■行程4日目>スリンからシーサケットへ



  DAY4 307km (TOTAL 1161km) 
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■5:43

早朝のスリンの街角ウオッチングに出かける。

先ずは、駅前広場の象の像。


■5:44

スリンの駅のホームに行くと、ちょうど列車が入って来た所だった。

市場で仕入れた荷物を、天秤棒で肩に担いだおばさんがその列車に乗る。


■5:46

駅前には客待ちのトゥクトゥクと、たくさんの荷物を持った白人(ファラン)が一人、迎えの車を待っていた。


■5:58

街中の犬もバンコクの犬より涼しい為か生き生きとしている。


■6:02

バスターミナルに行くと駅前よりも活況だ。

その中に映画館もある。


■6:10

バスターミナル近くの市場はたくさんの人で混雑している。

市場の雑踏にはタイの元気を感じる。


■6:22

期待しないで、ベッカセームホテルのレストランに向った。

そうしたら、思った以上の種類の料理と味だ。

このホテルの周辺一体はベッカセーム一族の所有で、デパートまであるし他のホテルもある。

席に座り入って来る人達を見ていると、他のホテルから食券を持って食べに来ている見たいだ。

だから、種類も量も多いのだろう。


■7:54

ホテルを出発し、タイで一番古いといわれるクメール遺跡のプミポンに向う。


■8:32

2077号線を80キロぐらいでゆっくり走る。

30分ぐらい走った所に遺跡の看板が出ていた。

ボランサタンプランティという遺跡だ。

左折して、いかにもイサーンの田園風景の中を走って行くと、お寺の境内に一基のレンガの祠堂が建っていた。


■8:32

レンガの祠堂の前には、たくさんの神像が置かれていた。


■8:34

隣接するお寺の講堂からは、朝の読経が聞こえた。

仏教寺院とクメール遺跡が共存する光景も、またいいものだ。


■9:02

もと来た道を戻り、2077号線に出る。

そして、サンカーの街中を走ると、道端に蓮の花が綺麗に咲いていた。



■9:18 24号線を抜けてさらに走り、村の中に入ると目指すプミポン遺跡があった。

周囲を高い椰子の木に囲まれ、7世紀に造られたタイで一番古いといわれるクメール遺跡だ。


■9:19

祠堂内部のレンガはしっかりと積まれている。


■9:20

プレイクメン様式のまぐさ石は、残念ながらスリンの博物館に収蔵されている。



■9:29 遺跡を見学していると、近所の老人が「ふうみん」に向って「No1!No1!」と指を一本立てて行った。

多分、タイで一番古いという意味だと思った。村人もこの遺跡を誇りに思っているのだろう。


■9:57

24号線に戻り、東に数キロ行った所を右折して砂利道を1キロほど行くと、そこに2基のレンガの祠堂があった。

12世紀のアンコールワット様式のヤインガオ遺跡だ。

そして、2基の祠堂をよく見ると明らかに年代が違う。

右の祠堂はかなり古く、左の祠堂は新しいのが分る。


■9:59

この左の祠堂には、ナーガを直接レンガに彫り込んである。

こういう祠堂は珍しい。


■10:08

右側の祠堂の崩壊が激しい。

今にも崩壊しそうだ。


■「yayo」スピード違反で捕まる

24号線に戻り東に進む。今度は2201号線を左折してタレン遺跡を目指す。

後、数キロで左折だ。ところが前に大きなトラックが邪魔で標識がよく見えない。

運転している「yayo」が追い抜く。対向車が十分車間距離を取っていたにもかかわらずライトをパッシングをする。

前にいたトヨタのトラックがスピードダウンする。邪魔だ!また追い越す。

また対向車がパッシングをする。おかしい!「ふうみん」が、まさかスピード違反の取締りでもしているのかな~あ?と、いっている内、前方に警官が3人いた。

車を止められ、警官が室内を覗き込む。そして、我々を見て困惑の表情を現す。

英語は出来るかと聞かれ、「ふうみん」は即座に「ジャパニーズ!ノー・イングリッシュ」と答え、ひたすら低姿勢に友好的な日本人を演じる。

警官は何かしゃべるが、我々は日本語で応対する。警官は困り、スピードメーターの120キロの所を指さし「スピードオーバー」というが、分らない振りをする。

警官は「yayo」のパスポートを見て返しながら、「スローリー!スローリー!」といって、もう行けという。

我々は笑顔で「サンキュー!」と、いって立ち去った。

あ~あよかった。無事に済んだと胸をなでおろす。これで、罰金を払わなくてよかった。

運転席の「yayo」は、今の警官の写真を記念に撮って、ホームページに載せればよかったのに!…と、能天気な事をいう。


■10:56

2201号線を左折して、10キロほど走るとのタレン遺跡の標識が出ていた。

この標識の直ぐ近くに遺跡があると思った。

しかし、これが大間違いだった。

田舎道、その途中からはすごいでこぼこ道を、レンタカーの腹を擦りながら、何度も道を訪ねながら走る。


■11:21

30分近く走り、タレン遺跡を行き過ぎたのかと不安になった時、遺跡はあった。

小さな村落の中に、11世紀のパブーオン様式の一基の砂岩の祠堂が建っていた。


■11:22

タレン遺跡の祠堂の横にまぐさ石も一部残されている。

地面を見ると縄張りがしてある。

近い内に、修復工事が始まるのだろう。


■11:22

磨耗したまぐさ石。

象に乗ったインド神。


■11:58

プランクー遺跡を目指すが、地図を見ても道がないので、見当をつけて田舎道を走る。

少し心細いが、これも道楽だ!
間違っていてもいいじゃないか!
と、思って走る。

そのうち、やっとプランクー遺跡の標識が出ていた。



■12:20 プランクー遺跡は小さな街中を過ぎて5キロほどの所にあった。12世紀の3基のレンガの祠堂が建っていた。


■12:21

レンガの祠堂の付柱(ピラスター)の彫刻。


■12:25

まぐさ石のレプリカがそれぞれの祠堂の前に置かれている。

それが、すごくアンバランスな感がした


■12:47

プランクーの街に戻り、道路沿いの食堂に入る。

「ふうみん」は他所の客が食べていた「豚肉のぶっかけ飯」。

「Yayo」は指差しで「ヌードル」と「ソムタム」を頼む。


■12:59

ソムタムは店のメニューに無く、店主が何処からか買って来てくれた。

それにビールとコーラだ。

色々な事があったので、ビールが旨い。お替りをする。

代金は160バーツ。200バーツ出して、残りはチップ。



■13:41 昼食後、2234号線を北上して226号線に出る。この226号線は鉄道の東北線に沿ってウボンまで繋がっている道路だ。道路わきのイサーンの緑の大地がきれいだ。



■15:02 カンペーンヤイ遺跡は大きな仏教寺院の中にある。バプーオン様式の11世紀の遺跡だ。なかなか大きな遺跡でまぐさ石も多数残されており、仏教寺院の僧侶の数も多い。


■15:04

4基の祠堂に2基の経蔵を配し、回廊で囲んでいる。


■15:04

磨耗したまぐさ石。

ナンディンに乗るシヴァ神とウマー。


■15:07

古代の碑文。

プラスチックのカバーで保護されている。


■15:07

ラテライトの回廊。

遺跡を見学しながら空を見ると、雨雲が見える。

タイに来て4日目、雨季だというのにまだ1回も雨に降られていない。

今のところ運がいいのかもしれないな。


■16:28

シーサケットのケッセリーホテルにチェックイン。駅の近くで分りやすい場所にある。

このホテルはシーサケットで一番のホテルというが、部屋の質感はだいぶ落ちる。

ホテルの窓から市街を眺めると、やはり田舎だ。

雨がかなり降ってきたので、取りあえずは部屋でゆっくりと休む事にする。


■19:07

7時に夕食に出かける。

シーサケットの街は明かりは少なく、街全体が暗い。

雨が降る中を車をゆっくりと気をつけて運転して、何度も往復しながら街中の旨そうなレストランを捜す。

店頭に釣り下がったアヒルが旨そうだったので、そこの店に入る。


■19:08

店の名前はタイ語で分らず。

「さわでぃ」さん(奥さんはイサーン出身)から、「掲示板」への書き込みです。

[109]  さわでぃ 2005/07/09

「○○○ポーシャナー」という名前だと妻が申しております。○○○の部分は、おそらく中国語で、タイ語には無い発音のため読めないと申しておりました。方言の可能性もあります。


■19:17

料理は中々旨い。店の前に次々と車が止まり、降りた客が料理を買って行くので評判の良い店なのだろう。

そんなシーサケットの街の人々の暮らしの断片を見ながらの夕食もまた楽しい。

オープンエアのテーブルは雨が降っているせいもあり涼しく快適だ。

代金は345バーツ。400バーツ出して、残りはチップ。

明日のカオプラヴィハーンに備え早々にホテル帰る。




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