったが、修理現場ははじめてだ。


■13:55

紅土にペンキでナンバーが書かれ、その横ではクレーンを使って石を動かしている。


■13:56

別のところではコンクリートを混ぜている。

興味深い現場だった。


■13:59

この遺跡が、どの様に修理されるか楽しみだ。


■15:00

348号線を南下する。ズーッと下り坂が続き、まさにイサーン高原から平地に降りる事を実感する。

途中でほとんどの車はアランヤプラテート方面に右折する。

「ふうみん」はこのままカンボジア国境に出て、平行する3446号線を走りたいと思い直進する。

しかし、1キロ手前の国境の検問所のバーは降りていて通れない。係員はUターンを指示する。


■15:01

仕方が無い、Uターンすると道端に地雷で片足を切断した人を見かけた。

改めてカンボジア国境の緊張と対人地雷の怖さを実感。


■15:12

3397号線を走り、サドックコックトム遺跡へ向う。

途中の田園風景はすばらしい。

イサーンよりも日本的な田園風景だ。

稲が陸稲から水稲に代わったからだろう。


■15:33

牛の群れに出会う。


■15:50

サドックコックトム遺跡は、日本のJAHDSの地雷除去作業が2004年1月に終了し、遺跡への進入道路が綺麗に整備されていた。

主祠堂は修理中だった。

昨年の地雷の除去作業が終ったので、遺跡の修理作業が始まったのだろう。


■15:50

サドックコックトム遺跡は、1970年~80年にかけてのカンボジア内戦とその後のクメールルージュの駐屯所にされた。

そして、タイ軍との戦闘等により遺跡の破壊は広がった。

その後も貴重なレリーフの盗難が後を絶たないという。


■15:53

参道からカンボジア国境方面を望む。


■15:54

参道を進んだが、地雷が怖く引き返す。


■15:56

修理されたまぐさ石。

遺跡の周囲に置かれた、おびただしい石の数を見るとかなり大規模な遺跡なので、完成までは時間も掛かるだろう。

遺跡の規模は多分多分パノムワンぐらいあるだろうかな?


■15:58

蓮子窓越しに眺めた主祠堂。



■16:02  サドックコックトム遺跡は、歴史上貴重な碑文を刻んだ2つの石碑があることで有名だ。

1つの石碑は、937年の創建時にジャヤヴァルマン4世がこの石碑をサドックコックトムに埋めるように命じた。

もう一つの石碑は、1053年にウダヤーディチャヴァルマン2世が建てた。この石碑にはクメール王朝の歴史が刻まれている大変貴重な資料だ。

なお、サドックコックトムとはクメール語で「水草で覆われたおおきな水源」を意味するという。


■17:15

アランヤプラテートに入り、国際マーケットの近くから国境に沿った3367号線を走る。

カンボジア国境に接した道路の為か、5~600メートル置きに検問所がある。


■17:48

カオノイ遺跡の駐車場。

遺跡へは、急な階段と山道を登る。かなりハードだ。


■17:56

ここはタイで一番古いといわれている7世紀に建てられた3基のレンガの祠堂がある。

真ん中の祠堂が修復されている。

崩壊した右側にはまぐさ石おかれデザイン的にも古さを実感した。


■17:58

真ん中の祠堂。


■17:58

遺跡の前に置かれたレプリカのまぐさ石。

本物はプラチンブリーの博物館に納められている。


■18:05

遺跡の途中からカンボジアを望む。

すばらしい見晴らしで、何故7世紀半ばにこの場所に遺跡が建築されたのか?その理由が分る気がした。


■18:20

夕日を浴びて輝く雲を見ながら今晩の宿インドシナホテルを目指す。

インドシナホテルはアランヤプラテートではトップクラスだがレベルは低い。

ホテルの客は何と我々の他1組だけだ。


■20:02

夕食は先程通った踏み切りの近くのレストランに行く。

舞台では地元の人たちがカラオケで歌っている。

タイ人は音痴が多いナ。


■20:35

料理は間違って、スープを2種類頼んでしまった。

マ~アいいか、おいしいから。

タイでの最後の晩だ、「ふうみん」は寝酒用の焼酎を持ち込みすべて空けてしまった。

…少し飲みすぎたかな!


■21:41

セブンイレブンもどきのコンビニ。


■21:44

ホテルに戻って見て驚いた。

ロビーには、今着いたばかりの大勢の韓国人旅行客で溢れんばかりだった。

何んだろう、この大勢の韓国人ツアー客は?

多分、アンコールワットに行くツアー客なのだろう?




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