遺跡名 |
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ドンムアントエイ Dong Muang Toey |
場所 |
ヤソトーン
Yasothon
Tambon Song Pueai, Amphoe Kham Khuean Kaeo, Chang Wat Yasothon 35110 |
位置情報 |
15.640019, 104.258098 |
創建年代 |
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見学日 |
2017年11月 |
配置図 |
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コメント |
●概要…この遺跡には、クメールとドヴァラヴァティの両方の遺物があるようだ。またチャムとの関連性も指摘されている。
レンガ造りの主祠堂の基壇部分が残されている。これは、クメールか?ドヴァラヴァティか?それとも、チャムか? 基壇部分には、めずらしい模様が彫られている。これは、何様式になるのかな?
主祠堂の上部には基壇(ヨニ?)が置かれているが判然としない。シヴァ神を祀っていたとの説もあのでヨニなのか。 主祠堂の前方には、前殿の基礎部分が残されている。この遺跡は1メートル以上も掘り下げられているので、かなり古いものだ。
直ぐ近くに収蔵庫があり、そこに彫刻の施された基壇が置かれていたが、クメールでこのような文様を見たことがない。 彫刻を施された基壇の石とセーマ石(境界石)があると云う事は、ドバラヴァティも関係している。
また、発掘された化石状の木柱や人骨が展示されていた。
展示された獅子像を見て驚いた。先ほどウボンの博物館で見た獅子像と同じものだ。この一対の獅子像の片割れがウボンの博物館に収蔵されているのか?しかし、この獅子像は11世紀のものだ。と云う事は、この遺跡は、「クメール→ドバラヴァティ→クメール」と変遷したのか?
「ふうみん」が長年見たかった、タイ語の本の表紙の彫刻の砂岩の基壇?があった。
なんと、基壇の石には蜘蛛の巣がかかりアリの巣まである。彫刻された建物はサンボールプレイクックの空中宮殿に似ている。 |
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人物像は同じくサンボールプレイクックの馬蹄形アーチの人物像に似ている。この本によると、クメールとチャムとの関連性があるという。
この文字は、古代のクメール文字なのか?古代のクメール文字だとすれば、マヘンドラヴァルマンが残した、イサーンの凱旋碑文なのか。
「隋書」には、イーシャーナヴァルマン1世(615〜628)に服属する衛星都市が30あり、各都市の人口が数千人と記してある。ここも衛星都市(Sangkha
Pura)の一つだったようだ。なにしろ、謎の多い面白い遺跡だ。
●行き方…ウボンラチャターニー方面から Kham Khuean Kaeo の交差点を左折し、600メートル走った地点を右折して田舎道を7キロほど走った所にある。
●一口メモ…遺跡の本には「Dong Muang Toey」、道路の標識には「Dong Muang Toei」、グーグルマップには「The Archaeologtcal Site of Muang Teui」と、すべて表記が異なっている。
そのため「ふうみん」には、この「Dong Muang Toey」の場所が何処にあるか分からなかった。タイ語の表記は統一してもらいたいと思う。
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