イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡
プラタートパノム Phra That Phanom




ワットプラタートパノムにお供えされていた小さな仏像





遺跡名

PHRA THAT PHANOM

プラタートパノム Phra That Phanom
場所 ナコンパノム
Nakhonphanom

Phrathat Phanom Ong Doem Stupa
Tambon That Phanom, Amphoe That Phanom, Chang Wat Nakhon Phanom 48110
位置情報 16.943595, 104.726050
創建年代
見学日 2004年11月
2007年9月
2017年11月
配置図



コメント

●概要…古い歴史がある塔。諸説色々あるが、一般的には1500年前頃に建立されたと考えられている。元はクメール様式だったが、今はラオス様式になったと言われている。

イサーンだけでなく、タイ全土、対岸のラオスの人々の信仰も集めるイサーンきっての名刹である。毎年2月に一週間にわたる祭りがあって大いににぎわう。

高さ53、6メートル、四角錐の土台の一辺は12、33メートル、塔頂部の金細工は110kgもある。1975年の嵐の夜に崩壊したが1978年に再建された。

「ふうみん」は、この塔の右手前に置かれていたクメールの遺跡類を見て少なからず衝撃を覚えた。数日前に見たロイエットの猿寺(クープラコーナ)を思い出だしたからだ。

それは、クメールの祠堂が仏塔に改築されていた。この塔もクメールの塔の上に仏塔を増築した。

1000年も前のクメールの祠堂は長年の間内部に亀裂が入り、ついに1975年の嵐で内部崩壊を起こした。と素人ながら考えた。そうすると何か塔がミステリアスに感じて見えた。

●行き方…ナコンパノムから212号線を51キロ走った、タートパノムの町の中心にある。

●一口メモ…イサーンきっての名刹、ゆっくりと見学してください。裏のほうの楽器類も面白い。



■2007年9月の再訪時

前回は、右手前に置かれていたクメールの遺物しか目にはいらなかったが、何と対称的に左手前にもクメールの遺物があった。探すと、もっとあるかも知れない。

期待感を持って裏の博物館に向う。「あった!」と思わず心の中で叫んだ。博物館の隅に「横たわるヴィシユヌ神」のレリーフが床に置かれていた。間違いなくクメールの物だ。このプラタートパノムは、やはり1000年も前に造られたクメールの祠堂だった。




展示館にあった、「横たわるヴィシユヌ神」





塔の左側に置かれていたクメールの遺物




リンガの下のクメールの遺物



■2017年11月の再々訪時

「ふうみん」は以前に見たクメールのまぐさ石を博物館で探すが何処にもない。何度か係員に尋ね、この倉庫を教えてもらった。倉庫で作業中の寺の従業員(申し訳ない)に中を見せてもらい、奥でやっと発見!

しかし、発見しなければよかった!

い〜やあ!わざわざこんな遠くまで来て、再び見なければよかったですね。このまぐさ石は、何とプラスチック製のハリボテでした。どうも、パノムルン遺跡のアメリカから返還された、「横たわるヴィシュヌ神」のレプリカのようだ。


前から、気になっていた場所がある。ワットプラタートパノムの正面の門を出て左側にある「Phrathat Phanom Ong Doem Stupa」だ。

大きな池の中に建物はあるが、残念ながら門が閉じており中には入れず。この建物には、倒壊したオリジナルのプラタートパノムの遺物が保管されているようだ。

写真
塔の右側に置かれていたクメールの遺物 左側は磨耗した獅子像ともう一つは分らず
右側には褐色のラテライトが2個置かれていた 門の外から見た塔
青空に純白が映え黄金が輝く塔は美しい プラタートパノムの塔
逆光のプラタートタノムの塔 塔の門からから参道を眺める、向こうはメコンだ
寺院の裏に飾れていた楽器は銅鐸ならぬ木鐸だ コンチアムで買った銅鑼があった
寺院の回廊にはたくさんの仏像が安置されていた






イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡