イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡
サムロン Prasat Samrong




農道のカーブ際に遺跡はあった





遺跡名
PRASAT SAMRONG
サムロン Prasat Samrong
場所 ブリーラム
Buri Ram

Nong Kathing
Lam Plai Mat District, Buri Ram 31130
位置情報 14.933151, 102.753935
創建年代 バイヨン様式?
Bayon Style
見学日 2009年1月
配置図



コメント

●概要…クメール帝国最強の王ジャヤヴァルマン7世が整備した、ピマーイとアンコール都城間の「王道」沿いに設けられた「宿駅」の一つ。

「宿駅」は塔状の建物に細長い拝殿が付属した単体の建物で、原則的に東を向いている。また、東西2方面に扉口を開き、南側の壁面に5つの窓を設けている。

東面する「宿駅」が「王道」の北側に配置された事により、窓が「王道」に面した南側に設けられたと考えられている。

「王道」や「宿駅」の詳細な情報については
 を参照下さい。

●行き方…2166号線を南に進み Ban Phothairin Phatthana 方面に右折し、さらに Ban Samrong Kao に進み。村の中心の当たりの所を右折し、南に進んだ田んぼの中にある。

●一口メモ…詳細な地図や標識は無く、分りづらい場所だ。

●Prasat Samrong は宿駅か?下記地図の宿駅・6と7の間にSamrong 遺跡はある…

アンコールからピマーイへの約300キロの王道にある宿駅は、カンボジアで9棟、タイで8棟あるが、これらの間隔は11キロから20キロ間隔(徒歩3〜5時間)で設けられている。

それに対し、「宿駅・7」のPrasat Huay Khaen から、このPrasat Samrong は直線で約7キロと近すぎる。しかし、「宿駅・7」のPrasat Huay Khaen と「宿駅・6」のNong Ta Plaeng 間は直線で約21キロと一番長い。

遺跡の崩壊の度合い酷さから考えると、サドックコックトム碑文(119節)に記されているジャヤヴァルマン7世以前の時代に造られた、古い宿駅の一つと思われる。

イサーンの王道と宿駅図



写真
この小山が遺跡だ 宿駅の祠堂部分?
北側から眺める 点在する砂岩
積み上げられたテライト 小山の上から
カーブ状の砂岩があった 遺跡の間から生えた木
遺跡の周りのイサーンの大地






イサーンの大地走行2000キロプラス タイ(イサーン)のクメール遺跡