イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡
クティレシィー バーンノーンタオ Kuti Ruesi Ban Nong Thao




祠堂は黒いコールタールのようなもので塗られていた





遺跡名
Kuti Ruesi Ban Nong Thao
クティレシィーバーンノーンタオ
Kuti Ruesi Ban Nong Thao
場所 ブリーラム
Buriram

Nong Don
Lam Plai Mat District, Buriram
位置情報 14.858953, 102.810011
創建年代 バイヨン様式
Bayon Style
見学日 2010年12月
配置図



コメント

●概要…クメール帝国最強の王ジャヤヴァルマン7世は領土内の整備の一環として、102ヶ所の施療院を各地に配置した。

施療院はArogayasala又はKuti Ruesi 、Kuti Rishi(サンスクリット語で仙人の小屋)と呼ばれる。

施療院は主祠堂、経蔵、塔門、周壁、バライからなる小規模の伽藍である。

伽藍は東面し、主軸上には塔門、主祠堂が位置し、塔門から低い周壁が周る。主祠堂と塔門の間には経蔵が配置され、伽藍の北東側にはラテライトで護岸されたバライが設けられている。

「施療院」の詳細な情報については
を参照下さい。

●行き方…ナンロンから2073号線を北上し、Cho Paka を左折して、農道を這いずり回り、懸命に探す。この遺跡は過去二回探して分からなかった。

通りかかったオートバイの運転手から、農道の先に在るという情報を得る。しかし、ここから、数百メートル先は道路が悪く、カローラでは通行不可能で立ち往生。

そこに、運良く二人乗りのオートバイが通りかかる。おじさんが運転、嫁さんが後ろに乗っている。遺跡の写真を見せると、嫁さんを降ろし「ふうみん」に乗れという。ご厚意に甘えて、オートバイの後席に乗り、やっと遺跡にたどり着いた。

●一口メモ…遺跡を見た瞬間ガッカリした。祠堂は黒いコールタールのようなもので塗られていたが、この祠堂はクメール時代の建造ではなく、最近素人が遺跡の石を使用して組み上げたものだ。周壁の建造も同様だ。

しかし、石材については地面に遺跡の石がしっかりと残っているので、クメール遺跡があった事に間違いはない。

周囲をバライが囲んでいるが、この様なバライの形は「施療院」の形ではない。遺跡の名前がKuti Ruesi(施療院)と付けられているのは、素人が見てもはなはだ疑問に思う。

イサーンの宿駅と施療院の分布図



写真
この先で車は立ち往生 助けてもらったオートバイのおじさん
遺跡の入り口 祠堂とおじさん
入り口の社には、石柱と彫像が飾られていた 祠堂
祠堂 祠堂
バライはコの字型に遺跡を囲んでいる 地面には遺跡の石が






イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡